映画で学ぶ!好きなことをして自由な生活を手に入れる方法

2015.10.01
洋画

映画好きなサラリーマン。

柏木雄介

好きなことをして生きていくことができたらどんなに良いことか。誰もが考えることだと思います。

今回、ニューヨークでこのひとに写真を撮られることは誇りであるとまで言われている、80歳過ぎのおじいちゃんの生活を描くドキュメンタリー映画をご紹介します。

「私は働いていません。ただ好きなことをしているだけです。」と述べるおじいちゃんの生活は観ている私たちにひとつの憧れの生活を示唆しています。自由でありたいと思うひとに是非観て欲しい映画です。

ビル・カニンガム&ニューヨーク1

「ビル・カニンガム」って誰?

そもそも、「ビル・カニンガム」とは誰かというと、ニューヨーク・タイムズ紙のファッション・コラムと社交コラムを長年担当する名物フォトグラファーです。ストリートファッション・スナップの元祖と呼ばれ、ニューヨークのストリートファッションを50年にわたり撮り続けています。

ファッションが何より大好きな彼が着ている服は、いつだって青い作業着。毎日のようにカメラ片手に自転車で街へ出て、ニューヨークの街のひとを撮影しています。

あの『プラダを着た悪魔』でもモデルになり有名になった鬼編集長のアナ・ウィンターに「彼のために服を着る」と言わしめるほど、世界中のファッションの愛好家が尊敬する存在が、このおじいちゃんなのです。

80歳を超えた今でも、どんなに雨が降っていてもニューヨークの街へ出て、街行くひとのファッションを撮影する。

「無料で着飾った有名人に興味はない」「大女優を撮らない大バカと言われようが、 撮るかどうかはファッション次第」と言い切り、有名人、一般人関係なく、自分が魅力的だと思ったファッションを撮るという一貫したポリシーを持ち続けています。

いつまでも自分に正直に、ぶれないで自分の仕事に対して決して妥協せず生きています。そんな彼の生き方から私たちが学ばされる、考えさせる数々の名言がありますので少しご紹介します。

働くひとの心を動かす数々の言葉

「金に触れるな、触れたら最後だ」

いつも服は青い作業着。いつもどこに行くにしても自転車を愛用。家は風呂トイレ共同。とにかく安いコーヒーが好き。仕事以外の費用はかけないということが徹底されています。

「金をもらわなければ、口出しされない。全てに通づる鍵だ。」「自由より大事なものはない。」

先に述べたようにビル・カニンガムがぶれない生き方を続けてこれたのは、お金に依存しないで生きてきたからに他ならないと思います。そこまでしてでも、やりたいこと。なぜ続けられるかというと単純です、

「私のしていることは仕事ではなく喜び」

こう思っているからです。

ちなみに、他の名言は公式サイトへ。

80歳を超えても輝き笑顔で仕事をし続けるための秘密

ビル・カニンガムがカメラを撮ることが好きということは大前提ですが、好きなことをするために必要最小限の生活しか求めないというのは大事なことかもしれません。

金銭的な報酬目的で仕事をしていないので、どんなに隣でささやかれても自分の考え、直感を曲げません。そしてそこで培ってきた専門性もまた長い年月を経て身についたものだと思います。そして撮った写真の中から、時代の流れを感じ取り、それを編集して具現化する編集力という専門性もまた必要なものです。

といったように、好きな仕事をするためには、必要最小限の資金で、専門能力を身につけ長期間続けるということが結論になるのですが、決してそれだけではありません。彼の周りに家族、友人、恋人がないことは驚くべき事実ですが、そんなビルによって撮られた写真の被写体は何とも人間らしい輝きを見せています。

きっとファッションだけでなく、ビル・カニンガムはひとが大好きで、そして愛されているからこそ、あのひとを引き寄せる”笑顔”があるのだと思います。それこそが一番大事なことなのかなと感じました。

ファッション業界の中にいますが、決して華やかに生きているわけではなく、ただそこにあるのは”自分の信念を曲げず”、好きなことをするということだけ。私たちにはここまでは徹底できないことかもしれませんし、もしかしたらそこまで他のことを捨てきれないと思われる方もいるでしょう。

ただ、毎日のルーティンでつい何となく仕事をしている自分には到底できないような”彼の素敵な笑顔”がとにかく忘れられません。きっとその笑顔にひきつけられ、たくさんのひとが彼の生活に憧れているのだと思います。

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  • Satomi
    3.8
    好きなことを何十年も続けるというのがどれだけ価値がある事なのかというのをまざまざと見た感じだった。 その事を鼻にかける訳でもなく、オタクも極めると此処までいくのだな…と感慨深かった。 ファッションに対する考え方も面白かったし、カーネギーホールの上に芸術家達の下宿の様な住居があるのもこれで初めて知ってニューヨークという街に益々興味が出てきた。 いやー、なんか純粋だなぁ、ホント、こんな年までグダグダと周りに愚痴も溢さず、好きなことのために真っ直ぐいられるのが羨ましいと思った。
  • ひわ
    4.1
    普段、ファッションには微塵も興味がないのだけれど、このじいさんは何者なんだろうという気持ちでチケットを購入。ポップコーンを片手にペプシを飲みつつTVを観るような心持ちで見てきました。 質素で勤勉で、お茶目で、優しい。 それでいて好きなものに一直線。 起きている間はずっとファッションのことばかりを考えて、街角でシャッターをきりまくっているに違いない。80歳とは思えないバイタリティで、食事も忘れてNYを青い作業着で走り回るその姿。 なんて愛すべきじいさん。魅力的でした。
  • hase
    3.5
    ぶっとんだカッコイイおじいちゃま。青い上っ張りと笑顔がとてもキュートだった。
  • sasa
    4.2
    本当素敵すぎるおじいちゃん。 本当に楽しそうで観ている方も楽しくなる。 こんな歳の取り方が出来たら素敵やろうな。
  • maria
    3.8
    誰からも愛されるおじいちゃん。本当に自分の好きな事に没頭してる人間はこんなにも美しいんだな〜、憧れる。こんな生き方したい。
  • shim46
    4.2
    こりゃ面白い。最近見たなかではベスト級の一つになりました。
  • 大久保駿
    3.5
    おじいちゃんかっけえ 生き様かっけえ
  • mika
    3.7
    笑顔がチャーミングすぎる
  • AKE
    4.0
    服を撮るだけのお爺さんがこんなに面白いとは。 人を追っかける系の映画で1番面白いかも。
  • mkm19
    4.3
    長年、ニューヨークタイムス紙のコラムを執筆しながらストリートスナップを撮り続けたビルのドキュメンタリー。 一度も恋愛もせず、自分のファッションや食などへの興味は皆無で、「最高のファッションショーは常にストリートにある」とNYCのあちこちに出没し、常に他人のファッションにアンテナを張り続けていたビル。 ビルに撮られる事がニューヨーカーのステータスだったらしい。 ビックリしたのが、「自由より価値があるものなんかないよ」と誰にも口出しされず自由にやりたいがために無償でシャッターを切っていたり、パーティーでは、食事はおろか水さえも口にせずシャッターを切り続けていたストイックさだった。 アナ・ウインターやマイケルコースなどの著名人たちも一目置いている存在で、「同じものを見ているのに彼は見ているものが違う。彼が撮ったものは半年後にトレンドになる」といったアナのインタビューが印象的。 去年、他界される最期まで、ファッション業界の第一線に立ち続け、人生をファッション一筋に捧げてきた姿が素敵だった。 ビルの生き様や名言に元気や勇気をもらえた。
  • Aka
    -
    少し前に観賞。とても良かったです。 数十年ニューヨークのセレブを撮影し続けてきた生きる伝説みたいなおじいちゃん。見てるだけでなんだかハッピーになるほど軽快。 彼がすんでいるアパートはこれまた伝説のようなアパートで、そこから立ち退きをお願いされてる。また歴史を感じさせる。 この映画のいいところは軽快で重苦しさがないところ。 彼がどんな気持ちでこれまで生きてきて、どんな苦悩があったのか。ラスト近く、ビルカニンガムの内面に立ち入る手前で止めている。本当は少し知りたいけど、その立ち入らない姿勢がなんとも粋でとってもよかった。立ち退きのエピソードも悲観的ではなくサクッと締められていて素敵だった。 やっぱりドキュメンタリー映画好きだなあ。あとアパートから立ち退き礼とかダムで沈む街とかああいう話は重苦しくない書き方でも胸が苦しくなるよ。
  • ぱくぱくもぐもぐ
    4.8
    今までドキュメンタリーってなんか面白くなさそうだと思い触れてこなかったけど、どうしても観たくて。最高でした。人生で好きな映画ぶっちぎり1位です。観た後にこんなに元気をもらえる映画は初めて。 愛されてるんだろうし、側にいたら絶対に愛しちゃうような人。 度々出てくる芸術やら美やらへの想いに毎回「わかる、わかる」って反応してしまった。。 「美を追い求める者は必ず美を見出す」"He who seeks beauty will find it." 新約聖書(マタイの福音書)を連想させる言葉に深い信仰心を感じた。心を打たれました。
  • サオリ
    5.0
    ファッションへの愛だけで生きたおじいちゃん。こんなにかっこよくて愛らしいおじいちゃん見たことない。「ファッションは日々を生き抜くための鎧だ」っていう言葉が一番心に残った。亡くなってしまったのは悲しいけれど、天国でも変わらず青いジャンパーを着て自転車で駆け巡りながら写真を撮っていてほしい。
  • takashi
    3.6
    一種の変態を観てしまった。 あそこまでなりたいとは流石に思わないが、あの精神力とこだわり、化け物みたいな体力は欲しい。 ものすごくやる気と癒しを与えてくれる作品。
  • Nnn
    3.2
    記録
  • pomme
    4.0
    恋愛をする暇もないほど没頭し、心からファッションを愛するおじいちゃん。気さくでキュートで謙虚、いつも笑顔なところが良い。 ランウェイでは前後左右から撮れるようにサイドに座るんだと力説。「たいていは撮り損ねるがね」。なんてチャーミング。 仕事については誰からの指図も受けたくないから金はもらわない。生活資金はどこから来てるのか気になったけど、その筋の通った姿勢はすごい。
  • ユキ
    4.5
    以前から観たかったドキュメンタリ映画。 ビルおじいちゃんは思っていたよりもチャーミングで期待を下回らなかったのが、まず、よかったのと、ほんとうに自分のスタイルを掲げている人たちで埋まってたのが◎ 下手な脚色抜きのつくりもいい。 真のおしゃれな人はワンパターン、とかよく聞くけど、青いぼろぼろの上着をいつも羽織るビルもそうなんだろうなと思った。 服の価値は買った値段じゃなくて、着る頻度次第だとわたしは考えるので、ビルの格好も考え合っての行動だと知ると興味深かった。 カメラ片手にニューヨークを縦横無尽に駆け抜けるビルおじいちゃんの一挙一動にドキドキした。 この映画は ファッション ニューヨーク スナップ 写真 ドキュメンタリ アナウィンター どれかしらへの興味が無い人にはお勧めしにくいですが、少しでも惹かれるものがある方には是非。
  • フラミン
    4.6
    年齢を重ねるごとに美しくなるビルの姿。 生き方の美学。憧れ、お手本。
  • 5.0
    亡くなってしまったのが本当に悲しい。 こんなに可愛いくて魅力的な人見たことが無い! 美を追求するものは必ず美を見出すって言葉は彼が体現していると思う。 ドキュメンタリーなのにそんな感じがなく、あっとゆう間の84分間だった!
  • TRIPshikano
    3.5
    去年亡くなってしまいましたね。。トレードマークの青のブルゾンがかっこいい。本当心の底から洋服が好きなんですね。
  • ふにこ
    4.8
    高校生の頃、美術概論の授業で奈良美智の短いドキュメンタリー映像を観たことがある。画材と大量のレコードが溢れるだけの質素な部屋で爆音のロックミュージックが流れる中、煙草を吸い黙々と絵を描き続ける彼を見た16そこそこの私は「ああ、これがアーティストか」と何の根拠もなしに思ったのであった。それ以来奈良美智はずっと私の大好きなアーティストの一人。 そんな16歳の超直感的あこがれ。現在21歳になった私は全く同じものをこの映画を観た際に感じた、ビルカニンガムに対して。 世界的なファッションフォトグラファーの日常を切り取ったこの作品、一体どんな煌びやかな生活が垣間見えるのやらと思いきや中身は私の予想を大きく裏切るものだった。80歳を超えたおじいちゃんが道路清掃員の青い上着を身に纏い、カメラ片手に自転車でニューヨークの街を行ったり来たり。こじんまりとしたアパートに住居を構え食事はチープなカフェのサンドイッチとコーヒー。 極めて質素なライフスタイルに驚かされたと共に、その”無欲さ”から滲み出る好きなこと、ものへの愛情を強く感じた。 フォトグラファー、デザイナーなどクリエイティブと称される職業のほとんどは好きなことの延長だと思う。好きなことを仕事にして、少なくてもお金をもらえることはとても幸せなはずなのにやはりそこは人間、欲が出ることもある、というか出る人がほとんどなのでは。「好きなことが仕事で、ハッピー!他にはなにもいらない!」なんて口ではなんとでも言えるけれど、脳みそはもっと正直です。 おいしい焼肉食べたいとか、あのブランドのワンピースが欲しいとか、広くて明るい部屋に住みたいだとか。ただ、それは悪いことでもなんでもなく、至って普通の人間的な衝動だと思う。 そしてそれらの欲望を全て切り捨て(本人は切り捨てたつもりもないのかもしれないが)、にっこり笑って写真を撮り続けるビルはとても子供的だった。あこがれた。心の底から。 他にはなにもなくてもひたすら真っ直ぐ、純粋に好きなことを楽しむことができる心がアーティストにとって大切なものなんだと改めて感じさせてくれた映画。ラストに流れるNicoの歌声がやわらかく暖かいお日様の光のようで、ビルにぴったりだと思った。
  • 前髪
    4.0
    ニューヨークでファッション・スナップを撮り続けた男性、ビル・カニンガムのドキュメンタリーです。 彼はシャッターチャンスを見逃すまいと、常に周囲へ目を配っています。通りすがりのミニスカートの女性の足を後ろから覗き込むようにして撮影したり、女性をスタスタと追いかけて正面からカメラを構えるなど、変質者とも紙一重なワークスタイルが次々と紹介されていきます。実際、女子高生にシャッターを切った後、勝手にとってんじゃねーよと暴言を投げかけられていて可笑しかったです。 観客が彼の特性をうかがっている序盤に、こういった展開がされたことにまず驚き、ニヤニヤしながら観ました。そして、彼がちょっぴり毒舌で破天荒、しかし一貫して人に対してフラットであたたかい眼差しを向けて接してることに段々と気付いていきます。写真だけでなく、ご本人の魅力に吸い込まれていきました。 彼を知る周囲のファッション関係者は、彼に撮ってもらうためにオシャレをしているのよ、とまで言います。自分自身の生活は極めて質素な彼が撮る写真は、視覚的な華美そのものだけでなく、着ている人物が抱える人間らしさにもフォーカスしているように感じました。 表紙にもなっている青いジャケットはこだわりの逸品と思いきや、街の清掃員の制服として作られた安物なのだそう。 彼について語るファッショニスタのインタビューも複数挟まれ、観終わる頃にはきっと、おしゃれがしたくなっています!
  • Maki
    4.0
    ビル・カニンガム。 常にブルーのジャンパーに自転車の、愛すべきファッションフォトグラファー。 あの、アナ・ウィンターやファッション業界の人たちに、彼のためにだけポーズを取るの、と言わせた人。 とにかく好きなことを極めた、ファッション一筋の人生。 去年亡くなられましたが、ご冥福をお祈り致します。 NYには彼の名前がついた通りが出来るそうで、そこには行ってみたいなぁ✨
  • n11o23k
    4.2
    こんな風に自分のスタイルを貫いて人生駆け抜けたい。
  • motch
    3.0
    ・ファッションを通して人や社会や自己に対して、誠実で情熱的で愛に溢れた人だった。 ・本作を観た後にと思っていたニューヨークと寝た男がこれで観れる
  • yamorikaori
    3.8
    半年前にビル・カニンガムの訃報があって、観ようと思ってて今ようやく観た。 本気で自分の仕事好きで没頭してる人は格好いいし、この人はもはや変人と紙一重な完全なるアーティストなのだろうけど素敵。 仕事に対するモチベーション下がってる時に観るのにとても良い映画だった。
  • Hana
    4.0
    足元の写真を流すシーンが好き。
  • miiiio
    4.0
    名言たくさん。 仕事にあんなに真っ直ぐになれる事がとても素敵。
  • torutt
    -
    「最高のファッション・ショーは常にストリートにある」
「ビル・カニンガム&ニューヨーク」
のレビュー(2342件)