誰もがぶつかり、乗り越えたあの青春。こんな時代だからこそ「声」に力をこめて『きみの声をとどけたい』

2017.08.18
特集

FILMAGA編集部

フィルマーくま

「声」には、メールやSNSなどにはない力がある。 
いまの時代だからこそ「声」の力を信じたい。 

きみの声をとどけたい』は、そんな想いから生まれた作品です。製作は『時をかける少女』「ちはやふる」のマッドハウス。物語の中心は、主人公・行合なぎさをはじめとする7人の女子高生たち。

昨年3月から8月にかけて開催された第1回新世代声優発掘・育成プロジェクト<キミコエ・オーディション>で選ばれた6人の新人声優と、『ラブライブ!』園田海未役などで人気の三森すずこを起用。それぞれがピュアで初々しい女子高生を演じます。 

湘南を舞台に繰り広げられる「声」にまつわる物語、『きみの声をとどけたい』が、8月25日より、いよいよ公開です。女子高生たちの友情、葛藤、夢。そして、十代の後半に差しかかる時分に誰もが経験する、青春の1ページをさわやかに綴った本作。その魅力をご紹介いたします。

きみの声をとどけたい

 

人生の今後を見据える高校生活の夏休みをさわやかに描く

高校生活の夏休みは今後の人生をあれこれと考える季節。将来の夢に向かうには、どんな進路を選べばいいのか。「そもそも、わたしの夢はなんだろう……」。誰もがいつかはぶつかり、そして、誰もが乗り越える壁でしょう。また、かけがえのない友だちとの「いま」を過ごせる貴重な時間。本作では、そんな境遇の女子高生たちの姿が描かれます。 

主人公・行会なぎさもそんな悩みを持つ女子高生のひとり。なぎさは、小さいころに祖母から聞かされた<コトダマ>の話をいまも信じています。「本気のコトバは、本気の願いは、いつか現実になる」と。 

いい意味でも、悪い意味でも、言葉の重さを扱った本作。たとえば、負けん気の強い幼なじみ・かえでのキツい言葉。主要キャラクターのお姉さん的存在・乙葉の歌声。パティシエを目指す夢を告白するもうひとりの幼なじみ・雫。悪口のしっぺ返しを食らったり、夢を口にすることで、そこに現実味を感じることもできたり。言葉にまつわるいろいろな力が『きみの声をとどけたい』では描かれます。 

ひと夏の大切な経験を描いた本作は海辺の街がぴったりで、湘南のロケーションも見どころのひとつです。江ノ島や、海岸沿いを走る江ノ電、商店街。各所を聖地巡礼したいと思うひともいるかと思います。そんな街を奔走する女子高生たちは淡い色彩で描かれ、さわやかで、軽やかな印象を与えます。そこからは友だちと過ごす「いま」を存分に楽しんでいる彼女たちの青春を感じられるでしょう。 

きみの声をとどけたい
■アニメの良さが出ている映画でした。映像やストーリー、音楽もよかったです。言葉の持つ大切さを、改めて新鮮に感じた内容でした。それぞれの思いは言葉に出して初めて伝わるわけで、その言葉の意味や、伝えたい思いは、言葉の発し方や表現で、聞く人を感動させたり、失望させたりすることがあり、この映画はそこのところをよく伝えていました。大人から子供まで、それぞれが見て楽しめる映画です。(11kenichifilmarさん)
■女の子特有のキラキラで溢れていました。どのキャラクターの子もかわいい。また、この作品のテーマである「言霊」って大事だと、改めて思いました。鑑賞後は、爽やかな気分に浸れます。暑い夏にピッタリな作品。(915327さん)
■「こんな高2の夏を過ごしてみたかった!!!」「今からでも湘南に移住したい!!!」と思える素敵な映画。主たるメッセージである「発した言葉は現実のものとなる」という言霊の件は、「これからはネガティブ発言を控え、前向き発言で行こう!」という気付きをあらてめてもたらしてくれた。(naranara0515さん)

それぞれの個性が光る可愛らしいキャラクターたち

本作の大きなトピックのひとつは、7人のメインキャラクター。 
「コトダマ」を信じる主人公・行会なぎさ。なぎさの幼なじみのひとりでラクロス部の仲間・かえで。同じく、なぎさの幼なじみでパティシエを目指す、雫。いまは別の高校に通うなぎさの幼なじみで文武両道の人気者・夕。なぎさたちにラジオ放送の実務を教える、あやめ。あやめの友だちで音楽を学んでいる乙葉。そして、なぎさと<ラジオアクアマリン>の放送を始める、紫音。 

アニメでも、映画でも、主要なキャラクターが7人もいるのは多いとも思うのですが、みんなが個性豊かなのですよね。しかも、それぞれから胸の内側に秘めた想いや夢、葛藤を感じられるので、誰もが、誰かに共感を抱けます。将来の行く末で悩むひと。友だちの関係で悩むひと。いまを楽しみたいひと。夢を追おうと試行錯誤するひと。きっと、みなさんの心に寄り添うキャラクターと出会えると思います。 

きみの声をとどけたい

■メインの声優さん達がこの映画の企画で選ばれた方々ということでしたが、さすがオーディションを勝ち抜いた方々という感じで、とても自然な感じで良かったです。(yui.Nさん)
■もう最高でした!キャラクターのゆるい絵が好き。舞台を湘南にしたとあって、風景でまず魅せてくれます。それから地元の人しか聴けないミニFMという設定がたまりません。ラジオを通じて徐々に絆が結ばれていく様は気持ちのいいものです。(tetsu1014さん)
■予想を超えたいい出来で特に背景や音楽にとても惹かれるものがありました!登場人物達が歌う劇中歌は完成度が高く、シナリオも相まり何度かうるっときました。(uiharuloverさん)

声から紡がれる物語と、現代だからこそ信じたい声(想い)の力

きみの声をとどけたい』は物語の中心に「声」があります。 
どのキャラクターにも映像では描かれないところに設定があり、細部のセリフなどからそれが垣間見えるようになっています。たとえば、家庭環境や、自身の置かれた状況。映像はもちろんなのですが、セリフの隅々に生きたキャラクターを感じられます。 

本作は現代の物語ですが、驚くほどにスマホを使う場面が少なく、それにハッとさせられます。なぎさと紫音の出会いもラジオの真似事から。ケンカの仲直りもしっかりと自身の声で伝えます。 
たしかに、メールやLINE、SNSは便利です。実際、本作でもそれらを使うシーンもあるので、その便利さを否定しているわけではありません。ただ、本当に心の底から伝えたいことは、しっかりと言葉を用いるべきなのだと、そんなメッセージを感じられます。 

きみの声をとどけたい

■コトダマは、私もよく言われてて、負の言葉を吐くのはよくないと日頃から思ってます。クライマックスは、結構感動ですね。曲もよかったし。若い声優さんたちは、みんな可愛いのね。おもしろかったです。(624kenさん)
■期待以上に面白かったです。最初から最後まで優しさに包まれてる映画でした。現代はスマホなどが多くなって言葉で伝えることが少なくなってきているけど、やっぱり言葉に出して伝えたりするのは、大事だなと思った。(Tsuyo1015さん)
■自分が発する言葉は、例えそれが嘘であったとしても、いつしかその言葉が事実に変わる、そんな経験を自分自身がずいぶんしてきたように思います。ならば、発する言葉をもっと意識的に、発する言葉をもっと大切に、、そんなことを考えさせてくれる映画でした。(backtothe1985さん)

◆映画『きみの声をとどけたい』 information

きみの声をとどけたい

上映時間:94分

2017年8月25日(金)全国ロードショー
公式サイト:http://kimikoe.com/movie/
配給:東北新社
(C)2017「きみの声をとどけたい」製作委員会

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  • Re三郎
    2.5
    脚本に甘さを感じたものの、主人公のキャラクターと物語の素直が相まって、やさぐれた心に癒しを与えてくれた。
  • KKMX
    4.2
    とても清らかで純粋な映画だな、との印象を受けました。言霊というキーワードをベースにして人間が持つ善性にフォーカスし、丁寧に描いているため説得力を感じました。実際、なぎさが紫音を引っ張りFMラジオをはじめるシーンやクライマックスでは思わずジーンとして涙しました。何より、薄っぺらくない。 ほわんとした絵柄も内容に合っていました。湘南の青い空と海、夏の匂いが漂う鮮やかな風景も素敵でした。 また、夏になったらあの海辺の街で彼女たちに会いたい、またラジオやってほしいと思わせられるくらい引き込まれました。 登場人物が結構多く、かえでと夕のエピソードが語られるなど群像劇の要素も強かったですが、なぎさと紫音の話であり、特に紫音の変化が心打たれました。 紫音は、意識不明が長く続く母親だけでなく、転校も多いなど、かなり孤独な環境にありました。そのような中で、おせっかいななぎさと関わることは、はじめは戸惑ったでしょうが、紫音にとってかけがえのない体験になったと思います。友人ができて、その友だちと一緒に目標に向かってともに頑張る体験は、楽しいだけでなくとても充実した経験となったでしょう。そんな紫音が経験した時間を想像するだけで胸がいっぱいになりますね。 丁寧な内容なので、エンディングをもっと現実寄りにしても感動は薄れなかったと思います。最後の展開ははっきりさせるよりもぼやかして観客の想像に委ねたほうが深みが出たのでは、なんて感じました。 音楽映画としても秀逸で、劇中歌Wishes Come True は名曲!乙葉のキャラが生きてますね。音楽には期待していなかったため、嬉しい誤算。エンディング曲はやや好みではなかったですが、感じは良かったです。 本作は優しいですが観応えは十分でした。観た後もしみじみと感じ入るような良作だったと思います。
  • 全力タカちゃん
    3.3
    すごく丁寧で優しい映画。雰囲気に入り込んだら、温かい気持ちになれる。でも多分僕が大人になってしまったため、物足りないなと感じてしまった。多分サブカルチャー作品をかなり見てしまったせいであることが原因。作品を見ながら、余計なことを深く考えてしまい自分が純粋になりきれなかった。 でも物語の中盤は静かに忘れてたものを思い出させてくれる。主人公の優しさに触れすぎて泣いてしまう。 しかし、結末が王道すぎて疑問を持ってしまった。これで良かったけど、ちょっと都合良すぎるような気がする。だからそこが勿体ないと感じてしまった。そこがもっとクリアな展開ならば文句がない。丁寧な物語だからこそ、そこはもっと繊細な心の再生が必要だった。 そんなことを言っても、自分に家族が出来たら子供に見せてあげたい映画ではある。 ファミリー映画だからそこは割り切るしかない。
  • urasam
    2.9
    「けいおん!」や「ラブライブ!」「アイマス」など一部のアニメが受けている、そしてビジネス的に成功している理由には、その原作が漫画かゲームかを問わず、「キャラクターに歌わせる」ことにあると思う。こうしたジャンルのアニメに大して詳しくないので勝手な分析をご容赦願いたいが、本作もその系譜にありながらも、主人公達がミュージシャンやアイドルを志向せずに、しかしはからずも歌わせるという、設定や流れがうまかったと思う。
  • Marrison
    4.6
    心を浄化してくれた。ありがと!! チラシ見て、空や海の真っ青さに癒されたくて観に行った。期待通り、その色が全編にわたって大切にされてて、言霊(ことだま)も日ノ電(←江ノ電がモデル)もライトブルー。 各声優(キミコエ・オーディションに受かった若い子たちが主!)の声、どれもマイルドだから、特別感あった。アレルギーを全然起こさせなかったよ。尖った役回りのかえでちゃんの声さえもマイルド。みんな上手い! かえでちゃんが「俺」「俺」言うのはノイズだったけどね。夕ちゃんの令嬢喋りもね。───男っぽさも、少し厭味な品格も、デフォルメせずとも普通に表現可能なのにと思った。 ピュア星人である主人公なぎさちゃんのセリフ群は、たぶんセーフ。善い子だけど善すぎない良さが鐘つきシーンとかに出てた。 そしてね、キャラ・デザ勝利! 私的には夕ちゃんの映えがナンバー1だけど、なぎさちゃんの三本線眉、支持します。 細かいいろいろも、(例えばアナログレコードジャケットのソニークラークとかが並んでるのとか)考えぬかれてた。 サーフィンのとこが変(最も使われてないファンボードの形だったり)とか、涙が滝落ちしてんのに(鼻の穴がないために)鼻水が出てないとか、夏が終わった感をサーッとした鰯雲なんかで描いてほしかったりするのに入道・綿雲系で最後まで通しちゃってるとことか、不満がないわけじゃないけど、まあいい。 「電波を私物化するな」なんてヤボも言いたくない(笑)。 合唱に泣けて泣けて、…………観おわる頃、心だけじゃなく体もポカポカしてきた。 うん、前味も、中味も、後味も良でした! 恋愛要素をウザく交ぜてこなかったの、正解。 ただね、光と陰影のリアリティーが背景画に満ちてるのに、キャラについてはそこんとこ考慮計算されてない(光源の位置とか無視。麦わら帽子に隠れてる髪にまで光沢入れたりしちゃってる)。こういうチャランポは欧米なんかでは通用しないはず。 キミコエ・オーディションに落ちちゃった子たちにも、どうか輝く未来が待ってますように。私も今日から何事も頑張ります!
「きみの声をとどけたい」
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