今世紀最強の娯楽大作『ジュラシック・ワールド』に乗り遅れるな!【後編】

2015.08.02
洋画

Nobody's Perfect.

久保田和馬

さて、前編では過去作の紹介と新作の概要を説明しましたが、後編ではより深く『ジュラシック・ワールド』を見ていこうかと思います。ここまでどのような興行記録を打ち立ててきたかを簡潔に振り返り、少し変わった視点での注目ポイントを紹介していこうと思います。

前編をまだ読んでいない方は是非今世紀最強の娯楽大作『ジュラシック・ワールド』に乗り遅れるな!【前編】も読んでみてください。

ジュラシックワールド

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

たった3日で歴史を変えて、17日で時代を変えた。

まずは公開初週末です。日本と違い、アメリカは基本的に金曜日封切りとなります。なので週末興収=金・土・日の3日間の興行成績なのですが、その3日間で見ると歴代1位。この後何度も名前が登場することになりますが、2012年に公開された『アベンジャーズ』が唯一成し遂げていた、初週末で2億ドル超の記録を悠々と破り、また1館あたりの興収でも拡大公開作品としては圧倒的な数字を叩き出します。

アメリカ国内で5億ドルを突破した作品は、これまで4本。息の長いセールスを記録したジェームズ・キャメロンの『アバター』と『タイタニック』。そしてマーベルが誇る『アベンジャーズ』と、DCの『ダークナイト』です。

これまで最速で5億ドルを突破したのは『アベンジャーズ』の公開23日目であり、『アバター』ですら1ヶ月、『ダークナイト』に至っては1ヶ月半かかったそれを、『ジュラシック・ワールド』はたった17日で成し遂げます

どんな恐竜も壊せない高すぎる壁

そして公開45日目を迎えた先週末、ついに『アベンジャーズ』の国内興収を超え、歴代3位に浮上しました。残すは『アバター』と『タイタニック』というあまりにも高い壁です。

全米のBoxOfficeMojoを見るとこれまでの興行成績を容易に見ることができるのですが、『ジュラシック・ワールド』は公開46日目となる7月27日に初めて1日のセールスが100万ドルを下回りました。これは『アベンジャーズ』よりも1週間ほど早く、その『アベンジャーズ』は100万ドルを割った日から上映終了までで2000万ドル積み上げたことを考えると、『タイタニック』まで残り3300万ドルは少し厳しい戦いとなることが予測されます。

Jurassic World

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

一方、世界興収での立場を見てみると、国内興収よりも数日早く、『アベンジャーズ』を躱して歴代3位に上がっております。

現在、国内:海外=4:6ぐらいの比率ですから、それだけアメリカ国内での人気が高いことが窺えます。それゆえ、同様に上に君臨する『アバター』と『タイタニック』を超えることは極めて難しい状態となっていると考えることが判るわけです。

キャメロンの2作品は国内:海外=3:7ほどで、海外興収によって急激に押し上げられ、両作品共20億ドルを突破している状態。超えるためには最低でもあと6億ドル以上が必要で、ほとんどの国で上映がひと段落している点と、これから公開を控える日本でそれだけの数字を稼ぎ出すことは不可能である(『アナと雪の女王』ですら2億5000万ドル)点を考えると、それだけジェームズ・キャメロンの作り上げた壁は高いということが判るのです。

とはいえ、それは世界のすべての映画をトータルして考えた上での話ですから、何万本もある中での3位なわけです。

もっとも、厳密に言えば、これまでの映画の興行成績を現在のレートで比較した時、1位になるのはもう76年前の映画である『風と共に去りぬ』(全米興収で16億ドル)なのですが、錚々たる歴史的名作が並ぶ中で、『ジュラシック・ワールド』は現在26位。射程圏内にいるのは『メリー・ポピンズ』と『フォレスト・ガンプ』、そして『ゴッドファーザー』の3本なのですから、戦っているフィールドが他の映画と違いすぎます

参考:BoxOfficeMojo

映画の可能性を広げる魅力的なパッケージ

今ではすっかり3D映画が主流になっております。むしろ、それ以上のコンテンツができた現在では、3Dなんて最早当たり前のコンテンツになってしまったのかもしれません。

可能であれば3D以上のコンテンツで観ることをオススメいたします。何年ぶりか判らないくらい久しぶりに、映画館で夢に見ていたような世界を目撃することができるのです。後悔することは決してないでしょう。

もちろん、3Dが苦手という人もたくさんいると思います。正直なところ、2Dで観ても何も問題はありません。見え方ひとつで何かが欠けてしまうほど、この映画の娯楽性は脆弱ではありませんので。

Jurassic World

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

注目してもらいたい点は、この映画が基本的にフィルムで撮られているということです。35mmフィルムと65mmを併用して撮られた色味の発色の良さと、それを収める画面比が素晴らしいのです。

現在のシネコンのスクリーンは、多くはシネマスコープサイズ(2.35:1)のまま固定されており、ビスタサイズ(1.85:1)のときはどうしても左右に大きな黒みが生じていることがあります。(もちろんきちんとカーテンを稼働する劇場もありますが)

本作はビスタマスクでも上下にわずかな黒みが入る2.0:1での上映です。何を言っているのか判らないという人もいるかもしれませんが、先日公開していた『トゥモローランド』みたく、画面が小さいと感じてしまうかもしれないということです。(『トゥモローランド』よりは上下の黒みは少なくなります)。

ただ、この2.0:1の画面比を劇場で観られる機会は滅多にないので非常に貴重です。DVDではクライテリオン版の『ラスト・エンペラー』や、コッポラの『地獄の黙示録』など、このサイズで観られるバージョンがありますが、今までのフィルム上映では実現できなかった様々な画面比が、デジタル上映では容易に行えるようになったことは、映画表現の選択肢が増えた画期的な出来事であると思えます。

早くも続編が制作が決定!

Jurassic World

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

さて、日本公開を目前にして続編の制作決定が発表されました。

監督はコリン・トレボロウが辞退したとの話があり、まだ未定ですが、クリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードの続投も決定しております。公開日は2018年6月22日。日本では1ヶ月程度遅れるかもしれませんが、もしそうなったとしてもその1ヶ月の世界での動向に注目していれば、期待値も上がるし有意義に過ごせるかと思います。

まずは、今年の夏です。8月5日から、全国の映画館で本物の映画体験ができます。ここまで小難しい話を書いてきましたが、最後は難しいことは言いません。

『ジュラシック・ワールド』を、純粋に、心の底から楽しんでください。

映画公式サイト 

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  • やぎ
    4.4
    前作も好きでしたが今回はクリスプラット目当てでDVDを借りて視聴。大手ということもありCGやアクションは圧巻でしたが、ラブコメ要素がつよすぎて途中どっちがメインか分からなくなりました。でもラストは私は結構好きな終わり方だったので満足です。自作の予告も見てみましたがまたオーウェン達の話なんですね!荒廃した後のパークにもどる?かんじかな?どっちにしろ次は劇場で見たいですね!!
  • スズキチ
    -
    映画館で
  • はる
    3.7
    面白かった。 ラストが今ひとつだった。
  • ふじ
    5.0
    シリーズを見たこと無くて、全部観てから見に行った思い出。 4DMXでみて、迫力もあって内容も面白かった! 恐竜映画と言ったらジュラシックシリーズのイメージはやっぱりある!
  • あいこ
    4.0
    オーエンかっこよすぎか。。 バイクのシーン好きすぎる。 前シリーズをちゃんと踏襲しつつ、時代に沿ったジュラシック・ワールドって感じ。 いいわ〜ロマンある。
「ジュラシック・ワールド」
のレビュー(72729件)