『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督最新作『ダンケルク』は、そのテーマ、演出方法、撮影技法、すべてにおいて“一線を画す”ノーランメソッド全開の快作だ。すでに米興収ランキング2週連続No.1、世界60か国以上で初登場No.1を記録し、2018年のアカデミー賞最有力の呼び声高く、“2017年9月の映画期待度ランキングNo.1”とFilmarksユーザーからの激賞レビューも続々! 9月9日(土)の日本公開前に、ノーラン最高傑作とされる『ダンケルク』の魅力を紐解きたい。
絶体絶命の地ダンケルク。それぞれの未来を懸けた“史上最大の救出作戦”が始まる――。
新作を公開するたびに、その斬新な世界観と圧倒的映像で、究極の映像体験を提供するノーラン監督。長編10作目となる最新作『ダンケルク』で、自身初となる実話に挑んだ。
舞台は第二次世界大戦初期、フランス北端の港町ダンケルク。この地にドイツ軍によってイギリス・フランス連合軍40万人が追い詰められた。背後は海、陸と空は敵だらけ。全滅か降伏か、タイムリミットが迫る。そんな逃げ場なしの状況でも、生き抜くことを諦めないトミー(フィン・ホワイトヘッド)とその仲間(ハリー・スタイルズ)ら、若き兵士たち。
一方、母国イギリスでは海の向こう側=ダンケルクにいる仲間たちを助けるため、民間船までをも動員した大規模な救出作戦が動き始める。ドーソン(マーク・ライランス)もその一人。危険を承知で息子と共に小船で向かい、それに続くように英空軍スピットファイアのパイロット(トム・ハーディ)も限られた燃料で命の保証もない地へと出撃。やがて彼らの情熱は、事態を大きく動かすことに。
果たして、トミーと仲間たちは生き抜くことができるのか!? そして勇気ある人々の作戦の行方は!? それぞれの未来を懸けた“史上最大の救出作戦”が始まる!
■力を合わせるって言葉は嫌いだが市民が兵隊に対して感謝の気持ちを持ってるため、ダンケルクへ迎えに来たわけである。人たちが協力しなければ救われない命がある(moumou_life_kさん)
■終始残酷な描写はないのに戦争の悲惨さ そして生きて帰りたいという皆の強い気持ちはきちんと伝わるメッセージ性の高い作品だと思います。ダンケルクについて あまり知りませんでしたが 絶体絶命の状況からどうやって脱出したのか、色々な立場に立って体験した気持ちになれます。終了時は胸がいっぱいの放心状態でした。(FUYUTOさん)
■他国のことでありながら万国に共通する原理的なメッセージで、本当に一瞬で涙が出た。脚色しすぎず忠実に描写したからこそ、ダンケルクの兵士を追体験できたのかもしれない。(gengengさん)
必ず生き抜く――。涙なしでは語れない濃密なドラマを彩る演技派キャストたち。
“史上最大の救出作戦”を息もつかせない99分間の濃密な人間ドラマとして描いた『ダンケルク』。今もなお、団結する心=“ダンケルク・スピリット”として英国民の心に深く刻まれているこの題材を、英国が誇る演技派キャストたちが彩った。
ノーラン作品常連のトム・ハーディ、キリアン・マーフィをはじめ、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞<助演男優賞>に輝いた名優マーク・ライランス、演出家と俳優の両面で才能を発揮するケネス・ブラナー、本作で俳優デビューを飾った世界的人気ボーイズグループ「ワン・ダイレクション」のメンバー、ハリー・スタイルズ、さらに映画デビューをノーラン作品主演で飾ったフィン・ホワイトヘッドら次世代を担う若手イケメン俳優らが集結。
すべてが初体験の新人たちを配する演出は、“ダンケルクからの脱出”をまるで観客も追随しているかのような臨場感を作り出している。ベテラン勢も加わり、それぞれが確かな演技を披露して作品のレベルを底上げに成功。“絶対に生きて帰る”という強い決意、“絶対に助ける”という強い意志、“絶対に守る”という強い信念、それぞれの想いが交錯し、涙なしで語れないラストへと向かっていく。
■ひたすらに逃げ惑い、生きることに全力な、CGのないイギリス人の映画魂を体感した。あんなに泣いたタイタニックみたいなことが数分おきに起こり、嘘のない空と海と陸とに完全に持ってかれた…(filmaholic1988さん)
■「確固たる信念」と「人間の誇り」をもって勇気ある選択をとる人々もいる。けっして彼らは軍人・民間人の別や世代、性別を問わない。「将来への希望」を抱かせてくれる、そんな彼らの行動にこそ、本作がこんにち創られた「意義」が見いだせるかもしれない。(ムムキさん)
■パイロット役のトム・ハーディ、マスクしてるから目しか見えないんだけど、目の演技がすごかった…。(kyoko_618さん)
■今作が大作初参加となるフィン・ホワイトヘッドくんですが十二分にインパクトありました。一方で脇を固めるは実力俳優たち。マーク・ライランスに震えました。(AYAKAさん)
鑑賞後、語らずにはいられない! 360°で迫る“究極の映像体験”
上映開始から、ノーラン節が全開! まず身体にしみこんでくるのが時計の針のカウントダウン。そして陸・海・空、3つの舞台、3つの異なる時間軸の出来事が、ひとつの物語として同時進行していくタイムリミット・サスペンス的な手法を採用している。デビュー作『メメント』から“時間”を自由自在に操るノーランの集大成だ。凄まじいスピード感で切り替わる3つの視点、360°から迫りくる怒涛展開は、全神経を研ぎ澄まさないと見届けられない、まさに“究極の映像体験”!
またノーランは「あのダンケルクをゴーグルなしのヴァーチャルリアリティとして体感してほしいを」と語っており、仏ダンケルクの浜でロケ撮影、英国戦闘機スピットファイアに高解像度のIMAXを搭載し飛行させ、当時の駆逐艦やダンケルクへと向かった小舟を博物館から借り、本物の戦闘機や戦艦を沈めるなど、CGでは創り出せない本物の映像に徹底的にこだわっている。
そして、本作の最大のポイントは、相手を打ち負かす“戦い”ではなく、生き残りをかけた“撤退”を描いているということ。絶体絶命の地から生還を目指すというシンプルで普遍的なストーリーを、『ダンケルク』では主題に選択した。ノーランが培った究極の映像と音響技術を駆使して、観客を追い込み、観る者は撤退劇を体感していくことに! このかつてない緊迫感と臨場感は、『ダンケルク』鑑賞後、人に語らずにはいられないほどの超絶体験となるだろう。
■画面を突き破ってくるこの緊張感は何なのか。これが究極の映画体験なのだろうか。ついにクリストファー・ノーランの映像世界は映画と現実の境界線を消すギリギリのラインへと到達してしまった。(fujikatuさん)
■3つの時間軸と3つの視点で物語が進み圧倒的な没入感を体感できる。あの瞬間は1940年のダンケルクにいたってかんじ。(1945ltcmさん)
■1番最初のシーンの銃声一発目で体が震え、そこからラストまで音での体の震えが止まらなかった。時計の針の音と、音楽と銃声全ての音が劇場全体を揺らしていたのがほんとにすごかった。1人の登場人物に感情移入ができて現場にいるような感覚にもなった。今までで最高の作品になった(OBRIGADOさん)
■あんなにも美しく戦闘機を描くのに、強烈に反戦を訴えかけている。この二つが両立させる監督の手腕に驚いてばかり居る。途轍もないものを観てしまった。素晴らしかった。ノーランが好きでよかった。(810ibaraさん)
映画『ダンケルク』は、2017年9月9日(土)より、全国ロードショー!
◆映画『ダンケルク』 information
あらすじ:1940年、フランス北端の海辺の町ダンケルクに追いつめられた英仏40万の兵士たち。はるか海の彼方、共に生きて帰ると誓った3人。限られた時間で兵士たちを救い出すために、ドーバー海峡にいる全船舶を総動員した史上最大の撤退作戦が決行される。民間船をも含めた総勢900隻が自らの命も顧みず一斉にダンケルクに向かう中、ドイツ敵軍による陸海空3方向からの猛攻撃が押し寄せる。迫るタイムリミット、若者たちは生きて帰ることができるのか――。
上映時間:1時間46分(本編99分)
<9月9日(土)より全国公開>
配給:ワーナー・ブラザース
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/ #ダンケルク
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※2021年12月28日時点のVOD配信情報です。