『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で体当たりの演技をみせてくれたシャーリーズ・セロンを主演に迎え、「ジョン・ウィック」シリーズのプロデュースを手掛けたデヴィッド・リーチ初の監督作となるスタイリッシュ・スパイアクション映画『アトミック・ブロンド』。
あの「007」と同じMI6に所属する凄腕女スパイ、ロレーン・ブロートンの本格アクションと息を呑むストーリー展開も注目ですが、この映画は何と言っても全編に散りばめられた80年代ミュージックがとにかくイイ！ 「映画と音楽の相性は抜群」ということを改めて実感することができる作品となっています。
そこで今回は、そんな『アトミック・ブロンド』を取り巻く80年代の楽曲を紹介・解説していきましょう！
サントラのラインナップがクール！「洋楽のカッコよさ」が映画を引き立てる
1980年代の洋楽は、稀代のスーパースター＝マイケル・ジャクソンをはじめ、ポップスが全盛を迎えた時代。そして、ハードロック・ヘヴィーメタルやディスコミュージック、ニューウェーヴといった様々なジャンルの音楽が勢いを増し盛り上がっていきました。どのジャンルもそれぞれの個性を活かした「音楽が元気」だった時代と言えます。
今改めて聴くと、80年代特有の「ビート」といい意味での「ダサさ」、楽曲の「クサい」空気感がまた病みつきになるのが一つの特長です。
例えば、『アトミック・ブロンド』の冒頭を飾るナンバーは、ニュー・オーダーの「ブルー・マンデー」。前身のバンドであるジョイ・ディヴィジョンのボーカル＝イアン・カーティスが自殺した日をテーマとしたこの曲は、特徴的なイントロと少しアンニュイな世界観が作品を引き立てます。
また、劇中の舞台となるベルリンと強くリンクしたデヴィッド・ボウイがサウンドトラックの核をなします。かつて西ドイツの壁を背に開催されたデヴィッド・ボウイのコンサートには、壁の東側にも数千人のファンが集まり、歓声と歌声をあげた伝説があります。
このように、様々な背景をもったドラマチックな楽曲たちが作品をさらに盛り上げます。実際にサントラを聴いてみましょう！（下記プレイリストの再生ボタンをタップ）
ニュー・オーダーの「ブルー・マンデー」は5曲目、デヴィット・ボウイは16曲目にあります。
※プレイリスト右上のロゴを押してSpotifyを利用（無料）すると全曲フルでお聴きいただけます。
もっと知りたい80年代ミュージック！
ここで80年代ミュージックをはじめ、後に派生する関連アーティストを見てみましょう。
GUITAR ROCK
デヴィッド・ボウイに近い存在と言えばこの時代にはロバート・スミス率いるザ・キュアーの存在も忘れられません。
また、クラッシュを聴くなら間違いなくセックス・ピストルズとラモーンズ、ザ・ダムドは外せないところ。オールドパンクの四天王と呼ばれています。
POP STAR
そして、“キング・オブ・ポップ” マイケル・ジャクソン！ 脇を固めるのはプリンスにマドンナ、誰もが認める王道のポップスと言えます。
NEW WAVE
70年代後半にセックス・ピストルズがパンクロックで破壊衝動を起こした後に生まれたのがニュー・オーダーをはじめとする、ニューウェーヴ、ポスト・パンク。新たな時代の幕開けに相応しい前代未聞のサウンドとなりました。
HR／HM
この時代に忘れてはいけないのがこのヘヴィーメタル・ハードロック。クイーン、キッスをはじめ、アイアン・メイデン、そして後半にはガンズ・アンド・ローゼズが登場し全盛期を迎えました。
その他にもこの時代には、ヒップホップやデジタルロックなど様々なジャンルが台頭します。早速ご紹介した80年代ミュージックを気になるものから聴いてみましょう！
映画音楽・サントラを楽しむなら「Spotify」
さて、ここまで80年代ミュージックを紹介させていただきましたが、どうですかみなさん、いますぐ聴きたくないですか!? そこでご紹介したいのが、本記事にもプレイリストを掲載した、音楽発見アプリ「Spotify」。収録楽曲数はなんと4,000万曲！ 『アトミック・ブロンド』ほか、数々の映画サウンドトラックが収録されています。
自分だけのプレイリストを作ることができるので、今回気に入った楽曲を集めたマイプレイリストを作ってもよし。映画と一緒に音楽ライフを楽しみましょう。
無料でも楽しむことができますが、月額980円の「Spotify Premium」の会員になると、なんと自分だけのプレイリストがオフラインでも聴くことができます。Premium会員は30日間無料体験も可能。この機会に「Spotify」をつかって『アトミック・ブロンド』の世界にどっぷりと浸かりましょう。
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※2021年1月23日時点のVOD配信情報です。
