朝ドラでブレイク!国民的な人気女優・有村架純の出演映画12本<『ビリギャル』『3月のライオン』など>

2018.11.30
映画

映画マニアと呼ばないで

夏りょうこ

映画やドラマにひっぱりだこのブレイク女優・有村架純のこれまでの出演映画をまとめて紹介。

NHK連続テレビ小説のヒロイン役や、紅白歌合戦の紅組司会者に抜擢されたことにより、知名度がアップ。最近次々と出演作が公開されている有村架純は、今や乗りに乗っている期待の若手女優である。

有村架純のプロフィール

有村架純は1993年兵庫県生まれ。高校在学中に芸能事務所のオーディションを受けて合格し、2010年TVドラマ『ハガネの女』でドラマ初出演。翌年には『ギャルバサラ ―戦国時代は圏外ですー』で映画初主演を果たした。

その後、2013年NHK連続テレビ小説 『あまちゃん』で、小泉今日子の高校時代を演じて広く知られるようになり、2017年同番組「ひよっこ」では、脚本家の強い要望によりオーディションなしでヒロインに抜擢されたという。

また、2016年・2017年と連続してNHK紅白歌合戦の紅組司会者に起用されたことで、国民的な人気女優となった。

そこで今回は、有村架純の出演映画12本をご紹介しよう。

ギャルバサラ -戦国時代は圏外です-』(2011)

今を生きよう

ギャルバサラ

女子高校生の主人公は、同級生たちと一緒に歴史博物館にいた時、突然タイムホールに吸い込まれてしまい、戦国時代へタイムスリップしてしまう。

戦国時代に放り込まれた高校生たちは、全員が日本史赤点レベルなので、歴史の知識が全く役に立たない。なので、持ち前の生存能力だけを頼りに何とかサバイバルしていくのだが、途中から同級生の歴女が電話で登場。ストーリーは思わぬ方向へ急展開となる。

主演の有村架純は真面目な高校生なので、この騒動にたまたま巻き込まれてしまった感じ。しかし、特にやりたいこともなく漫然と日々を送っているところはギャル系と似たようなものだったので、死と隣り合わせの戦国時代で必死に生きようとする人々を目の当たりにし、人生観が変わるのであった。この映画を見た高校生も、そうなればいいけど。

リトル・マエストラ』(2012)

話が違う

リトル・マエストロ

音大出身の主人公は、故郷に戻って地元のオーケストラでバイオリンを弾いていたが、指揮者が突然死してしまい、天才指揮者と言われている女子高校生を呼び寄せる。

過疎化や高齢化によって寂れゆく石川県の小さな港町を舞台に、町民によって結成された老舗のアマチュア・オーケストラが、指揮者不在のため存続の危機に陥る。そこで頼りにされたのが、急死した指揮者の孫娘。しかし彼女は天才ではなく、吹奏楽部の指揮者をしている派手な高校生だった。

ビリギャル以前に茶髪ヤンキーになっていた有村架純。そんな彼女がオケを救うため天才に仕立て上げられ、楽団メンバーと一緒に右往左往しながら、音楽を作り上げていく喜びを知る。

JUDGE/ジャッジ』(2013)

地獄の探りあい

ジャッジ

何者かによって脱出不可能な空間に連れ去られてきた7人の男女は、動物のマスクを装着され、毒薬を投与できる手錠を掛けられていることに気がつく。

どうやら彼らは、「傲慢」「嫉妬」「憤怒」「怠惰」「強欲」「大食」「色欲」という7つの大罪を犯した者たちのようで、死の裁判ゲームを課される。それは、自分よりも罪が重いと判断した者に投票し、多数決によって死罪を決定する地獄のゲーム。その様子が監視カメラの視点で映し出されるので、臨場感もたっぷりだ。

わけもわからず極限状況に置かれ、次第に本性が露わになっていく7人。もし自分がその状況に置かれたらと思うと、恐ろしい。有村架純がこんなドロドロのサスペンスに出演しているのがちょっと意外だが、可愛い顔して本性やいかに。さて、過酷な心理戦で浮かび上がってくるものは何だろうか。 

女子ーズ』(2014)

恋と仕事と戦闘と

女子

突然ヒロイン戦隊「女子ーズ」のメンバーに任命された女性たちは、ヤル気がないので断ろうとするが、真面目なリーダーの説得によってとうとう結成されることになる。

福田雄一監督は、妻の協調性のなさを見てこの話を思いついたという。お馴染みのヒーロー戦隊モノを女子に置き換え、彼女たちの言動を通して女子の不可解な生態を描く。彼女たちは、名字に色が入っているという理由だけで集められたので、そもそもモチベーションなし。恋や仕事に忙しい普通の大人女子なのであった。

マツエクしていないから戦闘に参加しない。怪獣が臭いから、ファブリーズを買ってくる。名前がダサいと文句を言う。それが女子世界。有村架純はグリーン担当で、佐藤二朗演じる司令官から「石野真子に似た大きなタレ目がいい」と個人的感想を言われる夢見がちな劇団員である。特に見せ場はないが、ファンには戦闘服姿を拝めるのが嬉しいかも。

ストロボ・エッジ』(2015)

みんな一方通行

ストロボ

恋愛経験のない女子高校生が、電車で女子の憧れの的である同級生に会い、話をするようになるにつれて、クールに見える彼に優しさを感じるようになる。

役作りのために髪の毛を20センチもカットし、思い切ってイメージチェンジをした有村架純。そのせいもあってか、新鮮で初々しい存在感である。そんな彼女が好きになってしまったのは、いわゆるツンデレ系。つまり、ギャップ萌えをしたわけですね。

そして初恋のわりには、いや、初恋だったからこそ、自分の気持ちを打ち明けるという意外な大胆さ。健気でまっすぐな感情をぶつけられ、ここは男子の胸きゅんシーンではあるが、話はそう単純ではない。何しろ登場人物全員が片思い状態なのだから。清純な昭和アイドル風の有村架純にピッタリの作品。

映画 ビリギャル』(2015)

ヤル気はどこから

ビリギャル

勉強をしないで毎日遊んでいた女子高校生が、母から塾に通うよう言いつけられ、そこで出会った講師の励ましで慶應義塾大学を目指すことになる。

マスコミで話題となった実話を映画化。偏差値30→70になって慶應大学に現役合格という漫画のような成功物語の裏には、やっぱりあったのね血と涙と汗が。あまりのつらさに投げ出してしまった時も、母親だけは信じてくれた。彼女が最後までやり遂げられたのは、塾講師の手腕だけではなかったのである。

「見返してやる!」という負の感情がエネルギーになる場合もあるが、モチベーションを持続させるには「入りたい!」という前向きな目標も必要。有村架純は金髪とピアス姿でもギャルには見えず、レールからはずれてしまっただけの素直で普通な女の子。名古屋弁がいいね。

アイアムアヒーロー』(2015)

俺がやるしかない

アイアムヒーロー

漫画家アシスタントとして冴えない日々を送る主人公が、同棲している彼女が突然変貌して凶暴になったのを見て逃げ出したところ、町中が大パニックになっていた。

邦画でここまでやってくれたかというワクワク感。ゾンビ映画が苦手な人でも、哀しみや葛藤が盛り込まれたグロいだけではないこの和製ソンビに、心が動かされるだろう。人間をゾンビに変貌させる謎のウイルス。噛みつかれると感染し、それによってゾンビ化した人々が手当たり次第に襲いかかってくる街のシーンは、日本映画史上に残りそう。

やるしかない時に立ち向かえる人。それがヒーロー。自分に自信のない臆病な大泉洋が、失敗を繰り返しながら勇気と知恵を振り絞って闘う決死の姿が、ダメダメな雰囲気をまとっているからこそカッコいい。半分ソンビという複雑なキャラである有村架純は、長澤まさみの存在感に比べると少々霞んでしまうものの、ストーリーには欠かせない要の役どころだ。

夏美のホタル』(2016)

他人の人生に触れて

夏美

写真家になるという夢と恋人との関係に悩んでいた主人公は、一人でバイクに乗って思い出の場所に向かい、そこで小さな店を営む親子に出会う。

仕事と恋愛。つまり将来に不安を抱いている彼女は、自分を見つめなおすため亡き父と過ごした村に向かい、川辺にテントを構える。そこは、かつてホタルの乱舞を見て心を動かされた場所だった。彼女は父の遺品であるカメラのレンズを通して、父と一緒に世界を見つめているのだろう。道に迷った時、人は過去を振り返る。

夏休みに一人旅をしている気分になるなあ。しかし、日本の原風景に囲まれ、素朴な村人たちとの触れ合いで癒され……という都合のよい展開にはならず、彼は追いかけてくるわ、店の親子が抱える家族問題に関わってしまうわで、なかなか波乱万丈。そうでなくっちゃね。今をときめく村上虹郎がチラッと出演。

何者』(2016)

シューカツというリトマス紙

何者

就職活動中の大学生たちが発信するSNSの裏にある本音や自意識が暴き出され、彼らの関係が少しずつこじれていく。

仲良く情報交換をするための関係だったはずが、次第に嫌悪感や価値観のズレが浮き彫りになってゆき、ついに内定者が出ると亀裂が……。そんな風に本音と建前が平行して描かれるため、SNSのない時代を知る者からすると、ホラーのような恐ろしさだ。しかし、自分は何者になりたいのかという悩みや葛藤は、いつの若者でも同じ。

演劇サークルで脚本を書いていた主人公は、人間観察が得意なので彼らを分析する。結果が出ずに不安を募らせていく意識高い系の二階堂ふみと、社会のルールには乗らないと言いつつ焦っている岡田将生の2人が、リアルで興味深い存在だが、一見感じのよい実直な有村架純の本心がどうなのか、それが知りたくなる。

3月のライオン』(2017)

みんな何かを抱えている

3月のライオン

幼い頃に事故で家族を亡くし、父の友人である棋士に引き取られた高校生のプロ棋士は、育ちの家を出ざるを得なくなり、東京の下町で一人暮らしをすることになる。

人気コミックを2部作で実写化。突然一人ぼっちになり、将棋だけを支えに生きてきた孤独な主人公が、ある三姉妹と出会い、家庭の温かさに触れて生きる希望を見出していく。厳しい将棋の世界もきちんと描かれているので、緊張感に満ちた対局シーンも見どころ。

殴りかかったり泣き叫んだり。こんなキツイ有村架純を初めて見たかも。原作よりはマイルドだが、可憐なお人形のようなイメージを払拭しようとしているのがわかる。主人公の置かれている状況もつらいが、他の登場人物が抱えている難病やイジメといった問題もなかなかシビアで、ふわっとした映画だと思っていたらしっぺ返しを食らうだろう。

ナラタージュ』(2017)

もう1度会ってしまったから

ナラタージュ

大学生になった主人公は、高校時代の恩師から演劇部の卒業公演に出ないかという誘いの電話を受け、二人は久しぶりに再会する。

高校教師と教え子の恋愛という手垢のついたテーマでありながら、これだけの強い支持と話題性があるということは、そこには何かしら心を揺さぶるものがあるのだろう。卒業から時が流れてもなお、二人の心に深く刻み込まれている出来事とは?彼らの間にケリをつけなければならないことでも?

二人しかわからない過去があり、再会をきっかけに狂おしい情念に堕ちていく男と女。果たして有村架純と松本潤にそのような大人の恋愛を演じることができるのか、そこは観てからのご判断で。後から知る愛の深さは、ガツンと来るもので。女子の方が早熟だと、いろいろ困っちゃうね。

コーヒーが冷めないうちに』(2018)

ドリップコーヒーでタイムトリップ

コーヒーが冷めないうちに

主人公が働いている喫茶店には、そこに座れば戻りたい時間に戻れるという不思議な席があったが、その奇跡が起こるためにはいくつかのルールがあった。

過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから冷めるまでの間だけ。温度をちゃんと測っているので、現在に呼び戻される瞬間は正確にやってくる。他にもいろいろ面倒くさいルールはあるが、それでも人はその喫茶店にやってきて、過去に行こうとするのである。後悔を胸に、ただ行くだけなのに。

有村架純は、予想通りの清楚で可憐なウエイトレス。その魔法のコーヒーを淹れ、彼らを一瞬でもその時間に戻してしまってよかったのかと悩んだりする。だって、もし本人が現在に帰らない道を選んだら?過去は現在につながっているのだから、認識を変えることで過去は変えられるはず。さて、自分ならどうする?

いかがでしたか?

有村架純の最新作は、2018年11月30日公開の『かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-』。人生を鉄道になぞらえて描くRAILWAYSシリーズの最新作で、有村架純は血の繋がらない子供を持つ母親という新しい役に挑戦し、國村隼と三浦友和との共演も楽しみである。

【あわせて読みたい】
※ 【映画『何者』を3倍楽しむための原作ガイド】一対の物語「何者」と「何様」
※ 映画ファンに人気のおすすめ恋愛映画15本【洋画編】〈『ラ・ラ・ランド』『エターナル・サンシャイン』など〉
※ 触れてはいけない禁断の世界…「美少女」たちを描いた映画15本

記事をシェア

公式アカウントをフォロー

  • RSS