【野口聡一】銀河一のパイロットになる!若きハン・ソロの宣言に思わず自分が重なりました

2018.06.28
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宇宙航空研究開発機構JAXA宇宙飛行士 野口 聡一さん 

1965年神奈川県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。96年宇宙飛行士候補者に選定され、2005年米スペースシャトル「ディスカバリー号」に搭乗、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、船外活動のリーダーとして3回の船外活動を行う。09年12月、日本初のソユーズ宇宙船フライトエンジニアとして搭乗、約5カ月半滞在。19年終わりごろから半年間、ISSフライトエンジニアとしてISSに滞在し、任務を果たす予定。

若きハン・ソロの無鉄砲さが痛快!

ハンソロ1

 

小学生の頃、初めてエピソード4を観ました。以来「スター・ウォーズ」に夢中。ファン歴40年です。間違いなく宇宙飛行士を目指すきっかけになった映画です。

ハン・ソロは特に好きなキャラクター。そのハンの知られざる過去を描いたのが『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』。スピンオフですが、エピソード3と4の間に入る物語なので、ハンとチューバッカの出会いの話は出てくるだろうなと何となく想像していました。ところがそれだけでなく謎の女性キーラが出てきたり、エピソード5から登場するランドとの出会いの部分など全く予想していなかったサイドストーリーがいろいろあって驚きました。しかも、全てがこれまでのシリーズとしっかりつながっています。

若い頃のハンは、無鉄砲で生意気で度胸満点。そこが痛快で魅力的。ハン役のオールデン・エアエンライクは、ハリソン・フォードのマネではないところで新たなハン像を見事に打ち出しています。

チューバッカとの出会いのストーリーもユーモアに満ち、かつ説得力がありました。2人は最初から仲が良かったわけではないんです。それぞれ違う目的があったのですが、まずは目の前の共通目的のために共に戦う。それによって次第に心を通わせ絆を築いていきます。僕は来年また宇宙へ行き長期滞在しますが、そこでも信頼できるバディ(相棒)を作ることが実はとても大切なんです。今回ハンとチューバッカから学んだことをフライトで活かしたいです。

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監督のオリジナル作へのリスペクトが随所に

本作はスター・ウォーズらしいダイナミックで迫力あるシーンも満載。特にミレニアム・ファルコン号のアクションシーンが多く、アトラクションのような感覚を味わえ興奮しました。宇宙飛行士からすると、ファルコンはかなり操縦しづらい宇宙船です。それを乗りこなしているハンはすごい。まさに銀河一のパイロットです。ちなみにファルコンは何をやっても壊れない。そこが好きですね。

また、スター・ウォーズの初期3部作には一貫して「子が父を越える」というのがベースのテーマとしてあります。本作ではベケットという悪党が登場し、ハンに多くのことを教えます。つまりベケットがハンの師であり父親的存在というわけです。しかもハンはやがて彼を越えて人生をかけた危険な冒険へと旅立つ。このように主軸のテーマをしっかりと踏襲していたり、随所にオールドファンを喜ばせるようなシーンが散りばめられていたりすることから、ロン・ハワード監督がいかにオリジナルシリーズをリスペクトしているかが伝わってきます。

スター・ウォーズシリーズの一番の魅力は想像力をかき立ててくれるところ。本作にはその要素がたくさん詰まっています。コアなファンだけでなく初めてスター・ウォーズシリーズを観る方でも楽しめる作品です。僕もまだいろいろ確認したいのもあってあと2、3回は観るつもりです。余談ですが、日本語吹き替え版にカメオ声優として出演しています。気づいてもらえたらうれしいです。

ハンソロ3

(取材・編集 朝日新聞社メディアビジネス局)

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

ハンソロ

STORY:「スター・ウォーズ」最新作!シリーズ屈指の人気を誇るハン・ソロは、いかにして生涯の相棒チューバッカと出会い、“愛すべき悪党ハン・ソロ”となったのか⁉ 知られざる“若き日”がついに明らかに――。スター・ウォーズのヒーロー伝説は、ここから始まる!

6月29日(金)全国ロードショー​
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
starwars-jp.com/hansolo
(C)2018 & TM Lucasfilm Ltd.

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