【シン・映画】日本人のトラウマを刺激するという本質《水曜バラいろショー》

2017.03.02
テレビ放送

FILMAGA編集部

フィルマーくま

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TOKYO MXの人気バラエティ番組「バラいろダンディ」で、玉袋筋太郎(以下:玉さん)&RHYMESTER 宇多丸(以下:宇多さん)の映画好きコンビが月に一度とっておきの映画を紹介するコーナー「水曜バラいろショー」。

3月のテーマは「シン・映画」。誰もが思い浮かべるあの映画と思いきや、意外な映画が1位に! 思わぬサプライズも交えて、宇多さんと玉さんがシン・映画を紹介しました。

映画好きが高く評価する「シン・映画」とは!?

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玉:今日のテーマはこちら!「シン・映画」。

宇多:そんなジャンルはあるのか!という(笑)

玉:こういうテーマがあったんでしょうか。

宇多:完全に1本の映画に的を絞っている感じしますよね。

玉:「シン・映画」ですから、カタカナで「シン・映画」!

宇多:恋愛映画とかホラー映画ってあるけどね。「シン・映画」というジャンルで世の中の皆さんはどんな作品を思い浮かべるのか、という実験をしてみました。

日本最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」による「シン・映画」ランキング。今回はTOP20まで用意いたしました。これが、めちゃめちゃ面白い。

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玉:Filmarksやるね〜!

宇多:Filmarksはやっぱり映画好きな人が使っているサービスだから、非常に気が効いたランキング結果が出ました。見てみましょうこちらです、ジャン!!

「シン・映画」Filmarksランキング TOP20

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1位:『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年/イギリス)

2位: ? ? ?

3位:『シンデレラマン』(2005年/アメリカ)

4位:『シンデレラ』(2015年/アメリカ)

5位:『シングルマン』(2009年/アメリカ)

6位:『新宿黒社会チャイナ・マフィア戦争』(1995/日本)

7位:『新・仁義の墓場』(2002年/日本)

8位:『新・男はつらいよ』(1970年/日本)

9位:『シンドバッド七回目の航海』(1958年/アメリカ)

10位:『新・女囚さそり701号』(1976年/日本)

11位:『新座頭市・破れ!唐人剣』(1971年/日本)

12位:『新・座頭市物語』(1963年/日本)

12位:『新仁義なき戦い』(1974年/日本)

14位:『親切なクムジャさん』(2005年/韓国)

15位:『シン・シティ』(2005年/アメリカ)

16位:『新網走番外地』(1968年/日本)

17位:『新・猿の惑星』(1971年/アメリカ)

18位:『シン・レッド・ライン』(1998年/アメリカ)

19位:『深呼吸の必要』(2004年/日本)

20位:『新ポリス・ストーリー』(1993年/イギリス)

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宇多:「シン・映画」なのに、あの映画がまさかの2位なんですよ。1位は『シング・ストリート 未来へのうた』というイギリスの映画。これ、去年上映された素晴らしい作品です。

シング・ストリート

(C) 2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved

宇多:他にも、“シン”がついてたら何でも。『シンデレラマン』、『シングルマン』とか。

シンデレラマン

玉:『新・男はつらいよ』なんかもあるね。

男はつらいよ

宇多:他にも『シン・シティ』『シン・レッド・ライン』とかね。もう気が利いている。

玉:どれもシンだね。

宇多:お題出したら、こんなに気の利いた結果に。しかも、1位がね。

玉:そう、あれが1位じゃねぇーんだよ!

宇多:多分ね、「あの『シン・◯◯』を1位に誘導したいんだろ」っていう気持ちがあって、映画ファン的にはそんな簡単に入れさせてたまるかっていう。

玉:入れさせないよつって(笑)

宇多:Filmarksで投稿していただいた方ありがとうございます。ということで、今回紹介する映画は、残念ながら2位になってしまいました(笑) いってみましょう、2位はこちらでございます!

barairo03宇多・玉:『シン・ゴジラ』!!!

シンゴジ

(C) 2016 TOHO CO., LTD.

玉:このためですよ、「シン・映画」って。

宇多:ということで『シン・ゴジラ』、昨年の大ヒット作ですね。こちら予告映像ありますので、ご覧ください!どうぞ!

(『シン・ゴジラ』の映像を観ながら)

宇多:「エヴァンゲリオン」でお馴染みの庵野秀明監督が、これまでのゴジラ作品を完全に全部リセットして、1954年の初代ゴジラ以来初めて、ゴジラが存在しない世界を描いた、全く新しいゴジラですね。大ヒットいたしました。のちほど、ポイントも紹介します。皆さん、ご覧になりました?

玉:観ました。

宇多:小池百合子防衛大臣を思わせる「総理、総理、打ちますか?打ちますか?いきますよ!」って、あの場面いいですよね。余貴美子さんが出ている最高の場面がありましたけれど。

玉:良かったなぁ、あれ。

宇多:石原さとみさんの役柄の英語の口回しが、いろんな意味でたまらんっていう。これもね、話題を呼んでいましたけれどもね。非常に素晴らしい作品です。

日本人のトラウマを刺激するのがゴジラの本質

宇多:見所ポイントということで、僕はラジオでも評論したんですけどね、あらためてやりますと、ここがポイント!

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宇多:「(アニメ的に)完全にコントロールされた画面・演技・編集」。やっぱり庵野秀明監督が、セリフを言うスピードまでも完全制御してやったので、いまどきの日本映画とはちょっと違う感じのスピード感。

玉:確かに。

宇多:非常にテンポがいいですね。

宇多:そして、さらにこちらですね。

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宇多:「ゴジラの本質に立ち返った」ということ。1954年の『ゴジラ』は、敗戦とか、空襲とか、原爆を落とされたという、当時の日本人のトラウマをグリグリ刺激する

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宇多:今回の2016年の『シン・ゴジラ』は当然、東日本大震災で原発事故が起こって、日本はいざとなったら世界から見捨てられてしまうんじゃないかとか、アメリカコンプレックスとか込みで描いている。このあたりが非常に面白い!

(再び『シン・ゴジラ』映像を観ながら)

玉:デカいんだよ、これ。

宇多:映像の全体の3分の2は、東日本大震災が起こって、政府の反応が後手後手に回ったりというような、我々が「こういうことがもう1回起こったら嫌だな」って思うような。当然ね、ゴジラだから放射能も関係していますしね。見てください、この光景。

玉:嫌だね。

宇多:やっぱりちょっと刺激されるよね、トラウマを。だから1954年の観客が、ゴジラに感じた恐怖というのを、あらためて現在の日本に置き換えると、こういうことになるというね。やっぱりアメリカコンプレックスとか、そういうのもちゃんとグリグリ突いてくるわけですよ。日本だけじゃ何もできないじゃないか、みたいなね。

政府の対応もすごくおかしいんですよ。ずっと「こんなのは想定内だ」って言っているんだけど、ゴジラが出てきた途端に「この大きさは想定外だ」って(笑) これは、素晴らしいギャグになっていると思います。

玉:なるほど!

宇多:この映画、3分の2はこういう感じで、日本人のコンプレックスをグリグリついてくるんだけど、最後の3分の1は、最後のクライマックスで一気に日本人性というか、チームワークと日本的インフラを使ってゴジラに逆襲をしていくというね。そこに、すごいカタルシスがある。要するに、ずっと日本ダメだ、日本ダメだ、日本ダメだ、いや日本いけるじゃん!みたいな展開。

それから、最後にゴジラを殺すわけじゃないところが日本っぽいの。あえて言えば「おしずまりください」という。ということで、3月22日にBlu-rayとDVDが発売されるので、ぜひみなさんこの機会にご覧ください。

芸能界の「シン・◯◯」とは!?

「芸能界にもシンがつく人がいるんです!」と、今回は玉さんがゴジラとあの芸能人を比較! スタジオが驚くエピソードの数々を紹介。第1形態から第5形態までを比較し終えたところで、次回のテーマを発表!

次回4月放送は「言い訳映画」

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玉:さぁ、次回の4月のテーマはこちらでございます「言い訳映画」。

宇多:これいいでしょ「言い訳映画」って。

玉:こんなジャンルも聞いたことないよね。

宇多:Filmarksのランキングも楽しみですよね。ということで、一体どんな映画を取り上げることになるのか、ぜひ楽しみにしていてください。そして、もう1つお知らせがございます。

玉:おー!

宇多:現在TSUTAYAでは、Twitterと連動したユーザー投票企画「TSUTAYA#マイNOTジャケ借キャンペーン」を実施しています。

玉:おー!

宇多:そして実は本企画、私宇多丸も審査員としても参加しておりますし、僕がコピーを考えた作品、NOTジャケ借のキャッチコピー、店頭展開も開始いたしますので楽しみにしてください。

宇多・玉:以上、水曜バラいろショーでしたー!

オトナの夜のワイドショー!「バラいろダンディ」番組公式サイト

(月〜金曜日 21:00〜21:55放送)

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