新作観る前にサラッとおさらい!『ブレードランナー』初心者のザックリ相関図!!

2017.10.26
洋画

映画は「1スジ2ヌケ3動作」by牧野省三

ウラケン

僕は、『ブレードランナー』ビギナーです。

ブレードランナー

映画雑誌を読むと、SF映画の金字塔として一般常識レベルで頻出する『ブレードランナー』。1982年公開、これ以降のSFの元ネタは全部ココにあると言われてる映画ですが……

あんまし、覚えてません。

FILMAGAでコラム書いてる奴がこんなんですみません。中学か高校の頃になんか有名な映画らしいから映画好きとしては一応観ておかねばと、ビデオ(懐かしい響き!)をレンタルして一度観ました。しかし、覚えてるのは暗い画面と、雨と、ユニコーンのスローモーションと……えーと?

そうです。僕、ブレードランナービギナーなんです。

でも、そんなブレードランナービギナー(BRB)が実は結構いるんじゃないかと! そして、続編公開は気になるけど観返す時間ない!って方もいるんじゃないかと!  ……てなわけで、そんな方々のために『ブレードランナー』(ファイナルカット版)をBRBなりに超ザックリまとめてみました。

当然、ネタバレ有りです!

【時に、西暦2019年ー】

この時代、人類(のリッチピーポー)は宇宙に移住して地球はだいぶ荒廃。環境汚染が進み、都市部には高層ビルがギュウギュウ。もちろん車だって浮いちゃいます。

【レプリカント】

宇宙での奴隷労働や植民地建設に使われている人造人間。映画はいきなりこのレプリカントの説明から始まります。「21世紀はじめ、タイレル社はロボット開発をネクサス段階へと進めた 彼らは人間そっくりでレプリカントと呼ばれた。ネクサス6型……」

ブレードランナー
出典:http://ulaken.exblog.jp/27477974/

【ネクサス6型】・・・タイレル社製のレプリカント。体力、びんしょう性に優れ、知能も彼らを作った遺伝子技術者に匹敵。反乱を起こしたため地球上での存在は非合法され死刑が宣告された。6名が脱走し地球に潜伏。

【ブレードランナー】

「脱走したレプリカントを発見したら殺せ」という命令が下っている特別捜査班。それは処刑ではなく解任と呼ばれている。

ブレードランナー
出典:http://ulaken.exblog.jp/27477974/

【デッカード】・・・ハリソン・フォード(このとき40代半ば)が演じる本作の主人公。ブレードランナーを一度退職しているが、ロイ・バッティのグループがロサンゼルスに潜伏したため呼び出された。

【だいたいこんなストーリー】

感情に目覚めたロイ・バッティ率いるレプリカントグループが、宇宙から逃亡しロサンゼルスに潜伏。退職していたデッカードが引っ張り出される。開発者のタイレル博士の元に捜査に赴き、秘書のレイチェルがレプリカントであることに気づく。長生きしたいロイはタイレル博士接触までこぎつけるも、4年の寿命を伸ばすことは技術的に不可能と宣告され博士を殺害し逃亡。

レイチェルと恋に落ちたデッカード、ロイグループの解任を命からがら成し遂げレプリカントである彼女と共に逃亡。

【ブレードランナーざっくり相関図】

ブレードランナー
出典:http://ulaken.exblog.jp/27477974/

ザックリなので、描いてない人(J・F・セバスチャンとか)もいますが大体こんな感じかと。レプリカントの特別捜査班の物語なのでレプリカントがいなきゃこの映画は始まりません。レプリカントがこの映画の肝です。

【反乱を起こす要素が揃いすぎてる!】

ネクサス6型のスペック

・簡単に人を殺せる程の身体能力
・彼らを作った遺伝子技術者に匹敵するほどの知能
・製造後数年で憎悪、恐怖、嫉妬心などの感情を示す
・安全対策で寿命は4年

反乱を起こす要素が揃い過ぎてる! こんなもん作ってんじゃないよ! 製造後数年で感情を示すて! こう言っちゃなんだけど、奴隷として労働させようと思ってるならソレ欠陥じゃない!? ムチャクチャ強くて頭いい人が強制労働させられてて憎悪の感情に目覚めたらそりゃ反乱するでしょ!

【ブレードランナー←超汚れ仕事】

15年?ぶりに観返した感想です。やるせないです。レプリカント生きたかっただけだし。脱走時に何人も殺してるけど、そらひどい扱い受けてたら反乱もするわ。しかも、そんな脱走レプリカントを処刑するのが仕事て……超汚れ仕事じゃないすか。そりゃ退職したくもなるわ。そして愛する彼女もレプリカント……やるせない! やるせないよ!

ブレードランナー

関わったものはみんな映画作りが嫌いになったほど制作現場が混乱していたと言われる『ブレードランナー』。そして、10月27日公開の続編はデッカードがレイチェルと逃亡して30年後。ポスターのコピーは、「知る覚悟はあるかー。」一体どんな真実が明かされるのか……今からもうやるせない気持ちでいっぱいです。

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  • ナツミ
    4.0
    やっと観れた!2049を観るために遅ればせながら鑑賞。 高校生のとき原作の「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」に大興奮し、映画があることは知っていながらもなんとなく見れずにいた作品。 大後悔、すっごく面白かった。 自分が頭の中で想像していた世界よりもずっと複雑で混沌としていて荒廃していて美しかった。 原作を読んだ時も感じたけれど、とても悲しいお話。自分で決められない命、管理された運命。 SF作品のこんなところが好きなんですけどね。 私は存分に楽しめたけれど原作未読の人には分かりづらい部分もあるかも… あえて匙を投げる感じが雰囲気を作っていると思うけれどわかりづらさは確かに否めない。 ガタカを観た時にも感じたけれど、数十年前の人が考えた未来って魅力的に感じます。 近未来感を出しながらもノスタルジックでなんだか心地良い。 コンピュータの電子音や終始浮遊感のある音楽も良かった。 ブレードランナー2049は2017年現在の技術使いまくりでそれはそれで楽しみ! 早く観に行かなきゃ。 それにしても、ショーンヤングが目を伏せたとき陶器の人形なんじゃないかと錯覚するほど美しかった…
  • JaneDoe
    -
    数年前に鑑賞 よく覚えてないが、白塗りの女が記憶にある
  • RyoInao
    4.0
    Bob Dylanさんは、Not Dark Yetで老いや死への諦めを歌っているように思います。 死や老いからは逃れられない、はず、今の所は。 延命を求めるレプリカントは、アンチエイジングや延命医療の技術を高めようとする一部の人間のメタファーかも。そんな風に思った次第。 以下の詩は死への抵抗を歌っていますが、同時に逃れられない死への前向きな諦めも感じます。僕は。 “Nicht fertig warden” von Rose Ausländer Die Herzschläge nicht zählen Delphine tanzen lassen Länder aufstöbern Aus Worten Welten rufen horchen was Bach zu sagen hat Tolstoi bewundern sich freuen trauernd höher leben tiefer leben noch und noch nicht fertig warden インターステラーで、なんか有名らしい詩が度々引用されていました。 Do not go gentle into that good night, Old age should burn and rave at close of day; Rage, rage against the dying of the light. というように、死や老いへの反抗は芸術的領域でよく取り上げられます。終わりあるものだけが放つ、儚い美しさ。儚いという言葉があるのは、死や終わり、そして闇や無が恐怖の対象であると同時に、美しいものだと一般的に認知されている証拠でしょう。死が無に繋がるのかどうかはさておき。 個体差はあれど、生物はなぜ死に対して潜在的に恐怖心を抱くのでしょうか? まだまだ見たいもの、体験したいこと、訪れたい場所などがあるから死にたくない、まだやるべきことがあるから死にたくない、というか死ねないという意志が働くからでしょうか? 死後という最大の未知への恐怖からでしょうか。子孫繁栄への義務感が、その原因ということで一旦納得するとして、ではなぜ繁殖能力のないレプリカントが生を求めたのでしょう?(この辺は、続編の奇跡につながっているかも。) 以下、ルドガー・ハウアーさんのアドリブらしいですが、レプリカントのロイの死に際のセリフです。創造主・人間によって設けられた自身のライフリミットに対して、劇中であんなにも怒り、延命を求めていたロイは自らの死に対して、突然納得して最後を迎えたように僕には思われます。 I've seen things you people wouldn't believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I've watched c-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. All those ... moments will be lost in time, like tears...in rain. Time to die… 「見るべきほどのものは見つ」的な境地で死んでいったのでしょうか。となると、労働力として創造されたレプリカントは、人生を楽しみたいという欲求のもと、死から逃れようとしていたのでしょうかね。そして、酸性雨降りしきるコンクリート&ホログラムジャングルの地球で退廃した人生を送る人間を見て、自分たちレプリカントの方が美しいものに囲まれて、マシな一生だったからいいや、と妥協点を見つけて死を素直に受け入れたのでしょうか。 先述のBob Dylanの歌Not Dark Yetでは、「生まれたけど、意思に反して、死は必ず訪れる」なんて歌われています。自死・自殺はあっても、自生・自蘇はない。他殺はある。生物は簡単に自分の意思で死んだり、殺したりすることができますが、どんなに望んでも生を得ることはできない。劇中で創造主である我々人間だって、宇宙だか、神だか、遺伝子だか、エンジニアだかによってライフリミットが設けられています。かどうかはわかりませんが、とにかく死は絶対です。(今のところは。) 僕の大好きなLana Del Reyさんは、若いうちに死ぬのが良いみたいに歌っていることが多いです。Lanaさんは佳人薄命が正義的な意味合いで歌っている気はしますが。死んでもいいやって思えるタイミングで死ぬって幸せだと思います。
  • 2.9
    近未来都市と群衆の撮り方に魅入った。 ただ、上半身裸のレプリカントとハリソン・フォードの追いかけっこのダサさと冗長さに疲れ果ててしまった。
  • ぺピノ
    4.2
    友達に解釈聞かれたので、観ました。前作のこれと2048。 都市とネオンと雨とか大好物でしかないので、常に「はぁ、、、最高」と思うショットが多かった。 解釈について、SF好きが感じるほどの熱意を持って考えたくなるほどの魅力は感じなかった、けど世界観が好きだからダラダラ観たい感じ。
「ブレードランナー ファイナル・カット」
のレビュー(8879件)