園子温監督が魂のすべてを注ぎ込んだ衝撃のドラマ『東京ヴァンパイアホテル』

現在、Amazonプライム・ビデオにて全9話が独占配信中の『東京ヴァンパイアホテル』は、園子温監督が長年温めていた企画をようやく昇華した、魂のすべてを注ぎ込んだドラマだ。初のオリジナルドラマ、そして初のヴァンパイア作品という冠がつく本作、一体どんなものかと興味津々の方も多いだろう。百聞は一見に如かず、まずはトレーラーを確認してほしい。

これまでに例を見ない、やみつきになる衝撃作

東京ヴァンパイアホテル

強烈なインパクトを残すトレーラーは、とにかく「????」が頭を駆け巡る。正直に言えば、第1話を観終わった感想は「……! ……? ……?」、第2話を観終わった感想は「????? &?????」、そして、第3話を観終わった段階で、ようやく「!」と腑に落ちる展開を迎える(しかし、まだまだ謎に次ぐ謎が待ち受けるのだが)。

主演の夏帆&共演の満島真之介をもってしても、「第3話までは序章!」とのことで、つまり第4話から物語が本格的にスタートするという、例を見ないつくりになっている。「わかりやすく」が主流の現代において、視聴者を鮮やかに裏切る「わけのわからなさ」、もっと言えば「後半になってすべてがわかってくる感じ」は、ドラマを観続けられるテンションを維持する理由にもなるだろう。

実写映像化の限界に挑戦した血湧き肉躍る描写

東京ヴァンパイアホテル

地球と人類の滅亡を図る2種の吸血族と人類の闘いが描かれている世界観は、さながらヴァンパイア・スプラッター・アクションとでも形容するのが正解なのだろうか。第1話の冒頭では、しょこたん(中川翔子、殺人鬼・ギガ役)がいきなり居酒屋にやってきて、その場の全員を死刑、というか惨殺するシーンからスタートする。笑いながらマシンガンをぶっ放し、かと思えば、地味にナイフやフォークでぐさぐさやっちまう痛いさまは、「ああ、園監督、超やる気だな……!」という、ドラマへの本気度を伝えてくれる。

園監督作品の沼に落ちた方の多くが、『自殺サークル』(02)、『愛のむきだし』(08)、『冷たい熱帯魚』(10)あたりで取り込まれたのではないだろうか。近年手掛ける作品は、より大衆に向けた作りでも巧みな演出力をいかんなく発揮し、我々ファンもうならせてくれてはいるものの、「もっと……もっと……!」と、激しい描写を望む自分もどこかにはいた。そんなモヤモヤ&やきもきを払拭する何かを、「東京ヴァンパイアホテル」は、ありあまる熱量で応えてくれており、往年のファンもにんまりする仕上がりだろう。昨日と同じ今日、今日と同じであろう明日を送る人に、喝と刺激をくれるドラマでもある。

なにもかもが規格外のアクション

東京ヴァンパイアホテル

本作では、「これってドラマ?」と目を疑うほどの規格外のアクション、爆破等々がお目見えする。第1話の終盤では、夏帆演じるK、そして満島演じる山田による激しいガンアクション、さらには車が大破するシーンが盛り込まれている。先日行われた完成披露試写会(第1~3話までを上映)に登壇した園監督いわく、「そのシーンはCGが1つもない。いい車にちゃんと穴を開けて、銃痕をつけて、全部実写でやりました。街も壊すために作った」という気合いの入れよう。「最初にがつんといいシーンを撮りたいと思って」と園監督が思いのたけを込めるオリジナルドラマ、観ない理由がどこにあるのだろうか。

◆Amazonオリジナル『東京ヴァンパイアホテル』 information

東京ヴァンパイアホテル

22歳の誕生日を迎えるマナミ(冨手麻妙)。彼女を付けねらう謎の吸血鬼たちから、強大な力を持つK(夏帆)は彼女を怒涛の戦いの中で救おうとする。吸血族から狙われるマナミ、そして不思議な力を持つKはいったい何者なのか。物語は怒涛のアクションと銃撃戦で幕を開ける。その日、若い男女ばかりがホテル・レクイエムに招待される。山田(満島真之介)という謎の男と、奇怪な女帝(安達祐実)とエリザベート・バートリ(神楽坂恵)がこのどぎつく美しい宮殿のようなホテルに住み、ホテルを取り仕切っている。招待された人々はホテル内で山田が主催する全国合コン大会に参加する若い男女たちだ。突如、山田が明日世界は滅び、このホテル内にいる人間だけが助かる道が残されていると宣言をする。どよめく人々。信じられない人々。 「ここにいる者たちが生き残る!我々の餌となって!」ホテルの下には広大な地下空間が広がり、人間はそこで愛を営み、人類を繁栄させ、女帝と山田ら吸血鬼コルビン族から永遠に食らわれ続けるしか存続の道がないのだという。集められた若者一同は、完璧なシェルターであるホテルで地球と人類が滅亡するのを目の当たりにする。ホテルの外は死の灰で覆われた。絶望する者、ホテルの外へ出ようとする者、コルビン族の支配を覆そうとする者。そしてその支配に甘んじる者。そこへ、マナミを奪取しようとするKがコルビン族を滅亡させるべく乗り込んでくる。かくして、人類そして吸血鬼たちの存亡をかけた戦いが始まる。人類は生き残り続けることができるのか。マナミは何故コルビン族とドラキュラ族から狙われるのか?そしてKの運命は―。

Amazonプライム・ビデオにて全9話独占配信中
視聴ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B072JZXT2L/ref=dvm_jp_pv_pm_tvh_002
(C)2017NIKKATSU

Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】

 

※2021年12月28日時点のVOD配信情報です。

公式アカウントをフォロー

  • RSS

  • PSYCHE
    2.4
    ご都合主義映画 アングラわからんわたしには全くわからんし、アングラ気取ってるのかアングラなのかもわからん。 スコアはアクション頑張ってた役者と血の色が良かったからと安達祐実のを見たかったのが見れたから。 ドラマを探してもなくて映画版を見たけど(Amazonドラマなのに映画だけあるのなぜ?) 2時間でも飽きたのに連ドラだと面白かったのかな。話はしおりつまらないのかわからず。 監督崇拝者は別としてな。 バンパイヤ一族とドラキュラ一族が争うって最初っからどゆこと⁇となりましたが ま、ええか関西人と関東人で争うみたいなもんかと思いみたら 最初のしょこたんのバイオレンスで、あまりにバイオレンスすぎて怖さの実感はなかったけれど、 全てにおいてこの調子でした。だから好きな人は好きだと思う。 血は血の色で良かったけど。 ネタバレ全開かもしれないし 文句しかないので崇拝者は回れ右して欲しい ↓ でわたしは安達祐実さんがお雛さんみたいになって人を体にとりこむ切り抜きをみて、見よーと思ったんだが、 安達祐実がキャラクター二人してる事で困惑。一人二役なのか同一人物なのか。 それなら、 お母様がしんだらお雛さんじゃなくて田中さんがお内裏様になりとりこむ、またはバトリーさんがとりこむ(監督妻だすの好きだね、なんなんだろうね)んじゃなかろか?と真面目に思ってる間もバイオレンスが続く。 全てにおいて大量血と裸と死体とまぁ真っ赤(おもろいのがメガネかけて裸でうねうねしてる人いた) その他大勢のセリフ一言で監督から性加害受けてる人いるかも…と思わせてしまうくらい性癖の塊にしか思えん。 でさー なんかわけわかんないのよ。 田中さんの服の色が続いてるしーんで変わったり(テレビ版つないでいるからか?) なぜか歩けなくなる主人公が次は歩いたり飛んだり、言葉喋れなくなったり、 実質主役の夏帆の血だらけの服がシャワー浴びたら真っ白になったり、濡れてセクシーになるはずなのに今新しいの着ました!みたいに真っ白。笑うしかない。 で、最初の大量殺人がバンパイヤホテルへの招待状3枚のためだった意味よ。意味ないやろ。あれはしょこたんでやりたかっただけやろ。 テーブルに土足あげてる時点でこいつらは殺していいけどな。 あんなの死体片付けてもわかるやろ っていうかあれを揉み消す力があるとは思えない夏帆側の宗教〜だし 結局赤ちゃん3人の生き残りも待ちにまったお供え物(22才にしたのはなぜ?はたちじゃないのもわからん)だし なぜ主人公が夏帆側に行ったのかも、教祖とやって嬉しそうなのもわっからーん。夏帆は教祖ラブでカッチーンだったのに味方するのもわからん。 人間界がなくなったのに人間が勝ち残るのも(全て眉間に穴をあけたか首切り落としたか)もあやしいし わからんしかない! 人間どもも部屋入れて放置もわからん 次はペアにしてエッチさせるのもみはるのもわからん! ぜーんぶわからん! やりたい画をやりたかっただけやろ? 安達祐実のお雛さんが飲み込まなくても壁から入れられるのを最初にわかり、なんでやねんとなりました。 と、めっちゃご都合主義すぎました! ほんとインパクトしかねえ‼︎ バイオレンス好きにはたまらんかもしれんが飽きないですかね コレ。 主人公を坊主にまでする設定はなんですかね。監督のいやらしさは充分に感じました。
  • Ryo
    2.4
    みた
  • みとまうみ
    1.5
    本当は0~1.0なんやけど、出てはる役者さんたちは今思えば好きやし、個人的に懐かしくてほっこりする方もおられるので1.5にしています。 園子温監督作って全体的に好きじゃないんですけど、前述の役者さん関係でこの度観るに至りました。 役者さんが違かったら見やんかったと思う オフショット的なので「ヴァンパイアとドラキュラが区別できない人多い」みたいなこと言うてたくらいに、そこに話の重きを起きすぎてキャラクターが浅くておもんない ただの歯が鋭利な人間ぽい人間じゃない人達でしかない 名作のオマージュなのかなと思うような描写もあったけど、ちっともそれにワクワクしてる間もないくらいに 男性にはギャーギャー騒がせて 女性にはアンアン言わせる ずっとうるさい🥹 あと出演者が急に変わりすぎる、その辺でもう画面を見ずに音声だけでほぼ鑑賞(?)した 後半で連れてこられた人間に焦点当てた話をするなら、その出演者も前半でチラチラフューチャーしないと「あ!あのキャラか~」ってならん😂 前半の人間たちはみんな死んだんかなと思ったら、しばらく経つと後ろの背景としておるけど、いやいや、その人たち目立たんとあかんやろという。 それとも、背景と化してたのは予算の都合で同じ役者さんがやってるけど別人の設定なのか。 基本セリフがないからそれもわからない🥹 結論としては相変わらず園子温好まんわ~...って感じです。
  • うり
    3.2
    女性の裸シーンあり
東京ヴァンパイアホテル
のレビュー(1774件)