政府を影で動かす“ロビイスト”の逆転に次ぐ逆転劇を圧倒的スリルで描き、したたかに先を読むヒロインに魅せられる『女神の見えざる手』

2017.10.13
特集

FILMAGA編集部

フィルマーくま

恋におちたシェイクスピア』や『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の名匠ジョン・マッデン監督が、『ゼロ・ダーク・サーティ』のジェシカ・チャステインとタッグを組んで放つ社会派サスペンス女神の見えざる手が、10月20日(金)より全国公開となります。

女神の見えざる手

 

政界を影で動かすロビイスト、その知られざる実態を手に汗握るスリリングな展開で描いています。

影で国を動かすロビイストの衝撃の実態

大統領選挙や重要法案の可決にも大きな影響を与える「ロビイスト」という存在。存在は耳にしたことがあっても、彼らの活動について詳しく知る人はそう多くないでしょう。本作『女神の見えざる手』は、そんな影で世の中を動かすロビイストの実態を赤裸々に描いています。 

ロビイスト。日本人にとっては耳なじみのない職業ですね。彼らは言うなれば“根回し屋”。特定の企業や団体の利益のために、政治家や官僚に対して働きかけ、有利な政策を実行するように働きかけるのが彼らの仕事です。

政治家、企業、役人など様々な立場の思惑を掌握し、メディア戦略を立案し、クライアントの勝利のために奔走する。そんな彼らの野望や倫理、そして信念を先の読めないサスペンスフルな展開で見せてくれます。 

テンポよく展開していく知と知のバトルは、最後に衝撃の結末が待ち受けています。まるでジェットコースターに乗ったような体感と知的興奮が同時に味わえる、一級のエンタテインメントへと仕上がっています。

女神の見えざる手
■前評判ですごいすごい聞いてたけど、ホントにすごかった!ヒリヒリするような会話劇を久しぶりにみた!戦略や議論、議員への囲い、相手勢力への対策などをアクション(というか動きのあるシーン)ではなく会話と結果で進めていくからどんどんどんどん展開していくし、その中で主人公スローンの考え方、人間性、非情さも映し出されていくから、その度に背筋が凍るような感覚に陥る(basshiiiiiiiiiiさん)
■早いテンポで繰り広げられる台詞の応酬に引き込まれます。ロビイストとして打った手が、ピースがはまるように決まる高揚感、あぁそうだったのかと観客までも欺く策略。スクリーンから真っ正面で彼女と対峙した瞬間から、自分も策略のコマにされた気分になりました。(lunaesoleさん)
■もはや「知」のアクションバトルです。所々に伏線もあり多少予想は出来ていても最後は興奮でゾクゾクしました。彼女の戦略もロビイストという存在も、これが現実にあるという事実を知れるだけでも観る価値はとても大きいです。そして強さと勝利の意味を色んな視点から考えられると思います。一度は観てほしい作品です!(s96y1u0jさん)

目的のためなら手段を選ばない、強さと脆さを合わせ持つ主人公

主人公エリザベス・スローンは、仕事一筋の凄腕ロビイスト。眠る時間も削り、その人生の全てを仕事に費やす彼女は、チームを率い必ずクライアントを勝利に導きます。

知的で強気、わずかなスキも感じさせない完璧なキャリアウーマンとも言えるエリザベスを演じるのは、『ゼロ・ダーク・サーティ』『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』で2度のオスカー候補にもなったジェシカ・チャステイン。

常に強気、しかし一方で孤独にさいなむ脆さも垣間見せる切り替えの絶妙さで、これまでにない陰影のあるヒロイン像を作り上げています。

仕事が全て、キャリアアップのために人生をかけてきたエリザベスは、自らが正しいと思う信念に基づき、銃規制を推進する側を選びます。

納得できない仕事は引き受けず、自らの信念に従い突き進む彼女の姿に、多くの観客は勇気付けられる一方で、目的のためなら手段を選ばない姿勢に、それは果たして正しいのか、葛藤することでしょう。

強い女性像を描く映画が増えるなか、知性と美貌をあわせ持ち、大胆不敵な戦略を駆使するエリザベスは新たな「強いヒロイン」像を確立したと言えるでしょう。時に味方までも道具として使用し、恋ですら金で買う鉄壁な姿に圧倒されつつも、いつの間にか彼女の一挙手一投足から目が離せなくなるはずです。

女神の見えざる手

■ジェシカ・チャステインは、ゴールデン・グローブを取っていてもおかしく無い好演。他のキャストもサム・ウォーターストーンやジョン・リスゴー始め経験値豊富(ロー&オーダー等々、法廷・政治ドラマ経験者多数とのこと。)で見応えあり。(Futoshijerk33さん)
■『ワンダーウーマン』『ドリーム』『ソニータ』と、闘う女性の映画が集中して日本公開される中、大トリを務めるといってもいいのが本作。強い女性役のイメージが定着したジェシカ・チャステインが、ここでも勝利のためには手段を問わない凄まじい主人公を熱演。(regencyさん)
■一手二手先いく主人公の策略、いや、それ以上!六手先ぐらい!途中から目が離せなくなって130分あっという間に終わってしまった!全てをかけてもいいと思える仕事をやりきる主人公がとてもかっこよかった。(sakkysさん)
■ジェシカ・チャステインのまるで血の通っていないような、芯しかないような女性、目的のために突進していく姿に恐ろしささえ感じたけれど、それでも人が付いてくるのはそこに血が通っているからなんだろうな…と想像させる。圧巻の主人公でした。(chakottsさん)

周到に張り巡らされた伏線にあなたは気づけるか? 彼女の全てをかけた一手に、驚きと感動が待っている!

エリザベスは、米国有数のロビー会社で銃擁護団体の依頼を断り辞職、銃規制法案の設立のため弱小ロビー会社に転職します。奇策ともいえる戦略によって、形勢を有利に変えていくエリザベス。しかし、巨大な権力をもつ銃擁護派団体や元同僚も負けてはいません。エリザベスの過去のスキャンダルが暴かれ、スタッフに命の危険が迫るなど、事態は予測できない方向へ進んでいきます。

現実世界でもいままさにアメリカが対面している銃問題。彼らにとってはあまりにも身近であり、目と鼻の先にある危険……。この問題に自らの人生を投げ打って立ち向かうエリザベスの姿と、彼女を阻止するべくあらゆる手段を繰り出す政治の闇をスリリングなタッチで描き出したのは、本作で初めて脚本を手掛けたというジョナサン・ペレラ。

逆転に次ぐ逆転劇の末に導かれるのは清々しくエモーショナルな結末。近寄りがたいほど鉄壁だった主人公エリザベスに、気がつけば心をわしづかみにされていることでしょう。

女神の見えざる手

■奇想天外なストーリーがテンポよく展開していくので、まったく飽きさせない。冒頭の始まりから仕掛けがあって、脚本がおもしろかった。(この映画がまさかの初脚本というからびっくり!)そこに、映像や演出や出演者が加わって、作品が120%おもしろくしている気がする。(05Tinkerさん)
■すごく好き。おすすめ。銃規制というトピックも今にあってる。ただそれよりもLobbyingという仕事についてテンポの良いエンターテイメント作品として観れたのがとても良かった。(hkr_mさん)
■銃規制という現実世界でとっても重要な問題に対して、大箱組織から移籍して一大PJに臨んでいくという観客を武者震いさせる良質さ。その中で人が大いなる目的を背負った時に問われる倫理の線引きをも展開に加えて、重厚感たっぷりの作品でした。(shunsuke.bさん)

◆映画『女神の見えざる手』 information

女神の見えざる手

あらすじ:天才的な戦略でロビー活動を仕掛けるエリザベス・スローン。真っ赤なルージュで一流ブランドとハイヒールに身を包み、大手ロビー会社で花形ロビイストとして辣腕をふるう彼女が、銃の所持を支持する仕事を断り、銃規制派の小さな会社に移籍する。アイデアと大胆な決断力で、難しいと思われた仕事に勝利の兆しが見えてきた矢先、彼女の赤裸々なプライベートが露呈し、重ねて予想外の事件が事態を悪化させていく。勝利の女神は誰に、どんな風に微笑むのだろうか…?

上映時間:132分
<10月20日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー>
公式サイト:http://miss-sloane.jp/
配給:キノフィルムズ
(C)2016 EUROPACORP – FRANCE 2 CINEMA

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  • 3.8
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  • Manamin
    5.0
    ロビイストとか何か全然知らずに観に行ったのですが、とても良い作品でした!! たぶん今年ベスト3に入ります!! 最初っから全てが巧妙に計算し尽くされた映画ですね ラストとても衝撃でした まさに『激震』ですね笑
  • lp
    3.7
    公開終了間際のみゆき座に滑り込み。銃規制強化をテーマに、アメリカのロビイストを描いたサスペンス。 脚本が素晴らしい。ロビイスト達の駆け引きに、グイグイ引き込まれた。特に「ある事件」によって、一気に情勢が様変わりするシーンが素晴らしい。冷徹な主人公の仕事狂人っぷりも良い。 ラストの逆転劇は予想通りで少し物足りなかったけど、爽快感はあった。 上映時間は2時間オーバーだけど、それに見合うだけの見応えがあるサスペンスでした。
  • やまだ
    3.8
    人生かけた理由がチャレンジングな案件ってこと?イマイチ分からず、ちょっと消化不良な気が…。ラストはぞわぞわしたけども。。もう一回見たら変わるのかな。 好き→超ドライ。「あなたの感情と人生に何の義務もおってない」とか言ってみたいかも。「ニュースルーム」の面々。キャラクターも似てたような笑
  • ぴかちゅう
    4.8
    いや、もうどこから褒めていいか分からないくらい素晴らしかった好き…これはまじで見て欲しいです本当やばい テンポが最高な練りに練られた素晴らしい脚本、終始先が読めなくて一瞬たりとも目が離せなかったし伏線回収も文句なしに鮮やかでした。ジェシカチャスティン演じるミス・スローンのかっこよさも半端じゃないです…。大好きになった。劇場であの緊迫感を味わえて本当に良かった💪( ¨̮ )あとそう、音楽がドツボ 好き (以下ネタバレありのメモです〜) ミス・スローンをはじめとにかく出てくる人ほぼほぼとても頭が良いので、開始数分は彼らの会話についていくのにすらこっちは必死にならないといけない感じだった…でもとにかく脚本が素晴らしいので段々そういうこと気にしないで楽しめるようになりました。そうは言いつつも鑑賞中は私も頑張って頭を働かせていたけどね…なんか、みんな頭よくてそれを十全に生かしててかっこいいなあと思った…あの、スローン組についた黒髪の眼鏡の子が、なんていうんだろう少し親近感がありつつもバリバリ仕事しててかっこよかった 私も生まれ変わったらバリキャリになりたい とちょっと思いませんでした?見てる間…笑 とにかくエリザベスが強烈で、勝つためには手段を選ばないっていう姿勢に共感できないみたいな声も割と見かけるけど、私はすごくかっこいいと思った…割と私の信念とも合致する部分があり、というか理想形を極端に突き詰めた形がエリザベスなのかもしれない とにかく手段を選ばないし仲間ですら欺いて最後には自分を武器にしてまで戦った彼女がとてもかっこいいと思いました。何より毎日毎日バッチリ決まったファッションで、ハイヒール鳴らしながら仕事をこなす姿にすっごい憧れる…すごいなあ…見終わったあと衝動的に口紅を買ってしまったんだけど、多分分かってもらえると思う…💄💋 仕事をほんっっとに最優先させるとああいう感じになるんですね。食事はいつも同じところで作業のように済ませて、睡眠時間すら惜しんで、家庭を持つなんてもってのほか…なるるるるるほど…でもそれにもすこーし憧れるかも んでエリザベスがとっても強烈なんだけど周りの人たちも割とキャラ立ちしてるなーと思った。エズメとか、あの元部下とか、あとあの…マーリン…(名前が思い出せなーーい笑)とか、あと!そう!フォード!!! フォードはエリザベスの苦しさに気づいてたんですかね?🤔エスコートサービスはあくまで仕事、外に出たら他人っエリザベスの言ったことを守って証言してくれたの本当胸熱だった尊い… パンフレットで町山さんも仰っていたけど(パンフレットも読み応えあってとても良かった)銃に反対するということで一応エリザベス側に正義があるように描かれているけど、このロビイストしかりロビー活動しかり民主主義においてはあまり良いものではないんだよね…🤔私も政経の授業で初めて「ロビイスト」という存在を知ったとき、え…そんなのアリなの?って思ったし、そこの部分はきっと忘れちゃいけないんだろうな でもそこであえてこういう素晴らしいエンターテインメントを作ったところに意味があると思う。考えるきっかけになるもんね ここでクソ映画を作っても意味無いからこういうすンばらしい映画を作って下さって本当!!ありがたい!! ンンンンあとほんっっとに音楽が好みだった!!!!今年の映画の中じゃベストかも!!!????音楽だけで言ったらね とにかく久しぶりに音楽そのものがとてもとても心に来た…その上映画自体も大好きだからこれは迷わずサントラ買うべきだと思ったので買ったんですけど最高 あーーーーーそれにしても伏線回収素晴らしかった本当に鮮やか 報酬0円っていうのもすごい痺れたし元部下ちゃん最高っすね本当 これ小さいところでしかやらないの本当もったいない!!!!!普通に全国で大きい映画館でやるべき!!!!!こんなに面白いのに!!!!!!!!
「女神の見えざる手」
のレビュー(2974件)