TOKYO MXの人気バラエティ番組「バラいろダンディ」で、玉袋筋太郎(以下:玉さん)&RHYMESTER 宇多丸(以下:宇多さん)の映画好きコンビが月に一度とっておきの映画を解説するコーナー「水曜バラいろショー」。
7月のテーマは「暴露映画」! 今夜も、宇多さん玉さんがイチオシの暴露映画をご紹介。まずはFilmarksの映画ランキングから!
映画好きが思い浮かべる「暴露映画」といえば…!?
玉:さあ、今日のテーマはこちら暴露映画! これ大丈夫かな。暴露ってね、宇多ちゃん。
宇多:はい、世の中の皆さんは「暴露」と言えばどんな映画を思い浮かべるのか、TSUTAYAさんがオススメする国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」によるランキング。いつも皆さんわかっていらっしゃるチョイスをしてくださっています。こちらです、どうぞ!
Filmarks「暴露映画」ランキングTOP10
1位:『FAKE』(2016年/日本)
2位:『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』(2010年/アメリカ)
3位:『スポットライト 世紀のスクープ』(2015年/アメリカ)
4位:『ナイトクローラー』(2014年/アメリカ)
5位: ? ? ?
6位:『アクト・オブ・キリング』(2012年/デンマーク)
7位:『JSA』(2000年/韓国)
8位:『SCOOP!』(2016年/日本)
9位:『インサイダー』(1999年/アメリカ)
10位:『カポーティ』(2005年/アメリカ)
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玉:さあ、宇多ちゃんどう?
宇多:やっぱり『FAKE』ね、森達也監督。佐村河内さんの、めちゃくちゃ面白い映画でございました。
玉:やっぱりすごい点数高いな。
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宇多:『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』とか、こういうドキュメンタリー系だったりとか、『スポットライト 世紀のスクープ』もこれまさに暴露というか、カトリック教会が児童虐待をしていたという内容でございます。
玉:それか。
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宇多:『アクト・オブ・キリング』これも、インドネシアで大量の人が殺されたという昔の事件を扱ってます。
玉:あー、それね。
宇多:なかなか皆さんいい作品をあげられてますね。
玉:でも、5位が空いてるね。
宇多:そう、まさに5位が本日私がオススメする「暴露映画」でございます。こちら、どうぞ!
驚きの告発映画!『スノーデン』(2016)
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宇多:『スノーデン』は、オリバー・ストーン監督の最新作でございます。NSA(アメリカ国家安全保障局)に勤めていたエドワード・スノーデンという実在の方の話ですね。皆さんも、記憶に新しい事件ですよね。
玉:そうそう。
宇多:アメリカが、世界中のインターネットを通じて、本当に世界中の人々の情報を監視していたという。それを、NSAの職員であったエドワード・スノーデンさんが告発したら、国家の敵として、アメリカを今追われている状態ですよね。ロシアに一旦かくまわれてというような。まだまだ現在進行形の社会問題。
玉:うん。
宇多:オリバー・ストーン監督は社会問題系というか、社会派監督としては有名ですね。彼の『プラトーン』とか『7月4日に生まれて』とか、『JFK』でもいいですけど、ああいう愛国者ゆえの苦渋の告発というのはオリバー・ストーンの一番得意なテーマですね。
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宇多:ですけど、『スノーデン』はまさに現在、今のお話。
玉:今だもんね。こえーな。
宇多:まだこういうことやってんのかという。インターネット時代になりまして、ある意味一番そういうのが恐ろしくなっているという話でございます。
脅かされるプライバシー…!日本にも超関係ある話
宇多:『スノーデン』の見所ポイント! まず、映画のけっこう前半。PCのスイッチを起動していない状態、つまり電源が切れている状態なのに、デスクトップを閉め忘れた状態のカメラをハッキングして部屋を覗くという。
玉:その手があったか!
宇多:この映画でも、スノーデンさんが途中から怖くなっちゃって、恋人に「頼むからPC(のカメラ)にシールを貼ってくれ」って頼む場面があってね。ちょっと強迫神経的になってきちゃって。それを踏まえて、ここに注目していただきたい。
宇多:「日本も当然無縁じゃない…どころか、超〜関係ある話!! ちょっとビックリしちゃいます」。エドワード・スノーデンさん、一時期、日本の横田基地で働いてた時期があるんですが、その頃の「マジ?」となるこちらのエピソードをご覧ください。どうぞ!
(『スノーデン』の映像を観ながら)
宇多:自衛隊の人を招いて、でも「日本国民への監視は断られた」と。でも「(実際は)監視したけどね」と。したんですよ! で、通信システムだけじゃなくて、いろんなところにプログラムを紛れ込ませて、「もし日本が同盟国でなくなった日には、彼らは終わり」という。”マルウェア”というスパイソフトを紛れ込ませて、世界のどの国も、敵対国、同盟国関係なく。で、いろんな有名企業とかにもやっちゃってますよというような告発。思わず、えっ!?ていうね。
玉:こわいねぇ。
宇多:日本の自衛隊の人が(施設を)見学してるときは、奴らに見せてもいいところしか見せてないと。「見せちゃいけないようないろんなことを実際はやってたんだけど、奴ら(自衛隊)を安心させるためにこういうものを見せてた」みたいなことも言ってて。
玉:こわい!
宇多:この『スノーデン』、ドキュメンタリーとかルポルタージュ本もありますので、そちらの方もおすすめでございます。日本の皆さん、現代におけるプライバシー、どうやって気を付けなきゃいけないかということ。この時代にふさわしい作品なので、ぜひご覧ください!
玉さんがおくる!芸能界 暴露本屋大賞
今夜は玉さんが、芸能人が自ら告白した暴露内容を紹介。あの有名芸能人・ミュージシャンからスポーツ選手まで、驚きの内容を次々と…! 最後に玉さんがスタジオもビックリの自分の過去を暴露したところで、次回のテーマを紹介!
次回8月2日(水)のテーマは「愛妻家映画」
玉:さあ、次回8月のテーマはこちら!
宇多・玉:「愛妻家映画」!
宇多:ということでね、世の中不倫ブームなんて言ってますけどね。どんな映画が出てくるのか、ぜひ楽しみにしていてください。
宇多・玉:以上、「水曜バラいろショー」でした!
■オトナの夜のワイドショー!「バラいろダンディ」番組公式サイト
(月〜金曜日 21:00〜21:55放送)
水曜バラいろショー過去放送分 書き起こし
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※2021年5月26日時点のVOD配信情報です。