シュワちゃんの息子、パトリック・シュワルツェネッガーを直撃「アクションで父と共演、できたらいいな」【インタビュー】

2018.05.09
映画

映画のインタビュー&取材漬けの日々是幸也

赤山恭子

80年代の日本において「ターミネーター」シリーズなどで爆発的な人気を得たアーノルド・シュワルツェネッガー。その息子、パトリック・シュワルツェネッガーが瑞々しく映画初主演を飾った。

パトリック・シュワルツェネッガー

父アーノルドの優し気でおおらかな雰囲気と重なるムードを醸しながら、すらりと伸びた背筋と美しい歯をのぞかせ、チャーミングな微笑みをたたえる24歳。俗にいう“二世俳優”には、父との関係性の質問がタブーだったりすることも少なくないが、パトリックはそんな片鱗は一切見せず、「父と比較されるのは悪いことではない」、「僕は僕の人生を歩みたい」と生き生きと答え、アーノルドに敬意を払う。

パトリックが出演したのは、日本映画『タイヨウのうた』の米版『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』。太陽の光に当たることができず、夜しか外出できない病気=色素性乾皮症を患ったケイティ(ベラ・ソーン)と恋に落ちるチャーリーを演じた。ハリウッド・ラブストーリーならではの華やかさを持ちながら、ふたりが惹かれ合い共に過ごす煌めく甘やかな時間と、徐々に別れのときが迫る哀しみをひたひたと描き出した秀作。来日したパトリックに直撃した。

パトリック・シュワルツェネッガー

――『タイヨウのうた』は日本ですごく人気がある作品で、ハリウッドで再び制作されるという第一報は、大きなニュースになったんです。

おお、本当ですか? 日本で人気のある作品だと聞いていましたが、へえ!

――日本版をご覧になりましたか?

撮影に入る際、監督が一部観せてくれたのはあったんですけど、あくまでもアイディアというか、背景を伝えることだけで。極力「影響されないように」ということだったので、それ以上は、あえて観ていなかったんです。もちろん、映画が終わってからは全編を観ました。(米版には)母親役は登場せず、父親と娘の関係に重きを置いています。そうやって変えている部分はありますけど、核となる部分は日本の映画と同じだと思うんです。

実は、今朝(日本版主演の)YUIさんとお会いして、日本版は本当によく練られていると思うと、直接伝えることができました。僕としては、日本で人気のある作品をアメリカ版として持ってくることができて、本当にうれしく思います。

――本作にはオーディションで選出されたんですよね。どのような内容だったんですか?

一次、二次、監督との読み合わせがあって、ベラとの相性を見るという項目もあり、いろいろと段階を経ていくオーディションでした。とても緊張する、心臓バクバクの経験ではあるんですが、ベラが事前に時間を割いて僕と読み合わせをしてくれたから、すごく楽しめました。結果として、役を得ることができたので、すごくうれしかったです。

――チャーリーは一見、何も考えていなそうな天真爛漫さを持ちながらも、苦悩を抱えているという二面性がある男の子です。役作りは難しかったのでは?

パトリック・シュワルツェネッガー

チャーリーは格好よくてスポーツもできる人気者、全部持っている人と見えるかもしれません。けど、おっしゃったように実は内面にいろいろ抱えていて、失ったものもあるんですよね。水泳をやっていたけど、肩の故障があり泳げないし、奨学金も失ってしまう。だけど、ケイティと会うことを通して、お互いにすごく与え合う関係性になっていくんです。チャーリーは再度、自信をもらって、なりたかった人間になっていく。そんな過程でした。

――ふたりの恋について、パトリックさんご自身はどう思いますか?

パトリック・シュワルツェネッガー

美しい関係性だと思います。単にラブストーリーということに着目するのではなく、誰かのために何かをしてあげたいという気持ち、その人の力によって最高の自分を出せるように持っていける、やりたいことをできるように背中を押してあげるような行動が美しいと。チャーリーは抱えているものがあるけど、ケイティとの関係を経て成長して、水泳を続けて大学にいく道を選びました。ケイティに関して言えば、今まで本当に孤立していた少女が、チャーリーに会うことで普通の10代の暮らしを経験することができた。彼女の選択は哀しい結末には見えるかもしれないけれども、落ち込むのではなく逆に気持ちの高まりを持っていけるような、希望を持ったエンディングになりました。つまり、何かを捧げることによって得ることがあることを描いていると思います。

――ちなみに、チャーリーは“old school(古風)”タイプでした。パトリックさんは……。

うん! 実は僕もそうです! 何かをするのもアウトドアが好きだし、映画も80~90年代とか、今よりも少し前のものを観たりするのが好きですね。

パトリック・シュワルツェネッガー

――どんな映画をご覧になるんですか? 『ターミネーター』とか?

もちろん! 父の出ている『ターミネーター』、『プレデター』、好きですよ! (スティーヴン・)スピルバーグ監督も好きで『ジョーズ』、『ジュラシック・パーク』、『E.T.』を観て育ちました。ほかには『ショーシャンクの空に』とか……いっぱいあります(笑)。『スタンド・バイ・ミー』が一番好きかな?

――映画もよくご覧になっていて、こうして俳優になったことは、少なからずお父様・アーノルドさんの影響がありますか?

この苗字を持っているということは、あまりにもわかりやすいので、ダウンサイズもあるといえば、あります。ただ、本当に恵まれていることがあまりにも多くて。自分の家族から多くを学んでいますし、父と比較されるのは悪いことではなく、僕にとって賛辞以外の何物でもないと思うんです。父は役者でもあり、政治家でもあり、ビジネスマンでもあり、チャリティー活動もしています。見習うべきことがあまりにも多いので、そういう意味で自分の決めた道、俳優を選ぶということ、それに関して比較されるのは避けられないですよね。でも、それは決して悪いことではない。

例えば、記者の皆さんに「アクションはやるの?」、「お父さんのような役をやるの?」とよく聞かれるんですけど(笑)、やるかもしれないけど、今は自分の道を歩んでいきたいんです。僕が父のようになっていくのかどうなのかは、本当に時のみぞ知る、だと思います。ただ、俳優としてもビジネスを手掛ける者としても、よりいい人間になっていきたい。父の築いたレガシーは父であって、僕は僕としての人生を歩んでいきたいと思っています。

パトリック・シュワルツェネッガー

――展望する未来はありますか?

僕のキャリアが長く、充実したものになればいいなとは思っています。父からは「アメリカ国内で興行がいいだけではなく、世界のいろいろな市場で受け入れられる俳優になることが大事」だと教えられているんです。例えば、日本、ドイツ、オーストラリア、中国など……。これからも映画だけではなく自分のビジネスの分野でも、将来また戻ってきたいなと思っています。映画のジャンルもコメディをやったり、アクションで父と共演なんていうことも、もしかしてできたらいいですよね。

――いつアクションの仕事がきてもいいようになのか、体もすごく鍛えていらっしゃいますよね。

そうですよ、ワークアウトは好きですね! 日本の皆さんはとても健康で長寿ですよね。たぶん食べ物によるところが多いと思うので、日本の人を尊敬しています。僕も体にいいものを摂り、トレーニングをして、いつも健康な状態でシェイプを保つようにしています。僕にとって、とても大事なことです。

パトリック・シュワルツェネッガー

――映画のプロモーションでは初来日となります。数日過ごしていて、いかがですか?

日本は本当にキレイ、整備されていますよね。SUSHIや日本食も大好きです! お寺や公園にも行きましたし、ハイキングもしました。あとは歴史にも興味があるので、広島まで新幹線で行きました。実際の舞台を自分の目で見ることは、とても見識が広がる経験でした。また、いろいろなところに行きたいです。(インタビュー・文=赤山恭子/写真=市川沙希)

ミッドナイト・サン

映画『ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~』は5月11日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

(C)2017 MIDNIGHT SUN LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

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  • emo17
    3.9
    ありきたりな内容だろなって思って流し見しようとしてたのに、流し見どころか普通に機内で号泣してしまった、、2人とも美しすぎるし、パパが大好きすぎた、セリフがささる。
  • Namnam
    2.4
    シュワちゃんの息子なんだ!めっちゃイケメン。機内でシクシク泣く始末
  • あっきー
    -
    太陽に当たってはいけない病気を持った女の子とその子の初恋の相手との話。
  • Anna
    4.0
    病気でお外に出れなくても、最高なお父さん、友達、彼氏に恵まれた人生できっと主人公の女の子は幸せだったろうな。最後涙止まらなかった。 Everyday is a giftってお父さんが言ってて感動した。
「ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~」
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