【★4.0の話題作】『かもめ食堂』の荻上直子監督・第二章! 性別、血縁を超えた家族の“普通の日常”に心揺さぶられる傑作邦画完成

2017.02.17
特集

Filmarks編集部

フィルマーくま

トランスジェンダーの女性とその彼、母が家出した孤独な少女。この3人の共同生活を描いた映画『彼らが本気で編むときは、』。『かもめ食堂』の荻上直子監督が5年ぶりに撮った最新作で、生田斗真がトランスジェンダーの女性を演じたことでも話題の作品です。Filmarksユーザー限定の試写会も行われ、★4.0と好評! その見どころは?

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荻上監督の新境地! さまざまな家族のカタチや、血の繋がり以上に強い結びつきがあることを気付かせてくれる映画

小5のトモは母ヒロミと2人で暮らしていたが、男を追ってヒロミが家を出てしまい叔父のマキオの家へ行くことに。しかしそこにはマキオの彼女でトランスジェンダーのリンコがいて……。最初は戸惑いつつも、家庭的で愛情あふれるリンコに心を寄せていくトモ。次第に家族のようになっていく3人だったが……。

孤独だったトモが徐々に家庭の温かさを知っていく姿、トモやマキオに愛情を注ぐリンコ、すべて受け止めるマキオ。性別を超え、そして血の繋がりも超えた家族の姿を考えさせられる映画です。

また、監督自身が「“荻上直子・第二章”の始まりです」と公言する通り、『かもめ食堂』のような“癒し系”とはまったく違う作品に仕上がっていることにも注目!

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■かもめ食堂の監督がトランスジェンダーを題材にした映画とのことで少し嫌な予感がした。でも映画をみてその心配はすぐに払拭された。(norurunさん)
■わかりやすい御涙頂戴ものという感じではなく、監督独特の演出というか、美しくて自然で、時に笑いもあり、色々と考えさせられました。(sakaki0214さん)
■全体的に愛と優しさにあふれていて、すべてのシーンが映像効果や感情描写にきれいに繋がっていて、丁寧なのに無駄がない、とても美しい映画だと思いました。(makiko226さん)

丁寧に描かれたバックグラウンドにとらわれない、どこにでもある日常が胸に刺さる

劇中では、セクシュアル・マイノリティであるリンコへの差別や、育児に積極的ではない母親に育てられたトモの、愛情に飢えた悲しみも描かれています。そのため、セクシュアル・マイノリティの人たちへの差別意識やうまく関係が作れない親子の問題など日本にある社会問題を感じることのできる作品でもあります。でもそれ以上に伝わってくるのは、どこにでもある日常

リンコはどこにでもいる女性と同じように仕事をし、恋をして、子供がいる温かい家庭を作ることを望み、マキオはそんなリンコの中にある清らかさを愛し、トモはリンコの母性に惹かれ素直に愛情を求めていきます。

そんな彼らのバックグラウンドにとらわれない“普通の生活”が丁寧に描かれ、そこにある愛情や家族の姿が強く胸に刺さる映画になっています!

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■とにかく暖かくも心に突き刺さり観た人の性別年齢関係なく必ず誰かに感情が移入できると思います。(norurunさん)
■誰もが大切な人を想うがゆえに、誰かを傷つけてしまうこともある。だけど現代では他者と違う人達が堪えなければいけないことが多い。考えさせられるテーマでした。(sakurabassさん)
■この映画のテーマは解決しづらいことなのに、すごく穏やかな気持ちにさせてくれる映画。(あずたんさん)

彼らが本気で編む“煩悩”も物語のアクセントに!

リンコが悔しい思いをしたとき、“煩悩”を放つためにするのが編み物。でもそのモチーフは実は意外なもの……。何を編んでいるのかは劇場で!

そしてリンコはある目標のために、その“煩悩”を編み続けます。目標達成のために一緒に作り出すトモとマキオ。この“彼らが本気で編む”姿がタイトルに繋がり、そして映画に込められた意味を理解する手がかりに!

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■タイトルが変わっているなと思いましたが物語が進むにつれて段々理解していき、深く込められた思いもラストで静かにわかりました。(kitamitsuさん)
■トモを優しく包むリンコさんとマキオ、編み物に願をかけながら3人の関係をも紡いでいくなかで溢れる思いやりが胸に沁みました。(ひなたさん)
■複雑だけど題名の意味がわかると涙がとまらない(なつこさん)

難しい役を演じた俳優陣の演技も必見!

リンコには生田斗真、マキオには桐谷健太、トモには本作で映画本格デビューとなる柿原りんかそれぞれ心に葛藤を抱える難しい役を自然に演じているところはぜひ注目してほしいポイントです! ほかにもミムラ小池栄子門脇麦りりィ田中美佐子といった実力派俳優が出演しているのもお見逃しなく。

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■女性の心を持つ男性の母性愛を演じる生田斗真さんの演技が光りました。子役の柿原りんかちゃんも演技が光ってました。(じゅうじゅうさん)
■子役ちゃん、スゴく良かった!『すげ〜』のリフレインが耳に残ってる。(mewさん)
■登場人物それぞれの強さと弱さが丁寧に、丁寧に描かれていて、きれいすぎて怖いくらい美しかった どうかこの映画がもっと多くのひとに届きますように………(NatsukiFukayamaさん)

◆映画『彼らが本気で編むときは、』 information

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第67回ベルリン国際映画祭 パノラマ部門、ジェネレーション部門 正式出品作品
文部科学省選定作品(少年向き・青年向き・成人向き)

あらすじ:優しさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコ(生田斗真)と彼女の心の美しさに惹かれ、すべてを受け入れる恋人のマキオ(桐谷健太)。そんなカップルの前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ(柿原りんか)。桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる60日。
小学生のトモは、母ヒロミ(ミムラ)と二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。ひとりきりになったトモは、いつものように叔父であるマキオの家に向かう。ただ以前と違うのは、マキオはリンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。リンコの美味しい手料理や母親が決して与えてくれなかった家庭のぬくもりとトモへの愛情・・。最初は戸惑うトモだったが、リンコのやさしさに閉ざした心を少しずつ開いていくのだった・・・。本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、自分らしさと本当の幸せを教えてくれた。嬉しいことも、悲しいことも、どうしようもないことも、それぞれの気持ちを編み物に託して、3人が本気で編んだ先にあるものは・・・

上映時間:127分

2017年2月25日(土)、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!

公式サイト:http://kareamu.com/

配給:スールキートス

(c)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会

※本記事、タイトルにて紹介しているスコアは2017年2月6日時点のものです。

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    3.6
    難しい問題を取り上げた映画。 風当たりが強い中、綺麗に生きる生田斗真演じる主人公。 生田斗真が非常に女らしくてすごかった。
  • 30
    4.8
    なんかもう、監督のセンスに脱帽。 すごいセンス。 完全に虜になりました。 まず、「彼らが本気で編むときは、」なんてタイトルから素晴らしい。 名シーン続出で、いろんな涙が出てきた。 生田斗真はじめキャストの好演には多数の人々が触れてるので割愛。 とあるシーンなんて、そのシーンを言語化(文章化)したら笑っちゃうのに、 クラシックの上品で優しい曲が流れてるし、なにより画面全体に愛溢れる3人が映ってて、その矛盾さがとにかく美しかった。 全体的に騒がしいBGMがなく、クラシックが心地よい。 一気に暗転されるのも、3人でいることが世間的には普通ではないというのが現実に戻された感覚になってよかった。 ブツっと「え、ここで切っちゃうの?」っていう良い意味での違和感・不自然さが、どこか3人の間に流れる非日常感や不安定さを表現してるようにみえた。 あと、こういう差別を描いてる映画って、世間的にマジョリティな役割を体現するキャラクターのスパイスさが重要だと思うけど、 それがこの映画では小池栄子が見事に演じてた。 (個人的には河瀬直美監督の「あん」で浅田美代子演じる役が差別を体現してたのを思い出した、この浅田美代子もすごくよかった。) 小池栄子は自分の価値観が当たり前だと思っていて普通ではないと決めつけたリンコと自分の息子を追いつめてく。 けど、それは自分が悪いとは思ってないところがタチ悪い。 リンコやマキオみたいに、他人を受け入れられるストライクゾーンが広い寛容な人こそ愛情深い人だよなぁ。 糸電話とか毛糸でアレ作るとか発想がもう素晴らしくて大好きな映画になりました。 題材的にメジャーになりにくいのは分からなくもないけど、あぁ、もっともっと大勢に見てもらいたい。 とにかく、関東でただ一館のみ上映してくれた早稲田松竹に心から感謝を伝えたい!!
  • わたぬき
    -
    表現がやさしい、繊細、長回し、固定
  • erinomi
    3.7
    凛子さん見て自分を反省した。
  • アダチユキ
    -
    とても荻上監督らしい作品。ときにシリアスでときにコミカルで、あるものが舞うシーンは私にとって美しかった。 普通って何?異常って何?この映画の存在意義は?今の社会でトランスを取り上げる理由は?生田斗真がトランスの役柄演じる意味は? なぜ人を好きになるのか。大切ってどういうことか。言葉に現れる思いとか。教育現場の姿とか。 寛容で綺麗な心を持つ人になりたいと思わせてくれた
「彼らが本気で編むときは、」
のレビュー(3806件)