【伝記×音楽】若くして亡くなった5人の天才ミュージシャン「フォーエバー27」

2016.09.10
まとめ

ドイツ在住、ヨーロッパ映画三昧!

Chihiro

ロック・ミュージック界には“時代を風靡した天才ミュージシャンは、27歳で亡くなることが多い”という不思議なジンクスがあります。1969年のザ・ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズをはじめ、最近では2011年7月に亡くなったシンガーのエイミー・ワインハウスまで、その現象は今でも連載のように続いています。

たぐいまれなる才能を持ったミュージシャンの宿命とも感じる27歳の死。今年9月10日から公開されるドキュメント映画『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』の主人公、ジャニス・ジョプリンもその一人です。

今回は、ミュージック・シーンに多大な影響を与えながらも、27歳という若さで急逝したミュージシャンたち“The 27 Club”といわれている5人の軌跡と、彼らを題材にした作品を併せて紹介します。

ジャニス場面

ストーンズを作った男「ブライアン・ジョーンズ」

『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』

ブライアン

御年73歳のミック・ジャガーを筆頭に、現在でもコンスタントに作品をリリースし、全国ツアーも回るパワフルじいちゃんたちこと、ローリング・ストーンズ。ストーンズといえばミックとキースを思い浮かべることが多いと思いますが、実はバンド結成に関わった主要なメンバーがもうひとりいたことを、意外とご存じない方もいるのではないでしょうか。

彼の名はブライアン・ジョーンズ。ギターを担当するほか、シタールやマリンバなど民族楽器も弾きこなす多才な人物でした。初期のストーンズの音楽に幅の広さを与えたのは、ブライアンといっても過言ではありません。

しかし1969年頃からメンバーとの不仲やアルコール・薬物への依存が続き、バンドから解雇を宣告されます。そして、同年7月3日に自宅のプールで遺体となり発見されました。アルコールとドラッグの過剰摂取により事故死とされていますが、実は他殺されたのでは?と、今でも謎が多いままです。

2005年に公開されたブライアン・ジョーンズの伝記映画『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』では他殺説をベースに、その様子が描かれています。ちなみに本作にはブレイク前のベン・ウィショーがキース役で出演。

ブライアンはビートルズやボブ・ディランなど、同時代に活躍していたミュージシャンと親交を持つフレンドリーな一面と、人一倍自我が強くメンバーから距離を置かれる影の部分、二面性がある人物だったようです。死の真相同様、本人もミステリアスな方だったのではないでしょうか。

ロックの礎を築いたギタリスト「ジミ・ヘンドリックス」

『JIMI:栄光への軌跡』

JIMI

奇抜でカラフルな細身のファッションを着こなすスター性を感じさせる出で立ち。ギターに火を点けたり、破壊したり、時には歯を使って演奏してみたり、背中でギターを弾いてみたりと、過激なパフォーマンでさまざまな伝説を残してきたギタリスト、ジミ・ヘンドリックス。彼の人間離れした天才的なギタープレイは、多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。

1966年、アニマルズ(英・ニューカッスルのブリティッシュ・バンド。ビートルズらと同じ時代に人気を博していました)のメンバーに才能を見出され、渡英。その後、ベースのノエル・レディングとドラムのミッチ・ミッチェルと共に、バンド、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを結成。翌年、「アー・ユー・エクスペリエンスト?」でアルバム・デビューを果たしました。リズム&ブルースをベースにしながらもジミの存在感と独創的なギタープレイが、楽曲に華やかさと妖艶さをプラスしています。

その後、1969年同バンドは解散。新たにバンド・オブ・ジプシーズを結成するも、薬物の影響による体調不良などでトラブルが続き、翌1970年9月18日にロンドンのホテルで急逝しました。

2015年に公開された伝記映画『JIMI:栄光への軌跡』ではデビューから約2年間のスターダムへと駆け上がるまでの軌跡を描いています。そのほかにも『エレクトリック・チャーチ - アトランタ・ポップ・フェスティヴァル』など、ドキュメント作品も数多くあるので、ぜひチェックしてみてください。

映像として生き続ける彼の姿からは、感じるがままに大胆に、自由にロックを奏でる奔放な生きざまを感じられるはずです。

ロック界の詩人、破天荒なカリスマ「ジム・モリソン」

『ドアーズ』

『ドアーズ』

巻き毛にワイルドないで立ちが印象的なジム・モリソンは、アメリカのロックバンド、ドアーズのボーカリストとして、1967年~1970年頃まで活躍しました(バンドは1965年に結成)。

父親の仕事の関係で住処を転々とする生活を送っていた彼は、いつしか読書にふけ、ボードレールやジャック・ケルアック、ニーチェ、サルトル、カフカなど作家や哲学者から多大なインスピレーションを受けていたそうです。UCLAの映画学科を卒業(同期にはフランシス・フォード・コッポラがいました)した彼は、同大学に通っていたレイ・マンザレク(オルガンを担当)と出会い、ドアーズを結成します。

大ヒットとなった「ハートに火をつけて」を始め、数々のヒット作を生み出しましたが、もともと詩人としての活動を切望していたジムは、1971年にアルバム「L.A.ウーマン」収録後にバンド活動を休止し、詩作に専念するため渡仏。しかし、次第にアルコールに依存し自堕落な生活へと落ちてゆきます。そして同年7月3日にパリのアパートで心臓発作のため亡くなりました。不運な事故なのか、ヘロインの過剰摂取によるものなのか、いまだに謎が残るままです。

1991年公開の伝記映画『ドアーズ』では、ジム(ヴァル・キルマー)がガールフレンド、パメラ(メグ・ライアン)との恋愛を軸に、ドアーズでの活動やその後の姿が描かれています。2009年のドキュメンタリー映画『ドアーズ/まぼろしの世界』も公開されています。

詩を愛し、音楽を愛していたジム・モリソン。過激なパフォーマンや挑発的なステージで数々のトラブルがありましたが、詩人としての顔を持つ一面や、どこか排他的な雰囲気が魅力的で、恋人のパメラが彼に夢中になった気持ちに共感してしまいます。

繊細すぎた、孤高のミュージシャン「カート・コバーン」

『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』

COBAIN

(C)2015 End of Movie, LLC All Rights Reserved.

1990年代のグランジ・ミュージックを牽引したバンド、ニルヴァーナのボーカリスト、カート・コバーン。音楽的アイコンに留まらず、人物としてのアイコン、ファッションとしてのアイコンとして、多方面から注目を集めていました。

歌詞やサウンド、パフォーマンスでの過激なイメージとはかけ離れ、本来カートは内向的な性格で、学校に友達はおらず、常に図書館で本を読んでいた幼少期を送っていたそうです。

1989年にニルヴァーナとして「ブリーチ」をリリースし、デビュー。1991年アルバム「ネバーマインド」とシングル「Smells Like Teen Spirit」の爆発的ヒットによりその名を世界に知らしめます。その華々しい活躍や成功を手に入れると同時に、多大なストレスを受けたカートは、1994年4月5日、シアトルの自宅で自殺をしました。

遺書の中には、音楽に夢中になっていたころのような情熱を失ってしまったこと、ステージに立つことを義務のように感じていること、そのことに対するファンへの罪の意識などが書かれていて、とても感受性が強い性格であったことがうかがえます。もともとスター気質でなかったにも係らず、世間にアイコンとして祭り上げられ、自分の気持ちに収集がつかなくなってしまったのではないかと思います。

2015年にはカートの娘、フランシス・ビーン・コバーンが製作総指揮を務めた『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』が公開。愛娘が自分のドキュメント映画に関わっていることをカート本人もうれしく感じているのではないでしょうか。

魂に訴えかける声をもつ歌姫「ジャニス・ジョプリン」

『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』

『ジャニス:リトル・ガールブルー』

1960年代を代表する女性ロック・シンガー、ジャニス・ジョプリン。現在ではフローレンス・アンド・ザ・マシーンやアデルといった女性ミュージシャンたちが、フェスティバルのヘッドライナーを務めるほどに活躍していますが、男性優位だったその当時の音楽シーンで女性のミュージシャンが成功するのは、なかなか大変なことでした。そんな時代に活躍してきたジャニスは、女性ミュージシャンたちの礎を築いた存在と言っても過言ではありません。

ジャニス

愛らしい笑顔にヒッピーファッションがトレードマークの彼女は、1963年に大学を辞めサンフランシスコのヒッピーの聖地ヘイト・アシュベリーへと移り住み、フォークシンガーとしての活動をスタート。その後、いくつかのバンドを渡り歩きながら、1969年に「コズミック・ブルースを歌う」をリリース、ウッドストック・フェスティバルにも出演しました。

これからさらなるキャリアが約束されていた1970年10月4日、最新作「パール」の収録のため滞在していたロサンゼルスのホテルにて亡くなっているのが発見。フォークシンガーとして活動し始めたことから常習だった薬物が致死量を超えていたことが原因だったようです。遺作となったアルバム「パール」は1991年にリリースされ、皮肉なことに全米1位を獲得しています。

ジャニス

9月10日に公開される彼女のドキュメンタリー映画『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』では、ジャニスが親しい友人や家族に送った手紙の内容を交えながら、シンガーとしての一面、ひとりの女性としての素顔も映し出されています。

彼女の功績はアイコニックな存在や作品のセールスだけでなく、女性シンガーの礎を築き、世の女性たちに自らの生きざまを後世に残したことではないでしょうか。それこそが、今でもジャニスが多くの同性から愛され続ける理由だと思います。

映像を通して、5人の音楽に改めてふれてみよう

ジャニス場面3

人々を魅了するカリスマ性を持つ5人。スクリーンを通して、音楽を通しいて現在もその存在はわたしたちの中に生き続けています。こんな素敵な音楽に出会えたことに感謝し、この先も後世へと語り継ぐことが、彼らの生きた証になるのではないでしょうか。

『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』は、9月10日よりシアター・イメージフォーラム他全国順次ロードショー。

(c) 2015 by JANIS PRODUCTIONS LLC & THIRTEEN PRODUCTIONS LLC. All rights reserved.

配給:ザジフィルムズ

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  • ルネ
    3.0
    2016年9月10日公開。 監督はエイミー・バーグ。 1970年に27歳で亡くなった、ジャニス・ジョプリンの生涯を描いたドキュメンタリー。 家族やバンド仲間へのインタビューと、彼女が家族に書いた手紙などで構成 されている。 八百屋の肝っ玉系のおばちゃんみたいな、全然女性らしさのないガハハ系なキャラクターが豪快。 そしてガニ股。 高校時代にいじめられていた事や孤独を抱えていたなど、やや陳腐な組み立てだがそれなりに興味深かった。
  • -
    おばちゃんからレコード貰ってずっときいてたジャニスジョプリン^_^ 大すきですあの時代につよく生きようと無我夢中に愛を求めた短い人生に敬愛しかないですママ〜 キャットパワーの手紙を読む声もよかった
  • ufofofo8
    3.5
    ドキュメンタリーなので当たり前だけど、ジャニスの人生を垣間見れた気がします。彼女の歌いざまは、彼女の心そのもので、その激しさに鳥肌立ちます。映像でジャニスの歌う姿をみる事があまりなかったので、楽しめた。
  • ナユラ
    3.7
    ジャニスジョプリンかっこいいですね。 かっこいいと同時にこの人の歌を聞くと不安に駆られ、胸をかきむしられます。ドスの効いた演歌のようで、声は一斗缶を激しく叩く音にも似ていて、私は長く聴いていられない。 知っていたけどイジメのエピソードは悲しいし、その後にライブ映像を見ると泣いてもうたわ。彼女自身の孤独感と心の傷とかが歌にモロ出ているようで強烈なのです。 でも、初めて聞く彼女の語る言葉がとてもスマートで素敵だったなぁ。 しかし、なぜミュージシャンは薬物に手を出すんだー?? 27歳と早すぎる死。 倍以上は生きてアメリカの徹子の部屋みたいな番組に出演して、「あの頃は若すぎたのよ。もし戻れるなら体だけ戻りたいわ。」と、太った体を揺らしながら笑い語るおばさんになっていてほしかった。(太った設定) 家族と恋人と当時の彼女インタビューにライブ映像とドキュメンタリー映画としてはよくあるやつでした。
  • i
    2.4
    知ってる曲あった
  • エイジ
    3.5
    自分らしく生きるのは、強さではないんだろうな。弱さの表れのような気がした。 しかし、強さと弱さの間で、とてつもない才能が爆発する。
  • メル
    4.3
    ジャニス・ジョップリのアルバム「CHEAP THRILLS」や「PEARL」をヘビーに聴いていたのは遥か昔。 「サマータイム」があのガーシュインの曲だと知ったのはずっと後のことで(笑)、その後も色々な「サマータイム」を聴いたけど今でもジャニスの歌が一番だと思っている。 ちょっと前にSUZUKIのワゴンRのCMで流れていた「Move Over」も思い出深い曲( 歌っていたのは多分別のミュージシャン)。 圧倒的な歌唱力とパワフルなハスキーヴォイスでシャウトするあの歌い方はそれまで聞いた事がなかった。 1990年に日本で公開された「ジャニス」(1974年製作)だったのか過去に見たドキュメンタリーで精神的にボロボロになった姿があって辛くなったけれど、今作ではその辺はさらりと流している。 ジャニスが家族(特に母親)に宛てた手紙と妹、弟の証言や身近に居たミュージシャンの証言を通して27年の生涯を描いているけど、ジャニスの文面とそれに対する家族の感情の微妙なズレが感じられる。 モンタレー・ポップ・フェスティバルやウッドストックでどんなに人気を博しても家族にとってはトラブルメーカーのままだったのかも知れない。 悲しい事にジャニスもそれは知っていた筈だ。 映像の中でクリス・クリストファーソンの元気な姿が見られたのは嬉しくもあり、ジャニスも生きていたら74歳なんだぁ…と。 あの時愛する人が側にいたら…とか、ドラッグに手を出さなければ…とか、あらゆるif を考えても、とにかく彼女が今居ないことが残念。 「サマータイム」の録音の様子が見られたのは嬉しいし、ステージパフォーマンスがオーティス・レディングに影響を受けたという事が分かったのは貴重でした。 今も「CHEAP THRILLS」を聴きながら50年前のアルバムなのに古さを感じさせないんじゃないかとひとしきり感心。 皆さんも感受性の高いうちに沢山良い音楽を聴いて下さいね。 それはきっと後の人生の宝物になる筈です d(^_^o)
  • AiriOtsuji
    4.0
    はぁ、たまらなく苦しい。。
  • kuni
    3.8
    AMYとはまた違う生き方のシンガー★! もう少し、歌ってる映像観たかったなぁ🙌🏻 これも面白い♬
  • N
    3.8
    好きなタレントさんが見たと言っていたので気になって鑑賞。正直ジャニスの有名な曲をいくつか知ってるだけだった私ですが、とってもとってもよかった。 これほどの才能が若くして失われてしまったと思うと本当に残念すぎる、、。最後のリトルガールブルーはまさにジャニス自身を語っていて泣けました。 ただクライベイビーの訳がお泣きよベイビーだったのは気になった。
  • ミクニ
    4.0
    ジャニス・ジョプリンという女性を初めて知った映画。寂しさ、辛い思い出、そういうものがジャニスの派手なファッションや情熱的な歌い方につながっているのだと思った。「どうしてなの?私はただ幸せになりたいだけなのに。」ジャニスの手紙の一部がずっと頭に焼き付いている。
  • あいこ
    3.0
    途中で誰が何なのかわかんなくなった。 クスリ ダメ 絶対!
  • YUKKYONG
    4.1
    ジャニスのロックシンガーとしてのイメージが180度変わった。特にインタビューの時の彼女の発する言葉や態度は、過激なロックスターの印象とはかけ離れていて、すごく聡明で、スマートで、優しい微笑みと、思いやりのある女性だった。彼女のバックボーンを知ってから改めて歌を聴くと、彼女の優しさや人間味や強さがしみてくる。人並み外れた才能は、常に様々な人々の感情の標的にされ、こうして命を落とすまで、魂を擦り減らしながら生きていくことになるんだろう。彼女は天才的なブルースを歌いながらも、いつも人並みの愛のある人生を求めていただけだと思うと、寂しくて泣けてくる。
  • ShotInOur
    -
    お前らの話なんかどうでもいい。 もっと彼女の歌をきかせろよ
  • こう
    4.0
    なぜ歌いたいの?なぜってー いろんな感情を経験できるからよ 中学生の時にロックやパンクばかり聴いてた僕に友人が一本のカセットテープを貸してくれた。 帰って聴いた僕は度肝を抜いた。 しゃがれた声で歌うジャニス・ジョプリンのブルースの中に漂う反骨心に酔いしれた。 今作はジャニスが生まれてからドラッグで死ぬまでの証言を中心に描いたドキュメンタリー。 彼女の歌声を聴くとやっぱり震える。 こういうドキュメンタリーって案外音楽があまり聴けないことがあるが、今作ではたっぷり堪能できる。 天才肌のジョプリンもプレッシャーには怯えていた…人間味のある姿を感じれた。 僕が生まれる前に亡くなったので、あまり歌う姿を見ることなかったが、貴重な姿がたくさん見れた。
  • shinobu
    4.2
    ジャニス・ジョップリンのドキュメンタリーはこれまでテレビや映画でもたくさん作られてるとは思う。 ジャニスは好きだけどわざわざ観なくても良いかなぁなんて思ってたら昨年ラジオで映画評論家の町山さんが紹介されてたのを聞いて観てみようと思いました。 で、観て大正解だった。 本作はジャニスがお母さんに送った手紙が沢山朗読されたり、関係者はもちろんジャニスの兄弟やバンドのメンバーやボーイフレンドにもインタビューして、より一層ジャニス・ジョップリンの人間像が浮かび上がる出来になっている。 ジャニスは1970年、27歳で亡くなる訳だがまだ健在なら74歳。 関係者も高齢化し、多分ドキュメンタリー映画としては本作が最後になるんじゃないかな。 ジャニスは僅か4年程度の音楽活動の中で、その圧倒的なボーカルとパフォーマンスでロックスターになり後世に多大なる影響を与える。 本作を見ると何故彼女がブルースに惹かれブルースを歌うのかが少し分かる。 君に観て欲しいから詳しくは書かないけどジャニスはいじめられっ子だった。辛い高校時代が終わり大学に入ってもいじめられた。 彼女を救ったのはブルースだった。 映画の後半、スターになったジャニスがテレビクルーと同窓会に行くのだがその時のインタビュアーの無神経さに腹が立ってしょうがなかった。 ジャニスがステージにお客さんを上げて歌うピース・オブ・マイ・ハート。 〜あなたに、きてもらいたいのよ。カモン、カモン、カモン、そう、奪って。 もうちょっとの私のハートのかけらを、奪ってよ 今、ベイビー。 カバー曲で失恋の歌なのに彼女が歌うと違う風に解釈出来る不思議。 まるで彼女はハートをちぎってお客さんにあげてるようだった。そうして魂を擦り減らしていったようにみえた。 切ない内容だったが、ジャニスを誇らしく思える映画だった。
  • non
    3.5
    この時代すき
  • pachi
    3.8
    ジャニス・ジョプリンのドキュメンタリー。カウンター・カルチャー、ヒッピームーブメントの火付け役の一人の人生を様々な人々の証言と当時の映像などで振り返る。 1967年のモントレー・ポップ・フェスティバル、1969年のウッドストック・フェスティバルのくだりはなんか興奮したなぁ。 いま、彼女のように語り継がれるアーティストは生まれにくくなってるのかなぁ。良い人はいるのに、SNSなどで情報が回りすぎて、数字で物事を無駄にみすぎて、本質的に良いものが見えづらくなってる気がする。 しかーし、ジャニスはリーバイス『small e』になる前に亡くなられてると考えると、、、なんか不思議な気分。 それだけ、今の時代でも近く感じるくらい、後世にも影響力を残した人。
  • むろみ
    4.4
    超よかった。悔しくて無念でたまらない。「もしもジャニスが生きていたら」という平行世界に思いを馳せることしか出来ないのが、本当に悔しい。大好き。
  • pinhead
    -
    ジャニス・ジョプリンさんの、ステージ上でのパフォーマンスが神がかってる。かっこいい。 ジャニス・ジョプリンという人間の生涯を、少しでも知れたので良かったです。
  • ツナキチ
    3.8
    マイナスイメージを排除したのかなという気もするが、良い内容の伝記映画でした。 パール久しぶりに聞こう。
  • まつこ
    3.7
    インタビューと家族に宛てた手紙をもとにジャニスの軌跡を振り返る。愛を求めて叫び続けた彼女の愛の物語。 ジャニス好きの友人が「今までのジャニス作品で一番好きかも」と話していた本作。噂に違わぬ作品でした。 無邪気な笑顔の奥に見える影。 同窓会のシーンが胸を締め付ける。 彼女はとっても正直だけど嘘つきで、大胆だけど臆病で、強いように見えてとっても弱かったように思う。 彼女の歌が今も人の心を掴んで離さないのは人の痛みを知っている彼女の叫びに惹きつけられるからなんだろうな。 今夜はジャニスを聴きながら一杯飲もうかな。 〝歌っているときだけ、ひとりじゃなかった〟
  • カオチ
    4.0
    なんかもうすごくつらい
  • yuupi
    4.5
    ジャニスの歌声は悲しく、苦しく、美しい 劇場でみて大正解でした
  • non
    -
    ジャニス、 こんなにチャーミングに 笑うひとだったんだ、 というのが一番の衝撃だった。 そしてその笑顔が 悲しすぎた。 短すぎる彼女の人生。 とりまきでもなく 仲間でもなく 家族でもなく 彼女が欲しかったのは ただ彼女を受け入れてくれる そういう存在だった。 もう一日早く、 電報を見つけられていたら… そう思わざるを得ない
  • reephan
    3.5
    ジャニス・ジョップリン!本当にジャニスの声、歌う姿は魂を揺さぶられる。 ジャニスの歌は雌の発情期だ!みたいな言葉が映画に出てきたんだけど、まさにそう!というかちょっとちがうんだけど、何かを心の底から求めてるようで、求められている像やこうありたいという願いを演じているような姿が哀しくて、切なくて、苦しくて、そして何より美しい。 決して美人ではないと思うけど、心に傷を負っている、人の痛みを知る人は美しい。 ジャニスに魅かれて、愛した男の人たちの気持ちがわかる映画だった。
  • Yuri
    5.0
    ジャニスの曲をちゃんと聴いたことないです。 でもめちゃくちゃ惹きこまれました。 少女時代、実はけっこうイタイ系の女子だったジャニス。 才能に目覚めてからも、自分が周囲と異質であり、歌以外で求められていないという劣等感、寂しさを抱えている。 でも、みんなそうですよね。 自分自身を愛せなくて、愛してくれる人を求めたり、そのために自分のアピールポイントを探す。 働くということも社会に認められているという一種の自己実現かもしれない。 でも、結局は他人を自分の拠り所にすることは不可能。 ジャニスの歌からは、そんな魂の孤独が伝わって来て、同時に苦しみの中でもがく力強さに勇気付けられました。
  • M
    4.2
    純粋にカッコ良かった 欲を言えばフルで聴きたい
  • みーみー
    4.0
    途中で「Move Over」歌ってるシーンが出てきて、あぁこの曲の人なんだ!ってくらい何にも知らずに観たけど、なんとも言えない複雑な気持ちになった。 歌唱力云々とかいう次元じゃないまさに魂の叫びみたいな歌はすごいし、単純にかっこいい。ただ、その歌詞だったり溢れんばかりのブルースは、結局は孤独によって得ているわけで。すごい平穏で幸せな人生を歩んでたらあんな歌は作れないし歌えないという。そして酒やドラッグにハマって夭逝してしまう。なんだかなぁ。 ちょっと前に観た「AMY」にも通ずるところもあったけど、あっちは結構自業自得感を感じたりもしたのに対して、こっちはやっぱり自分が悪い部分もあるとは思うんだけど、なんだかものすごいかわいそうに思えた。
  • yayay
    3.4
    コンサバなテキサスに育ち、家族の中でも学校でも異質だったジャニス。その孤独を埋めたのが歌であり、酒とドラッグだった。 写真と映像資料、彼女を知る人へのインタビューで構成されたドキュメンタリー。歌手のキャット パワーによるジャニスの手紙の朗読が良かった。魂がほとばしるような歌声の背後の、知的で繊細で女らしい一面が伝わってきた。 いじめられっ子だった高校時代。歌手として成功した後、参加した同窓会で冷たくされるシーンは胸が痛い。 たった四年の活動でレジェンドとなったジャニス ジョプリンの鮮烈な人生の光と影を見た。
「ジャニス リトル・ガール・ブルー」
のレビュー(331件)