【このゴジラを見ろ!】地球人なら一度は見ておくべきニッポンのゴジラ映画9選

2015.09.25
まとめ

Why So Serious ?

侍功夫

9月25日に日本が誇る怪獣映画『ゴジラ』の二度目のハリウッド・リメイク作『GODZILLA/ゴジラ』がテレビ放映されます。謎の怪物ムートゥーと巨大怪獣ゴジラの戦いをハリウッド最新技術で描いた傑作怪獣映画の登場です。

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さらに、『エヴァンゲリオン』の庵野秀明が脚本と総監督を、『進撃の巨人』の樋口真嗣が監督を務める、日本製新作ゴジラ映画『シン・ゴジラ』の2016年公開を目指した製作も発表されています。(公式サイト

また、2015年4月、新宿歌舞伎町にオープンしたTOHOシネマズを有する新宿東宝ビルの映画館階とホテル階の境目に巨大なゴジラの頭が設置されているのもニュースとして、記憶に新しいところです。

21世紀も14年が経過した現在、またもやゴジラがメインストリームに帰ってきたのです。過去のシリーズを見たことの無い人にも、レンタルショップ邦画の棚にズラリと並ぶゴジラシリーズのソフトが違った輝きを持って見えてくることと思います。

しかし、現在に至るまで28作の日本製ゴジラ映画が存在しており、全てを見るのはなかなか根気のいる作業になります。

悪ぃことは言わねえ、今から全シリーズ見ておけや! ガオ~!」と、言いたいところをグッとこらえて、シリーズの中から特にオススメの9本を紹介します

昭和ゴジラシリーズ

太平洋戦争終結からまだ間もない1954年に公開された最初の『ゴジラ』は900万人以上を動員する特大ヒットとなり、1962年から1975年までは東宝の看板タイトルとしてほぼ毎年新作が作られ続けていました。

……ちなみに、1作目はモチロン見てますよね!?

『キングコング対ゴジラ』(1962)

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ゴジラシリーズ初のカラー作品であり、あのキングコングとゴジラの対決を描いたことで1200万人を超える動員を記録した、全ゴジラシリーズを通して最大のヒット作です。

本作での熱海城を挟んでゴジラとキングコングが対峙する場面は、シリーズ屈指の名場面としても知られています。

『モスラ対ゴジラ』(1964)

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シリーズの人気脇役モスラとゴジラの対決が描かれた最初の作品です。モスラの特徴は何と言っても「やられの美学」ともでも言うべき、見事な被虐っぷりです。

いくら巨大とはいえ元を正せば蛾なワケで、放射熱線を吐くゴジラには敵いません。それでも地球を守るため果敢に立ち向かい、ボロボロになるのが人気の秘密と言えるでしょう。

『怪獣総進撃』(1968)

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“総進撃”の名に偽り無し! 実に11体もの怪獣が登場する“怪獣アベンジャーズ”と言える作品です。

ゴジラを筆頭にモスラ、ラドン、アンギラスなどが共闘し、キングギドラと対決する壮観な光景は海外にもファンが多く、『ジュラシック・パーク/ロスト・ワールド』ラスト、様々な恐竜が楽しそうに過ごしている情景は本作へのオマージュだと言われています。

『ゴジラ対ヘドラ』(1971)

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高度成長と引き換えに水俣や四日市などで公害が問題化した頃に公開されたのが本作です。

公害怪獣ヘドラは製紙工場の流すヘドロが実際に問題化した田子の浦港から生まれた怪獣です。毒性の強い身体でゴジラの手を壊死させるなど強敵ぶりを見せつけます。

また、「♪水銀、コバルト、カドミウム~♪」という物騒な歌詞ををサイケデリックなファズギターをバックに朗々と唄う主題歌も有名です。他のゴジラ映画に比べて格安の予算で作らされたが故にマルチ画面やアニメを多様した、異色作としてファンの多い作品でもあります。

『ゴジラ対メカゴジラ』(1974)

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メカ! タダでさえカッコ良かったゴジラがメカになって登場します。1972年にアメリカから返還されたばかりの沖縄を舞台に、沖縄の守り神キングシーサーとゴジラが共闘して、宇宙人が操るメカゴジラと対決します。メカになったゴジラは敵役でありながら子供たちの絶大な支持を受け、すぐさま続編『メカゴジラの逆襲』が作られます。

昭和ゴジラ最終作であると同時に、タイトルに敵役の名前のみが冠された唯一のゴジラ映画としても有名です。

平成ゴジラシリーズ

1975年の『メカゴジラの逆襲』で一度は終わったゴジラ映画の製作が、リバイバル上映の好成績などを受けて再び開始されます。

昭和ゴジラシリーズ後期で人間の味方としてヒーロー化したゴジラから原点回帰を図り、徹底して人間を脅かし続けたのが平成ゴジラシリーズです。

『ゴジラvsビオランテ』(1989)

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ゴジラシリーズのファンだった大森一樹が監督を担当した平成ゴジラ2本目の作品になります。

遺伝子工学の権威、白神博士が亡き娘の細胞を融合させたバラを救うためにゴジラの細胞と融合したことで、ビオランテが誕生してしまいます。本作の白眉はビオランテの造形でしょう。脚が無く、全身をツタで覆われた異形のゴジラとでも言うべき禍々しい姿がカッコいい!

『ゴジラvsデストロイア』(1995)

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平成シリーズの最終作になります。重なる激戦の末、遂に体内の放射性物質がメルトダウンを起こし始めたゴジラが、かつて肉親(?)を白骨化させたオキシジェン・デストロイヤーの影響で巨大化した深海生物デストロイアと最後の戦いに挑みます。

肉体をまだらに赤く発光させた「バーニング・ゴジラ」の姿に郷愁を、子供のゴジラ「ゴジラ・ジュニア」の姿に「どうせまたやるな……」と複雑な思いを抱かせた作品です。

ミレニアムゴジラシリーズ

平成ゴジラシリーズ最終作『ゴジラvsデストロイア』で死んだゴジラですが、今度は尖った背びれでやっぱり復活を果たします。

2000年のお正月(1999年12月11日公開)の『ゴジラ2000 ミレニアム』から始まるミレニアム・ゴジラ・シリーズは荒唐無稽さと多様なラインアップが特徴です。

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001)

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平成ガメラ三部作を見事なクオリティで完成させた金子修介監督作です。他のミレニアム・ゴジラ・シリーズとの繋がりは無く、1954年度版から直結した物語で、ほぼ独立した作品となっています。

ゴジラは何故東京へ上陸しながら皇居を襲わないのか、といったゴジラ好きが交わす鉄板ネタに対して明確な解答を用意した、全ゴジラ・シリーズの中でも異色の作品だと言えるでしょう。

『ゴジラ FINAL WARS』(2004)

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ゴジラ生誕50周年を記念した作品ながら、『マトリックス』や『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』のパクリカットに溢れた、幼稚さが2~3周してオモシロいと評判の、ビッグマウス北村龍平監督による東宝チャンピオンまつり回帰な1作です。

今のところ日本製ゴジラの最終作としてゴジラ史にべっとりと軌跡を残しています。溜めの無い性急な展開とアクションに溢れ、ガイガンやヘドラなど人気怪獣にSDガンダム的な過剰武装のバージョンアップを加えた騒々しい仕上がりになっています。

ゴジラとは何なのか?

核実験により氷河に閉じ込められた太古の怪物が放射能を帯びて復活し、大都市を襲う。というゴジラのプロットは1953年にアメリカで作られた『原子怪獣現わる』と全く同じです。今ならさしずめパクリと糾弾されるでしょう。

その上で、ゴジラが「キング・オブ・モンスター」として認知され、国内外問わず全世界的に今もなお愛され続けているのには、様々な理由があります。

ストップモーションアニメにするには時間も予算も無く、着ぐるみで製作されたために、アメリカ製怪獣映画と見た目が大きく変わったこと。

素材故に制限された造形や動き、また唯一無二の鳴き声など、独自なスタイルを持ったこと。

1作目が終戦直後に作られたために否が応にも戦争や核爆弾の影響が制作者や観客にあったこと。

シリーズ化にあたりベビーフェイスへ転向をしたこと。

さまざまな地方へ出張し土地々々のランドマークを壊したこと。などなどが複雑に影響しあって、娯楽性と寓意に富んだ作品へ結実したのです。

そのため「ゴジラは核爆弾のメタファーである」「自然災害の隠喩だ」「戦争への怒りだ」「社会を写す鏡だ」「徹底した娯楽作品だ」「単なるお子様ランチだ」などなど、ゴジラを評する数々の言説が生まれました。

ゴジラとは、それら観賞者のさまざまな思いを全て受け止められるほど度し難く懐の深い、まさに怪獣王:キング・オブ・モンスターなのです。

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  • hideee
    3.4
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  • red
    3.6
    監督がゴジラ好きという事もあって、ゴジラのデザインは悪くない。 巨大な感じや海から出た時の水の質感は日本の予算では無理なほどの出来。 核をテーマにしている点もゴジラらしくていい。 ただ、ゴジラの質感がやわらかそうに肉が波打つ感じは1998年のエメゴジと同じで生物的すぎて良くない。 敵怪獣がカッコ悪いので、繰り返し見る気が起きない。 停電してる中で黒い怪獣が戦っても何をしているのか分からない。
  • ぽん太
    4.6
    溢れんばかりのゴジラ愛が伝わってきます。 2000年代のゴジラは日本で作っていながら迷走しまくっていたのでアレですが背びれなどのスタイルはミレニアム、出だしは初代ゴジラ、さらに酷評の初代ハリウッド要素も取り入れつつ、基本的には平成ゴジラシリーズの正当な後継と呼べる、庵野さんよりもこちらがザ・正統派ゴジラに相応しいと思います。良い悪いではなくですが。 ダサめの演出を含め、芹沢博士や彼の流暢な英語の中、頑なに「ゴジラ」とか、ゴジラ登場時の咆哮…更には登場シーンはトカゲの方のゴジラまで、歴代ゴジラを本当に大切に引き継いで作った感じです。 初代ゴジラよりも平成ゴジラっぽいと思ったのはゴジラが恐怖の対象よりも人間の味方の可能性のあるものとして描かれていたところです。 初代ゴジラが水爆実験からのまだ記憶に間もない原爆の恐怖の具現化と人類の手に負えないものを人類が作り出してしまった事に対する警報だったのに対して、今作は、津波や台風などと同じく、自然が生み出した人間の力を超えた存在、力の象徴としての「神」としてゴジラを描いています。 戦後間も無く作られた、敗戦国の原爆への怖れ、身近に原爆で燃え尽きた人達を実際に目にし、何があっても決して繰り返してはならないと言う警告、これは原爆を被害者として経験した事のないアメリカでは決して抱く事のない感情なのだと思いました。原爆、放射能の恐怖はあくまで情報として知っているのみです。 同様の事が津波の描写にも表れていたと思います。3.11を映像で見ていた彼らには、津波はド派手な高波でありアクションシーンの爆発のようなものに過ぎず、1mでも死に至る、家がミシミシと押されて流されて行く恐怖は分からないのでしょう。その点は庵野さん川の逆流の描写の方がリアルで恐ろしかったです。 逆にハリケーン後を思わせる破壊され尽くした風景のなかでの「God」、そしてここまで神々しいゴジラは日本では決して描けず、彼らならではなのだと思います。 これは良い悪いではなく、実体験したものでしか分からない恐怖と言うものは、どんなに想像しても補えない事なのだと思います。 そういう意味では初代ゴジラほどのインパクトはなく、テーマを原発、津波、神と3本に分けて欲張ってしまったために、メッセージ性が定まらず、全てにおいてインパクトに欠けます。 やはりメインは自然の力、自然が生み出した「神」なのでしょう。そしてそこには地球の生み出した、人間の敵とも味方ともなり得る平成ガメラシリーズの雰囲気もヒシヒシと感じます。 海に帰っていくラストは、泳いでいますが、なんだか懐かしい、あぁこれがゴジラだなぁとなんとも言えない満足感に包まれます。 以上、全て踏まえた上で、ゴジラ好きとしては、たまらない作品であり、同時に下火になっていたゴジラをここまで盛り上げるのはハリウッドでこそであり、相容れない背景ながらここまで見事に描ききった事に感動と感謝すらしてしまいます。戦闘シーンのラストも思わずにやけてしまいます。 ゴジラが好きなら、ぜひ! シン・ゴジラと甲乙つける必要すらありませんし、シン・ゴジラも本当に好きですが、東宝!で始まるゴジラの正式な後継はこちらと言えるような作品です。 続編も楽しみです。
  • やまお
    3.3
    某シーンには思わず突っ込んでしまったが…笑 (ゴジラの根幹のテーマを揺るがす由々しきシーン) シン・ゴジラと比較するとなんとも。笑 渡辺謙が終始「ゴジラ」と発音(ガッズィーラではなく)していたのが👍
  • うさうさ
    -
    ゴジラのハリウッド版リメイク。 「シン・ゴジラ」を観た後で、暴れまくる怖さを楽しみたいと思って観たけど、かなり微妙な感じ。 そもそも、ゴジラというかゴキブリのような形で、え?これがゴジラ?!って所から始まり、最後の方でやっと怪獣のゴジラが出てきた。 もっと口から火を吐いたり、街中を壊したりが観たかった。 ラストはすごくかっこよかった。
「GODZILLA ゴジラ」
のレビュー(14916件)