【レポート】辛酸なめ子が明かす衝撃的な幼少期とは? フィガロジャポン×TSUTAYAの映画トークイベント

2017.02.07
映画祭・イベント

Filmarks編集部

フィルマーくま

絶賛発売中の「フィガロジャポン」3月号にて、さまざまな切り口から映画作品にせまった「ドラマティックな映画が観たい♡」特集が展開。去る2月3日、これと連動したスペシャルトークイベント「いま観たいのは、強い女たちの映画! ~女のドラマティックシネマナイト~」 がTSUTAYA TOKYO ROPPONGIにて開催され、漫画家の辛酸なめ子さんをはじめとする業界の“強い女”たちが登壇しました。

フィガロ

午後7時、約50人の女性たちに埋め尽くされた会場に登場したのは、映画に関するコラムを数多く執筆している漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんと、洋邦問わず良質な映画作品を配給しているキノフィルムズの代表取締役社長・武部由実子さん、そしてフィガロ編集部イチの映画マニアとして知られる“編集KIM”こと副編集長・森田聖美さん。

リアルに強そうな女性3人が選ぶ“強い女たちが登場する映画”とは?

フィガロジャポンがイチオシするのは、3月31日公開のアカデミー賞ノミネート作『ジャッキー ファーストレディ 最後の使命』。ジョン・F・ケネディ暗殺事件をファーストレディであったジャクリーン・ケネディの視点から描いた作品ですが、本作を一足先に観た辛酸さんは「夫が隣で亡くなってしまったなかで、あれだけの冷静さと気力を保っていたジャッキーの強さと、ホワイトハウスを先導した彼女の手腕は本当にすごいなと思った」と驚きと感嘆をあらわに。

また、配給元であるキノフィルムズの武部さんは、「女性こそ楽しめる作品」と絶賛しました。

続いて、すでにレンタルを開始している旧作のなかから、それぞれがピックアップした作品を紹介。武部さんは『テルマ&ルイーズ』『ピアニスト』『ニキータ』『グロリア』の4作品をチョイス。女同士のかたい友情を描いた『テルマ&ルイーズ』には、森田さんや会場の女性たちの多くが共感の声を上げていました。

フィガロ

辛酸さんが選んだのは、『マイ・インターン』『神様メール』『裸足の季節』の3作品。特に『裸足の季節』は、自分自身と重なるところがあると辛酸さんは言います。

フィガロ

両親を事故で亡くし、祖母と叔父たちと暮らしている5人姉妹。古い習慣と封建的な思想のもと、貞操観念を抑圧された生活を送ります。そんななか、末っ子のラーレは、自由を取り戻すべくある計画を立てますー。

劇中では、騎馬戦で男子の上にまたがっただけで「ふしだらだ」と叱責されるシーンがありますが、辛酸さんは「私の家庭もなかなか厳しかった」と明かします。「一家団らん中、テレビでラブシーンがはじまると両親が立ち上がり、そのシーンが終わるまでテレビの前に立ちはだかっていたり、雑誌に性的な模写があると、そのページがホッチキスで止められているか、墨で塗り尽くされていました。日本にも抑圧されている人はいます…」と語ると、会場から笑いがおこっていました。

森田さんはマーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』『ダイアナ』『彼女を見ればわかること』『ジュリー&ジュリア』をピックアップ。マーガレット・サッチャーを演じたメリル・ストリープについて「本当にエレガントで素敵な人」と羨望の的であることを明かしました。

フィガロ

三者三様の目線でお気に入りの作品を語り合ったトークイベントは、1時間があっという間に感じられるほどの盛り上がりのなか終焉。ちなみにTSUTAYA TOKYO ROPPONGIでは、森田さんが厳選したおすすめの作品を紹介するコーナーを展開中なので、足を運んでみては?

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  • ヤズカシバド
    3.1
    出てくる少女達が輝いてるからなのか、悲しい物語のはずなのにそこまで暗くない。ただ明るくもない。オチも含め結構ドラマがあるのに、最後まで一定のテンションで物語は進んでいく。不思議に淡々とした映画だった。「知識の少ない幼い子ほど後に残され、結局は一番度胸のある行動を起こす」というオチが印象的だった。
  • サワサワ
    3.0
    伝統とか風習って受け継がなければならないけど、いつかは終わらせないといけない
  • Shiratama
    4.4
    異文化論などで学んだ時には他人事だった風習が一個人の問題としてストーリーに落とし込まれるとこうまで感情移入するものかと改めて感じた。名作。 memo
  • はなふさよめこ
    -
    素晴らしかった。 『ヴァージンスーサイズ』らしいと聞いていて、まあ大枠としてはそうなんだけど、宗教的な背景とか文化的な違いとかの描写がうまくて、美少女ファンタジーに埋没せず、暗闇から手を伸ばして光を掴もうとする彼女たちに揺さぶられた。 ラストシーンの優しさにボロ泣き。 ものすごいバッドエンドだと思ってたから救われた。
  • さわ
    4.0
    裸足の季節は終わってしまう。闘え!
  • やん
    -
    そんな絶賛されるべき作品じゃないかな
  • よっちー
    3.6
    う〜ん、そうですねぇ………( ̄~ ̄;) 表現がとても難しい 映画です。 この歳頃の 女の子🎀♀を 集めると、 最高の美しい空気感や映像が 撮れますよね……。 ジャレ合ったり くだらない事で笑ったりしても、 弾けるような若さと危うい空気感……。 女性が見ても、感じます。 ……と同時に、北トルコなどの風習が 日本人には かなり理解しがたい 空気感で、嫌悪感を感じた……。 見ていて かなり 重いし、キモチ悪くもあった。 こんなにインターネットが普及する世の中で、価値観の違う若者たちは 古い大人や風習に どう?対応すればいいのだろう……。 子供達の為に、本当に幸せな世の中とは?!?!?! 映像美や音楽だけでなく、考えさせられる作品でした……。
  • おすとぅー
    3.6
    確かにS・コッポラの「ヴァージン・スーサイズ」を思い出すけど(内容全然覚えてないので見返したい)、こちらはもっと気持ち悪くなるぐらい閉鎖的故にラストの自由を勝ち取った感は良かったです。 「ショーシャンクの空に」終盤のモーガンフリーマンのセリフを思い出します
  • Keisai
    -
    歩み出す世界 裸足の季節の終わり
  • ni5ro
    4.0
    ツラくやるせない状況下の渦中でも 5姉妹が揃い自然にはしゃぎ合うシーンに ほっこり(●´ー`●) けど、苦しかった(;_;)
  • 佐々木
    4.1
    色彩がとても綺麗で目を引かれた、けれどその奥に深い悲しみとかいろんな感情があった、すごく綺麗なのに、 柵の色も空ととても合ってたよ 柵の色だけど
  • チャッピー
    -
    フィルマークスしてなければ出会わなかったかもっていう予想外の良い作品。 美しい映像が淡々と流れるだけかと思ってたら、展開に引き込まれて一時停止できなかった。 すごい作品だわ〜
  • YasuhikoKikuchi
    3.8
    ヴァージンスーサイズのフワフワした部分を引き伸ばした感じかなと思って観たけどそこは期待通り。ただこの作品のはたくましい末っ子の話が中心で、ヴァージンスーサイズよりも前向きなラスト。
  • HiroakiNakazawa
    3.5
    これね、たしかに美しいんです。息をのむようなカット、沢山あります。けど同時にかなり気持ち悪くもあります。ほぼ生理的嫌悪感。 無知な私には、この作品中の価値観がイスラムの平均的なものなのか、知る由も無いのですが、 少なくとも予告編 https://youtu.be/0PjG1h3iVu8 のラストのナレ 「夢見る季節は終わりが来るから、扉を開けて未来へと走り出す」 なんて生易しい世界観のものではないのでお気をつけあそばせ。
  • Marinana
    3.5
    Freedom
  • ゆかこ
    -
    20160724
  • 5.0
    言葉じゃなく胸の熱さで伝えたい。光のリズムで伝えたい。真っ青な空まで突き抜くような少女の混じり気のない笑い声で、きっと何もかも伝わってしまう。 美しい五人の姉妹。 彼女たちは光で、その笑顔は光の粒で、高く上がる笑い声は、彼女たちの季節に吹き抜ける、風そのもの。 仕組みや言葉なんかじゃなくて、少女の見た世界の、美しさがすべて。そして光の中に映る、瞼の裏の幸福だけが、少女の世界のすべて。 少女は夢を見る、光の中にすべての幸福を見る。五人で笑った朝のこと、脚を絡ませて遊んだ午後のこと、鳥籠のような部屋に、海のないベッドに、息ができなくなるほどの甘い幸福が匂い立つ。 それは彼女たちの間だけに、はじめて存在できるもの。 一人一人、あまりに美しい少女たちが、残酷で哀しい世界に塗り替えられてしまう。切なく、そして絶望的。でもそれを彩っていくのが、末っ子ラーレの見る、光の中の幸福なんだ。 この先のこととか、これまでのこととか。現実だとか、救いの話だとか。それらすべてを簡単に飛び越えて、私たちは胸の裏側を叩かれるはずなんです。少女の透き通るような瞳に。風に溶けてしまいそうな髪の毛に。息苦しさに、酸素の多さに、天に届くような笑い声の、そのいとおしさに。 私が私で、あなたがあなたで、私たちそのままで、愛しあう。海の水に濡れた髪の匂い、木漏れ日のもとでの指先がしびれるような眠り、白い部屋に響く聞き慣れた声と、汗ばんだうなじを、なぜてすぎる風。いつか駆け抜けた少女だけの、あなただけの日々は、永遠の記憶。 私たちは驚く。 少女の、その日々の、その世界の、瞼の裏まで焼き尽くすような、美しさに。 2017/4/8
  • tamu
    -
    記録
  • uca
    3.0
    ヴァージンスーサイズのオマージュ?と思いきや、ぜんぜん違った。メランコリックで白昼夢みたい。五人姉妹それぞれが儚げで美しいけど、古い風習に対する隠れた対抗心みたいなものもあって女の子の強さを感じた。こんな風習、まだ根強く残っているのかと考えたら怖すぎる。自由の欠片もない。五人姉妹の幸せを願わずにはいられない作品だった
  • serena
    4.3
    美しかった。悲しかった。
  • あおやま
    3.0
    瑞々しい、 トルコの風習に、日本の文化とは違う閉塞感を感じた。 5人姉妹のそれぞれに個性が際立っていた。ラックスを彷彿させるような奔放な二女が可愛かったし、個人的には三女がいちばん好みだった(顔のはなし)。 ヴァージンスーサイズが「ガールズムービー」とするならば、裸足の季節は「冒険物語」と言った感じかなと思った。親がやりすぎ、っていう部分は共通しているかもしれないけど。
  • ズルズル
    3.8
    長くて綺麗な髪の毛と手足
  • DolphinPaprika
    3.3
    海辺で騎馬戦をする男の子と女の子。さらにその映像に乗っかるのはヴァイオリンとピアノの柔らかな伴奏。岩井俊二みたいなオシャレな冒頭シーンから「これはもしや淡い青春群像劇なのか!」と思いきや全然そんな話ではない笑 5人姉妹による自由への逃走を描いた物語である。 映画が見せる、日本ではまずあり得ないようなトルコの処女信仰にはとても驚かされる。初夜のシーツに血が染みついているかを新郎の母親がチェックしに来る場面なんかとても印象に残るが、トルコでは実際ここまでやっているのだろうか。そういえばG・マルケスの『予告された殺人の記録』という小説も、嫁がせた妹がすでに処女喪失していることを知って激怒した兄貴たちが相手の男を殺してしまうという物語だったが、こういうのを見るとやっぱり国によって文化って全然違うなあと痛感させられる。 余談だが、閉じ込められた5人の可愛い姉妹たちが部屋でうだうだやってるシーン、本当に画面からいい匂いが漂ってきたので必見です。必見!
  • lemon
    3.6
    純粋無垢って言葉が似合う映画
  • ふたば三十郎
    3.3
    歴史的に名を残すような一家の大河ドラマではなく、朝ドラより昼ドラか、いや橋田壽賀子テイストな、あるトルコの五姉妹の物語。 女性監督だからっていちいち言いたくないが、肌の露出に性的より健康的なかわいさが出るのは、やっぱり女性が描く女の子だなあと。 だからこそ、会話の内容は結構えげつなかったり、5人がバラバラになっていく過程がシビアだったりと、考えることが多くて、すっきり見られない。 現実的な反面、もっと救いが欲しいと願ってしまう映画。 ☆☆☆★
  • nerimzfc
    4.3
    せき止められた水の堰を切った時の勢いや、小さく小さく縮めて箱に入れられたバネの蓋を開けた時のように、抑圧の反動の力は大きい。 それは抑圧されたことのある者だけが持つ特権で、莫大なエネルギーと危うさを併せ持つ力。 少女の塊と自然光の組み合わせが美しかった。シリアスな中にユーモアもあり、予想以上に楽しめた。 音楽もよかった。エンドロールの曲のディレイ気味のベースに痺れた。 好きな映画の1つになりました。
  • アダチユキ
    -
    足フェチ必見。少女に勇気付けられる。
  • トンク先生
    4.2
    脚本、音楽、キャスティング、撮影に関しては文句なしの佳作。 おそらく、女性監督だからこそ表現できる女の子の生活感が、本当に生活の一部を切り取ったように、恐ろしく自然に撮られている。また、風景描写にしてもハンディカムの動きにしてもショットのセンスが抜群。 とにかく、いろいろ優れている点はあるけれど、結局は女の子が5人でキャッキャしているのを見れるだけで元は取れるので、男性には特にオススメ。あと、末っ子役の子が小さい時のリバーフェニックスに似ている(気がする)。
  • AikoKishi
    4.0
    他の映画を観ていても女性って損だなと思うことが結構あって、実際そういう一面は今でもたぶんどこにでもあって、男女平等を唱える先進国ですらそういうことがあるから、先進国とは言えない国でこういうことが起こるのはじわじわ理解出来た。知識の少なさによる問題もあったし。(血が出るとか) でもまさかこれが現代に…?て感じ。 エロルは少女たちを守りたい余りにああなってしまったんだと思ったけど、周りからの自分への評価のためだったのかな。すぐ噂が広まるような町だしね。。 めちゃくちゃ悔しい。
  • MeiMorimoto
    3.8
    北トルコ綺麗なところだな。緑や青の広がってる感じで、監禁地獄との対比が際立ってた。 あることないこと全部性的な行為として咎めてる人、何でも関連付けて考える方がよっぽど淫らじゃないかな、、フェミニズムって難しいな。性行為に限らず、抑えつけると反動が大きくなるというのは定石で、シンガポールでは売春をエリアを決めて許容してるし、オランダでは麻薬を専門店として街中に存在させてるし、みたいに一定の氾濫を許して管理できる範囲に収めるというのは賢い策かもしれない。 あと少女って何であんなに美しいんだろうなあ。姉妹で戯れてるシーンが結構あるけど、あれは変態な目で見てしまってもしょうがないとおもう。可愛い。笑
「裸足の季節」
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