今なら短編作品10本が無料!自宅で映画祭を体験できる『myFFF』とは?

2016.01.29
映画祭・イベント

Filmarks編集部

フィルマーくま

dtv、hulu、Amazonプライムビデオ、Netflix、MUBIなど、「ネットで映画を視聴する」ことが当たり前という時代となってきました。そんな中、なんと自宅で体験できる映画祭があるのを、みなさんご存知でしょうか? 映画配給会社ギャガが運営する動画ポータルサイト「青山シアター」では、"オンラインで視聴する映画祭”『マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル 2016』を開催中です。

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルとは?

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(通称:myFFF)とは、世界未公開であるフランス映画の長編・短編を1か月間オンライン視聴できる画期的な映画祭です。ユニフランス主催のこの映画祭は2011年にスタートし、「自宅で鑑賞できる初めての映画祭」として好評を博しました。

第6回を迎える今年は『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフンを筆頭に、『ペルセポリス』などの女流作家マルジャン・サトラピ、話題沸騰中のホラー『イット・フォローズ』のデヴィッド・ロバート・ミッチェルなどが審査員を務めます。

長編コンペティション部門出品作品を数本ご紹介!

長編作品は9本が選出されており、新進気鋭作家の意欲作からベテランの問題作まで幅広く揃っています。今回はその中から5本の作品を選び、簡単に見どころを紹介したいと思います。

美しいとき』 カトリーヌ・コルシニ

11美しい

【あらすじ】

パリへ上京したデルフィーヌは女性解放運動の活動を行うキャロルという女性と出会い、やがて惹かれあう。デルフィーヌが実家の手伝いのために帰省する際、キャロルも着いていき田舎での生活が始まるが……。

【見どころ】

1960年代後期から70年代にかけて行われた女性解放運動を根底のテーマとし、男性と女性の在り方、そしてLGBTにも言及した青春映画という意欲作です。女性解放運動を行う仲間との環境にあった彼女が田舎に行った際に浴びる洗礼に胸が痛みます。あくまで個人的な痴情を描きながらも、それ自体が女性解放運動の叫びを如実に表しているのが見どころの一つ。

同性愛が認められるようになってきたこの年代に公開されることに大きな意味があるのではないでしょうか。また、2大女優の体当たりの演技にも注目です。

彼らについて』 ジェローム・ボネル

11彼ら

【あらすじ】

新築を購入したばかりのシャルロットとミーシャ、一見幸せそうな彼らだが実は2人ともが女弁護士メロディと浮気しており……。

【見どころ】

カップルがお互いに同じ女性と浮気をしているというLGBTに深く切り込んだ題材でありながら、哲学的な主張を含まず、あくまで"日常生活におけるズレ"をドタバタ劇風に描いたコメディタッチの作品です。

また浮気がテーマでありながらドロドロとした愛憎劇もなく、終盤には「そ、それでいいのか!」と言いたくなるような予想外の展開もあり、なかなか楽しめます。

カップルの両方との逢瀬を楽しむインテリ女性を演じたアナイス・ドゥムースティエの魅力が溢れている一作です。

ブラインド・デート』 コルヴィス・コルアック

11ブラインド

【あらすじ】

家にこもって仕事をしており静かな環境を好む"彼"と、コンクールを控えたピアニストである"彼女"。奇しくも薄い壁を隔てたお隣同士であり、初めはお互いを追い出そうと様々な騒音作戦を決行するが、やがてふとした会話がきっかけで親近感を持つようになり……。

【見どころ】

お互いに顔も知らないままの恋愛、というと昨今ではネット恋愛などで当たり前のようになってきましたが、本作の場合は「声」をはじめ生活音が全て聞こえているため、必要以上に相手のことを気にかけたり、相手のことを考える時間が増えたりと、本来恋愛をする上で大事なことを見直させてくれるような一作です。

まったく無関係のイケメンをお隣さんと勘違いして有頂天になるなど、フレンチ・コメディの王道的要素も持ち合わせつつ、少し違う視点から恋愛を描いた非常に楽しい作品でした。

年下のカレ』 ダヴィッド・モロー

11年下

【あらすじ】

編集者を務める38歳の女性がたまたま飛行機で19歳の青年と出逢う。後日、女性が落としたUSBを青年が拾っていたことから交流が始まり……。

【見どころ】

アラフォー女性と大学生の恋愛を描く作品です。

女性側が初めはまったく相手にしていなかったものの、「同僚との出世競争に打ち勝つため」にどんどん積極的になっていく様子が非常に面白いところ。また、このタイプの恋愛の悩みどころとして「今はいいかもしれないけど、30年経って私がお婆ちゃんになったらどうするの?」という部分に言及しているのも大きなポイントだと思います。

登場人物と同年代の方はもちろん、年下男性に恋している女性の皆さんは一度鑑賞してみてはいかがでしょうか。

カプリス』 エマニュエル・ムレ

11カプリス

【あらすじ】

教師のクレマンは女優のアリシアと恋人関係になったが、カプリスという女性に誘惑され浮気をしてしまう。それがアリシアにばれ、更にクレマンの元妻と恋仲にあった友人トマがアリシアに急接近し……。

【見どころ】

数人の輪の中で痴情のもつれが三角にも四角にも展開されるロマンス・ドラマです。

誰かが上手くいくと誰かが不運になり、しばらくすれば逆転し……というのを、パリの歓楽街や路地裏、劇場、レジャー施設などの風景と共に描いています。往年のハリウッドのスクリューボール・コメディを見ているようでしたが、ハッピーハッピーで終わらず少しビターな余韻を残します。

上述の『彼らについて』では女弁護士というインテリ女性を演じたアナイス・ドゥムースティエが、今度は天真爛漫で男を振りまわす女性を好演。演じ分けに驚きます。

長編部門は1月18日~2月18日の1か月間配信中!

長編部門は上記作品のほか、ファンタジー風のロマンス映画『アンリ、アンリ』(マルタン・タルボ)、30代女性の苦悩と葛藤を描くドラマ『砂の城』(オリヴィエ・ジャアン)、極右思想に傾倒する男を描く社会派の問題作『フレンチ・ブラッド』(ディアステム)、不穏な農村の夏を描くサスペンス『熱風』(ラファエル・ジャクロ)などがあります。

短編は無料配信

11短編

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルでは短編作品の配信も行っており、こちらはなんと全作無料で視聴することができます。ドラマ、コメディ、ロマンス、アニメーションとジャンルも豊富なので、空いた時間に少しずつ鑑賞してみてはいかがでしょうか。

短編作品リスト

最後の扉』サシャ・ファイネール
男女を求む』マリナ・モシュコヴァ
日曜の昼食』セリーヌ・ドゥヴォー
ダイ・ヤング』モルガン・シモン
夜のさまよい』ピーター・ドゥルンチス
みんなビッチ』フランソワ・ジャロ
サラの夏』エマ・ベネスタン
ドラゴンの最期』マリアナ・ディアビ
僕のウルフガール』ヤン・ドゥラトル
ファースト・マッチ』アリス・ドゥアール

ネットを通じてフランス映画の魅力を世界中へ

今回の作品群を見ても分かるように、社会のテーマにズバリ切り込む意欲作・問題作にあふれており、フランス映画界はかなり熱いことになっています。マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルを通して世界中に映画ファンが増えることを、またより多くのフランス映画が日本で公開されることを願いたいですね。

青山シアター」Information

映画配給会社ギャガが運営する動画ポータルサイト。PCやスマートフォンで、いつでも、どこでも、自由に映画を楽しむことができる映画ファンのための新しいオンラインシアターです。

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル 2016
開催期間:2016/1/18(月)~2/18(木)
短編無料:(第1弾)1/29~2/4 (第2弾)2/5~2/11 (第3弾)2/12~2/18
青山シアターにて配信中! 

審査委員長のニコラス・ウィンディング・レフン監督作品『ドライヴ』『オンリー・ゴッド』なども展開中。お見逃しなく!

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  • ドロロンパ
    -
    見たことは無いけど......多少気になる作品!!!!! 監督は:カトリーヌ・コルシニと言います 監督さん 「黒いスーツを着た男」や「熟れた本能」と言う映画を脚本・監督した監督さん。。。
  • なな
    3.2
    女性解放運動の場面でひいてしまった... デルフィーヌがあんまり綺麗ではないところがリアルに感じた。
  • チャド
    3.0
    レインボーリール東京にて鑑賞。 農家の娘、デルフィーヌと女性解放運動のメンバーであるキャロルが、パリで出会い、惹かれあい、恋に落ちる物語。 この作品は恋愛映画ではあるけれど、都市と比べて地方の閉鎖的な考え方や、そこで生きる同性愛者の苦悩を描いているのがとても良かった。 コソコソしたくない、堂々としたい。 でも変な噂で農場を運営し辛くなるのも困る。自分らしく生きるということが、難しいからこそ、恋愛描写がとても素敵だった。 ただ、キャロルの女性解放運動の活動方針については、よく分からず、ある種余計なお世話な団体にしか見えなかったな。 もうちょっと意味のある活動して欲しいな。
  • あさみさん
    3.4
    レインボーリール東京で見てきました。 農村に住むレズビアンの女の子がパリで暮らし始めて女性解放運動に参加、そこで出会った女性と恋に落ちる話。 女性解放運動がなかなかに過激だったけど女性が嫌がることは男性にもやっちゃダメなんだかんね!とか思いつつも当時の情勢がわからないのでなんとも言えずモニョモニョした。 確かにキャロルさんは魅力的っぽい感じはあるよね……綺麗な人でした。 全体を通して「わかる、わかるよ。判断つかないよねつらいよね。わかるんだけど、あなたのその曖昧な態度がいろいろな人を傷つけてるの……!」って思っちゃって割りとなんかモニョモニョした。 あと脱ぎっぷりがすごいね!びっくりしちゃうね!あと脇毛そらないんですね!びっくりした! 全編を通してフランスのきれーな自然が楽しめ、なかなかぐっちゃぐちゃどろどろな関係を楽しめる映画でございました。いろいろつらかったぞ!
  • charo
    2.0
    なんとも理解がし難いのと どのキャラクターも考え方に核となる部分がなく 言ってることが二転三転するところに段々イラッとしてしまった。 女性運動についても なんだかこいつらなにやってんだ?って同じ女性なのに思うことしか無かった。
  • Kosei
    3.2
    My French Film Festival 2016
  • Hideko
    4.0
    原題: La Belle Saison 記録
  • 志摩
    3.0
    空気の穏やかさ、柔らかいけど激しい女性 窓の映画と駅のホーム、リュミエール兄弟へのリスペクト 何度も登場するとトンネルと牛の出産、産道、発達課題 Move Overが流れたとき最高だなって思った キャロル、ジャニス・ジョプリン歌ってほしい 女性運動家たちは庶民の気持ちが理解できない政治家のおじさんと同じで、キャロルが後に活動を成功させるのは現実を知ったからなのかなと思った ・『La vie d'Adèle』女性同士の恋 ・『Belle Époque』タイトルは似ているけど内容が正反対
  • マムート
    3.0
    映像がとても綺麗だった。農村の風景が美しい。 故郷を離れて自由奔放に振る舞う自分と、農村で現実を向く保守的な振る舞いの自分の、そこに流れる展開と書き分けが良かった。
  • mochikun
    2.8
    iTunes storeでレンタルしました。 70年代初頭のフランスがどういった時代であったのか全く知らないのですが、少なくともこの映画では男尊女卑を憂う女性たちによる、わりと激しめな抗議運動が描かれています。おそらく、同時代のアメリカのヒッピーカルチャーに呼応している節があるのではないでしょうか。あるいは、当時の20代〜30代前半の人たちは、どこの世界でもこんな調子だったのかもしれませんね。言うに及ばず日本もです。 あまり期待しないで見たことも手伝って、なかなか面白かったです。近ごろは以前に比べて同性愛に対する偏見はだいぶ薄まったように思いますが、実際のところはどうなんでしょうか。それはともかく、同性愛をテーマにすると、どうしてもその禁断の愛的な側面が強くなってしまい(それは仕方ないことなのかもしれませんが)、恋愛の面倒ないざこざがそっちのけになってしまいますよね。同性の恋愛は一体どういうことが原因でケンカするのか、そっちのほうが気になるんですが、もしかすると男女の恋愛と大して変わらないのかもしれませんね。というか、この映画がそういう映画だったりするのかもしれません。 いずれにせよ、なかなかの純愛物語です。あと、ラッキーOPIがてんこ盛りの作品です。 ※ラッキーOPI:裸になった女性の胸部が見られるシーン
  • Momoka
    3.5
    デルフィーヌがキャロルのことを振り回しているように見えてしまったし、彼女の母親が娘の同性愛はキャロルの悪影響だとデルフィーヌのいないところで暴言を吐いて追い出そうとするところも、キャロルがいつも一方的に傷ついてかわいそうだった。もともとデルフィーヌの影響でキャロルは同性愛に目覚めて、家庭を捨ててまで彼女を選んだのに。 どこを切り取っても絵になるような映像はとても綺麗で、スローモーションじゃないのにそう見えてしまいそうな不思議なカットがところどころあって美しかった。
  • transfilm
    2.1
    今、myfrenchfilmfestival(以下、myfffと略)という、いくつかの日本未公開フランス映画がオンラインで鑑賞できると映画祭が2/15までやっているそうです。(itunesで観れます) 去年初めてこの映画祭の存在を知って、メラニーロランが監督をつとめた「Respire」が観れた。 地味だけど結構好きな映画祭です。 ただ、第一印象としては今年のmyfffのラインナップは去年と比べると微妙かもと思う。(審査員ニコラスウィンディングレフンなのに・・)去年はリュディエーヌ・サニエが出演してる映画があったり、ちょっぴりリンチ的ホラー映画もあったり、さらにメラニーロランの監督作に関してはまるでトロント映画祭とかにも出せそうな映画だったんですけど、今年はラブコメっぽい映画ばっかりだった。 で、最初にこの映画を観てしまったけど・・。 個人的には、うーん、、よくわかりませんでした 笑 キャロルも、デルフィーネ(?)(名前もう忘れたw)も、あまり理解できなかった。個人的にフェミニズムは嫌いじゃないしむしろ理解できる側のほうだと思ってたけど、この映画のキャロルに関して言えば、考え方が偏屈すぎるような気がしてしまった。 あと、自分が幻を観てたわけじゃなければ、キャロルは彼氏と「もっとしっかり考えて行動しないとね!」という感じの会話をしてた気がするけど、結局キャロルの行動に何もつながってなかったし、 デルフィーネも、序盤は積極的だったのに後半は急に保守的になったり、「ついていく」といってみたり「やっぱりやめた」といってみたり、もういったいなんなん。 自分がキャロルだったらデルフィーネを富士山の火口に突き落としてるところだわ! はっきりしやがれ! ただ、この映画もおなじみの良い部分がありました。 フランス映画を観るたびにさんざん書いてきたことなのでくどいけど、「フランス映画って映像面で優れた作品が非常に多い」と思う。 この映画、内容自体は全然入り込めなかったが、映像はやっぱりとても良かったと思う。特にキャロルが自転車に乗って森の中を下っていくシーンはとても綺麗だったと思う。 この映画の監督作品、当然初めての鑑賞だろう。 と思ってたんですけど、「熟れた本能」というのを過去に観たことがありました。 意外と大ベテランな監督の作品でびっくりでした。 「熟れた本能」は思ってたより良かった映画という記憶があります。
  • HifumiSeino
    4.0
    最初から終わりまでさらっとしてて観やすいと思った 気軽に観れる映画です。
  • m
    4.4
    土地と自分へのしがらみ。決めるのも進むのも私自身。 こうあるべきだと決めつけるのは、他の誰でもなく自分自身だったりするのかも知れない。 男性からの女性解放運動。自分自身がレズビアンである事への肯定。同じ意味で女性解放運動なんだと思う。
  • maho
    3.0
  • AKI
    2.5
  • K
    -
  • 555
    3.4
「美しいとき/サマータイム」
のレビュー(31件)