注目作『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』を見る前にチェックしたい古沢良太脚本作

2016.04.26
映画

映画は気持ちよく生きるためのヒント

hikari

4月29日公開の映画『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』は、狂言師・野村萬斎さん初の現代劇出演ということでも注目を集めている作品。また、ドラマ『リーガルハイ』や『鈴木先生』、『デート〜恋とはどんなものかしら〜』といったヒット作を手がけた脚本家・古沢良太さんの最新作ということでも話題になっています。

そこで、作品を見る前にチェックしておくとより本編を深く味わえそうな古沢脚本映画をピックアップしてみました!

単なるアイドルファンだと思いきや……どんでん返しだらけの密室劇『キサラギ』

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自殺したアイドル・如月ミキの1周忌のため、ネットのファンサイト経由で集まった男5人の密室劇。

自殺した彼女が実は他殺なのではないかという話から、単なるファンだと思っていた5人の素性が徐々に明らかになり、ミキの死の真相に迫っていくストーリー。

何気ない登場人物の行動やセリフがすべて結末につながっていて、作品のはじめから張り巡らされた伏線が見事に回収されていくのは爽快!

5人のキャラクターも堅物、チャラ男、破天荒な男など個性的。なので、誰かひとりは自分のツボに刺さる人が出てくると思います。

個人的には、誰も気にしてないのにひとり喪服じゃないことを気に病んで近くにあった青山までスーツを買いに走る空気が読めない安男という登場人物がツボでした。

ハードボイルドとコメディタッチなシーンが魅力の『探偵はBARにいる』

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東直己さんの小説「ススキノ探偵シリーズ」の『バーにかかってきた電話』を原作に作られた作品。

ストーリーは、探偵が常連にしているバーにかかってきたコンドウキョウコからの仕事依頼の電話をきっかけに、1年前に起きた大グループの社長が殺された事件の真相に迫っていくというもの。

でも事件の裏にはヤクザが絡んでいて、探偵が調べれば調べるほど乱闘騒ぎになるなど、そのハードボイルドな描写も見どころのひとつ。

また、コンドウキョウコに翻弄される探偵がノリツッコミをしたり、探偵の運転手・高田とのテンポのいい掛け合いがあったり、思わずクスッと笑ってしまうコメディタッチなシーンが散りばめられているのもこの映画の魅力です。

ウソからはじまる7つの物語が思わぬ展開を導く『エイプリルフールズ』

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(C)2015フジテレビジョン

対人恐怖症の妊婦と大の女好きの男、ヤクザと彼らに拉致された少女、刑事と詐欺占い師の老婆、高貴な家柄の老夫婦、親友同士の男2人組、自分が宇宙人だと信じる少年、失踪から42年ぶりに帰国した男性と彼を探し続けた女性。

エイプリルフールのウソをきっかけに、これらバラバラの人物たちの人生が大きく変わっていくストーリー。

しかも一見なんの接点もなく7つの物語が進んでいるように見えるのですが、ラストに向けてそれらのストーリーがひとつにつながっていく様子はなんとも痛快

それだけでなく、登場人物たちがウソで隠していた真実も明らかになり、思わずジーンときてしまうシーンも。そんな人間の優しいウソに癒やされたい人におすすめの作品です。

ちなみに『リーガルハイ』を見ていた人にとっては思わず興奮してしまうシーンもあります! どんな場面かは映画をチェック。

『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』は小説版も!

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(C)2016「スキャナー」製作委員会

ちなみに『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』は映画公開に先駆けて、古沢良太さん自ら書き下ろした小説版も出ています。

物体から人の思念を読み取れる特殊能力を持つ仙谷と、彼の芸人時代の元相方で極度な人嫌いの仙石を引っ張る丸山が、ピアノ教師の失踪事件を解決していくストーリー。

小説を読んでみて、『探偵はBARにいる』の小気味いい掛け合いに、『キサラギ』や『エイプリルフールズ』のようなスッキリと伏線が回収されていく心地よさ、点と線がつながる清々しさを『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』でも体験できそうな予感がムンムン。

物語の流れはわかってしまいますが、映像化したらどんな風になるのか見てみたくなる小説版。

なので過去作品を堪能して小説で予習すれば、きっとより深く映画本編を楽しめそうな気がします!

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  • 偽名祐司
    3.0
    お薦めされて観た5人の男によるワンシチュエーション会話劇。ほぼ舞台に近い。 あまりブレイクもせずに一年前に自殺を遂げたアイドル「如月ミキ」。一年後の命日にネット上で知り合った5人の熱烈なファンが集まり追悼式を開かれる。 個性的な5人が集まり、話は何故か一年前の自殺の真相を探る事に。「彼女は本当に自殺だったのか?」転がる話、明かされる真相、この5人が揃って初めてわかった結末とは。 そんな感じで、今見るとやたら豪華な5人の男が繰り広げる一舞台で完結する会話劇。 脚本と展開が良くできてまして。5人のキャラも癖があって覚えやすく。小栗旬の重度オタク、ユースケ・サンタマリアの私立探偵紛い、塚地武雅の空気読まない田舎者、小出恵介の頭空っぽヤンキー、香川博之の超怪しいオッサン、まぁ一人はほぼ常時退場してるようなもんですが。最初から最後までこの5人だけで話が進むんですが。上手く伏線や設定を回収していく展開も結末も素晴らしいですね。カチューシャとか。実はこんな人でした、系はよくある感じでしたがさすがにデブッチャーは読めなかったなぁ。 アイドル「如月ミキ」が徹底して出てこない所も良い。回想シーンでもひたすらに顔は出さない徹底ぶり。 その方が5人が心酔してたアイドルとしては絵的に良いと思うのですよね。 上手くまとめて綺麗に終わった! と思ってたらEDスタッフロールで、生前の如月ミキのライブ映像観ながら主役の5人がオタ芸ダンスをやるというなんというか、評価が真っ二つに別れる映像がぶっこまれます。「おおい、本編で頑なに顔出さなかったのに如月ミキ顔出すのかよ!そして、本当に歌も躍りも下手だな!」と盛大な突っ込みをせざるを得ないこの感じ。 人によっては「こんな豪勢な5人が踊るシーン超面白い!最高のご褒美ですね!」と思うか「単なる蛇足じゃねえか!」と思うかは人次第かなぁと。 ちなみに私は後者派。 気楽に観れる二転三転ドタバタ推理劇って所で、興味のある人はどうぞ。
  • みみこ
    -
    レンタルにて
  • アキラ
    3.5
    良い
  • ぴょす
    -
    面白かった。ずーっと場所は変わらないけど、それぞれエピソードを持ってる。
  • ボコブリン
    3.7
    舞台観てるみたいだった。面白かった! 安男のちょいちょい笑わせにくるタイミングがいい感じに息抜きになって飽きずに見られて好き。 ミステリーなんだけどものすごく騙そうとか、明確な犯人がいない(ってことになる)から悪意がなくて、ただただ楽しいので肩の力抜いて見られる。素直に面白かった! 最後蛇足じゃんって思ったけど、結局彼らの出した結論も真実かわからないし、誰かがなにかをした動機って結局他人からじゃ理解しきれなくて堂々巡りするところが面白いんだよねってことかなと思いました。想像するだけならどこまでも自由というか。 最後のオタ芸がかわいい
「キサラギ」
のレビュー(24967件)