【ゴールデングローブ賞】Netflix映画歴代受賞作品をふりかえり。見逃している名作はありませんか?

近年、世界の映画賞で大旋風を巻き起こしているNetflix映画。

第79回ゴールデングローブ賞ではNetflix映画が最多17ノミネートされ、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が作品賞<ドラマ部門>と監督賞、助演男優賞を受賞しました。
今回は2019年の傑作『ROMA/ローマ』までNetflix映画の歴代ゴールデングローブ賞受賞作をふりかえり。見逃している作品、もう一度見返したい作品など、ぜひチェックしていきましょう!

■2022年

パワー・オブ・ザ・ドッグ

★作品賞<ドラマ部門>
★監督賞 ジェーン・カンピオン
★助演男優賞 コディ・スミット=マクフィー

ドクター・ストレンジ』などのベネディクト・カンバーバッチが周囲に恐怖を与えるカウボーイを演じていることで話題の今作は、ドラマ部門の作品賞に輝いた。また、『ピアノ・レッスン』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールとアカデミー賞脚本賞の受賞経験があるジェーン・カンピオン監督が監督賞を受賞。『X-MEN:アポカリプス』のコディ・スミット=マクフィーが妖艶で蠱惑的な演技をみせ、助演男優賞を受賞しています。

1920年代のモンタナ州の牧場を舞台に、閉ざされた人間関係の中で一癖も二癖もある人物たちのパワーバランスが変化していく展開がスリリングです。

tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!

★主演男優賞<コメディ・ミュージカル部門> アンドリュー・ガーフィールド

ソーシャル・ネットワーク』『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールドが 主演男優賞<コメディ・ミュージカル部門>を受賞。彼が演じたのはブロードウェイで数々の賞を受賞し世界中から愛され続けている名作ミュージカル「RENT/レント」を生み出した実在の作曲家、脚本家のジョナサン・ラーソン。30歳の誕生日を目前に、恋や友情に悩み、周囲の成功に苦しみつつも最高の作品を作るという夢を諦めない彼の人生を描いています。

■2021年

マ・レイニーのブラックボトム

★主演男優賞<ドラマ部門> チャドウィック・ボーズマン

ブラックパンサー』のチャドウィック・ボーズマンの遺作。彼はこの演技でゴールデングローブ賞主演男優賞 <ドラマ部門>を受賞した他、数々の映画賞で絶賛されました。俳優たちの投票で選ばれる全米映画俳優組合賞(SAGアワード)では主演男優賞と主演女優賞の両方を受賞し、キャスト賞ではノミネートされており演技のチームワークが高く評価されている作品です。

舞台は1927年のシカゴのレコーディングスタジオのある1日。ブルースの母と言われたマ・レイニーとバンドメンバー、白人のマネージャーらとの激しい衝突を通して、現在にも通じる過酷な人種差別を描きます。

シカゴ7裁判

脚本賞 アーロン・ソーキン

今作で脚本と監督を担当したアーロン・ソーキンは『ソーシャル・ネットワーク』『マネーボール』など社会派作品を数々手がけている。脚本賞の他、作品賞と助演男優賞(サシャ・バロン・コーエン)でノミネートされました。

1968年にアメリカで起きた裁判でシカゴ・セブンと呼ばれた実在の被告たちを描く作品。配信時期を2020年のアメリカ大統領選にぶつけてきたことも話題になっていました。

これからの人生

★主題歌賞 「Io sì (Seen)」 ラウラ・パウジーニ

1978年に公開され第50回アカデミー賞の外国語映画賞を受賞したフランス映画『これからの人生』のリメイク作。主題歌賞を受賞したのは、グラミー賞の受賞歴もあるラウラ・パウジーニの「Io sì (Seen)」。美しくも力強いバラード曲になっています。

南イタリアを舞台に暗い過去を持つ老女(ソフィア・ローレン)と孤児の黒人少年の交流を通して、安楽死、売春、ホロコースト、移民、老いなど多様なモチーフが描かれています。

2020年

マリッジストーリー

★助演女優賞 ローラ・ダーン

世界の映画賞で高く評価され、ゴールデングローブ賞ではローラ・ダーンが助演女優賞に輝きました。『フランシス・ハ』『イカとクジラ』などユーモアのある人間ドラマに定評のあるノア・バームバック監督が、自身の離婚裁判体験を描いたのが『マリッジストーリー』 。
アダム・ドライバースカーレット・ヨハンソンが別れゆく夫婦の姿を痛々しくも愛らしく演じる、リアルで辛辣ながら思いやりあふれる作品。

■2019年

ROMA/ローマ

★外国語映画賞
★監督賞 アルフォンソ・キュアロン

監督、脚本は『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロン。制作会社は『スポットライト 世紀のスクープ』『ボクらを見る目』など社会派作品を多く制作しているパーティシパント・メディア。ゴールデングローブ賞では監督賞と外国語映画賞を受賞。ヴェネツィア国際映画祭では最高賞の金獅子賞を受賞、アカデミー賞では最多計10部門にノミネートされ、監督賞、撮影賞、国際長編映画賞の3部門を受賞。
配信作品が映画界を席巻するようになった起点はこの『ROMA/ローマ』でしょう。

いかがでしたでしょうか?予告編を観ていると思わずもう一度観たくなる名作ばかりですね。

次は映画ファンも注目のアカデミー賞!第94回アカデミー賞は2022年2月8日にノミネート作が発表され3月27日に受賞結果が発表されます。昨年の第93回アカデミー賞では『Mank/マンク』『シカゴ7裁判』をはじめ35部門にノミネートされるなど映画界で強い存在感を出しているNetflix映画。

いよいよ『パワー・オブ・ザ・ドッグ』で作品賞を獲れるのではないかと話題になっております。その動向にも注目です!

Netflix公式サイト:https://www.netflix.com

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