【全然ワンダーじゃないウーマンに共感!】自分と重なるキャラだからこそ励まされる。

2017.08.31
映画

映画観て、絵描いて、ハイッ!

フクイヒロシ

フランシス・ハ

8月も終わり、もう9月ですよ。2017年も3分の2が終わり(歳とるとすぐに1年を分数に変換する……)。もうハロウィンの話が始まっちゃってるし、なんだか年末に向けて焦らされるのが9月。

そんな気ばかり焦って落ち着かないなぁという時にオススメなのが映画フランシス・ハです! しかも上映時間はたった90分ですよ。サクッと観れちゃう。大好き、90分映画

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金なし、恋人なし、家なし、夢はあるけどプランなし

主人公のフランシスは27歳の見習いダンサー。ニューヨークのアパートで親友のソフィーと同居していて、当初は彼氏もいました。

しかしその彼と別れて、親友ソフィーからは別居を言い渡されてしまい、家なし恋人なしの状態に。お金もなくて、あるのは「プロのダンサーになる」という夢だけですが、本気でダンスレッスンをしている感じでもなく……。

憧れのオシャレライフ! しかしダンサーに賭ける覚悟いまだなし

その後フランシスは男性2人の部屋に転がり込むことに成功! ここはセンスのいい家具や写真が飾られていて、アート系の仲間たちも集まってくるオシャレライフの象徴のような部屋

ここでさらにフランシスのモラトリアム癖に拍車がかかります。ダンサー志望だってのに全然練習シーンがない……。

要するにフランシスは、ダンサーという夢に本気で向き合う勇気を持てずにいるのです。結果が出ちゃうのが怖いから。だからモラトリアム仲間との刹那的なオシャレライフに溺れてしまっているのです。

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さすがに心境の変化が……

親友のソフィーが人生の選択をしたり、プロのダンサーと自分の実力の差を見せつけられて、少しずつ彼女の気持ちは変化していきます。そして、あることをきっかけに「地に足のついた」選択をするのです。初めての人生の選択。※本当に「地に足をつける」シーンがありますのでお見逃しなく。

目標があるならそれに向けてなんかやりゃいいのにやらなかったり、周りには調子のいいウソなんか言っちゃって変な空気にしちゃったり。フランシスを観ているとまるで自分の鏡のようで痛い……。filmarksのレビューでも「自分と重なる……」という感想が多いのもうなずけます。てことは、みんなフランシス的要素を持っているってことです。

フランシスのキャラクターはかなり痛々しいのですが、なぜか可愛らしく憎めないのは、主演のグレタ・ガーウィグの名演のおかげでしょう(本作の演技が評価され、ゴールデングローブ賞主演女優賞候補)。

『ラ・ラ・ランド』との共通点

この映画、ラ・ラ・ランドに似てると思いました。“ラ・ラ・ランド”ってのは、スクリーンの中でラララ〜♪と歌って踊りたいというドリーマーが集まるロサンゼルス(L.A.)のこと。憧れと自意識が強くてプロになる覚悟ができていない主人公たちの挑戦と失敗が描かれる映画です。

『ラ・ラ・ランド』フランシス・ハも最後には覚悟を決めて人生の決断をします。特にフランシスのささやかな(本人にとっては大きな)決断には心揺さぶられるものがあります

フランシス・ハの「ハ」の意味

「ハ」って何だろう? 珍しい苗字だなと思いながら観ていると、ラストでなぜ「ハ」なのかが明かされます。その理由がちょっとかわいいし感動もします。

この「ハ」の意味は今まで自意識が強かったフランシスが……。おっとネタバレ厳禁。

まずはちっちゃくてもいいから一歩踏み出してみようかなと思える映画だと思いますので、ぜひどうぞ!f5

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  • u2ki
    3.0
    気づいてるけど気づいてないふりをしたいし、直したいけど直さなくても割とやっていけちゃうよね。人生。
  • seckey
    -
    ‪‪映画や雑誌のなかのヒロインはキラキラキラキラ…まぶしすぎて目をそらしてしまう。どこか偏った宇宙のべつの世界のものを見せられているようで、リアルじゃない。フランシスはブリジットジョーンズと同じくらい近距離なヒロイン。 I love you, Frances.Good-night.‬
  • Jin
    3.5
    “特別な存在だと、自分も相手もわかってる。でも、そこはパーティー。 お互い別の人と話してる、笑って、楽しんで。ふと、部屋の端と端で目が合う。 嫉妬でも、性的な引力のせいでもない。 相手がこの人生での運命の人だから。” 27歳のアラサー見習いダンサー女子、ちょっと変わったフランシスが、うまくいかない人生の中で居場所を探す白黒映画。 最近流行りの、「なにも起こらない物語」。1人の人の劇的でない人生をただただ映し続ける。 親友、仕事、恋愛、お金… 青春映画だが、大人であることからは逃げられない現実味が面白い。 ただの明るい少女が自分探しする話じゃなくて、明るいアラサー女子が自分探ししながら現実の壁にぶち当たり、現実的選択を迫られる物語。 “ちょっとずれてるよね” って自分で言っちゃうけど、本当にずれてて面白い。しかもそれがわざと感なく、大げさでもなく、「こんな奴いそう」なずれ具合。 アラサーなのに、妊娠とか現実味ないわぁって言っちゃう感じ。 大雑把で「せわしない」フランシスの性格もいいし、そこから生まれる周りの人々との笑える会話も面白い。 走って踊って笑って、全部を明るく乗り越えていくけど、乗り越えられない感じ。 短いから観やすいし、 なにも起こらなくても、音楽がいい。 街中走ったり、っていうだけでもジョルジュドルリュの音楽とか流れるからかっこいい。 白黒映画って食わず嫌いだったけど、これはむしろスタイリッシュでかっこよかった。 タイトルの付け方がオシャレでよかった。 「フランシス ha ha!」みたいなとこにも掛かってるのかな。 アダムドライバーってこんなのにも出てるのか…
  • mos
    3.3
    音楽と映像がいい あとひとつ心に残るセリフがあった でもちょっとフランシスにイラついた自分がいたのも事実…そんなんでよく生きていけるな…という…
  • ウサギトカメトミヤビ
    -
    うむむ、これはなんともおしゃれ映画 モノクロ撮影されたスタイリッシュな映像、所所にほぉ!と見惚れるショットは少ねどあったけれど ストーリーが主人公に甘々すぎてげんなり。へたでもがむしゃらに自分を信じて頑張れば、諦めなければきっと夢は叶うよ なんていいっす。タイトルの意味付けはキュートでした。
「フランシス・ハ」
のレビュー(8858件)