日本国内でのディズニー映画歴代興行収入第1位を記録して、社会現象となった傑作ミュージカルアニメーション。主題歌「Let It Go」は、子どもから大人までに愛され、現在でもカラオケで長く歌い継がれている。これらの功績から、第86回アカデミー賞では長編アニメーション賞と主題歌賞を受賞した。
大ヒットを受けて続編やオムニバスなども制作されて、勢いは公開から8年経った今でも衰えていない。ディズニープリンセスの性格や考え方には現代の視点が用いられたり、のちのミュージカル映画の大ヒットに貢献したりなど、映画史の転換期を作り出した。日本語吹き替え版では、神田沙也加や松たか子など普段は女優として活躍している名優が声優に挑戦した。
アレンデール王国家の姉妹であるアナとエルザの友情が美しく描かれた、新時代のディズニーアニメの金字塔。映画『アナと雪の女王』のあらすじ&キャスト、映画ファンからのレビューをまとめて紹介。
映画『アナと雪の女王』(2013)あらすじ
幼い頃は仲良し姉妹だった姉のエルサと妹のアナ。しかし触れたものを凍らせる力を持つ姉のエルサは、幼い頃に妹を危険に晒してしまったことから引きこもってしまう。やがて両親が亡くなり王位を引き継ぐことになったエルサは“禁断の力”を抑えきれず王国に冬をもたらす……。いたたまれず、城を飛び出し雪山の氷の城で自分を解き放つエルサ。そんな姉の苦しみを知ったアナは、エルサと王国を救うためにあとを追うのだが……。
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映画『アナと雪の女王』キャスト一覧
()は日本語吹替キャスト
アナ/クリステン・ベル(神田沙也加)
アレンデール王国、王家の次女。明るくて素直な性格で、エルサと仲が良かった頃に戻るために行動を起こす。
エルサ/イディナ・メンゼル(松たか子)
アレンデール王国、王家の長女。穏やかな性格。触れたものを凍らせる能力を持ったことで、人を傷つけないように部屋に閉じこもる生活を送るようになる。
クリストフ/ジョナサン・グロフ(原慎一郎)
山男。山中で暮らしていたが、アナがエルサを探しているときに出会う。
オラフ/ジョシュ・ギャッド(武内駿輔)
雪だるま。ユーモラスで周りを明るくさせる無邪気さを持っている。エルサが能力を使って生み出した。
ハンス/サンティノ・フォンタナ(津田英佑)
南諸国の王子でアナの婚約者。紳士的な性格の裏には、ある秘密があった。
その他、キャスト
ウェーゼルトン公爵/アラン・テュディック(多田野曜平)
パビー/キアラン・ハインズ(安崎求)
Filmarksに集まる評価&レビューは?
Filmarksで228,700Mark(※2021年11月12日現在)を超えて圧倒的な人気を誇る本作。寄せられたレビューを見てみると、「自然にキャラクターが歌い始めるディズニーのミュージカル的手法は見事」「歌が全部良くて、当時流行った理由も納得」など楽曲のレベルの高さや、ミュージカルが苦手でも楽しめるディズニーらしい演出を絶賛する声が多くありました。近年でのミュージシャン伝記映画やミュージカルはヒットが難しいと言われていた分、本作が映画界に与えた衝撃はのちに大きな影響を与えました。
また「王子不要のディズニープリンセスって現代的」「アンチディズニープリンセス 愛の形の多様性が表現された」などその意外なストーリー展開を評価する声も多く上がりました。ディズニー映画といえば、男女の恋愛をいかにロマンティックに描くかが魅力のひとつなっていますが、時代の変化によってプリンセス造形は大きく変化しています。そして本作では、そこからさらに現代的な価値観を加えて、そもそも恋愛をしないことという選択を鮮やかに提示して見せました。結果的に、アナとエルザの姉妹愛に焦点が絞られたことで、世代に問わず多くの人に愛される普遍的なドラマに仕上がりました。公開当時はまだ子どもだった方が改めて見返してみると、新たな発見があるかもしれません。
2021年11月26日には新作ディズニー・ミュージカル映画『ミラベルと魔法だらけの家』が公開予定とのことで、予習として本作を鑑賞してみるのはどうでしょうか!
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※2021年11月12日時点の情報です。