映画ファンが「これぞ青春」と唸る!“文化祭”が印象的な映画9選

恋と映画は出会うタイミングが全て

真央masao

『リンダ リンダ リンダ』『サマーフィルにのって』『世界でいちばん長い写真』など、「文化祭」映画9作品をご紹介。

学生時代の思い出といえば、運動会に修学旅行、部活など色んなことが浮かびますね。中でも“THE 青春”を感じるものといえば、「文化祭」ではないでしょうか。中心で楽しんでいた人も、そうでない人も、思い返してみると「青春してたな〜」と、しみじみしてしまうかもしれません。きっと多くの人の青春の1ページに「文化祭」はあるでしょう。そこで今回は、青春を感じる「文化祭」映画10作品をご紹介します。

リンダ リンダ リンダ』(2005)

リンダ リンダ リンダ

『苦役列車』『もらとりあむタマ子』などの山下敦弘が監督を務め、ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇などが出演したガールズバンドの青春ドラマ。

高校の文化祭直前にトラブルに見舞われ、出演が難しくなってしまったドラムの響子、キーボードの恵、ベースの望は途方にくれていた。そこで偶然「THE BLUE HEARTS」を見つけた3人は、これなら演奏できると意気込むが、ボーカルが不在だった。そこに偶然通りかかった韓国人留学生・ソンを引き入れるのだが……。

高校生らしい若さはじける演奏が印象的。ペ・ドゥナ演じるソンの、言葉の壁を超えた歌唱に心奪われる。

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サマーフィルにのって』(2020)

サマーフィルムにのって

CMやMVなどを手掛ける映像監督・松本壮史の初長編映画。主演は元乃木坂46の伊藤万理華。

映画部に所属する女子高生のハダシは時代劇オタクで、時代劇映画を撮影したいと考えているものの、恋愛映画好きの映画部では撮影のチャンスが回ってこない。そんな中、凛太郎という理想の武士役と出会い、文化祭でゲリラ上映をするために時代劇の撮影を開始する。しかし、凛太郎には誰にも言えない秘密があった。

個性豊かな仲間たちと撮影している姿は青春そのもの。いいものを作ろうとする意気込みに溢れたラストシーンは心にグッとくる。

坂道のアポロン』(2017)

坂道のアポロン

小玉ユキの同名人気漫画を、『ソラニン』『アオハライド』などの三木孝浩監督で実写映画化。出演は知念侑李、中川大志、小松菜奈など。

ピアノだけが拠り所だった薫は、転校先で誰もが恐れる不良の千太郎とその幼なじみの律子に出会う。クラシックばかり弾いていた薫だったが、レコード店の地下でドラムを叩く千太郎を目の当たりにして、ジャズにのめり込んでいく。やがて薫は律子に恋心を抱くが、律子の想い人は千太郎、という切ない三角関係なってしまう。それでも、薫と千太郎で奏でる音楽はいつも最高だった。しかしある事件をきっかけに少しずつ変わってしまって……。

微妙な距離になってしまった薫と千太郎が、急遽セッションすることになる文化祭のシーンが印象的。

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志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2017)

志乃ちゃんは自分の名前がいえない

「惡の華」などの漫画家・押見修造の同名コミックを、『嘘八百』『百円の恋』などの足立紳が脚本で実写映画化。監督の湯浅弘章は長編映画デビュー作。主演は南沙良、蒔田彩珠。

上手く言葉を話せないために周囲となじめない志乃は、音痴だけど音楽好きな加代と校舎裏で出会い、一緒に過ごすようになる。人が苦手で卑屈になりがちな志乃だったが、加代から文化祭にバンドで出ようと誘われ少しずつ変わっていく。平穏で楽しい日々を過ごす志乃だったが、自分をからかった同級生の男子・菊地が強引に参加することになり……。

学校中の人気者を集めたような学生バンドにはない、傷だらけで愛おしい二人の姿が印象的。胸を打つラストに涙が溢れる。

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思い、思われ、ふり、ふられ』(2020)

思い、思われ、ふり、ふられ

「アオハライド」「ストロボ・エッジ」などの咲坂伊緒の同名コミックをアニメーション映画化。同年に実写映画化もされている。

同じマンションに住み、同じ学校に通う高校1年生の4人。タイプの全く違う朱里と由奈。朱里の義理の弟の理央、由奈の幼なじみの和臣。理央に憧れる由奈、朱里に言えない想いを抱える理央、秘密を抱える朱里、ある秘密を目撃してしまった和臣。それぞれが相手を思えば思うほどすれ違っていく、切なすぎる青春の物語。

生徒として参加する文化祭は本作でも大事なシーンになっていて、好きな人と一緒に会場を回りたいと考えたり、甘酸っぱい青春が詰まっている一作。

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世界でいちばん長い写真』(2018)

世界でいちばん長い写真

「武士道シックスティーン」「ストロベリーナイト」などの誉田哲也が実話を基にした同名小説を、『にがくてあまい』などの草野翔吾監督で映画化。出演は高杉真宙、武田梨奈、松本穂香。

写真部の宏伸は引っ込み思案で人を撮るのが苦手で、部長の三好に怒られてばかりだった。高校最後の夏休みのある日、宏伸は従姉の温子が働くリサイクルショップで、今まで見たことがない大きなカメラを見つける。それは世にも珍しい、360°を撮影できるパノラマカメラだった。

文化祭の場所取りで苦い思いをした宏伸が、文化祭の最後に全部活を集めてパノラマ撮影をするシーンが印象的。青春の一番輝かしい瞬間を切り取り残すことができる「写真」の魅力を感じる作品。

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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(1984)

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー

高橋留美子原作の人気漫画「うる星やつら」の劇場版オリジナル長編アニメーション。監督は『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』や『機動警察パトレイバー2 the Movie』などの押井守。

あたるの通う友引高校は、明日の文化祭に向けて準備を進めていた。ところが、翌日になってもまだ文化祭の前日のままで……。最初は誰もわからなかったが、それに気づいた途端、友引町のほとんどの人が消えてしまう。あたるは仲間たちとともに謎の解明に挑むが……。

永遠に文化祭の前日にループしてしまう原因の理由が印象的。文化祭は準備している期間も楽しいですが、アニメーションならではのカオスな展開にワクワクが止まらない一作。

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ウォーターボーイズ』(2001)

ウォーターボーイズ

実際にあった男子校水泳部のシンクロ公演をモデルに、『スウィングガールズ』『サバイバルファミリー』などの矢口史靖監督で映画化。出演は妻夫木聡、玉木宏、近藤公園、三浦アキフミ、金子貴俊など。

唯野男子高校水泳部は、たった1名の部員・鈴木しかおらず廃部寸前。そこに美人教師・佐久間が顧問に就任し、一度は部員が増えたものの、佐久間が教えるのは競泳ではなくシンクロだということを知った部員たちは逃げ出してしまう。鈴木を含む残った5人で渋々シンクロをすることになった彼らは、文化祭での公演を目指して特訓を開始するが……。

男子高校生が様々な困難を乗り越え、文化祭で見事なシンクロを披露するラストは必見。男子高校生ならではのノリも微笑ましく、笑えて感動できる一作。

青春デンデケデケデケ』(1992)

青春デンデケデケデケ

芦原すなおが直木賞を受賞した同名小説を、日本映画界の巨匠・大林宣彦監督が実写映画化。音楽は久石譲が担当。

1960年代の四国の田舎町で、ある日たまたまラジオから流れてきたベンチャーズの音楽に衝撃を受けた藤原竹良は、高校に入ったらバンドを結成しようと決意する。愉快なメンバーを集め、バイトをしてエレキギターを買い、音楽に明け暮れていく。

文化祭×高校生バンドという王道なストーリーながらも、今よりもっとロックミュージックに力強さがあった時代を感じれる作品。

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※2021年11月19日時点でのVOD情報です。

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