「戦いのような撮影だった」入江悠監督、加藤諒、渡辺大知ーー『ギャングース』舞台挨拶【東京国際映画祭】

2018.11.02
東京国際映画祭

10月26日(金)から開催中の第31回東京国際映画祭にて1日(木)、映画『ギャングース』の舞台挨拶が行われ、メインキャストの加藤諒さん、渡辺大知さん、入江悠監督が登壇した。

ギャングース

肥谷圭介さん・鈴木大介の大人気マンガが原作の『ギャングース』は、職ナシ、学ナシ、犯罪歴アリ、親から虐待され、青春期を少年院で過ごした3人の少年を主人公に、社会に見放されながらも“タタキ”稼業で日々を生き抜く姿を描いた青春クライム・ストーリー。

これまでのイメージを覆す“モヒカン姿”を披露した加藤さんは、「よく僕を選んでくださったなという想いはありました。男らしいカズキに、オネエ疑惑のつきまとっている僕をよくキャスティングしてくださったなと(笑)」とコメント。「でも、観ていただければわかると思いますが、こっち(映画)が本当ですから!」と自信をのぞかせた。

ギャングース

タケオ役の渡辺さんは今回、主題歌「CRYBABY」の作詞・作曲・ボーカルも担当。曲に込めた想いについてこう明かす。「脚本を読んだ段階で想いが溢れてきて、実は(話をもらう前から)勝手に書いていた曲があったんです。それだけこの映画にイマジネーションを刺激されました」。

最終的には、撮影後に改めて書いた曲のほうが採用されたというが、それについて入江監督は、「戦いのような撮影だったから、渡辺大知くんという人間がそれをどのように感じたのかを見せてもらいたかった」と語る。「結果的に映画に沿った曲になっていて、主人公だけじゃなく悪い人たちの代弁になっていると思いました」と一同大満足の様子を見せた。

ギャングース

主人公たちのような少年や、劇中に登場する裏社会の組織は実際に存在しており、原作者の鈴木さんや入江監督の長きにわたる取材から本作は生まれた。

入江監督のもとにも、続々と反響の声が届いているという。「地元の埼玉県深谷市にある映画館の支配人から、『この作品を観て、いままで自分の見ていた世界がすごいちっぽけなものだったと目を開かせてもらった』と電話をいただいたんです。70歳の方に言っていただいたんですが、僕が原作を初めて読んだときと同じ感想だった。自分の身近なところで(主人公たちのような)生活をしている人がいるということを、この作品を通して知ってもらえたら」。

ギャングース

職ナシ。学ナシ。犯罪歴アリ。生まれたときから最底辺。親から虐待され、ろくに学校にも行けず、青春期を少年院で過ごしたサイケ・カズキ・タケオ。社会に見放された少年3人が生き抜くためにつかんだ仕事は、悪(犯罪者)だけをターゲットにした“タタキ”(窃盗、強盗)稼業。3人は、裏稼業・悪徳業種の収益金(アガリ)を狙う窃盗団を結成する。暴力団排除の機運の中、日本の裏社会に存在するヒエラルキーにも転換期が訪れ、ヤクザ組織に属さない“半グレ”系アウトローで構成される犯罪営利組織“カンパニー”の支配権を侵す。3人は後戻り不能なキケンな領域に立っていたがー。

映画『ギャングース』は2018年11月23日(祝・金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー。

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  • shiho
    3.3
    基本的にオラついててややバイオレンス。主人公たちのキャラが救い。搾取され続ける光景にはやきもきする。
  • ヒデトキ
    3.0
    特に篠田麻里子ファンではありませんでしたが、篠田麻里子が素敵すぎます。やさぐれて美しいです。ビジランテの篠田麻里子も最高でした。入江監督は篠田麻里子の撮り方を熟知してますね。寸止めの重要性というのでしょうか。また篠田麻里子に恋をしてしまいました。 もちろん金子ノブアキもやさぐれてて最高でした。ホワイトボードを背にした金子ノブアキのお芝居は本作のクライマックスだったのだと勝手に決めてます。
  • 3.8
    東京国際映画祭にて。 宣伝で想像してた映画と、良い意味で違う雰囲気の映画でした。 なぜこの映画を今作りたかったのか、という監督の熱い想いを感じたように思います。 MIYAVIさん素晴らしかった……
  • 4.0
    舞台挨拶付き試写会 @新宿TOHOシネマ 原作も知らず、試写会に当たったのでとりあえずで見た映画でしたが、とっても好みの映画でした。 全員まったく違和感のない配役でしたが特にMIYAVIさんがすごかった。 綺麗な顔して最恐最悪のサイコパス役、登場するだけで圧倒的絶望感を与えるオーラを放っていてラスボスとしての説得力がありました。画面から伝わってくるのはすごい… ハマり役とはまさにこのことだなと… … 年収1億と同等の財産と言える友達は自分にはいるのだろうか。 3人の友情がサイコーだった 続編に期待してます。
  • 富小路公子
    4.0
    東京国際映画祭上映作品。 「誰にもバカにされず稼いだのはこれが初めてだ」と泣き出すサイケの涙に、 彼らが生まれてからこれまでずっと否応無しに晒され続けてきた社会の不公平、矛盾、 誰も助けてくれない、それなのに「自業自得」の一言で片付けられる自身の不遇のやるせなさ、 ただそこから抜け出せない自分に対する無力感、 そんなもの全てが込められていて、 胸が詰まってしまった。 また、そんな元凶である身勝手な親のことをも憎み切れない、どんな親であっても 愛されることを諦めきれない子どもの健気さがまた胸に迫ってきた。 詐欺集団の番頭がオーナーに言い放った 「俺ら不良なら、強い奴らに媚びへつらうよりも、強い奴にかかっていってなんぼだろ」というようなセリフに それぞれの正義、良心を見た気がした。
「ギャングース」
のレビュー(70件)