女優メラニー・ロランと楽しく学ぶ「より良い社会」へのライフスタイル作り

2016.12.22
洋画

Filmarks編集部

フィルマーくま

クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』、また『グランド・イリュージョン』や『複製された男』などにも出演して活躍中のフランス人女優メラニー・ロラン。監督としてもカンヌ国際映画祭で作品が上映されるなど評価が高く、ファッション誌の表紙も飾る女性たちの憧れの存在です。

そんな彼女が、活動家・ジャーナリストの友人のシリル・ディオンと一緒に、未来を幸せに暮らすためのライフスタイルを求めて世界へと旅に出る姿を描いたドキュメンタリー映画が、12月23日(金・祝)より日本でいよいよ公開されます。

フランスで公開されるや口コミが広がり、観客動員数は100万人を突破、フランスで最も権威のあるセザール賞にも輝いた注目作をご紹介します。

幸せに暮らすためにはどんな「ライフスタイル」を送ったらいいか?

パーマンネントライフを探して1

「未来永劫、今のような暮らしができるのか?」「未来の暮らしは今よりもっと豊かになっているか?」「生まれてくる未来の子供たちは、安心して暮らせる世界になっているか?」 そんなことを問いかけられたとき、「何の問題はない」と即答することはできますでしょうか。

「今のライフスタイルを続ければ人類は滅亡する」という衝撃的な事実を知ったら、あなたならどうしますか?

2012年、イギリスの学術雑誌ネイチャーに上記のような主旨の論文が掲載されました。気候変装による地穀の破壊と人口増加などといった問題が挙げられますが、このような問題が起きないためには、今あるライフスタイルを変えることが求められます

未来の生き方を“楽しく学ぶ”「ロードムービー」?

パーマンネントライフを探して2

その直面された問題に衝撃を受けたメラニー・ロランは、共同監督を務めるシリル・ディオンとともに、未来の子供たちのために何とかしたいと新しいライフスタイルのあり方を探るべく、世界中の新しい暮らしを始めている人々に会いに行きます。

ロランは、ヨーロッパ、アメリカ、そしてインドー世界への旅を終えて、本作を作ることで伝えたいことを以下のように述べています。

「誰だって、大変なことを率先してやりたいとは思わない。でも、きちんと向き合うほかない。そうするしか方法はないの。問題に対処するだけの力を得るためには、できるだけ取っつきやすく、しかも楽しんでできる解決法が必要だと思うわけ。

だからこそ、むしろ楽しみながら問題に取り組んでいるような人たちを紹介してゆこうとしたの。全てを捨てる必要もなければ、人生を変える必要もなく、また農場に孤立して自給自足生活をするような必要もない。

映画の中で示した先駆者たちは皆、私たちの手の届くところにいて、私たちと同じような暮らしの中から未来を生み出しているのよ」

映画では、世界で起こっている様々な試みが現地の人のインタビューともにテンポよく、時に手描きの図解やイラストによって効果的に挿入され、楽しく、そして分かりやすく映し出されます。

また、オリジナル楽曲を提供した、今注目のジャズ・シンガー、フレドリカ・スタールの叙情的なメロディと歌声が何とも心地良い気分にもさせてくれます。

そうしたロランとディオンの巧みな編集によって、今世界中のいくつかで起きている未来に対してのポジティブな行動を楽しく学べるかつてない提案型ドキュメンタリーになっています。

ロランが、旅で出会った自然の美しさが何とも美しく、またそこに生きる人々のひたむきな表情や無邪気な子供の笑顔に胸を打たれます。本作は、女優メラニー・ロランが新しいライフスタイルを変えるべく、世界中を旅するロードムービーを見ているかのような気持ちにもさせるのです。

《今実践されていること》世界の「新しいライフスタイル」とは?

本作の魅力は、未来に対して危機感を抱かせるのではなく、それらの解決に向けて力強く前に進もうとしている具体例を見せている点にあります。

「農業」「エネルギー」「経済」「民主主義」「教育」の5つの分野を5章で構成し、パーマカルチャー、トランジション・タウン、ゼロ・ウェストなど世界中の新しい取り組みを行っているパイオニアたちが続々と登場。各分野のカリスマの日常的な姿や彼らの金言を受け取れることも本作の見どころの一つです。

章の終わりには、ロランとディオンの“トーク”が入り、内容のまとめと新たな疑問が提示され、次の章へと流れる必然性が示されます。

パーマンネントライフを探して3

「農業」「エネルギー」「経済」「民主主義」「教育」、それぞれで起こる問題を切り離して取り扱うことはできず、実は全てにおいてつながっています。「農業」モデルを変えることは、同時に「エネルギー」モデルを変えることであり、それを変えるためにはコストがかかるため、「経済」の分野を考える必要が生まれます。

経済の仕組みについて考えると、社会的格差の問題まで波及し、「民主主義」が正しく機能しているかという政治についても学ばなくてはなりません。さらに正しい民主主義を機能するためには、自由で整った「教育」システムが必要になる、といったように5つのことはどれも、より良い社会にするための行動に密接につながっています。

パーマンネントライフを探して4

英国マンチェスター近郊では、町の真ん中に花壇や公共の土地に自由に食べられる野菜やハーブを植え、みんなでシェアするというもので、インクレディブル・エディブル(みんなの菜園)と呼ばれるものができました。病院や駅前通り、警察の敷地でさえ、街の人が自由に何百種類もの果物の木、豊富な種類の大量の野菜を植え、結果地元の自給率が上がるという成果を上げています。楽しく会話できる場所作りという点があるからこそ、街の人はこれに賛同し、このやり方は数十カ国と数百の町にも波及しました。見知らぬ人同士が野菜について会話して楽しんでいる姿が素敵です。

機械や石油を一切使わないパーマカルチャーを行い、フランスでオーガニックの農場として最も成功しているル・ベック・エルアンの試みは、地域コミュニティの合理性をも説いています。

また、トランジション・ネットワークの創始者ロブ・ホプキンスは、彼が暮らす町トットネス独自の通貨(地域通貨)を作り、無利子で貸し出しを行い特定の地域内のビジネスを促進するために積極的にお金が使われ、地域コミュニティを創出する価値を作り出しました。デビッド・ボウイの紙幣などもあったりして、地域の人が楽しみながら作り上げた仕組みになっています。経済がこう回っていくのかと勉強になります。

さらに、小学校に統一テストはないが、学力は世界トップレベルと言われるフィンランドの教育の実例も紹介され、教育関係に携わっている方にも興味深い内容になっています。

パーマンネントライフを探して5

本作で紹介される持続可能な社会を作るための解決策は、きっとこれからの社会のスタンダードになり得ることであるし、地球を救おうという大きなことでなく、私たち一人一人が身近な所から何ができるのかということを示唆してくれるものでしょう。

カリスマから、ごく普通の市井の人々まで、世界を変えようと楽しみながら実践している人がこんなにもいるのだということに喜びと驚きと胸を揺さぶる2時間です。

こだわりのライフスタイルとは?身近な場所での「行動」を起こすこと

大きなことを変えるためには、身近でできる小さな行動から始めること。

社会をより良いものにするために、身近なことから、自分のライフスタイルをどう変えていくべきかを考え、そして行動させるきっかけを与えてくる本作。面白くて楽しいちょっとした行動が、私たちの生活をガラッと変え、新しい未来を創り出します。様々な気づきを与えてくれる本作を観て、今後の自分の生き方について見つめてみてはいかがでしょうか。

映画『TOMORROW パーマンネントライフを探して』は、12月23日(金・祝)より 渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!

パーマンネントライフを探してジャケット

■『TOMORROW パーマンネントライフを探して』公式サイト
http://www.cetera.co.jp/tomorrow/[リンク
配給:セテラ・インターナショナル

(C)MOVEMOVIE - FRANCE 2 CINÉMA - MELY PRODUCTIONS

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  • RSS
  • ともちん
    4.5
    人気女優メラニーロラン監督によるドキュメンタリー。 現実を訴えるだけじゃなく、解決に向けて行動している様子を写したドキュメンタリー、というのが良い。 また、ワットアワンダフルワールドなど、地球に生まれたということへの感謝、まだまだ諦めずにあくまで肯定する姿勢も希望を感じられる。
  • sasaco
    3.9
    ✏️
  • Meiyu
    4.8
    身の回りのものがふえているけれど、地球全体の重さはあまり変わっていないのかもしれないとおもった。移住したくなった。がんばれ日本
  • ルイージ
    3.6
    くじ引きで決めるのがいいのだ。
  • yuyausuda
    3.8
    社会問題の提示だけじゃなく解決策も示していて、観た人が「自分でもできる」と、社会を変えるために小さな事から始められるような構成となっていた。
  • そら
    -
    中程は話が難しくて半分寝てた。残念。デトロイトの街中に農園を作ってるとこ、自転車で電車に乗れるとこ、フィンランドの小学校。 野菜を作りたくなったし、それがきっかけになりそうなんだけど。
  • ひっしー
    2.5
    思った以上に内容が濃かった。 石油に頼らない生活をするために、何ができるかを考えていくドキュメンタリー映画。 農業、エネルギー、教育など主にヨーロッパやアメリカの事例を挙げて展開される。 どれも、数年前から実行されていて、日本で実行できそうな事例もある。 数字を挙げて実効性が示されているのも分かりやすい。 事例が多くて頭を整理しきれず、パンフレットを買ってしまった。 結局は、今、自分がどうするのか。そこに尽きる。
  • バシコット
    -
    途中ねてた、、からもっかいみたい
  • gonta
    4.8
    「オルタナティブ」や「持続可能性」などのキーワードをよく耳にするようになった昨今。たくさんの解決や実践方法がある中、製作者自身が共感したり実現可能だと思ったものを取り上げている。具体的な策をあらゆるジャンルから紹介しているこのドキュメンタリーはとても価値がある。
  • a
    4.1
    わざわざ、サプリ飲んだりジムに行ったり。 そんな事しなくても 本当に心と身体に良いことが詰まっていた。 エネルギーは無限じゃないよっ しかももうヤバイよって 改めて教わった。 街の至る所にお花ではなく、 ハーブ畑や野菜畑を作って、 街の皆んなでシェアして管理している地域があって、 もちろん子供も一緒に育てていて、それがとてつもなく幸せそうで、嬉しい気持ちになった。
  • MomoyoM
    5.0
    よくできたドキュメンタリーになっています。よくある手法かもしれないけれど、問題を噛み砕き、いくつかに視点を分けて構成しているからわかりやすい。 フランスでヒットし、影響力が強かったそうでフランス人に勧められて見ました。日本ではあまり話題になってはいないけれど、1人でも多くの人に見て欲しい。知って欲しい。
  • すんま
    3.8
    人類が滅亡する恐れがある…。それは遠くない未来。食、エネルギー、お金、、悩みは尽きない。みんながよりよく過ごせるには、何が必要か。自分たちには何ができるか。世界中の人々が自分たちにできることを自分たちで考え、行動する。大都会の中にあるのは、まるで田舎のような広い畑。道のそばにある花壇には花ではなく野菜が。とてもポジティブでハッピーだった。
  • EJ
    3.5
    環境問題や地域社会のことを普段あまり意識していないが、考えさせる機会になった。ポップな仕上げなので、気軽に何か始めてみようと思える映画。
  • 山崎友教
    3.7
    明日を作ってるのは小さな選択の積み重ね。今日に感謝して明日の為に積み重ねよう。
  • 吾子
    5.0
    記録
  • Yoshmon
    3.5
    初めて横浜はジャック&ベティで鑑賞した作品。 都内の東横線エリアにはない、下町感に浸りながら鑑賞^^ ********************** 2012年、ネイチャー誌に私たち人間が今のライフスタイルを維持すれば、人類は滅亡するという論文が発表される。 このニュースに感じる非現実的な響きはどうしても拭えないのが正直なところである。 けれども、そんな嘘みたいな話が現実に本当に起こるとすれば「今」、行動を変えなければいけない。 この作品は未来のために今私たちが出来うるソリューションとなる、新たなライフスタイルを模索する旅を追ったドキュメンタリー。 個人的に印象に残った部分だけ搔い摘んでご紹介。 1.農業 ①アーバンファーム 元々は自動車産業で栄えたデトロイトが自動車生産拠点としての機能を失った後、多くの人たちがデトロイトを後にする。 そうするとスーパーや他の物資のサプライチェーンも先細り、十分な食料の確保も難しくなってくる。 この問題を解決するために、残された人たちは自給自足・地産地消のライフスタイル「アーバンファーム」を開始する。 都会の道路に囲まれた敷地に農地を耕して食物を栽培する。 遠くの農地で生産された食物を輸送する必要も無くなるので、輸送によって発生するコストも排ガスも省くことが出来る。 ②インクレディブル・エディブル その町に住む人たち全員でシェア出来る農地を、駐車場、道ばたの花壇、町の至る所に野菜・果物を植えて育てるライフスタイル。 みんなでシェアするものだから、育てるのもみんなでやる。 自然と地域住民との間でコミュニケーションも活発になって、豊かなコミュニティも出来る。 そして農業を職業とする人たちを惹き付けることも出来るので、農業生産地として成長するシナジーもある。 2.エネルギー ① カーボンニュートラル/再生可能エネルギー 二酸化炭素を排出しない町づくり。クルマだけじゃなく、自転車も安然に便利に移動が出来る道路の整備。 使用するエネルギーを化石燃料ではなく、風力・地熱・水力等の自然の力を利用したエネルギー源へシフト。 作中では、いろんなものを再生可能エネルギーを利用することに成功したが、残るは移動手段としての自動車が課題として残っていると紹介されていた。 (自動車産業に携わる者として補足すると)昨今排ガス不正とかで騒がれていはいたけれども、自動車もこれからはカーシェアリングや電気自動車等新たな取り組みが普及して行くと思うので持続可能な環境づくりにも貢献出来ると期待出来ると思う。 3.エコノミー ①エコロノミー 従来の「より多く」「より安く」ではなく、環境配慮・効率性に重点を置いたビジネスの手法。 結果として自らエネルギーを生み出す太陽光発電の導入や、無駄な資源を使わないことによるコストダウンや廃棄物削減により環境にも会社としての収益にもプラスになるという考え方。 ② 地域通貨(ブリストル・ポンド) また現在は大企業がピラミッドの頂上にいて、彼らの利害が最優先されるような力学が政治経済の世界で働いているが、その現状を変える為の手法として「地域通貨」、つまり特定の土地でしか有効でない貨幣をつくりその土地の中で経済が活発に回るような仕組みを作る。それにより前述の農業と同じように地産地消が出来るグリーンエコノミーとなる。 4.デモクラシー ① グラムサバ 政治に関しても市民の声(意見)が反映される方が社会の健全度は上がる。 その例として取り上げられたのがインドはカザンバッカムという村。その村では「グラムサバ」という集会が開かれ全ての家庭から平等に代表となる権利が与えられ市議会と同じように協議、そして村長の実行計画案に関して承認の実施をする。 裁判に民意とも言える「陪審員制度」を導入したのと少し似ている気がする。 また政治的な偏りも無くなると思うので健全である。 5.教育 ①ヘルシンキの教育改革 より良い将来の為には将来を担う子どもたちへの教育は必須である。OECDによる学習達成度調査で世界トップクラスであるフィンランドでは、生徒同士の競争ではなく生徒個人個人の理解と成長のために「学び方」を教える。 ☆☆☆ こうやって観ていくと、公共の交通機関を使うこととか、普段の生活の中で自分がすぐに行動に移すことが出来ることもある。 世界規模の問題は、なかなか自分の問題として取り扱うのは難しいけれど他の人たちと問題をシェアすることで少なからずマインドセットを変える「きっかけ」となることもあると思う。 この作品がそのきっかけとなれば良い。
  • YuiIwatsuki
    4.0
    農業 エネルギー 経済 民主主義 教育 持続可能なものにするための、これからの可能性と世界各地の取り組み。
  • clari
    -
    記録用
  • やっほ8181
    4.8
    心にとまった映像の記録 その46 サンフランシスコ 家庭生ゴミ回収 温かい土 肥料にかわる 沢山の肥料の山 ここに微生物が人の数以上いて その微生物たちが生ゴミを土にかえる ゴミは資源だ ーーーーーーーーーーーーーー これからの地球 人口が増え、気候が今以上に変動し、石油が枯渇する。 今のライフスタイルは続かない と説くところから映画が始まる。 映画で紹介されている取り組みで印象に残ったもの ・アメリカ デトロイト 人口減少した都市で食料が不足したことをきっかけに 街での農園が増えた。市民が運営する農園。有機野菜を育てる農園もあり、 そこで作業する人たちがとてもカッコよくみえる☆彡 ・フランス ル・ベック・エルアン氏のパーマカルチャー(持続型農業)農園 石油も、除草剤も、機械も動力も使わない。CO2の削減にも寄与しているという。 そして収穫量は充実している☆彡 宿泊付き作業ボラとか募集してたら滞在したい~! ・アイスランド レイキャビク市 1970年代の石油危機がきっかけで、 水力・地熱エネルギーなどに転換。再生可能エネルギーで利益を得ている。 火力・原子力発電は一切ないとのこと。やってるとこあるんだ~! ・アメリカ サンフランシスコのゴミリサイクル 家庭の生ごみも収集して肥料にする。 今回の映画で印象に残った取り組みの一つ。 大きなコンポスト!といった感じで燃やしてた生ごみが土にかえるってやっぱりいいい! 庭とかベランダコンポストとかあればいいけど、町ぐるみでやってくれると効率も上がっていい。 でも収集するときの匂い対策とかどうしてるんだろう。 実際どんな感じなのかみてみたい。 ・イングランドの地域通貨 地域でお金を使って循環させる。 税金の支払いにも地域通貨が使える。 そしてブリストルの市長さんは地域通貨でお給料をうけとっている。 グローバルに使えるお金と地域で使えるお金、両方使えるといい。 エシカルなお金の使い方も意識しやすいと思う。 ほかにも取り組みが紹介されていて、 ポジティブなメッセージを発信している映画 新しいライフスタイル そしてコンポストがほしくなってきた…☆彡 http://www.cetera.co.jp/tomorrow/ https://www.facebook.com/cetera.tomorrow
  • suzukiikumi
    -
    寝た。鬼の字幕量。
  • minamimi
    -
    フレンチセレブがスカしたこと言ってるのかな~なんて、斜めに構えて見始めたけど、良かった。若い子に見て欲しい。世界には色んな潮流があるんだって知ってほしい。 ほんとのところはもっと色々大変で、こんなに上手いことばかりじゃないにしても。
  • undo
    3.8
    広がる、世界。 シリル・ディオンとメラニー・ロランの共同監督作。 シンプルかつ多様なライフスタイルを模索して、世界を旅するドキュメンタリー。 地方紙にシリル・ディオン監督のインタビューが掲載されていて、興味を持ち鑑賞。 シンプルライフへの提言、というテーマに恥じぬ、シンプルな構成。しかし内容は濃くて、人口増加により、近い将来の食糧危機が予想される地球が、それを乗り越えるためのヒント集のような印象。 主な構成は、農業、エネルギー、経済、教育、民主主義と、それぞれの分野で革新的かつ積極的なアプローチを行っている人物や団体にインタビューを行い、その取り組みを紹介する。 両監督のナレーションによるかけあいから、じゃあ次はこの分野を見てみよう、と世界各地に飛んでいく様子は教育テレビの番組のよう(笑) そして5〜6人のスタッフが一列になって歩く様子はなんとなくビートルズを思い出したり。 肝心の内容は興味深い。 私たちが効率的だと思っていることが、実は非効率で、進化しているように思えることが、実はそうではなく、昔のやり方の方が有意義だった、ということには驚くのと同時に納得もさせられた。特に農業の紹介で、それは顕著に感じられた。 他に印象的だったのは地域通貨の話。そういう取り組みがあることは知っていたけど、実際に導入している地域の様子を見ることで、メリットについてわかりやすく理解できた。 私の住む北海道でも、人口減少が問題になっているので、道内の経済を活性化させるのに意外と効果があるのでは、と感じた。 国内共通の通過は円を使い、各都道府県内で地域通貨を発行するというのも面白いかもしれない。 世の中は大企業など強い集団の論理に支配されやすく、自分もいつの間にかその価値観に囚われているかもしれないと感じた次第。 工夫次第で、人間はまだまだアイディアを生み出せる。そんな可能性を信じて、また明日を生きる気持ちになった。
  • たぬきんぐ
    4.4
    環境問題なんて無関心なのに何とかしなくちゃなあと考えさせられる内容でした
  • vel
    3.3
    フランスで110万人が観た大ヒット作のドキュメンタリーというのは頷ける内容。メラニー・ロランって本当に多才ですね。でも、おしゃれっぽさと音楽が少し邪魔をしている気がした。
  • チャッピー
    3.3
    いろいろな分野で、地球環境問題に取り組んでいるグループがあることが分かった。願わくは、彼等の取り組みが広がっていくように、そのために私も力になりたい。
  • デロング
    3.6
    今のライフスタイルを続ければ人類は滅亡するという科学者の予測を元に女優メラニー・ロランが、未来を幸せに暮らすためには何が必要なのかを探す旅に出るドキュメンタリー映画。 農業、エネルギー、経済、民主主義、教育と5つのテーマに沿ってメラニーと一緒に旅をしている様な感覚で見ることが出来て、地球温暖化と言われている中で地球に優しい取り組みを体感していくことが出来ます。中には難しい部分もありますが色々な事を知ることが出来る映画でした。(^-^) 車で知られる工業地帯だったアメリカのデトロイトが今では農業で世界から注目を浴びてたり、デンマークのコペンハーゲンでは、二酸化炭素排出量ゼロを目標に掲げ、風力発電の建設や、なるべく車には乗らず自転車の活用に力を入れている。そして一番ビックリしたのがイギリスのある町で、地元を活性化させるための地域通貨の発行。なんとお札にDAVID BOWIE!なまらカッコいいです!(^-^) 勉強になったし、なんかポジティブな気持ちにさせてくれるドキュメンタリー映画でした!観て良かったです!(^-^) 【お気に入り曲】  What a Wonderful World / Joey Ramone
  • mar88
    3.5
    観ながら、北海道というところは本当に恵まれているなーとしみじみ思った。 スーパーに行けば、野菜はもちろん、お米も道産。 甘いものが食べたくなった時のあんぱんもあんも小麦も道産。 ダイエットに必須なささみだって道産。 あの道民自慢の「サッポロクラシックビール」だってホップは富良野産のがある。 日本酒だって。国稀がある。 ワインだって。小樽や富良野有名なやつから、鶴沼、豊水、八剣山などなどいっぱい。 なんて素敵なんだ「地産地消」。 ただ、こんなに素敵な場所なのに経済状況は決していいわけじゃなくて。 若い人はやっぱり都心での職を求める。 この映画のように、北海道に地域通貨があったなら、食品以外で「知産知消」(知り合いが作ったモノを、知り合いが求める。)も、もっとハッピーな形で実現できるのではないかなーと素人ながらに考えた。 ただ映画はこんな小さなコミュニティの話ではなく、「近い将来人類は滅亡する危機にある」という壮大な問題提議から始まります。
  • ボンタンアメ
    3.6
    一種の社会勉強。 アホなわたしでも分かりやすくて(たまに分からん単語あったが) 大学のあらゆる学科の授業で流したらきっと面白いと思った。 そして日本人って頭固いんだなって思った。もっと夢見て良いんだなって思った。出来ることは無限にある。 もう一回真剣に観たいと思った。
  • ヨッシャー
    3.8
    結局、金持ちが節税のために寄付したり、別のステータスがあったり元々ルックスのいい人がノームコアファッションに身を包みオシャレを見下したり、オーガニック信仰だって省エネだって良いものを食べてきた人間や排気ガスを撒き散らしてきた人間の行き着く末でしか無いとは思う。 ただ国家単位で国民の共通認識でそういった取り組みを推進し、それにより結果を出している所もたくさんあるというのは素直に凄い。 経済も政治も教育も人間が産み出したただの概念であり、自然というところからかけ離れたものでしかないけど、今この世界にいる以上はそれをいかに受け入れ、そしていかに変えていくかという事が僕たちに課せられたひとつの使命だと言えるのは間違いない。 個人的にはゆとり教育を受けた世代が社会の中心の世代になる前に、ゆとり教育が失敗になったみたいな風潮があるのがすごく嫌で、最後の“教育”のチャプターは羨ましかった。 “ゆとり世代”は頭も良いし、性格も良いし、スポーツでも他の分野でも前人未到の結果を出しつつあるんだから、もっと寛容な社会を目指すべきだと思う。
  • のこ
    4.3
    色々感じることだらけで、生活の見直し、シンプルに生きることかな~(^-^) 石油や原子力を無くして、太陽熱、風力、地下熱を利用する、国は全力を尽くしてほしいな! 他の国は着々と進んでいるのにびっくり! 車産業の日本にとっては、なかなか車の生産を減らすなんてことは難しいが、できるだけ、歩いて、自転車や公共の乗り物を利用する! 歩くことは、健康に良いしね! 食べ物も、石油など使わずに、自然の作業ができたら 最高でしょうね!複数の物を共存させるやり方はなるほどと思った! 教育も、フィンランドのように、テストなし、その分、しっかり教える、教える立場の先生教育もきちんとされ、アシスタントがホローもする、世界一、レベルの高いヘルシンキ! 慣用で、思いやりのある人間になってもらいたい~ 点数主義でない、それぞれの個性を大切にする教育は、日本にとっても必要! お金や政治、すべてに関わってくることを考えさせられた二時間でした!
「TOMORROW パーマネントライフを探して」
のレビュー(172件)