【車飛ばし映画】ものすごいカースタントを淡々と見せられる実験映画《水曜バラいろショー》

2017.05.04
特集

FILMAGA編集部

フィルマーくま

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TOKYO MXの人気バラエティ番組「バラいろダンディ」で、玉袋筋太郎(以下:玉さん)&RHYMESTER 宇多丸(以下:宇多さん)の映画好きコンビが月に一度とっておきの映画を紹介するコーナー「水曜バラいろショー」。

2017年もGW突入! 5月のテーマは「車飛ばし映画」。映画ファンも思い浮かばなかった、知られざる「車飛ばし映画」を宇多さんと玉さんが紹介しました。

「車飛ばし映画」と言えば!?

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玉:今度のテーマはこちら「車飛ばし映画」。

宇多:こんなジャンルはあるんですかね。

玉:まあスピード出して飛んだりとか、本当に飛んだりする映画とかあるんですよ。(ゲストの)石田純一さんの場合は、『鉄騎兵、跳んだ』ですけれどね。

宇多:さあ、世の中の皆さんは「車飛ばし映画」というお題でどんな風な作品を思い浮かべたのか。

玉:かなり無茶なお題だよ、これ。

宇多:TSUTAYAさんがオススメする国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」による「車飛ばし映画」ランキングTOP10! 映画ファンが多いからいつもランキングが面白いんですよ。こんな結果になりました、どうぞ!

「車飛ばし映画」FilmarksランキングTOP10

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1位:バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年/アメリカ)

2位:『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015年/アメリカ)

3位:『KAMIKAZE TAXI』(1995年/日本)

4位:『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(2007年/イギリス)

4位:『ターミネーター2』(1991年/アメリカ)

6位:『デスブルーフ in グラインドハウス』(2007/アメリカ)

7位:『ブルース・ブラザース』(1980年/アメリカ)

8位:『劇場版 テレクラキャノンボール2013』(2013年/日本)

9位:『ブレードランナー』(1982年/アメリカ)

10位:『スターウォーズ エピソード1 / ファントム・メナス』(1999年/アメリカ)

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宇多:『ワイルド・スピード SKY MISSION』はピョーンと飛ぶ(シーンが)、これありますね。やっぱり車バーンと飛ばすといったら『バック・トゥ・ザ・フューチャー』もありますね。

玉:デロリアン!

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宇多:かと思えば、『劇場版 テレクラキャノンボール2013』が出てきたりとか、フィルマークスのユーザーさすがですね。あと『スター・ウォーズ エピソード1 / ファントム・メナス』も確かにレースのところあったし。

玉:『ブルース・ブラザース』もね、パトーカーが飛んじゃったりとかしてた。

宇多:『デスプルーフ in グラインドハウス』は傑作ですよ。

玉:傑作だ!

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宇多:『ブレードランナー』はスピナーが飛びますね。

玉:スピナーが飛んでるんだよ!

宇多:なるほど、なるほど。皆さんなかなか気が利いているんです。

玉:だけど…

宇多:ただね、さすがのフィルマークスの映画ファンもこの作品は盲点だったか。

玉:(ランキングに)ない!

宇多:「車飛ばし映画」と言えばこれでしょう!ということです。

玉:これだ、いこう!

宇多:こちらの作品です!

梶原一騎製作マッハ'78』(1978)

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宇多:でました!

玉:でたー!『マッハ’78』。

玉:三協映画!

宇多:梶原一騎さんがつくった三協映画という映画会社がございました。そして、まさにスーパーカーブーム。あと、いわゆる『バニシングIN60"』とか、アメリカでもカースタントが派手な映画が大変流行っておりました。

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宇多:だから、そういうカースタント映画ブームとスーパーカーブーム、はっきり言ってこれに便乗しまくった作品。これが『マッハ’78』という作品でございます。

玉:昭和だなー。

(『マッハ’78』の映像を観ながら)

宇多:大友というアメリカ人と日本人のハーフが主人公。後ほどこの話しますけどね、不思議な主人公ですよ。

玉:こういうシーンもあるんだよ。

宇多:ドラマがあったりなんかして。

玉:もうスーパーカー続々出るからね。

宇多:そうですよ。そして、見てくださいね。車飛ばし映画の真髄が出ますからね。

玉:でた、ポルシェ!

宇多:ポルシェがですね、ブーンと飛ばして「車飛ばし映画」の真髄、いきますよ、いきますよ、いきますよ! 

玉・宇多:飛んだー!!!!!

玉:たーまやー!

宇多:こういうことですよ。私、重大なネタバレしてよろしいでしょうか。今ガーッて飛びましたよね。あれ、映画のラストショットです(笑)

玉:言ったっていいの、この映画は!

宇多:言われたっていいんだから。面白いんです。ハンパじゃねぇんだ、これ。本当に。

玉:ハンパじゃないよ。

ものすごいカースタントをものすごく淡々と見せられる

宇多:ということで、見どころポイントをまとめてきました。

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宇多:こちらになります、その1は「謎すぎる主人公の薄すぎるドラマ!!!」

玉:これがいい。

宇多:逆に斬新。ご覧ください、どうぞ。

(再び『マッハ’78』の映像を観ながら)

宇多:主人公は大友というスタントマンで、日本人とアメリカ人のハーフなんですけれども、「あれこそ日本人。大和魂がなきゃできねぇんだ!」(と言う)。モロこんな白人の顔でね。それから「クレイジー? 俺がか? 日本人全部がキ◯ガイだって言うのかい?」なんてね。ちょっとね、いま問題発言ありましたけれどね。そんな風に、主人公のナレーションで話を運んでいくんですね。

玉:そう。

宇多:これ要はね、日米のスタントマンのカースタント合戦なんですけど、やってることすごいんですけどね、淡々としてるんですね。すごく淡々としてる。「俺はものすごく怖かった」みたいなセリフもあるんだけど、言葉で説明されるだけなのでなんかピンとこないっていう。ただのスタント合戦だし、「ああ、そうなんだ」みたいな感じ。そして、このね。

玉:安っぽい(笑)

宇多:安っぽいドラマというか、薄いドラマ(笑)

玉:やっすいんだよ。

宇多:大友の着ているジャケットの背中に「無」って書いてある。内面の空虚っぷりを背負ってね。こんなモロ白人みたいな顔で「俺は英語喋れねぇんだ」。

玉:ほら、でた!

宇多:スーパーカーブームの関係で、スーパーカーがいっぱい出てきますよ。

玉:マセラッティ! デ・トマソ・パンテーラ!!

宇多:これね、ストーリーと関係なくスーパーカーが爆走しているシーンが入るだけです。

玉:でた、コルベット! フェラーリ・ディノ!!

宇多:ということで、もう1個見どころ。こういうことですね。

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宇多:「ものすごーいカースタントを、ものすごーく淡々と見せられる!!!」

玉:これね、宇多ちゃんね、三協映画っていったら『地上最強のカラテ』とかもやっているわけ。

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宇多:そうですね。ドキュメンタリースタイル。

玉:だからこれね、スーパーカーを使った空手映画だと思ってください。

宇多:そうね。リアルな戦いを見せる。

玉:アクションを見せるじゃないですか。ガーンとクマと戦ったりとか。

宇多:主人公の内面のナレーションとか、完全に梶原一騎節ですよね。

玉:そうそう!

宇多:「俺はこれを大和魂で」みたいなことを言うんだけどね。でも、言ってるのがモロ白人の男の人なんですよ。ピントこねぇな、みたいな(笑)

玉:でもね、俺、この『マッハ'78』をガキの頃に観て、ものすげぇつまんねぇ映画だなと思って観てたんですよ。

宇多:そう思って、大人になって見返した?

玉:大人になって見返したらね、当時の70年代のアメ車が続々でてくるから、おー!いいね! ダッチだ! カマロだ!と。

宇多:途中ね、いきなりクラシックカーのあれが見せられたりして。全然ストーリー関係ないんですよね。

玉:関係ねぇんだ。

宇多:確かに車そのものはすごいんですけど、とにかくうすーいストーリーに、それで車を延々見せられて、淡々としたカースタントが続くという、本当に不思議なんです。実験映画なんですよ。でもね、こんな映画なかなかないですよ。

玉:ないよ。

宇多:ぜひ観たことない方はご覧ください。

玉:観てほしい。

宇多:『マッハ’78』。三協映画、梶原一騎さんの作品でございます。

芸能界にも飛ばし屋が!?

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今夜は、宇多さんが芸能界をはじめ各界の飛ばし屋を決める大会「車飛ばしGRAND PRIX2017in公道」を紹介! スポーツ界のあの大物までエントリー!? スタジオの一同も驚きのエピソードも紹介したところで、次回のテーマを発表!

次回6月放送は「広島映画」

宇多:玉さん、次回6月のテーマは一体何でしょうか。

玉:これはいいよ!ジャン!「広島映画」

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宇多:確かにね、『この世界の片隅に』も広島映画。

玉:広島だよ。

宇多:原爆ものといえば広島ものがあったりとかね。

玉:大林宣彦監督なんて広島じゃんね。

宇多:ある意味そういうことですね。あとは当然、仁義なき系もありますしね。さあ、どんな映画がくるのか、といったあたりでございます。ぜひ楽しみにしていてください。

玉・宇多:以上、水曜バラいろショーでした!

 

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(月〜金曜日 21:00〜21:55放送)

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