13年ぶりに来日のR・ゴズリング、いよいよ公開の超話題作『ラ・ラ・ランド』を語る!【インタビュー】

2017.02.23
インタビュー

Filmarks編集部

フィルマーくま

トレーラーを何度も観て、サウンドトラックも購入し、まだかまだかと公開を指折り数えている映画ファンの心は今週末にいよいよ満たされることになる。今オスカー像に最も近い作品として耳目を集める『ラ・ラ・ランド』。

映像、音楽、言葉が美しくフュージョンした世界観を、五感でフルに堪能できる愛すべき1作だ。1月某日、プロモーションのために13年ぶりに来日した主演のライアン・ゴズリングにインタビューを行い、世界を熱狂させた胸の内を聞いた。

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ラ・ラ・ランド_ライアン・ゴズリング

――初めて脚本を読んだときの気持ちを覚えていますか? 

もちろん。すっごく野心的だなって(笑)。デイミアン(・チャゼル監督)は才能もあるから、「彼ならできる」と思ったよ。エマ(・ストーン)も一緒にやることがわかっていて、これまでに共演したときに、僕たちの相性っていうのはもともとすごく合うとわかっていたんだ。

古風な雰囲気を出せると思ったし、『ラ・ラ・ランド』なら二人の関係性をもっともっと高めることもできるし、最高にいいものが作れるという自信があった。当時、僕はバスビー・バークレイ(※30~40年代に活躍した映画監督)の映画を準備していて、完全にミュージカルの世界にどっぷりつかっていたときに話がきたので、すぐに飛び込むことができたんだよ。

ラ・ラ・ランド_ライアン・ゴズリング

――念願のミュージカル作品への挑戦ということだったんでしょうか?

実は、過去にもミュージカル作品のオファーはきたんだけど、ブロードウェイの映画化だったので、興味があまりなかった。でも、今回すごく幸運だったのが、僕が大好きな50年代のジーン・ケリーが出ていたような、昔のハリウッドミュージカルにすごく近いものだったし、オリジナルだったからね。

――ミュージカルなので当然歌のほか、ダンス、ピアノと見せ場が多いです。特訓の日々でしたか?

あのシーンだけじゃなくて、3カ月くらい練習はしたんだ。場所を借りてダンスの部屋、ピアノの部屋、歌の部屋、脚本の部屋、とあったかな。

――ピアノの腕前は?

ちょこっとだけ弾けたんだけど、すごく厳しい先生がついてくれたよ(笑)。

――タッチも柔らかく上手だったので、もともと弾けたのかと思いました。

ありがとう! 初日が、映画のテーマ曲を全部弾く撮影だったんだ。一応、僕の手のアップの部分だけ、(差し替えるため)プロのピアニストを呼んでいて。

いくつかのショットはプロを起用しようとしていたんだけど、あろうことか、僕が全部弾けて長回しで全部いけたんだ。僕はすごく幸せだったけど、プロの人は出番がなかったから、ちょっと申し訳なかったかな(笑)。

ラ・ラ・ランド_ライアン・ゴズリング

――ダンスでいえば、中でも、グリフィス・パークの丘の上での6分間のダンスシーンは見事でした。エマ演じるミアが靴を履き替えて踊り出すのもユニークで。

現実的な問題として、エマの履いている靴は踊れない靴(高いヒール)だったんだ。それでも、その靴のまま最初は踊っていただけど、やっぱり踊れなくて。それと、もともとベンチに座る振付はあったんだけど、座る理由はなかった。だから、振付師が「そこで靴を履き替えるのを入れたらどう?」って言ったんだ。

デイミアンはその案を取り入れるだけじゃなくて、ひとつのシーンのポイントに変えていった。ミュージカルの薄っぺらなキャラクターじゃなくて、現実的に、本当に生きていると信じられる人間にしたかったんだよ。

ラ・ラ・ランド_ライアン・ゴズリング

――エマとの掛け合いが素晴らしく、あなたは相手役との強い結びつきを持つ役が多い気がします。偶然でしょうか?

例えば、『ホワイト・クリスマス』に出演していたビング・クロスビーダニー・ケイのように、「底抜け」シリーズのディーン・マーティンジェリー・ルイスのように、僕はチームの映画が大好きだったから、自分もチームになりたいと思っていた。

これまで出演した映画で、そういうチームを作りたいという願望があるんだと思う。そうだねえ…、『ブルーバレンタイン』のミシェル・ウィリアムズもそうだし、『HALF NELSON(原題)』のシャリーカ・エップスもそうだし、『ラブ・アゲイン』のスティーヴ・カレルとも、『ナイスガイズ!』のラッセル・クロウともチームだったと思う。それで、今回はエマ、と。主人公がひとりの映画ってちょっと寂しいから、常にもうひとりがいるようにしたいかな。

ラ・ラ・ランド_ライアン・ゴズリング

――最後になりましたが、ゴールデン・グローブ賞ならびに多くの賞の受賞、おめでとうございます。

ありがとうございます。

――まもなく迎える米アカデミー賞への期待について、率直な気持ちをお聞かせください。

僕は作品が大好きだし、誇りに思っていたんだ。最初はね、本当に「戦うぞ!」「この映画を守ってやろう!」っていう気持ちでいたから、大きな反響にびっくりしている。素晴らしい反応でうれしいよ。正直…ここまで反応があるとは考えていなかったし、今までそういうのがあまりないから統計もないわけだし。

でもね、ほかの映画でも同じ気持ちになったことがあって、全然(世間に)受けなかったものもあった。観客や批評家に受けるかどうかは、指標にはならない。受けなくても自分が誇りに思っているのが、一番大事なことだとは思っているんだよ。

(取材・文:赤山恭子、写真:依田佳子)

ラ・ラ・ランド_ライアン・ゴズリング

『ラ・ラ・ランド』は2月24日(金)より全国ロードショー。

ラ・ラ・ランド

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Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

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