【ホラー映画好きは必見】ついに『呪怨』が完結!「最も怖い映画シリーズ」総まとめ

2015.06.20
まとめ

Nobody's Perfect.

久保田和馬

90年代に日本の映画界を席巻したJホラーブームの中で、『リング』シリーズと並ぶ人気を博している『呪怨』シリーズ。日本国民が選ぶ「最も怖い映画シリーズ」で第1位に輝いたこのシリーズ。皆さんは全部観ておりますでしょうか?

本日6月20日より公開されている『呪怨 ザ・ファイナル』は、16年続いたこのシリーズの最終作として注目すべき一本です。これまでシリーズを追いかけていた人も、そうでない人も、今回の新作をより楽しむために、まずはこれまでの『呪怨』シリーズをすべて振り返って紹介していこうと思います。

<最恐のメインシリーズ>

『呪怨』(1999年・オリジナルビデオ版)

呪怨OV

すべての始まりとも言える、99年に発売されたVシネマ。不登校児の家へ家庭訪問に訪れた小学校教師、数年後にその家で暮らしている家族とその周囲に起こる不穏な現象を描き出し、いわゆる"ショッカー描写"がほとんどないにも関わらず一貫された不気味な世界観がクセになる第1作目です。

『呪怨2』(1999年・オリジナルビデオ版)

呪怨2OV

『呪怨』と同時に発売された『呪怨2』では、1作目の家族の後にあの家に暮らす家族と、1作目に登場した教師の暮らしていたアパートの一室に暮らし始めた家族を中心に描かれていきます。間違いなく、シリーズで一番怖い作品はこれ。1作目と同時に9日間で撮影されたとはとても思えないクオリティの高さです。

『呪怨』(2002年・劇場版)

呪怨1

そして一般層に『呪怨』の存在を定着させた、劇場版第1作目が本作。あの家に暮らす家族と、その祖母の世話を任されたホームヘルパーに降りかかる恐怖を描く一方、さらに時系列が過去と未来へと飛躍し、映画らしいスケール感が出てくるのです。ちなみに俊雄くん役の男の子は、ビデオ版の小山僚太くんから尾関優哉くんに変わります。彼が一番俊雄くんらしさがあります。

『呪怨2』(2003年・劇場版)

呪怨2

これまでのシリーズでは、「あの家」に住んだ家族の周囲に降りかかる恐怖が中心でしたが、本作はかなり特殊。「あの家」に取材に訪れたテレビクルーとその関係者が恐怖に見舞われるという筋書きで、より物語の深くへと入っていきます。これまでの『呪怨』シリーズが継承してきた世界観と、清水崇監督の次作『輪廻』を彷彿とさせる死生観とが非常に上手く絡み合っています。

<こちらも必見の番外編>

『学校の怪談G』(1998年)

98年にテレビ放映された、ホラー短編集。黒沢清を筆頭に、前田晢と清水崇がそれぞれ演出を手がけ、構成にはあの「小中理論」でおなじみの小中千昭がクレジットされています。この中の、清水崇が演出を務めた『片隅』と『4444444444』は、オリジナルビデオ版『呪怨』とリンクしておりますので、是非とも御覧ください。これが日曜日の昼間にテレビでやっていたんですよ。 

『呪怨 白い老女』『呪怨 黒い少女』(2009年)

呪怨白

呪怨黒

『呪怨』シリーズ10周年を記念して作られた、それぞれ1時間の連作中篇。原案と監修を清水崇が務めているが、メガフォンを執ったのは次世代のホラー映画界を牽引するであろう安里麻里と三宅隆太のふたり。とくに三宅監督の『呪怨 白い老女』は、彼が監督を務めた『怪談 新耳袋』の一編とリンクされているので、そちらも注目である。

<〜恐怖は海を渡る〜 ハリウッドリメイク版>

『THE JUON/呪怨』(2004年)

ザ呪怨1

清水崇監督がハリウッドに渡り、主演に『ラストサマー』のサラ・ミシェル・ゲラーを迎え、新たにハリウッドで作り変えた本作。大筋は劇場版1作目に似た作りになっているのですが、多少ディテールが変わっておりますし、何より留学生という設定に無理を感じなくはないのですが……。日本人監督として初めて全米興収1位を獲得した大ヒット作です。

『呪怨 パンデミック』(2006年)

ザ呪怨2

再び清水崇監督によるハリウッド版です。今作では「あの家」に肝試しに訪れた若者たちが恐怖に見舞われるという筋書きで、ついに恐怖現象が海を渡り、海外でも起こるわけです。これまでのシリーズで伽倻子を演じた藤貴子さん、俊雄くんを演じた尾関優哉くんは本作まで。往年のファンにとっては、ここで一度完結したわけです。

『呪怨 ザ・グラッジ3』(2009年)

ザ呪怨3

一周回って再びオリジナルビデオ映画として帰ってきた、ハリウッド版3作目。劇場で上映されなかっただけに、観逃している人も多いのでは。監督はイギリス人のトビー・ウィルキンスに替わり、清水崇は製作総指揮で名を連ねております。一気に毛色が変わってしまいますが、『呪怨』スピリットは継承され続けておりますので、随所に「呪怨らしさ」は感じられます。

<再び蘇った新シリーズ>

『呪怨 ー終わりの始まりー』(2014年)

呪怨おわはじ

満を持して、日本で復活を遂げた新劇場版ともいえる一本。本作から清水崇の名前はクレジットされていませんが、監督を務めたのはJホラー映画の第一人者でもある落合正幸。佐々木希が演じる小学校教師が不登校児童の家を訪れるといった筋書きから、これまでのシリーズへのオマージュを捧げながら、新しい見せ方で恐怖描写を重ねていきます。

『呪怨 ーザ・ファイナルー』(2015年)

呪怨ふぁいなる

そしてついに今週公開されるのが、この『呪怨 ザ・ファイナル』。前作『呪怨 ー終わりの始まりー』で佐々木希が演じた主人公の姉を平愛梨が演じ、「あの家」がすでに解体されているにもかかわらず、繰り返される恐怖の連鎖の真相に迫ります。共演には、桐山漣や、おのののかを始め、前作のキャストも登場するので必見です。

 

さて、最新作を含めて12本の『呪怨』シリーズ。どこから観てもJホラーの代表に相応しい一級品の恐怖が味わえます。

夏はやはりホラー映画!という人も多いはず。期待の新作が遂に公開されるということもあり、これを期に『呪怨』シリーズをおさらいしてみるのはいかがでしょうか。

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    1.8
    物語は前作のラストから始まる。今回は時系列のシャッフルが無く、至ってシンプルな構成になり、個人的にはつまらなくなりました。そして案の定、全然ファイナル感もありませんでした。ヒロインを務めたのはご存知、アモーレと言えばこの方平愛梨。サブヒロインには、最近めっきり見なくなったおのののか。前作に引き続き佐々木希、袴田吉彦も出演している。 前作のリブートから設定がかなり異なり、"主役"は伽倻子から俊雄に完全にバトンタッチされた。でも基本やってる事は一緒だからね…マンネリからの脱却は中々難しい。俊雄の初恋を匂わせ、エレベーター内での暴挙と全員揃ってのニャー!これには笑えても、ビデオ版からこのシリーズを観ている方には、ラストの伽倻子の変貌ぶりには肩を落とされたのでは無いかと…挙げ句の果てには登場人物に「終わらない」とハッキリと言わせてしまう始末。 このシリーズを一通り観終わりましたが、最初は恐怖から始まり、それがいつからか笑いへと変わり、時には腹が立ち、今度はそれを通り越して悲しくなる。僕は深いため息をしながら、そっとこのDVDを取り出し、TSUTAYAのレンタルケースに戻しました。さよなら、僕の知ってる伽倻子。
  • 1.2
    こさくと観た
  • たなかみ
    3.2
    いつも通りの感じでしょう
  • あずーり
    4.0
    映画館で観る貞子は別格。日本ホラー久々に欲しい。
  • 和歌狸
    1.5
    記録
「呪怨 ザ・ファイナル」
のレビュー(896件)