この顔、一度見たら忘れない!個性派俳優スティーヴ・ブシェミが活躍する映画まとめ

2016.12.13
映画

すべては魔法にかけられて

玉澤千歩

12月13日が何の日か皆さんは知っていますか? アメリカ出身の俳優スティーヴ・ブシェミの誕生日です!

マジシャン

今年で59歳のお誕生日を迎えるハリウッドきっての個性派俳優の一人。今回は一度見たら忘れられないアクの強い風貌と、クセになる演技をするブシェミの魅力に迫っていきたいと思います。

Who is スティーヴ・ブシェミ?

インザスープ

スティーヴ・ブシェミは1957年生まれ。ニューヨーク市のブルックリン出身です。

リー・ストラスバーグ主宰のアクターズ・スタジオで演技の勉強をしていた彼ですが、俳優になる前は消防士、スタンダップ・コメディアンをしていたという少し変わった経歴を持っています。ちなみに2011年の9.11のテロ事件の時、消防士としてボランティア活動をしていたというエピソードも。

クエンティン・タランティーノ監督やコーエン兄弟、ティム・バートン監督など個性的な監督たちの作品に多く出演していますが、今なおエージェントなどは雇わず自分で出演依頼の電話を受けているんだとか...。

さて今回は数ある出演作の中でも、私がオススメしたい作品をご紹介します!

そこまで言わなくても…ブシェミの顔は変な顔!?

ファーゴ

まずスティーヴ・ブシェミの魅力が堪能できる作品の入門編としてオススメしたいのが、コーエン兄弟監督作品『ファーゴ』

お金目当ての嘘の誘拐事件がいつしか本当になり、全員がドタバタするお話です。お金を巡って変化していく人間模様とありふれた日常の幸せを噛み締める作品ですが、なんといってもブシェミいじりがすごい!

ギョロ目とガタガタの歯並びがキュートなブシェミ。一歩間違えればブサイクと呼ばれそうなその容貌も、スクリーンでは愛らしく見えるのが不思議。一度見たら忘れられない顔だと思います。そんなブシェミの顔をとにかくいじるのが本作です。

ブシェミは誘拐犯の役として出演していますが常に「変な顔」と言われ続けます。

一夜を共にした女性からも「とにかく変な顔の男よ!」と言われてしまう始末。正直ちょっと可哀想…。でもそんなブシェミを愛さずにはいられない。さらに劇中では相方にベルトでしばき倒されたり、銃で顔を撃たれたりとにかく踏んだり蹴ったりな状況を突き進みます。

ブシェミの残念な状況を見て笑わずにはいられません。この作品、実はブシェミのプロモーション映画なのでは?

コーエン兄弟監督作品の常連であるブシェミですが、作品史上最も最悪の運命を辿ります…。どうなるかはその目で確かめてほしいです!

もはや空気扱い! 少しは話を聞いてほしい!

ビッグリボウスキ

こちらもコーエン兄弟監督作品『ビッグ・リボウスキ』。同姓同名の金持ちと間違われ大変な目に遭うお話です。先ほどの『ファーゴ』では顔を散々いじられましたが今度は全くいじられない! むしろブシェミの存在そのものがスルーされます。

ブシェミはボウリング仲間の一人の役として出演していますが、口を開けば「お前は黙ってろ」と一蹴されてしまいます。実はこれ『ファーゴ』でブシェミが非常にお喋りな役を演じたために、セリフを極力減らしたからだそうです。

しかしそれでもブシェミの存在感(スルーっぷり?)は見もの! 気がつけばいつブシェミが出るんだろうとワクワクして笑ってしまうことでしょう。

そしてこの映画は熱狂的なファンによって、毎年リボウスキ・フェスティバルという名前のイベントが開催されています。ホワイト・ルシアンを飲みながら映画の好きな登場人物に扮してボウリングをするというイベントなんだそうですって! 

彼の魅力は額のシワ!? ダメな役が似合う男ブシェミ

ゴーストワールド

ブシェミといえば格好いい悪役や喧嘩に巻き込まれてしまう悲しい役の印象が強いのですが、心優しい役だってできちゃうんです! 

そんな彼を堪能できる作品がこちら、テリー・ツワイゴフ監督の『ゴーストワールド』。親友二人の高校卒業後のすれ違いを描いたお話です。先ほど紹介した作品たちとは違い、喧嘩や騒動に巻き込まれたりしないので安心して観てください!

注目していただきたいのはブシェミの額のシワについて。ブシェミはゾーラ・バーチ演じる、主人公イーニドが恋する男の役ですが、イーニドから無理難題を押しつられた時の困った顔の表情が、眉が下がるのではなくて何故か額にシワが深く刻み込まれていきます。

彼の演技の特徴だと思いますが、常に独特の表情をしています。そのため彼の顔は一度見ると忘れられず印象に残るのかもしれません。

綺麗な表情、完璧な発音、それだけでは演技の面白味がないということを彼は体全体を使って表現しています。その演技力が存分に発揮されたのがこの作品ではないでしょうか。

そしてやっぱりちょっと残念な結末を迎えます。そういう役回り(運命)なのかしら…。

声も個性的! その個性と存在感はピカイチ!

モンスターズインク

皆さんは海外アニメは吹き替え派? それとも字幕派? 作品のテイストにもよりますが、海外の俳優たちの声を聞きながら映画を見るのも素敵だと思います。

個性的と呼ばれるその風貌に目が行きがちなブシェミですが、実は声も個性的! しゃがれた感じでありながら少し高めの声。神経質そうな役からスネ夫のような嫌味キャラまで、何でもこなせてしまうのです! 

さて、そんなブシェミの声を堪能できる作品といえばディズニー映画『モンスターズ・インク』。モンスター社会の中に人間の子供が紛れ込んでてんやわんやするお話です。

ブシェミは主人公サリーをライバル視するランドールというキャラクターですが、甲高い声を使って神経質そうな嫌味なキャラを演じています。俳優として映画に出ている時と変わらぬ存在感を発揮しています。個性を消さない演技をし、それがアニメのキャラクターに魅力につながっているのです。

個人的にはエンドロールのブシェミ演じるランドールが可愛いので、ぜひ最後までチェックしていただきたいです。

気になる次回作は!?

他にもたくさんオススメしたい作品はありますが、筆者がブシェミを知るきっかけになった作品、そして好きになった作品で少しでも皆さんに魅力を伝えたいと思い選ばせていただきました。

映画を見るときは監督、ストーリーなどで選ぶのはもちろん、特定の俳優を追いかけていくのも面白いのではないでしょうか? もしかすると苦手だなあと感じていたジャンルや監督作品が好きになるきっかけにつながるかもしれません。

さて、気になる次回作ですがアンドリュー・ヘイ監督の次回作品『Lean on Pete(原題)』に出演予定です。

他にはオンライン動画配信サービスHuluにてブシェミ主演ドラマ「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」が配信されています。この機会にぜひブシェミ作品をチェックしてみてくださいね!

HAPPY BIRTH DAY Steve Buscemi!

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  • ピカチュウのパパ
    4.2
    日本人の僕にとってアメリカの田舎町の青春なんて憧れしかないけれど、本作はそらを徹底的に壊してくれた。 画面は安っぽくて静かだし 物語はどこまでも暗い。 それは非常にショッキングだけどそれだけ本作が「リアル」なことの証明でもある。 主人公イーニドの持つ「周りの人間はみんなバカ」という自意識は、映画で見せられると腹立たしくもあるけれど誰にだって共感できるはずだ。 彼女が幼い頃に聞いていたであろうレコードから流れる「あなたは特別なのよ」という歌詞がとても切ない。 あるいはその彼女の行く末にいる存在であろうスティーブブシェミが、ついにキレる瞬間の哀れさ、不器用さも印象的だった。 「自立すること、大人になることなんてダサい。そんなことしなくたって私は特別よ!」 というイーニドの生き方は窮屈な田舎町にはそぐわないものだが、本作がイーニドにしてやれるギリギリの優しさがラストに集約されていると思う。 あの幻想的なバスが示すものは決して単純で甘い着地ではないかもしれないが、イーニドは自らのプライドを捨てることも矯正されることもない。 ボロボロに傷ついたってこんな街抜け出してやる!という意思を最後まで貫きバスの中にポツンと座るイーニドには、青春時代への苦くも逞しい決別が見えた。
  • Rio
    4.3
    わたしだ、、ってなるやつ
  • aoi
    3.6
    自分も彼女たちくらいの時は、斜に構えては、面白い人を常にさがしたり、、と身に覚えがありすぎて痛々しくって見てられないわ。 面白い人やイケメンを見つけては、相棒と尾行してたな。あれはあれで楽しかった。 する事や美学なんてなかった、けど普通でいることはつまらないと思ってた。今も思ってるけど。 一人前として社会に受け入れられることは、ふつうになることでも、大人らしく振舞うことでもないと思う。 あの二人が俗に言う「ダサイこじらせ女子」なのだとすると、私もそうなんだと思う。 でも、そこから卒業しないといけないという思いはない。だって、こじらせてる方が楽しいもの。 個性が淘汰されて、平均化されてしまうことはつまらない。 個性をなくした人たちは、同じ顔をしているし、彼らの方が人の目には見えない幽霊のように思える。コンビニ店員、駅員、スーツのサラリーマン、似たような服のOL… 電車に乗って見れば、6.7人掛けの椅子の端から端までが、疲れた顔でスマホをいじっている。個性はどこへ?ぷよぷよみたいに消えんの? 斜に構え、社会にうまく溶け込めないイーニドが社会的にはゴーストなのか?そんな世界やだな。 112分長いなぁ…と思いながら観てたけど、ラストシーンは余韻があってとてもよかった。 あと美術の補講授業シーンは毎回秀逸。 # 207/2018
  • アカウミガメ
    -
    2015 8/31 ふるふるしました。ラストが大好きです。
  • うらん
    2.9
    イーニードが今の自分に似ていて、みてて苦しくなった
「ゴーストワールド」
のレビュー(9673件)