【8年の時を経て遂に公開!】観た人の多くが生涯のベストワンと語る伝説的な映画とは?

2017.03.21
特集

FILMAGA編集部

フィルマーくま

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日本での劇場公開がされていなかったにも関わらず、著名人から一般人まで、これほどまでたくさんの人たちから愛された映画は今までにあったでしょうか?

2009年の本国マレーシアでの公開から、福岡や東京の映画祭を経て、日本国内の各地で自主上映が続けられ、8年に渡り途切れることなく上映の度に満席 ! たくさんの人の心を魅了し、観た人が「生涯のベストワン」と語る映画『タレンタイム〜優しい歌』。

そんな伝説的な映画が、3月25日(土)からシアター・イメージフォーラムほかにて遂に劇場公開されます。
公開に先駆け、先週都内においてFilmarksユーザー限定の試写会を行いました。試写会後は、余韻に浸っていたのか静かに帰られた方が多かったのですが、数時間後、感動のレビューが続出。「アジア映画はあまり観たことがない」というそんな方にも、ぜひ先入観なく観て欲しいイチオシ映画です。

 

《この作品に出会えて良かった!》今は亡き「伝説」の監督が最後に創り出した珠玉の遺作とは?

本作の監督を務めるのは、2000年代初頭から起こったムーブメント「マレーシア・ニューウェーブ」を牽引し、2009年7月に51歳の若さでこの世を去ったマレーシア人女性監督のヤスミン・アフマド。たくさんの民族が暮らすマレーシアという国を映し出す彼女の映画にはマレー語以外に広東語などの中国語やインドの言葉も登場し、様々な宗教や人種に属する人々が登場します。そしてともすればその違いが「壁」になってしまう世界の中で、彼女は様々な人々が混在するその世界をそのままに肯定し、言語や人種の壁を軽やかに越えるヤスミン・ワールドともいうべき世界を描いています。

その独特の感性で描いた作品が世界中から評価され、2004年に発表した『細い目』では東京国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞し、その優しくも鋭い視点から生まれた作風は、今日に続く根強いファンを日本国内に生み出しました。

活動期間は6年で、6本の長編を残した彼女の遺作となり、アフマド監督の最高傑作と称されたのが本作『タレンタイム優しい歌』です。

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  • ■「国境が嫌い」という、亡きヤスミン・アフマド監督の意思が強く表れていた。これからの課題を提示した2人の恋と宗教や民族を越えた友情…。後者は監督の理想として最後のシーンへ。これには自然と涙…。出会えてよかったと思える作品!(胡麻かりんとうさん)
  • ■最後、涙が止まりませんでした。マレーシアの映画は初めてでしたので、先入観はなし。国や社会や宗教の持つ問題を、意思と若さで知らず乗り越えて行く、すがすがしいまでの青春映画でした。こんな素晴らしい映画に出会えて幸せです(やーちゃんさん)
  • ■マレーシア映画を初めて観ました。序盤に感じた馴染みのない異国テイストの違和感も途中でスルッと忘れ、その半端ない映画観が導き出す結論が、ジンワリ心の底に沁みる間違いなく見逃したら勿体ない逸品(noobyooさん)
  • ■マレーシア映画初見の私にとって戸惑う展開もあったけど、言語、宗教、習慣、全てが物珍しく目新しく新鮮だった。ハフィズの静かで強い演奏には涙が溢れました。とても暖かで心が浄化される、大切に観たいそんな映画です(Minaさん)
  • ■涙が止まりませんでした。素敵な音楽と青春物語。また観てみたいと思いました(nievesさん)
  • ■ヤスミン監督のまなざしは未来への優しいインスピレーションに溢れてる。陽光も三日月も。 詩的で温かい音楽も おなかの中にいるみたいに包まれてる気持ちになって、ずっと優しく響いている(Shioriさん)

《★4.2の高評価!》全ての人に「優しさ」を与えてくれる感動作

“タレンタイム” (マレーシア英語=学生の芸能コンテスト)と呼ばれる音楽コンクールに参加する生徒たちそれぞれが抱える悩みや嫉妬、恋愛、家族に対する思いなどを描く群像劇。

ピアノの上手な女子学生ムルーは、耳の聞こえないマヘシュと恋に落ち、二胡を演奏する優等生カーホウは、成績優秀で歌もギターも上手な転入生ハフィズに成績トップの座を奪われ、わだかまりを感じている。マヘシュの叔父に起きる悲劇、ムルーとの交際に強く反対するマヘシュの母、闘病を続けるハフィズの母。民族や宗教の違いによる葛藤も抱えながら、彼らはいよいよコンクール当日を迎える。

年齢や国籍に関わらず、本作が世界中の人々を魅了しているのは、初めて恋した時のときめきや一緒にいられない苦しみ、かけがえのない家族との別れの悲しみ、相反する家庭を持つ友への想いなど、それぞれの登場人物が私たちの想いを代弁してくれる物語の力があるから。きっとそれらの想いを誰かと分かち合いたくなる感動作です

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  • ■思いやりの映画だった!自分の意思では抗えない出会いと別れ。触れる温もりと、誰かのためにという優しさにどれだけ泣いたことか(ひなたさん)
  • ■差別だとか、親子の絆、重いんだけどゆるい感じの笑いもあったりして誰もが素敵と思える映画だと思います(やまさん)
  • ■宗教観もあってか、主人公よりもハフィズの母と子の関係に感情移入してしまう。登場する家族がどれも素敵でした(youさん)
  • ■序盤はそれぞれの登場人物の状況や、習慣や文化に追いつくのが大変な部分があったけれど、それこそがこの作品の魅力にも繋がっていることに途中で気が付きました。もう一度観てみたいです(papachonnさん)
  • ■私には青春というよりは愛の話って感じだったなぁ!恋愛も勿論だけど家族の大切さをすごく感じた!たくさんの言語があるけど、言葉じゃないところにたくさんの大切なことがあった(Mikiさん)
  • ■友が悲しい時にそっと側にいる友の姿に涙した。監督がこの映画が完成した年に亡くなったこと、病気の母役が撮影時闘病中でこの作品が遺作になったこと、ムルー役と祖母が、病気の母役とムルーの妹役が実の母娘ということを意識して観ると、また違った目線で観れるかもしれない(ジャングルさん)

《鑑賞後はサントラ購入必須!?》心揺さぶる音楽、映画を彩る名曲の数々

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本作をさらに魅力的にさせてくれるのが、音楽であることは間違いありません。冒頭の学校を映す場面に重なる曲で、劇中で度々使用され、作品全体を移し出すドビュッシーの「月の光」。エンドクレジットにも使われているインド映画『Aaja Nachle(アージャー・ナチュレー/おいで、踊ろう)』(07)の曲で、ラーハット・ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンが歌う「O Re Piya(オー・レー・ピヤー/おお、愛しい人よ)」。

そして、観た人誰もが忘れないのが、マレーシアの人気アーティストであるピート・テオが作曲した「I Go(アイ・ゴー)、「Angel(エンジェル)」「Just One Boy(ジャスト・ワン・ボーイ)」でしょう。劇中でこの曲が流れたとき、思わず鳥肌が立つほどの感動を生みます。

病床の母を持つハフィズが歌うI Go (アイ・ゴー)」。ピアノが得意な女子学生のムルーが歌う「Angel(エンジェル)」の2曲は以下予告編にて聞くことができます。全てを超えて心は届く。一度聞いたら忘れられない素晴らしい楽曲の数々をぜひ劇場にてご堪能ください。

▼予告 I go ver.

▼予告 Angel ver.

  • ■完璧。挿入歌が挿入歌であるだけでなく、劇伴という言葉をも超えていくかのように、それが地に足のついた形で映画とともに流れる。このサントラは手元に置きたいと思わせてくれる、稀有な音楽映画にして普遍的青春映画の傑作(マコッサさん)
  • ■多民族国家マレーシアの環境や時代背景、それらを巧みに使いながらみずみずしいほどの青春に乗せて「優しさ」が伝わる素晴らしい歌が聴こえて来る。この映画の音楽は久しぶりに鳥肌が立ってしまうレベルの素晴らしいものだった(atsukiさん)
  • ■生徒達が歌う曲や挿入歌も心に響く素敵な曲ばかり。自分の気持ちに素直になること 思いを貫いて生きることで得られる幸せ 自分が死ぬ時 後悔のない生き方が出来たらいいなぁととても大切なものに気付かされる映画でした(ちはなさん)
  • ■音楽と歌によって感情が受けとめ易かったし、最後の音楽と歌で受け止め溜まっていた感情が溢れ涙が出ました(gakuさん)

《多民族国家マレーシアだからこそ表れる「壁」》監督が映画を通じて伝えたかった「メッセージ」とは?

多民族国家マレーシアを舞台に、マレー語、中国語、タミル語など様々な言語が使われ、民族や宗教が異なる人々が登場する本作。登場人物たちの使用する言語や生活環境を見比べながら鑑賞すると、民族や宗教の「壁」の存在にも気づくでしょう。

「国境がきらい」というヤスミン・アフマド監督はその現存する「壁」を乗り越えるために、ユーモアたっぷりに本作を描くことで、前向きな気持ちになるような映画に作りあげました。民族や宗教の異なる恋愛や友情。そこには悲劇もありますが、それを受け入れ応援する人々が登場します。「社会へのメッセージ」が込められている点も本作の魅力に違いありません。

民族、宗教など全ての壁を越えていくという強いメッセージが込められ、観る者を魅了してやまない力が宿っている『タレンタイム優しい歌』は、ヤスミン監督作品として初めての劇場公開になります。この最高の機会をどうかお見逃がすことなく。生涯を通じて大切な一本に出会えるかもしれません。

なお、3月18日から24日にかけて東京のシアター・イメージフォーラムにてヤスミン・アフマド監督の特集上映が開催中。長編監督作5本が鑑賞できます。また3月24日には、『タレンタイム~優しい歌』でチャーミングな先生を演じている、女優で歌手のアディバ・ヌールさんのトークショーを実施。同作、初日舞台挨拶にも登壇の予定です。

・参照:シアター・イメージフォーラム公式HP[リンク

◆映画『タレンタイム優しい歌』 information

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あらすじ:ある高校で、音楽コンクール“タレンタイム”(マレーシア英語で学生の芸能コンテストのこと)が開催される。ピアノの上手な女子学生ムルーは、耳の聞こえないマヘシュと恋に落ちる。二胡を演奏する優等生カーホウは、成績優秀で歌もギターも上手な転入生ハフィズに成績トップの座を奪われ、わだかまりを感じている。マヘシュの叔父に起きる悲劇、ムルーとの交際に強く反対するマヘシュの母、闘病を続けるハフィズの母……。マレー系、インド系、中国系…民族や宗教の違いによる葛藤も抱えながら、彼らはいよいよコンクール当日を迎える――。

上映時間:115分

〈2017年3月25日(土)シアター・イメージフォーラム、4月シネマート心斎橋ほか全国順次公開〉

配給:ムヴィオラ

公式サイト:http://www.moviola.jp/talentime/[リンク

(C)Primeworks Studios Sdn Bhd

※記事内の★スコアは2017年3月18日時点のものです。

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