【全然ワンダーじゃないウーマンに共感!】自分と重なるキャラだからこそ励まされる。

映画観て、絵描いて、ハイッ!

フクイヒロシ

フランシス・ハ

8月も終わり、もう9月ですよ。2017年も3分の2が終わり(歳とるとすぐに1年を分数に変換する……)。もうハロウィンの話が始まっちゃってるし、なんだか年末に向けて焦らされるのが9月。

そんな気ばかり焦って落ち着かないなぁという時にオススメなのが映画フランシス・ハです! しかも上映時間はたった90分ですよ。サクッと観れちゃう。大好き、90分映画

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金なし、恋人なし、家なし、夢はあるけどプランなし

主人公のフランシスは27歳の見習いダンサー。ニューヨークのアパートで親友のソフィーと同居していて、当初は彼氏もいました。

しかしその彼と別れて、親友ソフィーからは別居を言い渡されてしまい、家なし恋人なしの状態に。お金もなくて、あるのは「プロのダンサーになる」という夢だけですが、本気でダンスレッスンをしている感じでもなく……。

憧れのオシャレライフ! しかしダンサーに賭ける覚悟いまだなし

その後フランシスは男性2人の部屋に転がり込むことに成功! ここはセンスのいい家具や写真が飾られていて、アート系の仲間たちも集まってくるオシャレライフの象徴のような部屋

ここでさらにフランシスのモラトリアム癖に拍車がかかります。ダンサー志望だってのに全然練習シーンがない……。

要するにフランシスは、ダンサーという夢に本気で向き合う勇気を持てずにいるのです。結果が出ちゃうのが怖いから。だからモラトリアム仲間との刹那的なオシャレライフに溺れてしまっているのです。

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さすがに心境の変化が……

親友のソフィーが人生の選択をしたり、プロのダンサーと自分の実力の差を見せつけられて、少しずつ彼女の気持ちは変化していきます。そして、あることをきっかけに「地に足のついた」選択をするのです。初めての人生の選択。※本当に「地に足をつける」シーンがありますのでお見逃しなく。

目標があるならそれに向けてなんかやりゃいいのにやらなかったり、周りには調子のいいウソなんか言っちゃって変な空気にしちゃったり。フランシスを観ているとまるで自分の鏡のようで痛い……。filmarksのレビューでも「自分と重なる……」という感想が多いのもうなずけます。てことは、みんなフランシス的要素を持っているってことです。

フランシスのキャラクターはかなり痛々しいのですが、なぜか可愛らしく憎めないのは、主演のグレタ・ガーウィグの名演のおかげでしょう(本作の演技が評価され、ゴールデングローブ賞主演女優賞候補)。

『ラ・ラ・ランド』との共通点

この映画、ラ・ラ・ランドに似てると思いました。“ラ・ラ・ランド”ってのは、スクリーンの中でラララ〜♪と歌って踊りたいというドリーマーが集まるロサンゼルス(L.A.)のこと。憧れと自意識が強くてプロになる覚悟ができていない主人公たちの挑戦と失敗が描かれる映画です。

『ラ・ラ・ランド』フランシス・ハも最後には覚悟を決めて人生の決断をします。特にフランシスのささやかな(本人にとっては大きな)決断には心揺さぶられるものがあります

フランシス・ハの「ハ」の意味

「ハ」って何だろう? 珍しい苗字だなと思いながら観ていると、ラストでなぜ「ハ」なのかが明かされます。その理由がちょっとかわいいし感動もします。

この「ハ」の意味は今まで自意識が強かったフランシスが……。おっとネタバレ厳禁。

まずはちっちゃくてもいいから一歩踏み出してみようかなと思える映画だと思いますので、ぜひどうぞ!f5

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  • なかむ
    4.0
    ユーモアのある女性だ
  • 田上雄也
    4.2
    人にオススメするときに え?何てタイトル?フランシス派?ん、は!?え、何!? みたいになってしまうタイトルなんだけどそんななっても是非とも人にオススメしたい映画。 監督のノア・バームバックは「レディ・バード」の監督であるグレタ・ガーウィグの旦那さん。 ちなみにグレタ・ガーウィグは今作の主演。 基本はニューヨークでモダンダンサーを目指すフランシスと彼女の大親友ソフィーの友情ストーリー。 前編白黒映像の中にiPhoneがでてきたりMacBookがでてきたりするルックがなんだか新しい、これまでに見たことのない映像。 んで、とにかくこのグレタ・ガーウィグの演技がすばらしい。 あのよるべなさ、不安定さ、ダメダメさ出せるのはすごい。もう歩き方からしてすごい。 レディバードでも若い時の誰もが持つ抜群の痛々しさを見せてくれたけれど、今回の場合は年齢もまたリアルで、しかもまたなんとも言えない抜群の痛さのツボを押してくる。 それだけあって本当に嫌になる程自分にも重なる部分とかあって、見ていて目を当てづらいとこも多分にあった。 それでもなぜかやたら前向きなフランシスに余計に痛さを感じたり、それはそれで良いところな気もしたり、とにかくこの女の子の行く末が気になってしまう。 それとなくタームで区切られるストーリー一つ一つもしっかり意味を感じられる、そしてその一つ一つでしっかりフランシスのダメさを上手く出している。 パリに行って昼過ぎまで寝ちゃう感じとか、ウッと自分の体験と重なる部分とかもあって、大人になりきれない人間あるあるが心地いいような目を当てたくないような。 そんな具合に色々とボロボロになりながらも成長するフランシスの姿には勇気付けられるし、自分もまだこれから、と思えるような不思議な安心感をくれる。 大親友のソフィーから卒業するシーンとかは日常のワンシーンのはずなのになんだか本当に心にグッときてしまう。なぜか帰ってきたドラえもんで、ドラえもんがいなくなった後ののび太の堅い決意を思い出しました。 限りなくフラットに全体を撮りながらもある一点でグイっと観ている人を惹きつける演出は圧巻。 人にはそれぞれ生きるスピード感があって、ちょっと遅れたり、それに焦ったり、でも焦るのが良くなかったり、実は功を奏していたり、とまぁ本当に色々な生き方があって悩む事ばかりだけど、とにかく1日1日フレッシュな気持ちで生きたいと思える映画でした。 最後に謎めいたタイトルの意味がシャッ!!と分かるとこもグッド
  • nrm
    3.7
    序盤は主人公の女の子のちゃらんぽらんな性格にイラッとしつつも共感してしまう。周りの人が急に大人びて焦ってしまう気持ち、わかる。人はいつしか成長している。
  • コーヒー
    4.0
    ちょっと抜けてるけど愛すべき主人公
  • sleepygoat
    3.0
    何回でも見れる爽やかさ
「フランシス・ハ」
のレビュー(10291件)