人生の幕引きに思わず引用したくなる“辞世の句”!【映画に学ぶ名セリフ 第一回】

2017.03.28
まとめ

ヒットガールに蹴られたい

竹島ルイ

人はこの世に生を受けて、限られた時間で生命を燃やし続け、最後は必ず塵に還ります。残念なことですが、我々はこの“死”という運命から逃れることはできません。

ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスは、死に間際に己の人生を芝居に例えて、「この芝居がお気に召したなら、拍手喝采を!」と叫んだと言われています。一方「資本論」を著した哲学者カール・マルクスは、「最期の言葉なんてものは、生きてる間に充分に言い尽くさなかった阿呆が言うことだ」と辛辣な言葉を呟いたと言われています。

せめて我々も「北斗の拳」のラオウのように、「我が人生に一片の悔いなし!」くらいのセリフを吐いてこの世とオサラバしたいもの。そこで「映画に学ぶ名セリフ」第一回は、人生の幕引きに思わず引用したくなる、カッコいい辞世の句の数々をご紹介いたしましょう。

《厳選》覚えておきたい!? 8つの「カッコいい」辞世の句

※死に間際のセリフということで、「ネタバレ」にあたる説明がありますので、ご注意ください。

『ブレードランナー』より、レプリカントのロイさん

思い出も時と共に消える。雨の中の涙のように。その時が来た

過酷な奴隷労働に従事するためだけに製造された人造人間=レプリカントのロイ(ルトガー・ハウアー)が、自分の寿命が尽きることを悟って呟いたセリフがコレ。まるで一編の詩のような叙情性を漂わせる辞世の句です。特にポエティックな「like tears in rain(雨の中の涙)」という言葉は、ロイを演じるルトガー・ハウアーのアドリブというのは有名な話。

「あの人は本当に詩人だったね」と代々まで語り継がれること必至ですので、自分なりのポエム風辞世の句を今のうちに用意しておきましょう。

ブレードランナー

『ブレイブハート』より、ウィリアム・ウォレスさん

フリーダーム!

スコットランドの独立を目指して戦った実在の英雄、ウィリアム・ウォレス(メル・ギブソン)。長い闘争の果てにイングランドに捕らえられて極刑に処せられた彼は、「フリーダム=自由」という言葉を絶叫しながら、その壮烈な生涯を閉じます。人生最後の言葉は、その人物の信条、信念、想いが凝縮されているもの。彼にとってこれ以上の辞世の句はなかったハズです。

ブレイブハート

『ブラック・スワン』より、ニナ・セイヤーズさん

完璧だわ

「白鳥の湖」のプリマドンナに抜擢された、新進バレリーナのニナ(ナタリー・ポートマン)。幻覚と妄想に取り憑かれて自分自身を殺める悲劇的結末を迎えながらも、初日の舞台では至極のパフォーマンスを披露し、感極まった表情で呟くのがこの言葉です。どうせ死ぬなら、最高の結果を出して死にたい。アーティストなら誰しも共感できる辞世の句ではないでしょうか?

ブラック・スワン

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』より、ウォーボーイズの皆さん

俺を見ろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!

俺の死に様をぉぉぉぉぉぉぉぉ!俺の死にっぷりをぉぉぉぉぉぉぉぉ!!その眼にぃーーーーーーー!深く刻みつけんでおけぇぇぇぇぇぇぇ!!!的なテンションならば、この辞世の句に勝るものはないでしょう。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場する先頭武装集団ウォーボーイズは、このセリフを絶叫しながら敵に特攻を仕掛け、名誉の死を遂げるのです。「よく死んだ!!」と周りの友人たちも絶賛してくれることでしょう。

その死に様、天晴れなり!イモーターーーーーーーーン!

マッドマックス 怒りのデス・ロード

(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

『地獄の黙示録』より、カーツ大佐さん

恐怖だ…恐怖だ…

字面だけで判断すると、死に直面してただただ怯えているだけの言葉にしか見えませんが、映画を観るとかなり謎です。これは、カンボジアの奥地で自らの王国を築き上げたカーツ大佐(マーロン・ブランド)が、アメリカ陸軍将校のウィラード大尉(マーティン・シーン)に暗殺される直前のセリフ。

マーロン・ブランドの物覚えが悪すぎて、シナリオを改変したり適当にアドリブを喋らせたりした結果、全編に渡って哲学的なセリフが横溢する映画になってしまった訳ですが、それを受けてこの辞世の句を突きつけられると、なんとなーく意味ありげなセリフに聞こえてくるから不思議。

とりあえずカオスな辞世の句を吐いて、周りを混乱させたい人にオススメ!

地獄の黙示録

『レオン』より、レオンさん

プレゼントだ。マチルダからの

殺し屋のレオン(ジャン・レノ)が、手榴弾のピンを悪徳刑事スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)に手渡した時に呟くセリフ。マチルダ(ナタリー・ポートマン)の家族を皆殺しにしたスタンスフィールドに、レオンがあの世へのチケットをプレゼントするという胸アツな展開!

旧来の敵に一死報いる時にぜひお使いください。

レオン

『十三人の刺客』より、松平左兵衛督斉韶さん

今まで生きてきて今日という日が一番楽しかった

女は手篭めにするわ、子供は惨殺するわ、日本映画史上でも屈指の“鬼畜キャラ”松平左兵衛督斉韶(稲垣吾郎)。その彼が首を切られる直前に、敵の島田新左衛門(役所広司)に吐いたセリフがコレ。

人生最後の日が人生最高の日なんて、ある意味最高の締めくくり方ではないでしょうか。我々もかくありたいものです。

十三人の刺客

『スター・トレック2/カーンの逆襲』より、ミスター・スポックさん

たとえ死んでも、私は永遠にあなたの友人です

バルカン星人のミスター・スポック(レナード・ニモイ)が、エンタープレイズ号のエンジンを修理して危機を回避するも、高濃度の放射能被曝によって死を迎える時に呟く辞世の句です。何よりも“論理”を良しとするロジック至上主義の彼が、自分の上官であり友人であるカーク提督(ウィリアム・シャトナー)に向けて、友情パワー全開なセリフを言う、と言うところがミソ。

実はこの続編の『スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ!』で、スポックはあっさり死の淵から蘇るというドラゴンボール的展開を見せるのですが、まあソレはソレと言うことで。

スター・トレック2/カーンの逆襲

人の数だけ辞世の句があるんです!

いかがだったでしょうか。脳裏に刻んでおきたい金言・名言のオンパレードでしたね。人の数だけ辞世の句があります。映画はまさにその教科書!カッコいい辞世の句を学んで、有終の美を飾りましょう。では第二回をお楽しみに!

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