【ネタバレ注意】『バットマンvsスーパーマン』解らないアレやコレ教えます!

2016.03.30
ネタバレ

Why So Serious ?

侍功夫

バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生もう、ご覧になりましたか?

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意味が解らない場面があったでしょう? しかも、かなり多く……

この『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』には明確な“原作”が存在しません。おおまかなベースはありますが、それも「パワードスーツを着たバットマンとスーパーマンがドツキ合いの大ケンカをする」という部分くらいこちら参照で、物語はほぼオリジナルだと言って良いものです。ただ、その替わりに、様々な原作コミック由来の場面がいささか混乱をもってぶち込まれています。

それら細かな“隠しネタ”を紹介していきます。物語後半に展開する“ネタバレ”になる話も出ますので、読む前に映画『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』を見よう!

【その前に……】やっぱりシリーズ映画全部見ないとダメ?

ダメ! ということはありませんが見ておいた方が良いです。ただ、1本しかないですよ。

バットマン映画ではティム・バートン監督の2本、ジョエル・シュマッカー監督の2本、クリストファー・ノーラン監督の3本が有名です。スーパーマンでは1940年代から50年代の連続活劇やテレビシリーズに、クリストファー・リーブが主演した4本、ブライアン・シンガー監督が手がけたスーパーマン リターンズ、そしてザック・スナイダー監督マン・オブ・スティールがあります。これらの中で『バットマンvsスーパーマン』に関係がある映画は『マン・オブ・スティール』の1本だけです。

なので、過去のそれらスーパーヒーロー映画を見ないまま、いきなり『バットマンvsスーパーマン』を見て「さっぱり解らない!」と思っても、それは過去作品を見ていないからでは無いのです。安心してください! みんな、わかってないですよ!

では、なんでそんなことになったのかを解説していきます。

【ネタばれ!】不運のカメラマン

アフリカのテロリスト部隊に突撃取材をするロイス・レーンとカメラマンでしたが、カメラの中から発信機が見つかってしまい、ロイスは囚われ、カメラマンは射殺されてしまいます。この殺されるカメラマンの名前が「ジミー・オルセン」です。

>>>解説

「ジミー・オルセン」は原作コミックで新聞社「デイリー・プラネット」のカメラマンとして、同僚のロイスやクラークと共に事件現場に駆けつけ、大事件に直面しおおわらわする様子を見せてくれます。過去の映像作品でも「気のいいお調子者」キャラクターとして物語を彩る、男はつらいよシリーズのタコ社長のような、無くてはならない存在です。その彼がCIAエージェントとして登場し、いきなり殺されて映画が始まるのです。

【ネタばれ!】ジョーカーのいたずら書き

「ハッハッハ!ジョークだよ!バットマン!」

そう、いたずら書きがされたスーツがバットマンのアジト“バット・ケイブ”に飾ってあります。半そで半ズボンにケープというチャイルディッシュなスタイルから、バットマンの相棒「ロビン」の物だと解ります。しかし、本来は赤と緑のビビッドな色使いのスーツが、煤けたように黒ずんでいます。

>>>解説

原作コミックで「ロビン」は数代に渡って何人かが入れ替わり勤めています。その内の一人、二代目ロビンのジェイソン・トッドは歴代ロビンの中で“殺されたロビン”として知られています。ジョーカーに母親を人質に取られ一人で誘い出されたロビン/ジェイソンは、母親と共に爆殺されてしまうのです。

また、本作にもっとも影響を与えたと言われているコミック『ダークナイト リターンズ』でも、バットマンは「去っていった仲間」の象徴としてロビンのスーツをガラスケースに入れて飾っています。

この2つのイメージを混ぜたのが本作での「ロビンのスーツ」です。

【ネタばれ!】PCモニターからはみ出る謎のヒーロー

「ロイス・レーンが事態のカギを握っている! 我々を見つけるんだ! オレ、早すぎた? アガァァ!早いじゃん! 君は最初から正しかった!」

パソコンのモニターからヒーロー風のマスクを被った男がビリビリと浮き上がり、こんなメッセージを残して消えていきます。劇中のブルース・ウェインと見ている観客の頭の中に大量の「?」を残した場面だと言えるでしょう。

>>>解説

取ってつけたような「オレ、早すぎた?」の台詞があることから、モニターから飛び出す彼は「フラッシュ」だと解ります。日本でもテレビドラマ版「ザ・フラッシュ」が放映中なので知っている人も多いと思います。フラッシュは猛スピードで移動できるパワーを使いタイム・トラベルが可能なのですが、コントロールが難しいために細かな調整が利かない、という設定を台詞に詰め込んでいます。

このシーンはバットマンが予測した「何か」が未来世界で現実となってしまう為、ヒーローチーム結成を促す、という場面になっています。バットマンが予測していた「何か」とは何でしょうか?

【ネタばれ!】トレンチコートを着たバットマン

地面にでっかく「Ω(オメガ)」と書かれた荒廃した世界に、トレンチコートを羽織ったバットマンが登場します。地下組織と思わしき武装集団からクリプトナイトを仕入れようとしますが、肩に「S」マークのワッペンをつけた軍隊に強襲され、バットマンは捕まってしまい、仲間たちも空飛ぶの怪物に襲われます。

映画的な文法で読み解けば「スーパーマンが強大な力を駆使し、自分の軍隊を持ち、異星の怪物を呼び寄せ、地球を恐怖支配する…… かもしれない未来を夢に見るバットマン」という解釈になるでしょう。しかし、この場面は原作コミックを知っている人ほど困惑する場面になっているのです。

>>>解説

まず、DCコミックには多くの「平行世界」が存在します。長いコミック連載の中で設定に矛盾が出た際などに「あれは別設定の平行世界」ということにして、整合性を保つのです。この「平行世界」のことを「マルチバース」。分かれている世界観を「アース1」「アース2」とか「アースX」などと呼んでいます。その中の一つに、名付けられる間も無く消滅したので、コミックファンらが非公式に「アースΩ」と呼んでいる世界もあります。

空飛ぶ怪物はスーパーマンの敵であるキャラクター「ダークサイド」が支配する「惑星アポコリプス」の兵士「パラデーモン」軍団、いわゆるザコキャラです。その「ダークサイド」が放つ必殺技「オメガ・エフェクト」からも「Ω(オメガ)」が連想されます。

トレンチコートを着たバットマンですが、原作の中で一番似ているのは、未来の世界で、タリア・アル・グール(ダークナイト ライジングマリオン・コティヤールが演じたキャラ)と、ブルース・ウェインの血を引くダミアン・ウェインが暴力的なバットマンとして活躍するシリーズです。

それらを統合的に鑑みれば、拳銃嫌いなハズのバットマンが懐から拳銃を抜き出してバンバンと兵士を撃ち殺していく描写も整合性が取れている様に思えます。つまり、ブルースそっくりの息子ダミアンが、スーパーマンの支配する世界の中で、バットマンとして対立しているマルチバース「アースΩ」をブルースが幻視している、と解釈することも可能なのです。

【ネタばれ!】ドゥームズデイとは?

前作『マン・オブ・スティール』でスーパーマンとの激闘の末に死んだゾッド将軍の死体を引き取ったレックス・ルーサーは、クリプトン人の技術を使い、自分とゾッド将軍をDNAレベルで融合した怪物「ドゥームズデイ」を産み出します。

>>>解説

原作コミックの中で、スーパーマンは一度死んでいます。無敵とも思えた彼を殺したのが「ドゥームズデイ」です。

そもそもの「ドゥームズデイ」は高度な科学力を持った異星人が遺伝子操作を繰り返して作った人工生命体です。惑星をいくつも破壊する大暴れをしたことで拘束され、宇宙へ追放されます。それが地球へ辿り着いたことでスーパーマンと対決し、街を破壊する大格闘の末、同士討ちとなり共に息絶えるのです(後で共に復活しますが)。

この時、死んだ「スーパーマン」後継者の座を争い、4人の候補者が現れます。その中の一人に、レックス・ルーサーが自身のDNAとスーパーマンのDNAを混合して作ったクローン(人間/スーパーマンのハイブリッド)の「スーパーボーイ」というキャラクターが登場します。

これらの設定を混ぜたのが映画に登場する「ドゥームズデイ」になります。

【ネタばれ!】レックスが探る“メタヒューマン”とは?

謎の美女ダイアナ・プリンスがレックスのコンピューター・サーバーで探していたのは自分の「秘密」が写った写真や資料でしたが、共に“メタヒューマン”とカテゴライズされた自身を含む4人のスーパーパワーの持ち主たちの動画を見つけます。

>>>解説

マーベルのヒーローチームアベンジャーズと同じ様に、DCコミックにもヒーローチームが存在します。スーパーマンバットマンを筆頭に、上記した「フラッシュ」。機械の体を持った「サイボーグ」。海底王国アトランティスの王「アクアマン」。そしてアマゾン族のプリンセスにして神と人間のハーフ「ワンダー・ウーマン」。このメンバーを有するヒーローチーム「ジャスティス・リーグ」です。副題の「ジャスティスの誕生」とは「ジャスティス・リーグ」の「誕生」を意味しています。

ただ、入れ替わりのあるヒーローチームとはいえ、メンバーに重要なキャラクターが欠けています。宇宙の平和を守る「グリーン・ランタン」です。おそらく、映画グリーン・ランタンが興行的に失敗したため「無かったこと」となり、誰がどんな設定でグリーン・ランタンを演じ直すのか白紙に戻されたので、今回の「レックスの集めた資料」から漏れている、と思われます。

さらに深まる謎……

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

これら、原作から推測できる事柄もありますが、依然サッパリわけの解らない部分もあります。なぜレックスが安くない私財を投じてまでスーパーマンやバットマンを殺そうとしたのか? なぜ“メタヒューマン”を監視していたのか? それら多くの謎は来る新作ジャスティス・リーグ2部作で解明されるのでしょう!

知らないけど!

(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

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  • Kirocu
    2.5
    なんのこっちゃ話が全然わからない。「マン・オブ・スティール」を観ていないとわからないの?それとももし観てても難しい話なの?(余談ですが、昔のwowowは続編が放送されるとき、前作を必ず併せて放送してくれてたのに、最近のwowowは気が利かない。ズーランダー放送して(>人<)) 急にケビン・コスナーが出てきてびっくり。 あの色っぽいお姉さんは何者? これってヒーローの仲間を集めちゃうパターン!?
  • 黒主任
    3.3
    『マン・オブ・スティール』で街をぶっ壊しまくってた伏線?を回収。 中だるみしたけど最後泣いたわぁ。 そしてケビン・コスナーはますます誰かわからなくなってたよ。
  • MtboatZ
    3.0
    期待値が高すぎたがために、その反動が大きかった作品。 つまらない訳じゃないけど、出し惜しみしないでマーベルみたいに物語の随所に戦闘シーン入れれば良かったのではないか…と思っている人は少なくないはず。 次回のジャスティスリーグに期待! とは言いつつ、JLまで滑ったら目も当てられないし、ザックスナイダーは監督降ろされるかもね。
  • そら
    3.0
    うーんこれはこれは😕💭 スーパーマンがアイアンマンと戦ったと思ったら次はハルクと戦ってました。笑 何とも言えない出来。 前作『マンオブスティール』は大好きです。ストーリーや戦闘シーン、どこを見て「うおお、スーパーマン、、かっけぇ✨」って興奮。 生みの親がラッセル・クロウで育ての親がケビン・コスナーとかスーパーすぎ、、、さすがスーパーマン、、とか思ってさらに興奮。 そんな前作のラストの宿敵とのバトルではスーパーマンがまだ力の加減とか出来てないもんだから周りのビルを壊す壊す。 地球に迷惑がかかるかかる。 んで、その戦いに巻き込まれて自身の会社を壊され部下をたくさん亡くしたベンアフバットマンがスーパーマンは悪だ!って決めつけて倒す!復讐するぞ!ってなるお話。 ここまでがこの映画のオープニング。 ここまではとても熱い展開。 なのになぁ、、 うーーーん、、 スーパーマンは前作があるからいいけど、バットマンは今作初登場のわりに説明不足でキャラに奥行がないかなって。 そりゃもうバットマンがどんなヒーローかはわかってるつもりだけど、このベンアフットマンはこの世界のゴッサムシティでそれなりに市民権のあったヒーローだったのかな? この映画だけではそれこそただの犯罪者に思えてしまった、、。警察官に撃たれてるし。 ヒーロー活動してたのかよくわからん。。 見てる間も、ベンアフは好きだけどやっぱりクリスチャン・ベールのバットマンがカッコよかったなって思ってしまった。 そりゃジャスティスリーグ エピソード0みたいな感じだから、まだ出てないキャラとかでよくわからないシーンがあるのはまだわかる。けどバットマンはもう少し掘り下げてもよかったんじゃないかなぁ。こんだけ尺も長い映画なのに。 ただ、やっぱり本気のスーパーマンはカッコよかったし、ワンダーウーマンはすごく美人だし、ジェシーアイゼンバーグのキャラはとても好きだし、ベンアフの目は死んでるし、良いところもあったよ! これからのDCに期待! MARVELに全然勝ててない感否めないけど、これからも競い合ってどっちもいい映画を作ってくれ〜〜!(何目線)
  • KojiTamatsu
    2.6
    期待しすぎた
  • かに
    3.0
    イベント的にはいいんでない?
  • HarukiInoue
    2.7
    駄作
  • YOPI
    3.5
    話が重いのとアメコミ好きではないと理解しにくい内容でした。 この作品を機に、ダークナイトシリーズやゴッサムを見るきっかけになりました。
  • おっす
    -
    記録
  • ユースケ10
    2.7
    世紀の対決。 世紀の凡戦。
  • RyosukeKatouoka
    2.9
    暗い、画も内容も。 ワクワク感があまり無くて残念。 前作も見るの疲れた記憶。
  • beck
    3.6
    アメコミは好きですがMARVEL推しでDCはあまり詳しくないので、普通にワクワクしながら観れましたww 前作の「マン・オブ・スティール」からは少し時間が空きましたが、DCEUの2作目です。 スーパーマンの設定上致し方ないとは言えワンダーウーマンも含めて、戦闘力がぶっ飛んでますww MCUが割と人間臭く(と言っても十分超人ですか笑)感じられるぐらいlol まぁ独身貴族のブルースを嘲笑うように、事あるごとにロイスとイチャつくクラークも人間臭いと言えば人間臭い(笑) ワンダーウーマンのヴィジュアルはめちゃくちゃカッコ良くてセクシーで最高なのに、今作でのバットマンはマントをつけた某鉄男の色違いにしか見えない感じで個人的には残念…クリストファー・ノーラン版ダークナイトシリーズでのバットマンの印象が強いせいかな?と思ったり。 またラストシーンが「X-MEN ファイナルディシジョン」でのマグニートーのオマージュ?みたいな終わり方だったので軽く笑っちゃいましたww アメコミ界では天国に回転扉ついてるんだから、今作ではとりあえず死んだ事にしといても良かったのになぁなんて(^^)笑 蛇足ですが「グランド・イリュージョン2」でアトラスの髪の毛が短くなっていた理由が分かったので得した気分ですww
  • kazuki
    -
    鑑賞記録用
  • まき
    -
    記録
  • R
    3.6
    記録✏️
  • かむいつたや
    4.2
    就活を理由に劇場へ観に行かなかったことを凄い後悔……めっちゃ面白い!邦題はダサいけど! ベンアフレック演じるバットマンも割と様になっていた。 バットマンなりのスーパーマンへの対抗策には興奮したが、やっぱりスーパーマンとワンダーウーマンが強すぎてバットマンがなんかかわいそうだった。 いやあジャスティスリーグが楽しみ!
  • Kimie
    3.0
    ストーリーがちょっとわかりづらい感じです
  • 紅孔雀
    3.3
    どうもザック・スナイダーが苦手なのか、アニメを進化させた(と思う)画期的作品『300』もイマイチ乗れなかったし、本作もアレヨアレヨと言う間に終わっちゃいました。特撮よりエイミー・アダムスを見る映画と言ったら、怒られるでしょうか。 PS: スーパーマンが、「カンザスの農夫の夢」というのも知らなかったなぁ。
  • はちゃめちゃアリス
    3.0
    ちょっと、盛り込み過ぎて 最後は誰?何? ついて行けない状態になったので もう一回観賞します。
  • ミーダ
    3.1
    よく分からないシーンがあって寝た
  • misato
    4.0
    内容としては薄いけど迫力ある映像だった。
  • こうたれぼんすけ
    3.2
    2017.2.21 @自宅鑑賞 後半はドラゴンボール バトルは最高だった。 1〜駄作、2~普通、3〜良作、3.5〜名作、4〜オススメの傑作、4.5~生涯の友
  • ミシマ
    3.2
    ジェシー・アイゼンバーグがよかった
  • EnzoUkai
    1.5
    ドンガラガッチャンドンガラガッチャンドンガラガッチャン、、、 擬音だけで全編描こうとした意欲作と思えば許せるかww あ、何でワンダーウーマンがおるとね? しかも、しれっと強いし。 書き残す必要なかったけど、ワンダーウーマンの眉毛が凛々しかったから書いとく。
  • 烏龍茶
    2.6
    幼い頃から薄々感じていたヒーローものにあるあるな弊害が露呈してる。 つくづく思うけど世の中で一番怖いのは人間だと思う。
  • -
    記録
  • ちょっと八戒
    3.9
    今後のDC作品に期待
  • つちさん
    4.0
    むず〜い!バットマンとスーパーマンをちゃんと見返そうって思った。ベンアフレックのバットマン意外だったけどかっこいい〜!ワンダーウーマンがセクシー可愛い♡
  • ayane
    2.7
    ストーリーに無理矢理感ありすぎて
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」
のレビュー(17815件)