『言の葉の庭』と古民家カフェの自家焙煎珈琲【映画と楽しむ1杯の珈琲】

2017.06.20
ライフスタイル

珈琲と映画のある暮らし

蛭田智也

梅雨の時期におすすめの映画

梅雨になると雨が多くジメジメしているせいか、憂鬱な気分になってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、梅雨って美しいんだなと思ってもらえるような映画を紹介します!

雨の風景が美しく描かれている映画『言の葉の庭』あらすじと魅力

言の葉の庭

それぞれが歩き出すために、僕らは出会った。

靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は学校をさぼり、日本庭園で靴のスケッチを描いている。
そこで出会った、謎めいた年上の女性・ユキノ。やがて二人は約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、心を通わせていく。

が、梅雨は明けようとしていた……。

 

鮮烈なビジュアル表現と観る者それぞれの心に染み入る物語表現で、国内外の若者に大きな影響を与えてきた新海誠監督。
昨年公開の『君の名は。』のロングラン大ヒットによりメジャークリエイターの一員となった新海監督が、2013年に発表したこの短編作品は、万葉集の一篇から始まる”孤悲”の物語。
独特の感性と言葉選びにより、まるで小説を読むような味わいとテーマ性を持った繊細なドラマを紡ぎだす。

”いままで生きてきて、今が一番幸せかもしれない”


ユキノが珈琲をドリップしたとき、二人の想いが一瞬にしてつながっていく。

古民家カフェ「コーヒー くろねこ舎」

この映画を観るために用意したのが「コーヒー くろねこ舎」という古民家カフェのエチオピアの珈琲豆だ。

ジメジメした雨の日は、どっしりとした珈琲をゆっくり飲んで過ごすのがよい。

「コーヒー くろねこ舎」では6月27日まで、梅雨の季節に寄り添う「雨と花のワルツ展」という4人の作家さんが集うイベントが行われ、梅雨の時期を楽しみにしている想いが伝わる。

店内にはたくさんの本や雑誌があり、店内から見渡せるお庭の緑の風景が映画に出てくるシーンと重なり、心を落ち着かせてくれた。

くろねこ舎店内

こちらのお店で小さな焙煎機を使って、自家焙煎を行っている店主の今野もとこさん。

くろねこ店主

数種エチオピアの珈琲豆は中深煎り。コクが豊かでほろ苦い、奥深い味わい。

タカオが靴職人を目指し、年上の女性・ユキノに憧れを抱いた気持ちは、この珈琲のようにほろ苦いものだったのだと思う。

珈琲豆 くろねこ舎2

映画のシーンのように、ペーパードリップで珈琲を抽出。

ドリップ くろねこ

焙煎したばかりの珈琲豆は中心をめがけてゆっくりとお湯を注いでいくと、珈琲の粉がふくれあがる。

このときのコーヒーの香りに包まれると、心安らかな幸せな気持ちになる。

コーヒーくろねこ

まだ高校生のタカオは、珈琲の味をどんな風に感じたのだろうか。

梅雨の時期、このコーヒーの香りに包まれ、幸せな気分を味わいながらゆっくり観てみるのはいかがでしょうか。
 
 
【Shop info】
コーヒー くろねこ舎
mint0319.blog.fc2.com/

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  • hiroki
    2.8
    ちょっとアレな感じというか、違和感というか、綺麗だから恥ずかしくないけど恥ずかしいというか、いい映画なのに突っ込んでしまいそうになるというか、女の人も現実にいそうなのに現実感無いというか、本当の意味でこういう男子と女子いないよ、みたいな。 とりあえず、性欲と性癖を同時に感じる映画でした。こういう映画は、そうだな…新開誠監督はクリストフ・シュリンゲンズィーフと同じ村出身ってことでいいかな。
  • AkihikoSamizo
    2.6
    考えると話が深いことに気づく。
  • SayakaHachisu
    4.3
    描写が美しいです。雨の日が好きになる。
  • 米騒動
    3.7
    とてもアニメを見てるとは思えない映像。でも「秒速五センチメートル」の方が好き。
  • Mazaquita
    3.6
    こんなに短い映画だって知らなかった! ずっと秦さんのRainが好きなのもあって ずっと見たかった作品。 映像美は言うまでもなく素晴らしいし 特に時間の流れを早送りしてる感じのシーンは 「君の名は。」よりもセリフが少なくて 音楽に語らせてる感じが良い。 タカオが高校1年生にしては 大人びてるって雰囲気が 先輩に殴り込みにいくシーンだったり 最後のシーンで「嫌いだ!」ってわめいてみたり そういうところがやっぱり年相応で その「高校生にしては」っていう部分と 「高校生らしさ」のバランスが上手いなと思った。 これがゆきのちゃん目線だと 「私だけずっと止まったまま」って言う風に 自分の幼さを自虐してることそれ自体が ゆきのちゃんの年齢を物語ってるというか この違いが見えてきた瞬間に 最初に短歌を言って去ったシーンで 二人の間にあった気持ちのギャップに気づかされる。 古典の先生って生徒に気づいて欲しいだけで発した側と 返し歌を見つけて恋のサインだと確信してしまった受け側。 「君の名は。」だと ファンタジーな分 伏線回収とかストーリーの複雑性が 一番の魅力になりがちだけど こちらの作品は静かだからこそ キャラクターの人間味に集中できる。
「言の葉の庭」
のレビュー(44128件)