永瀬正敏も男泣き!日本人監督として最多7度目のカンヌへ!河瀬監督最新作『光』

2017.04.29
映画祭・イベント

FILMAGA編集部

フィルマーくま

日本時間4月13日に行われた第70回カンヌ国際映画祭ラインナップ発表会にて、最高賞パルムドールを競うコンペティション部門への出品が決定した『』。

あん』でタッグを組んだ河瀬直美監督と俳優・永瀬正敏さんが、「また一緒にやりましょう」との一声で実現したまさに“魂”の逸作です。

光

本作は、視力を失いゆくカメラマン・雅哉と、映画の“音声ガイド”の作成を生業としているヒロイン・美佐子が、反発し合いながらも心惹かれていく過程を描く、切なくも希望を見出す物語。
「一番大切なものを捨てなきゃいけないなんて、辛すぎる…」。徐々に失われていく世界に必死にしがみつこうとする雅哉の姿が胸を打ちます。

27日、新宿明治安田生命ホールにて開催された完成披露試写会では、河瀬監督、主演・永瀬正敏さん、ヒロイン・水崎綾女さん、神野三鈴さん、藤竜也さんが登壇した舞台挨拶が行われました。

 

hikari0427_1

河瀬監督にとっては、『萌の朱雀』(97)、『沙羅双樹』(03)、『殯の森』(07)、『朱花の月』(11)、『2つ目の窓』(14)、そして永瀬さんと初タッグを組んだ『あん』(15)に続き、7度目の出品となる本作ですが、本作に込めた想いは並のものではなかったそうで、「映画監督・河瀬直美のすべてを注いだ世界で一番素晴らしい映画」だと言い切ったほど。

出品の連絡を受けたときの状況を、監督はこう語ります。「日本では明け方、一報を受けた瞬間にリビングに太陽の光が差しました。その光景を見て、『光』というものが世界を巡るんだと、号泣しました。カンヌが当たり前だと思われる立場にあっても、カンヌはそんなに簡単な場所ではなく、あのレッドカーペットを踏みしめられる人はひと握りで、栄えある70回目の場所に『光』が立てる、みんなと一緒にその時間を分かち合えると思うと涙が止まりませんでした」。

直後、河瀬監督から電話を受けたという永瀬さんも、「号泣している監督に『ありがとうございます。おめでとうございます』とただ繰り返すしかできなかったんですけど、電話を切ったあと、僕も号泣しました。監督の想いが伝わって」と、監督と想いを重ねて男泣きした当時を振り返りました。

hikari0427

『光』という劇題を象徴するかのように、全編をとして美しい光のプリズムを取り込んでいる本作。視覚障碍というシリアスな題材をテーマにしているにも関わらず、その映像には希望が満ちています。カンヌ出品の第一報を受けた監督・キャストのみなさんからも、希望に満ちたコメントが届きました。

永瀬:撮影でお世話になった視覚障碍者の皆さんに心から感謝しています。また世界中で作られている数々の作品の中から『光』を選んで頂けた事、本当に感謝しています。河瀨直美監督の思い、沢山の方々の思いが詰まったこの作品を、世界の皆さんに観て頂ける事が何より嬉しいです。

水崎:カンヌ国際映画祭なんて、自分とは別の世界だと思っていたので今回のノミネートに驚愕しております。映画祭自体も初めてなのですが、世界各国から来られるたくさんの方にこの作品を観ていただける事がとてもうれしく思います。

藤:直美さん、貴女の「光」に僕の魂がゆすられました。ゆすられた僕の魂が、喜びの涙を流しました。彼方にある「光」が私たちに希望を与えてくれるという意識を共有出来ました。

河瀬:映画は、「光」です。映画は、「魂」です。
映画に魂を捧げたものとして、この映画「光」をこの世界に誕生させた、スタッフ、俳優のみんな、みんな、みんな、と、カンヌでの瞬間を分かち合えること、いま、とてもうれしい。
50回目のカンヌで初めて訪れた場所・・あれから20年の節目にまたあそこに立てる歓びをかみしめています。ありがとう。

◆映画『光』 information

光

視力を失いかけたカメラマンに出逢い、美佐子の中の何かが変わりはじめる― 生きることの意味を問いかけた『あん』(15)。河瀨監督と永瀬正敏のコンビが、ヒロインに水崎綾女をむかえ、次に届けるのは人生で大切なものを失っても、きっと前を向けると信じさせてくれる迷える大人のための、ラブストーリー。
上映時間:102分
5月27日(土)公開
公式サイト:http://hikari-movie.com
配給:キノフィルムズ/木下グループ
(C)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、Kumie

記事をシェア

公式アカウントをフォロー

  • RSS