たくさん配信される作品の中から、有名じゃないけどすごく好き、というのを見つけるのも、Netflixの楽しみ方のひとつ。2021年上半期に配信開始された多くの作品の中から、ネトフリ編集部メンバーがこれぞと選んだ、マイベスト作品をご紹介します。
ネトフリ編集部 DIZのベスト作品
『モキシー ~私たちのムーブメント~』
田舎の学校で、生徒たちが性差別に立ち向かい、革命を起こしていく青春映画。学校だけでなく、世界中いたるところにある差別や理不尽な抑圧に声をあげていく事の大切さを教えてくれ、自分にできることから始める勇気をくれる、最高のエンパワーメント作品です。
ネトフリ編集部 DIZ:SNSを中心に活動している映画アクティビスト。常に幅広いジャンルの映画やドラマをチェックしている。好きなネトフリ作品は『DARK』『The OA』『アンブレラ・アカデミー』など。
ネトフリ編集部 YJのベスト作品
『パラサイト 半地下の家族』
冒頭、真ん中、最後のシーンを並べると、最初と最後の構図が同じ。でも最初はカメラが上がり、ラストはカメラが下がる。実は真ん中で家政婦が落ちるところから、物語も転落していくんです。こういうメタファーが詰まったこの映画は、最高のお年玉でした。
ネトフリ編集部 YJ コン:韓国生まれ育ち、日本歴19年のネトフリ編集部メンバー。しばらく韓国の作品を観ていなかったことから最新の文化と長い間距離を置いてしまっていたが『愛の不時着』と『梨泰院クラス』をはじめとする、韓国ドラマブームの再来をきっかけに韓国の文化にリコネクト中。ネトフリで観れる推しの韓国ドラマは『秘密の森 S1』『ライブ』。
ネトフリ編集部 岡田和美のベスト作品
『オクトパスの神秘: 海の賢者は語る』
海洋ドキュメンタリーかと思ったら、とても美しいラブストーリーでした。真ダコの「彼女」に夢中になった人間の男性。心通わせた時間と、やがて訪れる荘厳な別れ。もうタコは食べられません。(タコ焼き食べたけど)
ネトフリ編集部 岡田和美:海外ドラマに韓ドラ、リアリティーショーまでいろいろ観る雑食。好きなネトフリ作品は『ヴィンチェンツォ』『賢い医師生活』『ザ・クラウン』など。
ネトフリ編集部 伊藤のベスト作品
『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』
バレエを踊る70歳男性。”暗黙の了解”に真っ向から殴り込みにいく挑戦的なモチーフをどこまでも優しく描き、『秒速5センチメートル』を思わせるラストシーンまで落涙しながら駆け抜けました。「韓流=イケメンとの恋愛」という偏見を取り払ってくれた作品です。
ネトフリ編集部 伊藤:アニメ好き。邦画、明るいコメディ中心にチェック。「クィア・アイ」はメンバーの著書も購入済のファン。『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』『ナビレラ』で韓ドラの面白さを知り勉強中です。
ネトフリ編集部 照沼健太のベスト作品
『SSSS.DYNAZENON』
「円谷プロダクション」と人気アニメ制作スタジオ「TRIGGER」によるオリジナル作品。独特のヒロイン造形に魅力を感じて毎週観ていましたが、最終回で号泣。目立つギミックや、脚本上の起伏には乏しいかもしれませんが、しみじみと良かったです。
ネトフリ編集部 照沼健太:編集者・ライター・写真家。「エヴァが完結するまでは死ねない」を公言していたが、まだまだ楽しみな作品多数。アニメや欧米作品ばかり観てきたので、最近は『ヴィンチェンツォ』と『ナビレラ』などの韓国ドラマに挑戦中。
ネトフリ編集部 新里碧のベスト作品
『時の面影』
イングランド東部にあるサットン・フー遺跡発掘の事実を元にした物語。決して目立つ作品ではありませんが、品の良い音楽と落ち着いたトーンの映像が心地よく、静かだけれど心の深いところで燃え盛るような考古学のロマンを感じる作品でした。博物館好き、考古学好きには全力でおすすめしたい作品です。
ネトフリ編集部 新里 碧:旅と工作と古いものが好きなイラストレーター/取材漫画家。好きなネトフリ作品は『ストレンジャー・シングス』と『ノット・オーケー』。最近は、『インディー・ジョーンズ』シリーズを観なおしています。
ネトフリ編集部 國方麻紀のベスト作品
「都市を歩くように -フラン・レボウィッツの視点-」
巨匠マーティン・スコセッシが、御歳70の辛口作家フラン・レボウィッツの視点を通してニューヨークを紐解くドキュメンタリー。
欲深さを感じて許せないという「ウェルネス」についての見解やアンディ・ウォーホルが亡くなる2週間前に彼の絵を売却した裏話など、どの話でもレボウィッツ節が炸裂し、スコセッシ監督が大笑いしている様子が伺えて、それがまた微笑ましいです。フラン・レボウィッツの独特の弁舌と潔い生き方にすっかり魅了されました。
ネトフリ編集部 國方麻紀:ウェブエディター歴20年。バイオレンス、B級、アニメが好き。Jホラー、リアリティ番組が苦手。好きなネトフリ作品は『クイーンズ・ギャンビット』『Sweet Home -俺と世界の絶望-』など。
転載元:Netflix note