菅田将暉の演技の幅の広さハンパないやん!コメディセンスが最高な『セトウツミ』

2017.10.09
映画

映画観て、絵描いて、ハイッ!

フクイヒロシ

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菅田将暉が少年院出て復讐に燃える男を演じているのが『あゝ、荒野』。前篇(10月7日公開)と後篇(10月21日公開)でトータル305分の大作。苛烈な人間ドラマと迫力のボクシングシーンと覚悟を決めた今野杏南がみどころの話題作です。

この『あゝ、荒野』と対になるのが同じく菅田将暉主演セトウツミ(2016)。上映時間75分。川辺に座って友達とただ喋ってるだけの高校生の放課後。命を賭した死闘!も出生の秘密!もない、半径5m高さ1.7mの等身大のドラマです。

「菅田将暉ってよく出てるなー」程度にしか関心がありませんでしたがセトウツミを劇場で観て以来、度胸も技術もすごい人だと注目しています。

そういうわけで今回は、昨年の劇場公開時にはみんな「DVDで観りゃいいリスト」に入れてたセトウツミを紹介いたします!

映画『セトウツミ』人物相関図

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瀬戸と内海だからセトウツミ。「喋るだけの青春」という宣伝コピーの割には登場人物が多くて描くのがめんど……、とても描き甲斐がありました。

さすがにダウンタウンを敬愛している菅田将暉だけあってコメディセンスが素晴らしい。ただし、監督は「漫才にしないでくれ」とたびたび注文をしていたようです。「漫才」はおそらくスピードとテンポが大事なんだと思いますが、セトウツミでの2人の掛け合いはちゃんとしたリアルな会話になっていました。

監督:大森立嗣!

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大森立嗣監督というと『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』や『さよなら渓谷』などの重い人間ドラマをイメージして、なぜセトウツミを?と疑問でしたが、そういえば「まほろ駅前」シリーズでゆるい空気感のバディ映画を撮っている方でした。セトウツミの監督してピッタリだったわけです。

意外とカラッとした青春劇

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SNS世代のジメッとしたリア充への嫉妬映画だったらイヤだったんですが、全然そんなことはなく普遍的でカラッとしたものでした。ただ正直でいる2人だから観ててむしろ爽やかな気持ちになります。

特徴的なのはセトとウツミの距離感。一緒にいて喋ってたら楽しいけど、お互いの家の事情とかには深入りしない。誰よりも心開いているけど、あんまり相手に踏み込み過ぎるとこの関係が壊れてしまうことも知ってる。もしセトが部活再開したりウツミの塾の時間が変わったらサラリと終わってしまうのでしょう。刹那的な青春をクールに捉えている映画だと思います。

改めてDVDで観なおしたらやっぱり面白くて「続編やってくんないかなー」と思っていたら、テレ東でドラマ化されるんですってよ!そちらもチェックですよ(10月13日よりオンエア)!

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    4.0
    出来上がったもんを観て面白いと言うのは簡単だし、ローカロリーで作られたことが露わな作品だからすごく楽して勝ちに行ってるような印象になりかねないけど、じゃあいざ作るとなると、発明と度胸と技術が尋常じゃなく求められてると思う。 テンポ系で撮ってしまいそうな会話劇を、敢えてじっくり撮るという選択。しゃべくりが面白いようでいて、笑ってしまうのは間。実景の妙と、ふたりの抜群の間の作り方、間の芝居。喋ること、喋ることで笑わせることを念頭に置いてしまったら作れない種類の笑いだよなあ。ふたりがほんまに仲よさそうなんもニヤニヤする。これがすごく大事っぽい。ふたりが上手すぎて、中条さんがかわいそうなくらい。 内海の話になったときの、モノローグ中の撮り方が素敵。色味とコントラストを変えつつハイスピード。すごく内海に似合ったモノローグ。 テーマ曲を作る、それを一本槍にするのいうのも発明かも。それが鳴るだけで、オチる。オトせる。会話はぬるっとしてても、オチた感じになる。 ◆◆ 個人的にキュンキュンしたのは、瀬戸の話をしなかったことだったりする。 瀬戸の話をしてしまうと、両思いが明確になるだけだし、両思いが明確じゃないことこそがキュンなのだと思う。友達って、「俺たち友達だよな」って、せえへんやん。恋人関係なんかよりよっぽど不確かな。その不確かさこそが大事。「夏休み、ふたりはどうやって集まったのかな」、そんなことを想像して、すこしにやにやする。
  • 瑞稀
    3.4
    クセの強い高校生2人がひたすら会話するだけの映画 あまり絵面が変わらない だがそのくだらなさが気づくとクセになっている でも個人的にはドラマ版の方が好き
  • shogo
    3.8
    面白いけど、映画かと言われると…
  • netty
    -
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「セトウツミ」
のレビュー(32380件)