ミュージカルからラブロマンスまで!春に向けて心がときめくファッション映画8本

2016.03.25
映画

可愛いと映画とファッションがすき

kyon

テレビでは今年初の桜開花宣言が出て、もう春はすぐそこですね!春といえば、入学、卒業、引っ越しなど…心機一転の季節でもあります。新しく変わる環境に緊張しながらもワクワクした気持ちになっているのでは?

spring

そんな季節に寄り添う甘酸っぱくも爽やかな作品、観たくありませんか?そこで今回は、思わず春服を今すぐ着たくなるような心ときめく「春映画」と題して、みなさんに8作品ご紹介したいと思います!

春爛漫!ミュージカル映画4本

『パリの恋人』(1957)

『パリの恋人』

オードリー・ヘプバーン作品の中でも、ファッション業界を舞台にした作品、それが『パリの恋人』です。

舞台は同時代のパリ、ひょんな事からファッション雑誌のモデルをすることになったオードリー演じる主人公。そんな彼女と雑誌カメラマンの男性との恋愛を描いたミュージカル作品です。

一般人から華やかなファッションモデルになるというオードリーの代名詞である「シンデレラ・ストーリー」は女性たちを夢中にさせてくれるでしょう。

そしてファッション雑誌のモデルに、というストーリーからもわかるように本作の衣装は、ベテラン衣装デザイナーのイーディス・ヘッドとファッション・デザイナーであるジバンシイが手がけています。

オードリーの「サブリナルック」はとても有名ですが、ここではジャケットの画像にもある「ビートニクスタイル」という当時の若者スタイルから取り入れた新たなパンツスタイルをイーディスは提案しています。

また雑誌の撮影シーンは魅力溢れるパリの街で様々なファッションに身を包むオードリーの姿が見られます。

ポップアート風の場面やルーブル美術館の館内で撮られたような場面など、見所満載です!

当時の映画のファッションを見ると、あれ、今このスタイルまた流行っている?なんて発見もありますよ!

『ロシュフォールの恋人たち』(1966)

『ロシュフォールの恋人たち』

次に、春気分たっぷりのフランスのミュージカル映画、『ロシュフォールの恋人たち』を取り上げましょう。

私の中で「ときめく」作品を作る監督の1人としてジャック・ドゥミがいますが、本作は彼の作品の中でもトップ・オブ・ザ・春!でかわいい作品だと思います。

すでにいくつかの記事でも紹介されていますが、女性の方の中にはこの作品のパッケージで思わず借りてしまった人もいるのではないのでしょうか。(そんな1人が私なんですが)

フランスの西南部のロシュフォールという街に住む美しい双子の姉妹を中心に、夢を追いかける過程や理想の恋人を追い求める姿が歌やダンスを通して描かれるというドゥミ映画です。

双子を演じるのは同じくフランス女優のカトリーヌ・ドヌーヴとその実の姉であるフランソワーズ・ドルレアックという豪華ぶり!

なんと言っても冒頭からピンクにイエローの双子ルックでこれからの野望を歌う2人の場面は心がわくわくしてきます。

みなさんに注目して欲しいポイントは、エキストラまでかわいいパステルファッションに身を包んでいる世界観の徹底振り。

思わずかわいい!!と連呼したくなるようなドゥミ・ワールドを観てみて下さい。

『ロバと王女』(1970)

『ロバと王女』

こちらもカトリーヌ・ドヌーヴ主演のジャック・ドゥミ作品で、「シンデレラ」を書いたフランス童話作家シャルル・ペローのもう一つのプリンセス物語「ロバの皮」を原作にした作品です。

おとぎ話がもとになっているということもあり、衣装もとってもファンシーで、登場人物たちもどこかコミカルで愛おしくなってしまいます。

『ロバと王女』は、宝石を生むロバによって裕福になったある国の王様の妃が亡くなったことから物語が始まります。「自分よりも美しい女性と再婚して欲しい」という妃の遺言のもと、王様は再婚相手を探しますが、王様が求婚したのはなんと実の1人娘の王女(カトリーヌ・ドヌーヴ)でした。

困った王女は、魔法使いに相談し、王様に無茶なお願いをしますが、難なく王女の願いを叶えてくれる王様。王様の大切なロバが欲しいと言えば、ロバを殺し、王女に差し出します。

もうなす術がない王女はついにそのロバの皮を被って、お城から抜け出します。

ここから王女のちょっと不思議な冒険が始まるのでした。

この王様に対する無茶なお願いシリーズの中で、王女は「青空の色のドレス」「月の光色のドレス」「太陽の輝き色のドレス」をそれぞれ王様に頼むのですが、みなさんどんなドレスか想像つきますか?

この3つの素敵なドレスを観るだけでも良いもの見たな!と思いますが、赤を基調にした王子さまやどこかくすっとしてしまうフランス特有のユーモア溢れる作品になっています。

ドゥミ監督が手がけるおとぎ話を楽しまれて下さいね。

『God Help the Girl』(2014)

『God Help the Girl』

(C) FINDLAY PRODUCTIONS LIMITED 2012

最近レンタルが開始されたばかりの『God Help the Girl』をご紹介致します。

スコットランドのとある街、音楽の才能に恵まれた少女イヴは拒食症のため入院していましたが、ある日病院を抜け出します。そんな彼女が出会ったのは、ギターを抱える少年のジェームズと同じく音楽仲間のキャシー。

意気投合した3人の音楽活動を通して、友情から少しくすぐったくなるような恋まで描かれた青春作品です。

この作品、本当に「爽やか」「甘酸っぱい」という言葉がぴったりなくらい透き通った場面で溢れています。

全編がミュージック・ビデオみたいに、音楽や歌で物語が構成されています。

そしてそんな爽やかな曲調と共に作品を彩るのが、主人公イヴをはじめとする登場人物たちの春夏ファッション!

ちょっぴりレトロでどこか懐かしいファッションは、今すぐにでも真似したくなっちゃいます。

なにより、主人公イヴは「思わず目がいっちゃう女の子」を体現してくれていて、ボブヘアの女の子の魅力がわかりました。

なんで映画館で観なかったんだろう…!!と後悔した作品なので、レンタルで観て気に入った方は再上映を一緒に待ちましょう!!

空気感が爽やかな映画4本

『(500)日のサマー』(2009)

『(500)日のサマー』

根強いファンが多い映画の1つにこの『(500)日のサマー』は挙げられるのではないでしょうか?

特にファッションに関心がある人はすでに観ている方が多い印象です。

自由奔放でお茶目な小悪魔系女子、サマーとそんな彼女に夢中になり翻弄される青年、トムの恋模様を描いた恋愛映画です。

みなさん、ここで「小悪魔系女子」と聞いてよく描かれるセクシーな女性を思い浮かべたかもしれませんが、サマーはそう考えるとネオ小悪魔と言えるかもしれません。

キレイ目なワンピースを着たり、カジュアルなパンツスタイルになったり、それこそ「気まぐれ」に自分の服装を楽しむサマー。彼女の行動に故意や悪気はありません。自然体で自らの求めているものを引き寄せてしまう、ちょっぴりお得な女の子です。

トムはどちらかといえば内気なタイプの青年でロマンチストな面があるのですが、サマーはそんな彼と違って、現実的で自分のありのままにトムを引っ張っていきます。

中でもみなさんが胸キュンしてしまう場面は、トムとサマーのIKEAデートでしょう!私もこんなデートしたい〜というみなさんの声が聞こえてきそうです。

ラストは、男女の恋愛の価値観の違いがこのトムとサマーとの関係性によって浮き彫りになっていきます。

しかし、なかなかくすっとしてしまう運命的なラストなので、ぜひみなさんの目で確かめてみて下さいね!

『ルビー・スパークス』(2012)

『ルビースパークス』

先ほどご紹介した『(500)日のサマー』と同じスタジオで制作された『ルビー・スパークス』は、とてもロマンチックなラブ・ストーリーです。

天才作家として華々しくデビューした主人公で小説家のカルヴィンは、極度のスランプに陥っていました。そこで彼は気分転換で自分の「理想の女の子」を主人公にした小説「ルビー・スパークス」を書きはじめます。

そんなカルヴィンの前に突如現れたのは…そう、彼の理想の女の子であるルビーでした!

ここからカルヴィンとルビーの甘酸っぱい日々が始まるのですが、より自分の理想に近づけさせようとしてタイプライターを叩く彼と、彼の思い通りの姿になってゆくルビー、果たしてこの2人のラストはどうなるのでしょうか?

本作で、カルヴィンとルビーを演じたのは、実際の恋人関係にあるポール・ダノとゾーイ・カザン。

「小説に出てくる理想の女の子」ということもあり、ルビーの姿はアプリコットヘアが特徴のチャーミングな女性像になっています。そんなアプリコットヘア、かなり様々なファッションと相性がいいことに気づきます!

今年の春は暖色のヘアカラーがトレンドですので、ルビーを参考にするのもいいかもしれません。

作中の世界観が春の爽やかな空気感を持っていて、ラストも気持ち良くみれます。

私もとてもお気に入りの作品です。ぜひみなさん、ご覧になってみて下さい。

『娚の一生』(2015)

『男の一生』

(C)2015 西炯子・小学館/「娚の一生」製作委員会

「きっとあなたの側にある。寄り添い生きる、優しい愛の物語。」という予告編の言葉が印象的な『娚の一生』。

東京で過去の恋愛に傷付き、仕事にも疲れていた30代半ばの堂園つぐみは、祖母が亡くなったことにより在宅勤務に切り替え、祖母の家に越してきます。そんな彼女の前に現れたのは、祖母の教え子で大学教授の海江田醇(かいえだ じゅん)、50代の壮年男性でした。

このつぐみと海江田の奇妙な共同生活から始まる年の差恋愛は、距離の縮め方がたまらなくきゅんきゅんしてしまいます。

おじさんが本気を出したらここまでかっこいい、というのもそうですが、海江田を演じた豊川悦司さんが見事にハマっています!年上男性の包容力、素晴らしいです。

同名漫画が原作ですが、映画でも原作特有の空気感が反映されているような印象を受けました。

つぐみのリラックス感のあるファッションは、自然体で惹かれます。

また冒頭のピンクの織物から最後の青の織物に変わる演出はタイトルの「娚」の色合いを表していて、そんな細かい気遣いにときめいてしまうでしょう。

ゆっくりと愛を育む大人の恋愛模様を描いた『娚の一生』、おすすめです!

『海街diary』(2015)

『海街diary』

(c)2015吉田秋生・小学館/「海街diary」製作委員会

最後は、3月に発表されたばかりの日本アカデミー賞で作品賞と監督賞を受賞し、再び注目を浴びた『海街diary』をご紹介致します。

綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという豪華キャストが出演したことでも話題を集めました。

物語は、鎌倉で暮らしている3姉妹のもとに父の訃報が届き、その葬儀で3姉妹は腹違いの妹のすずと出会います。そこでのすずの立場を思いやった3姉妹は、彼女と暮らすことを決めます。

3姉妹の中でも特に家族を捨てた父親に対して許せない気持ちが強い長女の幸(さち)、自由奔放な次女の佳乃(よしの)、マイペースで父親の記憶が少ない三女の千佳(ちか)、そして自分の存在を許せないすずの4人が共に過ごすことで徐々に家族として絆を作ってゆくというあらすじです。

是枝裕和監督の細やかで繊細な4姉妹の映し出し方は、大きなアクションや出来事が起きるわけではないのですが、どうしようもなくその人物模様に惹かれてしまいます。

この作品を色に例えるなら、淡い淡い水色と紫が混ざったような色で、雨上がりのような空気感が全体に広がっています。

それぞれ異なる性格を持つ4姉妹の服装の差もポイントです。

かっちりとした大人しい服装はしっかり者の幸っぽいですし、ミニやオフショル、ゆるいニットを着こなす佳乃は色っぽく、柄物や個性的なスタイルを楽しむ千佳は古着系、そして中学生のすずはカジュアルスタイル。

なんと言っても、鎌倉の四季の美しさも映し出されている本作は、見終わると思わず鎌倉に行きたくなってしまいますよ!

おわりに

春にぴったりな映画特集、いかがでしたか?

今みなさんが感じている新しい生活への期待や緊張感を作品に重ねて観ると、より一層作品の感じ方が変わるかもしれません。

みなさんの中の「春映画」、ぜひ見つけてみて下さいね!

 

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  • ゐぬ
    3.5
    途中からはもはやホラー
  • KahoOyama
    3.2
    まぁまぁたのしい。 えっ本物?ちがう?みたいな楽しみ方と、あー書いちゃうの、書いちゃうのねみたいな楽しみ方と。笑
  • pooyuzu
    3.9
    ほとんどの人が良い夢や本当だったらと思うような夢を見たことがあって、現実でないことを残念に思ったことがあると思う。そんな夢が現実になり、書いたことが現実になるという設定がアホらしいけど全く飽き飽きしない作品だった。ゾーイカザンの演技が個人的に気に入り魅了され、また恋したくなる作品を見てしまった〜!!!
  • r1ace
    3.8
    観たのが結構前なので 「意志に反して操られるゾーイ・カザン」 しか覚えてない。 けど、そこは本当に素晴らしかった、 もう一度観るべきか…。
  • sy
    3.8
    最後の方はなかなかの迫力。ゾーイの迫真の演技に圧倒される。その後の展開は、決して引きずらず、思いのほかあっさりと道徳的な展開になることで、ある意味で安心して終わるのであるが、やりようによっては、ポールの自分の欲望とモラルとの間のジレンマをじっくり描く脚本もありだったのではないかと思う ちなみに、主演の二人は実際にずいぶん昔から交際していて、どうやら今も続いているようだ。ゾーイは血筋もすごくて(映画関係者が多い)、彼女自身もこの映画で共同プロデューサーを務めている。遺伝子から来る才能と本人の努力の賜物である
「ルビー・スパークス」
のレビュー(23196件)