熱狂の『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ SPECIAL SHOW』をレポート!【We Love HEDWIG and the ANGRY INCH !】

映画狂の唄を大いに謳おう

ロックス

ニューヨーク・オフ・ブロードウェイから生まれた「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の映画版が日本で上映されたのは今から15年前の2002年のこと。当時は「LGBT」という言葉もほぼない時代、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』はミニシアターブームの先駆けとして、今はなき「渋谷シネマライズ」を中心に大きな話題を呼びました。

あれから15年、三上博史版、山本耕史版、森山未來版で日本での上演を経て、このたび満を持してヘドウィグ生みの親であるジョン・キャメロン・ミッチェル版の「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」が“SPECIAL SHOW”として日本に初上陸!

今回は10月14日に行われた東京公演の熱狂の現場をレポートします!

みんなヘドウィグが大好きだ!!! そこには愛しかない!

なにを隠そうこの私ロックスも、この『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』に影響された1人、当時10代だった私も渋谷シネマライズへ行き、ジョン・キャメロン・ミッチェルに魅せられました。数ある映画を観てきましたが、この作品は人生TOP10に入ります。

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さて、今回は10月14日昼の公演(マチネ)の現場に来ました。場所は渋谷ヒカリエ・東急シアターオーブです。すでにチケットは完売、インターネット上ではプラチナチケット化しているほどの人気です。受付をすぎるとやはりいました。予想通りです。

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コスプレや小物を自作して思い思いの格好をしてヘドウィグへの愛を表現しています。非常によくわかります。このロビーには「ヘドウィグへの、ジョン・キャメロン・ミッチェルへの愛」が溢れていました。待ちに待った公演とはまさにこのこと。映画一つでここまで人の心を動かすという映画の底力を知りました。今日初めて会った人たちなのに「みんな仲間だ」。そう思えました。おっと、まだ開演前、すでにロビーは一足早いハロウィンパーティー、お祭り状態です(笑)。

いよいよ開演

会場の熱も最高潮になったところでいよいよ開演です。オープニングはベルリンの壁を破壊し派手に登場したヘドウィグ(ジョン・キャメロン・ミッチェル)! 会場のボルテージも上がり、自然と総立ち。

オープニングナンバーは、もちろん冒頭を飾るに相応しいロック・ナンバー「Tear me down」!

本作のストーリーの中核を担う「Origin of love」は映画版のアニメーションをさらに進化させプロジェクションマッピングも相成り、我々に生のヘドウィグの世界を体感させてくれました。

演出面を手短に話しますと、事前の情報でキャストが異常に少ない、ということは知っていましたが、果たしてこのセットでどのようにストーリーを進めていくのか、という点が注目でした。言語の壁ももちろんあります。しかし心配には至りませんでした。

ストーリーテラーとなった中村中がいたからです。彼女は10年前にもイツァーク役として出演、今回はストーリーテラーという重要な役を見事に演じ、作品を引っ張りました。彼女も数々の苦悩を経て今があります。万感の思いで演じた彼女の役回りはジョン・キャメロン・ミッチェルを観に来た我々を充分に満足をさせてもらえる内容でした。

I LOVE YOU! ジョン・キャメロン・ミッチェル!

本番を終え、来場者の皆さんから声を頂いたのでいくつかご紹介します。

・アメリカ版と全然違ったのですごく新鮮でした!

・中村さんがよく働いていて、よかった!

・ジョン・キャメロン・ミッチェル版を生で観られてもう死んでもいいと思いました!(死なないでください)

・もう、圧倒されました。本人が目の前にいるのがすごくて何も言えなかったです!

・この日のために衣装を揃えて良かったです! きっと目が合いました!(笑)。

・ずっと大好きだった人に会えて最高でした! ミッドナイトレディオで号泣しました!

自分も大好きな作品なので、忘れられない作品がまた一つ増えました。毎月でも観たい、それほど素晴らしいミュージカルでした。

ジョン・キャメロン・ミッチェル! また来てくださいね! 僕たちはあなたをいつでも待っています!

☆おまけ☆

dada

ついつい一緒に撮りたくなったのでツーショット撮らせてもらいました。

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  • mum
    4.0
    記録。 観た当時大好きだった。 慟哭と孤独のショー。 幕が下がるまで、ずっと美しかった。 ヘドウィグが本当にだんだん美人に思える不思議。 LGBTということばが日本で馴染むよりずっと以前の作品だったから 今公開されていたらもっともっと評価されていると思うなぁ。 旧作の棚じゃなくて今こそ目立つ棚に置いてあげたいよ。 観てほしい。
  • しめじろー
    4.2
    昔むかし、地球は平らで、山は空より高く伸びていた。その頃の人間は腕が4本、脚も4本、顔は背中合わせにふたつ付いていた。"太陽の子"は男と男がくっついたもの、"地球の子"は女と女、そして"月の子"は男と女。本を読みながら話すことだってできたけど、愛することは知らなかった。やがて強くなりすぎた人間に神様が怒って、人間を二つに割いてしまった。裂けた傷は糸で縫ってお腹の真ん中で留めた。あなたを最後に見たのはちょうど二つに割れた頃。あなたも私も血まみれで、同じ痛みを抱えていた。どうにかひとつに戻ろうと、懸命に腕を回して求め合った。これが愛の起源。この痛みを愛と呼んだの…… こんなロマンチックな歌詞書けます?いつの世もオネエはロマンチストだ。知り合いにもオネエがいるが、女の私なんかより数倍乙女だ。この映画は、誰よりもパワフルで誰よりも乙女なオネエ・ヘドウィグが、自分の片割れを探し求める愛の物語である。 ロックシンガーを夢見る少年ハンセル(ヘドウィグ)は、愛する人のため性転換手術を決意するが、手術ミスにより股間に"怒りの1インチ"が残ってしまう……っていうあらすじを見て、濃いめのコメディかと思って鑑賞したんですが、案外真面目な作りで驚きました。ヘドウィグの数奇な人生が歌に昇華されてゆくロックミュージカル。まず曲がいい。歌詞が深くて魅力的です。愛と自己を渇望しながら情熱的に生きるヘドウィグの悲哀と人間賛歌的なメッセージが胸に刺さります。ヘドウィグのクセのありすぎる見た目とキャラに「キッツイなぁ」と最初は思っていましたが、話が進むごとにどんどん儚い美女に見えてくるから不思議です。そして彼女が見つけた答えを、その踏み出す一歩を、応援せずにはいられない。今日は映画を3本見るつもりだったのに、こればかり何回もリピートしてしまいました。
  • 4.8
    最高
  • sym
    3.6
    1インチ=2.54cm。長い。 ヘドウィグがどこまでも切なくてパワフルでカッコいい。LGBT映画って一言で言えないなあ。映像の色彩がすごく好みで、どこをとってもポスターにしたいくらいオシャレ。 イツハクについてもっと知りたいわ。元舞台だと詳しく描かれてるの?? マイケルピット可愛いなあ。
  • リトルマッツ
    3.8
    実にRock 元は舞台作品で見たことないけど 見事に映像化に成功してるんだろうなぁ 降りかかる火の粉に唾を吐きかけて堂々と生きるヘドウィグ 最早麗しい
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」
のレビュー(10134件)