エドガー・ライト監督、期待の新作『ベイビー・ドライバー』を引っさげ来日

2017.07.31
記者会見・プレミア

Filmarks編集部

フィルマーくま

エドガー・ライト監督

ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』などを生み出してきたヒットメーカー=エドガー・ライト監督が来日、7月31日記者会見に登壇した。

彼が来日した理由は言うまでもなく、今年度の映画賞をにぎわすであろう待望の新作『ベイビー・ドライバー』のプロモーションのためだ。

カーチェイス版『ラ・ラ・ランド』とも謳われる本作。音楽とカーアクションが見事な融合をみせているが、それは『ショーン・オブ・ザ・デッド』を撮るよりも前、21歳のときから構想していたと監督は言う。「音楽とアクションの融合というのは、昔からビジョンとしては持っていたんだ。それをずっと温めていた。過去の作品ではあるシーンでのみトライしたことがあったけど、全編をとおしてというのは今回が初めてだ」。

エドガー・ライト監督

寡黙で日がな音楽を聴いているが、運転では類稀なる技術をみせる主人公“ベイビー”(アンセル・エルゴート)。彼は幼少期の事故により耳鳴りを患い、それをやわらげるため常に音楽を聴いている。その設定はどこからインスパイアされたものなのか?

監督は答える。「実は僕自身、幼少期ずっと耳鳴りがしていたんだ。家系によるもので、いまはもう治っているんだけどね。オリバー・サックス氏の著書に、人によっては耳鳴りを抑えるために1日中音楽を聴いているということが書いてあって、ハッとなったんだ」。

エドガー・ライト監督

そのほかにもベイビーと自身との共通点があると監督は語る。「音楽に対する情熱かな。僕も音楽を聴きながら運転をするのが好きだし、音楽を聴いていると集中できる。映画づくりの醍醐味は、自分が経験できないことをキャラクターに経験させることができることなんだ。銀行強盗をしたりね」。

本作は、『ザ・ドライバー』などウォルター・ヒル監督の作品をトリビュートしていることを公言している監督。ヒル監督とは6、7年の付き合いになるそうだが、『ベイビー・ドライバー』のアイディアやトリビュートであることは、緊張してなかなか告白できなかったそうだ。しかし、思い切って話したことがきっかけで、ヒル監督は終盤に声のみの出演を果たしている。

「ウォルターには、試写やプレミアを観てほしいとなんども誘ったんだけど、なかなか来てくれなくて、もしかして観たくないんじゃ…と思っていたんだ。でも彼は、『お金を払って観たいから、初日に劇場に行くよ』と言ってくれたんだ。『ベイビー・ドライバー』にお金を払うなんて(笑)! そして本当に、初日にチケットを買って、奥さんと一緒に観てくれたんだ。偶然にも撮影場所でもあるセンチュリー・シティ・モールでね」。

エドガー・ライト監督

主人公ベイビーを演じたアンセル・エルゴートについて監督は、「カリスマ性があって、同世代の俳優にはなかなか見られない"スクリーンでの自信”がある」と絶賛。「それに音楽への愛もね」。

ベイビー・ドライバー』は8月19日(土)、新宿バルト9ほか全国ロードショー。

ベイビー・ドライバー

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  • エリオット
    4.2
    主人公のベイビー(アンセル・エルゴート)は小さいころの交通事故の後遺症で耳鳴りがひどく、それを紛らわすために常にイヤホンで音楽を聞いているという設定。 実は自分も1年半くらい前に右耳が突発性難聴にかかって以来24時間ずっとゴォーという耳鳴りが止まず移動中などは常にイヤホンで音楽を聞いてたりしているのでその設定はよく分かる。 音楽を耳にしながら歩いていると思わずリズムに合わせて足を運んでいるときがあるが、本作はカーアクションやガンアクションまでもが流れる音楽に事細かくシンクロして、観る者を映画のリズムに乗せ心地よくさせて離さない。 特に冒頭、一仕事終えた後ハレームシャッフル(後にストーンズがカバーして流行ったのはリアルタイムで覚えている曲)に乗せて主人公がコーヒーを買うために街を歩く1ショットはミュージカルシーンとしてとても楽しかった。 もはやケヴィン・スペイシーは何を演じても悪い合衆国大統領にしか見えないが、ジェイミー・フォックスは良い役も悪い役も本当に巧く演じる(今回は最悪な奴の役)。 主人公が若くて甘い顔な分、青春ラブストーリー&逃避行的なところも無理がなく、ほろ苦い程度で陰鬱になりすぎないところもいい。 「逃し屋」映画はどんどん進化している…
  • こゆ
    4.0
    面白い。思ったほど爽快感はなかったけど主人公の人柄に惚れる。 大スクリーンでみてよかった
  • 9bang
    -
    86
  • ZK
    4.0
    エドガー・ライトが送るミュージカル・カーアクション映画。 「全ての音楽はベイビーのためにある」 この言葉が深い。この物語はベイビーじゃないと成り立たないのだ。 ストーリーは非常にシンプル。そして往年の名作へのオマージュも多く、監督のセンスが爆発している。という意味では確かにララランドに通じるものがある。でもやっぱエドガー・ライトといえばコメディのほうが好きかなぁ。今作は真面目すぎるというか(笑 「オープニングが一番良い映画」でないことを祈りもしていた…が、後半盛り上がりはするけれど、やっぱりオープニングが一番良かったなぁという印象で、そこがちょっと残念。
  • hatoci
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「ベイビー・ドライバー」
のレビュー(2097件)