梅雨の時期におすすめの映画
梅雨になると雨が多くジメジメしているせいか、憂鬱な気分になってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、梅雨って美しいんだなと思ってもらえるような映画を紹介します!
雨の風景が美しく描かれている映画『言の葉の庭』あらすじと魅力
それぞれが歩き出すために、僕らは出会った。
靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は学校をさぼり、日本庭園で靴のスケッチを描いている。
そこで出会った、謎めいた年上の女性・ユキノ。やがて二人は約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、心を通わせていく。
が、梅雨は明けようとしていた……。
鮮烈なビジュアル表現と観る者それぞれの心に染み入る物語表現で、国内外の若者に大きな影響を与えてきた新海誠監督。
昨年公開の『君の名は。』のロングラン大ヒットによりメジャークリエイターの一員となった新海監督が、2013年に発表したこの短編作品は、万葉集の一篇から始まる”孤悲”の物語。
独特の感性と言葉選びにより、まるで小説を読むような味わいとテーマ性を持った繊細なドラマを紡ぎだす。
”いままで生きてきて、今が一番幸せかもしれない”
ユキノが珈琲をドリップしたとき、二人の想いが一瞬にしてつながっていく。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】古民家カフェ「コーヒー くろねこ舎」
この映画を観るために用意したのが「コーヒー くろねこ舎」という古民家カフェのエチオピアの珈琲豆だ。
ジメジメした雨の日は、どっしりとした珈琲をゆっくり飲んで過ごすのがよい。
「コーヒー くろねこ舎」では6月27日まで、梅雨の季節に寄り添う「雨と花のワルツ展」という4人の作家さんが集うイベントが行われ、梅雨の時期を楽しみにしている想いが伝わる。
店内にはたくさんの本や雑誌があり、店内から見渡せるお庭の緑の風景が映画に出てくるシーンと重なり、心を落ち着かせてくれた。
こちらのお店で小さな焙煎機を使って、自家焙煎を行っている店主の今野もとこさん。
数種エチオピアの珈琲豆は中深煎り。コクが豊かでほろ苦い、奥深い味わい。
タカオが靴職人を目指し、年上の女性・ユキノに憧れを抱いた気持ちは、この珈琲のようにほろ苦いものだったのだと思う。
映画のシーンのように、ペーパードリップで珈琲を抽出。
焙煎したばかりの珈琲豆は中心をめがけてゆっくりとお湯を注いでいくと、珈琲の粉がふくれあがる。
このときのコーヒーの香りに包まれると、心安らかな幸せな気持ちになる。
まだ高校生のタカオは、珈琲の味をどんな風に感じたのだろうか。