今年の夏は「肝試さない」!ビビリな人でも笑って観れる?ホラー×コメディ映画12選

人との出会いに日々感謝(ライター・編集)

大久保渉

no obake

夏の風物詩―肝試し。本当に嫌いです。大嫌いです。一体何が面白いのでしょうか?だって、オバケ、怖いじゃないですか。今時そんなの、流行りませんって。

さてさて、みなさん、ここはひとつ、今年から新しく【肝試さない】というのはいかがでしょうか?オバケやゾンビはでてくるものの、それでも笑ってみてられる、そんなホラー×お笑いの映画を12作品選んでみました。

単純に、ホラーテイストをパロったもの、マヌケなオバケをたおすもの、そんなかんじでまとめてみました。基本的には「絶対に怖くない」ものだけを選んでおります。「グロ」は控え目です。

『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(2014)・ニュージーランド

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア

現代を生きるヴァンパイアの生態を追った衝撃のドキュメンタリー映画!!とはいうものの、ヴァンパイアって、色々とその生活が不便みたいで…。

中世から現代にかけて色々とその生活を変えたり変えなかったり、彼らの陽気(?)な生活が面白おかしく描かれていきます。「入ってもいいよ」って人から言われないと余所の家に入れないものだから、繁華街とかではなかなか遊びづらいみたいです…。

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『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)・イギリス

ショーン・オブ・ザ・デッド

ゾンビのふりをして歩けばゾンビに襲われない!?どこに逃げるの、え、バーに逃げるの!?そんなにバーが好きなの!?アメリカ発のゾンビ映画を思いっきりパロったイギリス映画。

ちょっとグロいシーンもありますが、ホラーの定番をあえてハズすような演出にいちいちニヤニヤしてしまいます。監督は、今や押しも押されぬ人気監督のエドガー・ライト(『ワールズ・エンド~酔っ払いが世界を救う!』)。

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『ゾンビーノ』(2006)・カナダ

ゾンビーノ

そこは、ゾンビであふれかえった世界。増えつづけるゾンビに対して政府がとった対応とは…、ゾンビをペットにしちゃうこと。つまりは、ええ、コメディ映画です。首輪(服従装置?)をつけて、ゾンビをいいように扱う人間たち。そんな中、少年と犬、ならぬ、少年とゾンビ、ふたり(?)のあつい友情に、思わずほっこりしてしまうかもしれません(笑)。

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『パラノーマン ブライス・ホローの謎』(2012)・アメリカ

パラノーマン

アニメーションで久しぶりにキマした!一番のオススメです!!子供はもちろん、大人も十分に楽しめる、思わずジーンときてしまう1作です!

主人公は、死者が見えるせいで周りから気持ち悪がられている少年。予告編はアドベンチャー風になっていますが、作品自体にはもっと細かい人物設定があって、世の中から受け入れられない少年の切なさ、葛藤、それでも前に進んでいくすがたが丁寧に描きこまれています。

何気ないセリフのひとつひとつをとってみても本当に良くって、例えば、とりとめのない1シーン、主人公に駆け寄っていく親友―(主人公)「ひとりになりたいんだ」(親友)「僕もだよ。一緒にひとりになろう」といっては寄りそい歩いていくシーン。個と個はそれぞれ違うけれども、それでも一緒に歩けるんだよ、っていう、劇中のドラマにも通じるような素晴らしいシーンに心がもっていかれてしまいました。

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主人公ノーマンは、死者が見えてしまう能力のせいで周囲から気味悪がられている男の子

『トイ・ストーリー・オブ・テラー!』(2013)・アメリカ

トイ・ストーリー・オブ・テラー

2017年公開予定の『トイ・ストーリー4』まで待てない!!そんな方にもおすすめの1本です。

決してパチモンなどではございません。ストーリー設定はきちんと『トイ・ストーリー3』のエンディングからつづいております。声優陣も、ウッディ(トム・ハンクス/唐沢寿明)、バズ(ティム・アレン/所ジョージ)とオリジナルキャストが勢ぞろい。

とあるモーテルにて、おもちゃの仲間がひとりひとり不意にいなくなってしまう恐怖を前に、ジェシーが頑張って事件解決にのりだします!同じくオリジナル短編作品の、『ハワイアン・バケーション』もおすすめです(ディズニー系チャンネルでやってました)。

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『モンスター・ハウス』(2006)・アメリカ

モンスターハウス

空き家が…、人を…、飲み込む!?空き家が生きている!?もやしっ子、おデブちゃん、三つ編み少女、少年冒険ものにはうってつけの3人組がてんやわんやしながらモンスター・ハウスとたたかうお話。

製作は、ロバート・ゼメキス(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)×スティーブン・スピルバーグ。クライマックスのぐるぐると回るカメラアングルなんかは流石の演出で、なかなかバカにできないスリリングな迫力がありました。安心安全、お子様と一緒に見るのに最適な一作です。

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『モンスター・ホテル』(2012)・アメリカ

モンスターホテル

『トムとジェリー』などで有名なカートゥーン・ネットワークで腕をふるってきた監督の作品。なるほど、キャラクターの動きがギャグっぽくて、喜怒哀楽が爆発していて、思わず「あらまぁー」と言ってしまうほどに笑ってしまいました。

モンスター専用のリゾートホテル。娘に過保護なドラキュラパパと、外界が気になる箱入り娘。そこにあらわれた人間のチャラ男が、娘とイイ感じになったり、父親に追いやられたりしていきます。色んなパターンの「ドタバタ系追いかけっこ」が楽しめ、後半で展開される父娘のドラマもまたキラリと光っていて良い作品でした。

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『キャスパー』(1995)・アメリカ

キャスパー

人里離れた古びた洋館。ひと気もないのにささやく声が…。

「やい、すがたを見せろ!」そこにあらわれたのが…、「ハーイ、僕、キャスパー!」。ああ、なんともかわいらしい。とにかく子供のオバケ“キャスパー”が可愛らしいのです。

ひとりぼっちで寂いしいのかな。TVを観てはため息ついて。人が来てはソワソワしちゃって。そして引っ越してきた人間の女の子に恋なんかもしちゃって…。一緒になって意地悪なオバケと戦ってくれるキャスパーと、是非ともお友達になりたいと思っちゃいました。

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『ビートルジュース』(1988)・アメリカ

ビートルジュース

ティム・バートン監督の出世作!!『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』に通じるような、陽気で不気味なおばけの世界がおもしろおかしく描かれています。

おばけ役には、コメディアン俳優の実力発揮、マイケル・キートン(『バードマン』)。主人公の少女役には、とびきりキュートな人気子役(当時9歳)、ウィノナ・ライダー(『シザー・ハンズ』)。気弱なオバケ、ハチャメチャなオバケ、様々なオバケ。ティム・バートン節炸裂の一本です!

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『さまよう魂たち』(1996)・アメリカ

さまよう魂たち

主演:マイケル・J・フォックス(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)!監督:ピーター・ジャクソン(『ロード・オブ・ザ・リング』)!そんな組み合わせで面白くないはずがない!

オバケが見える主人公。悪魔払い師のフリをして、仲良しオバケとグルになって金もうけをする毎日。しかしそんな中、街では次々と人が死ぬという本当に怪奇な事件が起こり始める…。事件解決に向けたサスペンスが映画全体をひっぱっていて、見せ場もキリっと決まっていて、流石の演出、ピーター・ジャクソン監督だと思いました。

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『ビルとテッドの地獄旅行』(1991)・アメリカ

ビートルジュース

隠れた名作!?とにかくおすすめしたいんです!

地獄めぐりをするビルとテッド。そんなふたりのおバカっぷりがもう本当に最高なんです。死神も黙る、おバカっぷり。超超ポジティブシンキング。こんなふたりになれたなら、もう怖いものなんてなくなるだろうなぁ、と思える一本。おバカコンビの片われ演じるキアヌ・リーブス(『マトリックス』シリーズ)のお茶目バカっぷり(?)にも注目です!

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『ヤング・フランケンシュタイン』

ヤングフランケンシュタイン

名作『フランケンシュタイン』のパロディ映画。主人公は、怪物をつくったフランケンシュタイン博士の孫という設定。彼も彼で怪物を生み出したものの、お話は全然シリアスにならず…。

人間の「愚かさ」を描いている点についていえば元ネタと同じなのですが、「愚かさ」がどうにもおバカな方向へばかりむいてしまっているようでして。監督は、コメディ映画の巨匠メル・ブルックス。監督お得意の「へんてこダンスシーン」も健在です。

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最後に

『ゴースト・バスターズ』(1984)、『アダムス・ファミリー』(1991)、『永遠に美しく…』(1992)、『最終絶叫計画』(2000)、『ホーンテッドマンション』(2003)、等々。他にも色々とあったりなかったりもするのですが、ただ正直言って、今回のカテゴリーはなかなか線引きが難しいところでもあったのです。

『スクリーム』(1996)も笑えるっちゃあ笑えるし、『悪魔のいけにえ』(1974)、『死霊のはらわた』(1981)もくだらない面白さがあるし。どこからどこまでが怖いのか、笑えるのか…。でも、基本的に私は怖がりなので、とにかく自分が笑えたものだけを選んでみました。

「ややホラーOK」な方々には、2010年以降の、古典ホラーに捻りを加えた『キャビン』(2012)や『ラスト・エクソシズム』(2010)、あるいは『スリザー』(2006)なんかを本当はオススメしたいところなのですが、一応それなりに怖いところがあったり、グロかったりもするので、今回はやめておきます。

 

※2021年5月31日時点のVOD配信情報です。

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  • するめちゃん
    3
    眠くなる クレイアニメすごい
  • とげまる
    4.5
    【2023年110本目】 こーいう可愛い×ホラーなアニメ映画ってめちゃくちゃ大好物!!! 小学生の冬にミッドナイトホラースクールってアニメを雪遊びして帰ってきてからストーブでぬくぬくしながら観ていた記憶が蘇ってきてよりエモエモのエモだった! ミッドナイトホラースクールがアマプラで観れるのにも気付けたので、教えてくれたすくりねには圧倒的感謝…!!!
  • なりかけゾンビ
    4
    物語も素敵だけど…男の子の部屋のゾンビの雑貨に興奮した映画w 内容 幽霊と話せるノーマンは周囲から変人扱いされていた。ある日大叔父さんからある本を魔女の墓地で読まないと大変なことになる…と告げられる。 『KUBO二本弦の秘密』や『コララインとボタンの魔女』、『ボックストロール』 などの傑作を生み出し続けた〝スタジオ・ライカ〟の作品 脚本が綺麗にまとまっているのよ〜😭 周囲から恐れられて処刑されてしまった人の話とか、かなりダークな内容だけど その分終わり方が明るくてとても面白かった❗️ 懲りずにずーーーーっと襲撃してくるゾンビも良かったんだけど 個人的には主人公のノーマンの部屋にあるゾンビグッズがめちゃくちゃ最高だった‼️👍 アラームと共に墓から手が突き出る目覚まし時計に 周囲を照らせなさそうなゾンビの頭のランプ ゾンビフィギュアの数々… 全部俺にくれ!!!!! まあ、ハロウィン直前にぴったりな可愛くて、幽霊やゾンビにまみれた映画でした😆
  • 4
    ハロウィンシーズンにぴったりすぎる可愛い
  • muscle
    -
    せっかく脳みそを踏み潰すカットで始まっているのに、対話ゲームを繰り返すばかりで奇妙な展開に全然ならない。そんなことで改心する、悟られることの繰り返しなの!?って感じ。本当にこれを見れば見るほど『竜そば』の細田守がいかに対話可能性に賭けていないかが身に染みた。クソリプを送ってくる方こそ、何かを言うことで人が変わる可能性を信じているということ。しゃべればしゃべるほどチープになり、クソリプに近づいていくこと。主人公が間に合う!間に合わない!のサスペンス感が足りてない。「間に合う」とはそこにいるということ。3Dも本当に今かかってる?ってぐらい薄くてかなり残念。ただ終盤の地面から突き出してくる樹木、稲妻のエフェクトはやや3D甲斐があった。
パラノーマン ブライス・ホローの謎
のレビュー(3517件)