中川大志×千葉雄大 3度目の共演作『ReLIFE』が生み出す信頼と距離感【インタビュー】

2017.04.14
インタビュー

映画のインタビュー&取材漬けの日々是幸也

赤山恭子

中川大志が大人びているのか、千葉雄大があまりにもエイジレスなのか、年の差がおよそ10違うとは思えないほど、横並びに違和感のない二人だ。共演作『ReLIFE』では、社会から落ちこぼれてニートとなった主人公・海崎新太(中川)に、人生をやり直すためのプログラムを提案する謎の男・夜明了(千葉)という取り合わせで、テンポのよい芝居が物語に緩急をつけた。インタビューでは、作品について熱く語る中川を優しい眼差しで見つめながら、ときに言葉を添えたり、ときに突っ込んだりする千葉という、息の合ったやり取りが続いた。3度目の共演が生み出す信頼と、心地よい空気感が作品を支える。

ReLIFE

――過去に戻り、運命を変えていくという物語です。お二人は、演じた役柄をどのように捉えて挑みましたか?

中川: 僕が演じる海崎は、27歳で会社をクビになってしまったニートで、ある日、突然「ReLIFE」の実験を持ちかけられて17歳になるんです。海崎のキャラクターは、ちゃんと自分の意見を発信できるし、正義感があって、困っている人を放っておけないという優しさもある男。27歳から17歳に見た目は若返っても、人としての中身は変わることはなく、真っ直ぐなところを軸として捉えて演じました。

千葉: 夜明了という役は、セリフも全部敬語ですし、人との距離感が一定にある人です。海崎くんを監視するため、自分も17歳になって高校生として近くで生活しながらも、すごく客観的に見ているような男で。だけど、海崎くんたちと一緒に過ごす時間の中で、海崎くんがいろいろな人と出会って変わっていく姿を見て、夜明にも少しずつ変化が生まれます。一見、何も考えていなさそうで、人間的な部分が見えない人物だと思うんですが、実はすごく人間的で、自分も27歳として悩んでいることとかを醸し出すところもあったりして。そこの塩梅みたいなものは意識してやっていました。

――今回は中川さんが座長ですが、大先輩の千葉さんから見て、その姿はどう映りましたか?

中川: どうでしたか?

千葉: 大先輩って全然ですけど(笑)。共演は3作品目かな?

中川: そうですね。

千葉: 普段も一緒にご飯を食べに行ったりしているんです。中川くんはいつもしっかりしているんですけど、『ReLIFE』では、より頼もしかったです。自分の役柄についても、作品についても、すごく積極的に考えたりしていましたし。あとは撮影方法とかもいろいろ変わった趣向をしていたりして。そういうのが結構好きなタイプなので、すごく作品を楽しんでいたし、楽しくしようという気持ちが伝わりました。頼もしい背中でした。

ReLIFE

――撮影方法が変わっていたというのは、どういったことですか?

千葉: なんかね、カメラがちょっと特殊だったりとかして。

中川: 監督が結構変わった撮り方をするのが好きなんですよ。なので、CGも使っていますし、予想外の場所にクレーンを出したりとか、レールを敷いたりとか。できあがった映像で、楽しんでもらえると思います。

――中川さんは、そんな千葉さんに支えられた感じはありますか?

中川: 現場では、すごく心強いなという思いでした。『ReLIFE』のような作品は、現場の雰囲気が映像にも出るので、カメラが回っていないところもすごい大事だと思うんです。そういう面でも、千葉くんにすごく盛り上げてもらったし、付き合ってもらいました。あと、僕は夜明さんのキャラクターが好きなんです。夜明さんが、一番お客さんの目線に近いというか、客観的に海崎とか、その周りの環境を捉えているんです。完成した作品を観て、この映画自体を本当に支えてもらっているなってすごく感じました。

ReLIFE

――青春作品をたくさんやられてきていると思うんですけれども、『ReLIFE』ならではのイチオシは、どこにありますか?

中川: この作品ならではって言ったら、やっぱり主人公が27歳というところじゃないですかね? パッと見、普通の青春映画かと思いきや、実は主人公が高校生のふりをして27歳って、すごく奇妙なお話じゃないですか。海崎自身は段々27歳であることを忘れていくんですけど、お客さんも観ているうちに、友情や恋愛に夢中になり、忘れていっちゃうような感覚になると思うんです。だから、ファンタジーな要素もありながら、すごく不思議なお話ですよね。

千葉: 中川くんが言った27歳っていうのは、僕もポイントになっていると思います。27歳の海崎くんが、リアルな高校生のみんなに対して伝えたいこと、みたいなことを言うんです。海崎くんは言いながらも、自分にも省みているんですよね。だから、見る世代によって見方は違うと思うけれど、総じて軸としてある部分はみんなに刺さるかなと思っています。高校生の子は、海崎くんの言われていることがそのまま刺さると思いますし、27歳とか僕とかの同世代の人から見ても、共感という意味になったりします。さらに上の世代の人だと、「やっぱり忘れちゃいけないものってあるよね」という感覚になると思っていて。世代によって青春の受け取り方が違うんだけど、総じてみんなが前向きになれる映画だと思っています。

――そうですね、大人も全然置いていかれないですよね。中川さんは、27歳のときにこうなっていたい、という目標や希望はありますか?

中川: 今までどの現場に行っても最年少で、上の世代の役者さんたちとお仕事をすることが多かったんです。27歳になったら、下の世代の人たちもたくさん出てきますよね。そういう人たちに、憧れられるような人になっていたいです。今、僕自身も「こうなりたい」っていう役者の先輩もいますし、「人としてこうでありたい」って思う大人の人もいるので。人に憧れられるってすごいことだと思うので、そういう存在になれたらという希望はありますね。誰かひとりにでも憧れられたら、うれしいですね。

ReLIFE

――今は憧れられている実感はないですか?

中川: 今は、わからないです。もし将来、僕が出ている作品を観て、それがきっかけで「役者を目指しました」みたいなことを言われたら、すごくうれしいと思います。役者じゃなくてもスタッフさんでも、自分の作品がきっかけだったらうれしいなあ……。

――反対に、千葉さんは、“リライフ”できるなら何をしたいですか?

千葉: 僕は、あまり「ザ・青春」というようなキャピキャピした青春時代を送らなかったんですよ。「文化祭、頑張ろう!」、「体育祭!」とかの青春は、ないものねだりでいいかなと思います。リライフするなら、そういう青春時代を送ってみたいです。

ReLIFE

――ありがとうございました。とても雰囲気のいいお二人なので、最後に、お互いの好きなところをぜひ教えてください。

中川: 全部です(※即答)。

千葉: 全部って……あまりうれしくないよね、考えてほしいよね(笑)。僕は、ちょっと甘えてもらえるところですかね? あまりそういうの、ないので。

中川: 考えました! 僕は、男気のあるところです。格好いいし、優しいのに、実は男くさいところがギャップです。いいですよね。(取材・文:赤山恭子/撮影:市川沙希)

『ReLIFE』は4月15日(土)全国ロードショー。

ReLIFE
(C)2017 「ReLIFE」製作委員会 (C)夜宵草/comico

海崎新太はある事件をきっかけに勤めていた会社を5ヵ月で辞め、27歳のニートになっていた。 ある日、リライフ研究所の夜明了に「人生、やり直してみませんか?」と社会復帰プログラム“リライフ”にスカウトされる。その内容は外見が10歳若返る薬を飲み、1年間限定で高校生活をやり直すこと。ただしこのことはゼッタイ秘密、1年後には周囲の人々から海崎に関する記憶は消える。 半ば自暴自棄で二度目の高校生活に飛び込んだ海崎は、成績はトップだが極度のコミュニケーション音痴の日代千鶴ら個性豊かなクラスメイトと出会い、いつしかかけがえのない仲間となっていく。そして友達ゼロから変わろうと懸命にもがく日代に恋心を抱くようになる。だが、相手は10歳も年下の女子高生。1年後には記憶から消え、二度と会えなくなる存在で…。一方、日代にも、誰にも言えない秘密があったー─。 リライフを終えた海崎が、新たに選択する未来。秘密を抱えた二人の恋の結末はー─。 物語は、驚きと感動のラストへと、動き出すー─。

記事をシェア

公式アカウントをフォロー

  • RSS
  • りお
    4.0
    27歳の青年が17歳の高校生に戻って人生をやり直すストーリー。 マンガが原作とあって都合のいい展開が多く感じられましたが、期待以上によかったです。 主人公は一回り年下のクラスメイトと関わることでクラスメイトを成長させ、自身も成長していく。 これって別にフィクションに限った話じゃなくて、今まさに一回り年下の新入社員を教えている私自身もリアルタイムに体験しています。 ヒロイン役の平祐奈ちゃんは今月3回スクリーンでお見かけしてますが、いいですね。日代というキャラクター自体が魅力的なのもありますが、3作品の中では一番好きかも。 ラストが何となく読めてしまったのが残念ではあるけれど、この終わり方が一番だと思う。 最後、研究員の千葉君が主人公の実験に何か個人的に関与したんじゃないかと思わずにはいられないのですが果たして・・・? どうでもいいけど「天体観測」が昔の曲と高校生に認知されている事実が衝撃でした。2001年・・・そりゃ昔か笑←MD世代
  • MaoUmi
    1.5
    ひっどかった🤣 漫画の良いところをぜーーんぶこそぎ落とした脚本
  • -
    内容より最後にこの歌のラップ中川大志なんかい!ってなった
  • 松井の天井直撃ホームラン
    3.4
    2017年4月27日 イオンシネマ板橋/スクリーン5
  • Pudding
    4.4
    27歳無職の主人公が、薬を飲んで17歳に。高校3年生の最後の一年間を再び体験します。 予告でも使われている仲のいいクラスメートとワイワイする場面だったり、別れの場面だったりが入ってくる後半から涙線ジワジワ来ました。 心に響く名セリフ何個かあり日々の生き方、見方が変わるとても清々しい一本です。
「ReLIFE」
のレビュー(320件)