『X-MEN:アポカリプス』の手引き〜プロフェッサーXとマグニートーの友情とは〜

2016.08.18
洋画

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いと

数多く映像化されるアメコミ映画の中でも圧倒的な人気を誇るシリーズ「X-MEN」

その「X-MEN」シリーズの最新作である『X-MEN:アポカリプス』が遂に日本で劇場公開されました。

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X-MEN:ファースト・ジェネレーション』から続く新3部作の完結編にあたる今作は、敵が人類を終焉に導こうとする黙示録の化身であるだけに迫力もスケールもシリーズナンバーワンのクオリティでした。

しかし、筆者的に注目してほしいポイントは、主人公であるプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアマグニートーことエリック・レーンシャーすれ違いと友情の物語

そんな訳で今回は数多いシリーズの中でも新3部作に絞り、二人の友情と決別を未見の人にも分かりやすく振り返りながら最新作の見どころを紹介したいと思います。

旧三部作・新三部作・スピンオフ、X-MENシリーズの基本情報

と、内容の紹介に入る前に「X-MENシリーズの映画多すぎて順番が全く分からない!」と言う声に答えざっくりとシリーズの流れをおさらいしておきましょう。

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2000年に公開された人気コミックの映画化『X-MEN』は主人公ウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンのハマり役具合が好評で2003年に『X-MEN2』、2006年には『X-MEN:ファイナル ディシジョン』が製作されました。

ウルヴァリンを主軸とした『X-MEN』の物語を描いた以上の3作が旧3部作と呼ばれ、映画シリーズの大本とも言えます。

ヒュー・ジャックマンが演じたウルヴァリンは旧3部作完結後もなお好評で、その後に前日譚の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』や日本での活躍を描いた『ウルヴァリン:SAMURAI』などウルヴァリンをメインにしたスピンオフ作品が製作されました。

ウルヴァリン

一方、区切りがついてしまったと思われていた『X-MEN』の物語は、2011年に製作された『X-MEN』の創設を描いた前日譚『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で再始動します。

主演にジェームズ・マカヴォイを迎えた新「X-MEN」は未来編である旧3部作とリンクした『X-MEN:フューチャー&パスト』を2014年に公開。

この作品は『ファイナル ディシジョン』後の時代からウルヴァリンを『ファースト・ジェネレーション』と初代『X-MEN』の間に送り過去を書き換えるという内容で、ウルヴァリンの活躍の結果、大本である旧3部作へ繋がる未来は変更されることになります。

そして過去が改変され全く新しい展開を見せる最新作『X-MEN:アポカリプス』へと物語は進んでいきます……。

チャールズとエリックの出会いと友情の芽生え

後に宿敵となるチャールズとエリックの出会いは新3部作の1作目『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』で描かれます。

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磁力を操る能力を発現してしまったがために母親の命を奪われたエリック

数年後、復讐のみを考え母を殺したセバスチャン・ショウを追うエリックは、人々を守るためにショウを追うテレパスの能力を持つチャールズに命を救われます。

自身の抱える孤独と絶望、そして復讐の思いを理解し手を差し伸べてくれるチャールズに友情を感じ始めるエリック。チャールズも彼の中の信念と善の心を感じ取り信頼と友情を感じます。

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出典:https://www.flickr.com/photos/patloika/5372671638/

しかし、ミュータント(異能力者)の存在を認知した人間たちはミュータントに攻撃を開始。

進化した人類である自分たちと人間は相成れることはない、と確信していたエリックは人間への攻撃を決断。一方で、希望を信じミュータントと人間が手を取り合い共存する未来を望むチャールズはエリックの行動を抑止するため重傷を負います。

こうして二人は互いに友情を感じながらも袂を分かち、チャールズは人間とミュータントが共存する世界を作るため人間に怯えて暮らすミュータントのための学校を設立。エリックは人間に対する蜂起を目的とした仲間を集め放浪を始めることになります。

二人の間に出来た大きな溝

運命的な出会い、友情の育み、別れを描いた前作から数年後『X-MEN:フューチャー&パスト』では決定的となった二人の溝が明らかになります。

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エリックと袂を分かってから数年後、自身が育てた生徒の大半を戦争に徴兵され自暴自棄となったチャールズのもとに未来からやってきたウルヴァリンが協力を求めに来訪。ケネディ暗殺犯として特別な施設に収容されているエリックと共闘し未来を救って欲しいと嘆願されます。

超高速での移動を可能とする能力を持つクイックシルバーの協力を得て再会した二人。

しかし、チャールズは過激な行動を繰り返し人間とミュータントの溝を決定的にしたエリックに怒りを覚え、エリックは自暴自棄となり行動を起こさず数多のミュータントを見捨てる結果になったチャールズを罵り、二人の想いはすれ違いすらしなくなったことを理解します。

絶望の未来を決定づける行動を防いだチャールズだったが、エリックの暴走により状況は悪化。エリックはミュータントを虐殺する兵器の設計者とアメリカ合衆国大統領を公衆の面前で殺害しようと行動を開始。

善の道を踏み外しかけていたミスティークことレイヴンを改心させ、エリックの野望を打ち砕いたチャールズは彼を拘束せず去っていくエリックを見届けました。

再び交わる両者の道

そして最新作『X-MEN:アポカリプス』では、ミュータントの存在が人間の間で周知され、両者の共存と発展を目指すチャールズは再び学園を運営。一方、エリックは凶悪犯として指名手配される中、逃亡先で守るべき家族を作り人間との共存に足を踏み入れます。

しかし、エリックの良心が最悪の結果を招き寄せ、もう決して交わるはずのなかったチャールズとエリックの二人の道が再びぶつかり合うことに……。

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出典:https://www.flickr.com/photos/patloika/5372071681/

最新作の見所はなんといっても二人の友情の行方

人間との共存の道に絶望を覚えたエリックが、人類の終焉を目論む強大な存在に同調し再びチャールズと敵対。人類の存亡が掛かるなか、二人は何を思うのか。

チャールズを善、エリックを悪として描いた初代『X-MEN』とは違い新3部作は両者の立場を平等に描写し、希望も絶望も鑑賞者に共感できるように物語が展開されます。

すれ違い、決別し、そして再び交わる希望と絶望。新3部作の全てが集約した最新作は間違いなく今夏一番の熱い映画です!

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  • Rorschach
    3.6
    マグニートーが悲し過ぎた。 プロフェッサーとの友情の描き方も、シリーズ全体を通して見ると泣ける。 最後に寝返るとことか最高にカッコ良かったし、実は一番人間らしい、感情豊かなキャラクター。 ただ過去改変が無理矢理すぎたのか、フューチャー&パストが無理矢理すぎたのか、ブライアンシンガーが駄目駄目なのか、中途半端な作品でもあった…。 スターウォーズをディスる勇気だけは讃えたいね。
  • ナイトレー
    4.0
    クイックシルバーやーうぇーい(やばい) 途中、こいつどうやったら倒せるの?って思うほど敵が強い。 ジーンやサイクロップスやストームやウルヴァリンなど最初のXメンの起源みたいなのが観れて楽しめた(^^)
  • あきっこ
    3.5
    ファーストジェネレーション、フューチャー&パストに比べると微妙かな、という感じ。 敵もマグニートもどんどんインフレしていてX-menの状況としては絶体絶命なはずなのに、観る側からしたら、「まぁジーンがいるし」という悪い意味での安心感がずっとあって、それほどハラハラできなかった。 それでもキャラクターの魅力やバトル描写は変わらずよかった。クイックシルバーの登場シーンなんかテンション上がるし、個人的には、派手な能力が飛び交うバトルシーンの中で、強化されているとは言え実質己の肉体ひとつで渡り合うビーストさんも好きです。 あと、シリーズを続けるためにはプロフェッサーXとマグニートを付かず離れずの関係にしておかなければいけないんだろうけど、また「さらば友よ」的な感じで終わった時はさすがにもう仲間になれよと突っこみたかった笑
  • ケンシューイ
    1.5
    コントのように軽率に放たれる弓矢。 スターウォーズに、アバターに、スタートレックに、ハリーポッターに…。
  • Ray
    -
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「X-MEN:アポカリプス」
のレビュー(14457件)