今年で6回目!「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン」を知っているか?〜おすすめ作品〜

2017.10.06
映画祭・イベント

Why So Serious ?

侍功夫

今年で6回目となるインド映画祭「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)」。今回は東京・ヒューマントラストシネマ渋谷と大阪のシネ・リーブル梅田の2会場で開催され、東京は10月6日(金)、大阪は10月7日(土)よりスタート。約3週間に渡り、日替わりで16本もの選りすぐりのインド映画作品が上映される。

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もちろん、何をおいても全作品鑑賞をオススメするワケだが、誘惑の多い大都市での開催で、ついウッカリ街にしけこんでノッピキならない夜を過ごし、映画どころではなくなってしまう人も多いと思う。

そこで、上映作の中からオススメの作品を紹介しようと思う。ラグジュアリでアーバンな都会の夜にもよく似合うインド映画で、夜の後悔も洗い流してはいかがだろうか?

その前に…… 

今、なぜインド映画なのか?

多くの映画好きにとっては、むしろ「なぜまだインド映画を観ていないのか?」と、問いたいところである。

ジャッキー・チェンの新作『カンフー・ヨガ』はインド映画スタイルを取り入れ、ミュージカルシーンでは『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』のファラー・カーン監督をコレオグラファー(通常「振り付け師」と訳すが、この場合はミュージカル場面の構成と演出も兼ねているだろう)に迎えている。

テレビドラマ「クワンティコ/FBIアカデミーの真実」の主演プリヤンカー・チョープラー。『トリプルX: 再起動』のヒロイン役、ディーピカー・パードゥコーン。共にインド、ヒンディー語映画界のトップスターである。つまり、ハリウッドの最前線がインド映画に注目している証左だと言えるだろう。また、日本以外のアジア圏一帯ではインド映画の新作が公開され、ヒットを飛ばしている。

つまり、日本以外の全世界がインド映画の高い娯楽性に注目しているというワケだ。これらのことは、今一番面白い映画はインド映画であるという証左である。

『スルターン』

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今回のIFFJ全作品の中でも個人的にイチオシが『スルターン』だ。

主演は『ダバング 大胆不敵』のサルマーン・カーン。ヒロインには『命ある限り』『pk』で日本デビュー済み、ファニーフェイスなアヌーシュカ・シャルマ

惚れた相手のためにアマチュア・レスリングを始めるとメキメキ頭角を現し代表選手に登りつめるも、慢心から全てを失う男スルターンの贖罪と再生の物語。八角形の金網に囲まれたリングで決死の対決をするMMA(ミックスド・マーシャル・アーツ)を題材に「ロッキー」シリーズ全作と『ラ・ラ・ランド』を足しっぱなしで割らないような急転直下怒涛の展開をし続け、歌って踊って燃える展開する本作は、老若男女誰しも涙を搾り取られること必須の傑作である。

『心 君がくれた歌』

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なんと言っても“インドの至宝”アイシュワリヤー・ラーイと、今ノリに乗ってるアヌーシュカ・シャルマのダブルヒロインに目を奪われる。2人に翻弄されるのは、傑作『バルフィ!人生に唄えば』のランビール・カプール

このキャスティング、日本の俳優で例えるなら、西島秀俊石原さとみ長澤まさみと恋愛を繰り広げる。と、想像したそのイメージにゴージャス感を500倍増ししたくらいがちょうど良いだろう。

特にアイシュワリヤーの表情の高貴さは「これぞ映画!」と宣言してしまいたいほど。アヌーシュカも豊かな感情のアヒル口で隣のお姉さん的親しみ易い魅力を溢れさせている。この2大女優の魅力だけでも120億万分の価値がある。

『僕の可愛いビンドゥ』

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ペーパーバックのホラー小説家がスランプに陥る。編集者の勧めからラブストーリーを書き始めるのだが、当然自分の過去の恋愛と向き合うことになる。

本作では過去のインド映画の傑作が多く引用されているところからも解るが「記憶」の物語となっており、いわゆるシネフィル的な作品と言えるだろう。古いインド映画の傑作群をはじめ、ハリウッド映画などの引用やオマージュは、やはり映画的な快感に溢れている。

また本作は主人公の恋愛相手、幼馴染の“ビンドゥ”を演じるパリニーティ・チョープラーのコロコロ変わる表情も見所だ。ハッキリした目鼻立ちのインド美人が笑い、泣き、怒り、憂いる様子は眼福である。

『ラマン・ラーガヴ 2.0 ~神と悪魔~』

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「歌って踊る」「明るく楽しい」「ときめきのロマンス」というイメージが強いインド映画。IFFJでもそんなインド映画らしいインド映画が上映されるが、中には暗く陰惨な作品もある。『ラマン・ラーガヴ 2.0 ~神と悪魔~』もそんな恐ろしいインド映画であり、壮絶な深淵を抱えた傑作になっている。

1960年代インドに実在した連続殺人鬼ラマン・ラーガヴが、今の時代に暗躍していたら……という「過去の殺人鬼のアップ・トゥ・デイトなヴァージョンアップ」というのがタイトル「2.0」の意味。

手当たり次第に人を殺していくラーガブと、彼を追うことでタガを外していく刑事。という設定でゾワッと来た人は必見。そのタイプの作品を煮しめて濾して蒸留したような、澄んだ真っ黒な傑作となっている。

インド映画を観よう!

上記したオススメ作品の他にも、インドの国民的スポーツであるクリケットの実在するスター選手を描いた作品。ハリウッドも顔負けな刑事バディ・アクション作品。「音」をテーマとしたアンサンブル的オムニバス作品。もちろん、目に星がキラキラと輝くようなロマンス映画と、多様なインド映画が用意されている。

なお、渋谷では連日21時前後が最後の上映回となっている。終映は23時ごろ。眠らない夜の街に繰り出す前のひと時。世界随一を誇る娯楽の殿堂インド発のインド映画に触れてみてはいかがだろうか?

【インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン詳細】
東京 10月6日(金)〜27日(金)/大阪 10月7日(土)〜27日(金)
http://www.indianfilmfestivaljapan.com/

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  • bara
    4.3
    記録
  • ねこまんじゅう改
    3.5
    いろいろ無茶なストーリー展開でしたが、格闘シーンは非常にアツくなれました。 観て損はないかと。 いらないシーンを削ってコンパクトにまとめていればもう少し評価も上がるのですが、まあインド映画だし仕方がないか、、、 ムッチムチのおっさんが主人公なところが好評価。
  • しのびまちこ
    4.0
    IFFJで鑑賞。 嫁の夢の犠牲にそれでいいのかと思ってしまったりそこちゃんと考えろよと思ったり…。しっかりしろよー! でもご都合主義スポ根映画なので単純でよかった。 両隣に座っていた男性達がどっちもヒンヒン泣いていて男性にはなにかしら響くのかなと…w
  • 小一郎
    4.0
    「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン(IFFJ)2017」にて鑑賞。映画『ロッキー』を2回見たような感じ。IFFJって考えさせるような、いわゆるインド映画っぽくないインド映画も敢えて選んでいるように感じるけれど、本作は王道かな。 スルターン(サルマーン・カーン)が美人女子レスラー(アヌシュカー・シャルマー)一目ぼれ。猛特訓の末、伝説的レスラーへと成長するものの、やっぱり挫折して再起する物語。長尺のインド映画ならではの2回のヤマ場を持つ。 サルマーン・カーンはボリウッド随一の肉体派俳優らしく、アニキ感満点のムキムキ男。インドでは確か、女性よりも男性に人気とか聞いた気が…。一方、映画『PK』のヒロイン役でもあったアヌシュカー・シャルマーも、すっきり美人というよりはアヒル口の可愛い系で、体型的にも女子レスラー、アリな感じ。 それ程インド映画を見ていない自分でもこの2人は複数回見ているくらいだから、安定感抜群。ツッコミどころ満載なのもご愛敬で、エンタメ映画として安心して面白く、やっぱり映画はハッピーエンドじゃなくっちゃ、みたいな。一応、女性差別がテーマのひとつとして取り上げられいます。 ●物語(50%×4.0):2.00 ・インド映画はこういうのばかりではないと思ってもらいたいのではないか、と思いますが、こういうのが好きかも。 ●演技、演出(30%×3.5):1.05 ・ムキムキアニキの憎めないキャラクターが好き。 ●画、音、音楽(20%×4.0):0.80 ・歌と踊りも十分楽しめる。 ●お好み加点:+0.10 ・ひいき目で。
  • 4.0
    ジャグーかわええ…笑うとことシリアスと踊りのバランスがよい
「 スルターン」
のレビュー(33件)