62450枚の絵画から生まれた珠玉のアートサスペンス!ゴッホの死の真相がいま動き出す

2017.11.01
特集

FILMAGA編集部

フィルマーくま

燃え上がるような情熱を感じさせる独特の筆致で、今なお世界中の人々を魅了し続け、その名を知らない人はいないであろう天才画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。

彼の数奇なまでのその生涯は、これまで数多く映像化されてきました。
しかし、まもなく11月3日(金・祝)に公開となる『ゴッホ~最期の手紙~』は、これまで生み出されてきた数々の作品とは一線を画す斬新な手法でゴッホの人生を描いた驚くべき作品となっています。

ゴッホ

ゴッホが生前、家族に宛て書き残した手紙、人生をかけて生み出した膨大な作品たち、そして彼の作品を愛する人々の情熱が、スクリーンを通じて私たちに語りかける奇跡のような本作。そのみどころを紹介していきます。

 

【狂気の天才】愛と狂気の狭間を生きたゴッホの人生

本作『ゴッホ~最期の手紙~』を紹介するにあたり、まずはフィンセント・ファン・ゴッホの人生をざっくりとご紹介します。
30歳を前に本格的に画家として活動を始めたゴッホ。「ひまわり」や「夜のカフェテラス」など、世界中の誰もが1度は目にしたことのある名画を含め、画家として活動した10年間に800枚の油画を描きながらも、(スケッチなどを含めると2,100作品)生前に売れたのはたった1枚だったといわれています。

弟であるテオからの資金援助に頼り、作品を制作。精神病院への入退院を繰り返し、発作などに苦しみながらも芸術を愛し、死の直前まで描き続けたゴッホは、その作品を高く評価する評論が現れ始めた矢先、37歳の時に、突然自ら命を絶ちました。

死後、回顧展や伝記の出版などで急速に知名度があがり、作品の価格は急騰。
ゴッホをモチーフにした映画作品もこれまで多数作られており、【情熱の画家】【狂気の天才】などのイメージで世界中の人々に知られることとなりました。

ゴッホの人生は、今では彼が生前書き遺した手紙の中から解明され、神格化されています。しかしその死因は一般的には銃による「自殺」とされながらも、未だ説明のつかない不可解な点もあり、本作はそんな彼の死の謎を巡るサスペンスとなっています。

ゴッホ

■ゴッホについて、天才画家という印象しかありませんでしたが、絵を通して人や世界と繋がろうとした不器用で、そして愛深き人だったのだろうかと思いました。油絵で描いたゴッホの人生の一部は、まさにゴッホ自身が見ていた世界そのものだったのかもしれないと思いを馳せながら帰路につきました。(Yunmasa0709さん)
■孤独を感じたらゴッホを思い出そう、って思った。それくらいゴッホは本当に不器用で孤独な人だったんだなぁと。(gakuariさん)
■ゴッホに肉薄したストーリーだと思っていたが、藪の中のようなミステリー色の濃い作品だった。ゴッホがどれほどまでにあらゆる事物を愛し、またそれらに愛されることを望んだか、ラストのゴッホの瞳や背中には溢れる想いを感じてしまう。何よりあの壮絶な絵画世界がそのままに動き出したことに感動した。(gliese186-bさん)

ゴッホが生き、描いた世界が動き出す!奇跡の映画が誕生

ゴッホが弟テオに宛てた最期の手紙。その一節にある「我々は自分たちの絵に語らせることしかできないのだ」という文章をうけ、彼の死の真相を彼の絵に語らせるべきではないか?という、ゴッホへの敬意から本作は生まれました。

驚くべき企画は、彼の作品を愛し尊敬する人々の手により、これまでにない衝撃の制作方法で見事実現します。
俳優が演じた実写映像を特別なシステムでキャンバスとモニター画面に投影。その画像を元に、世界中から集められたゴッホのタッチを完璧に習得した125名の画家たちが、彼が描いた人物の風貌や雰囲気と実写映像とをうまく混ぜ合わせ、1コマずつ油絵にしていった。
物語の中で現実のシーンはカラー、回想のシーンはモノクロで描かれており、その全てのシーンを気が遠くなるような手法で1枚1枚描き上げた後、高解像度で撮影。1秒に12枚ずつ投影することにより“動く油絵”を生み出すことに成功したのです。

本作の上映時間は96分ですが、その全編が、画家たちの手によって1枚1枚描かれた62,450枚もの絵画から生まれた、前代未聞の映画作品なのです!
ゴッホが生前に描いた数々の肖像画の中の人物たちが、彼が描いた油絵の世界の中で語り合い、未だ謎が残る彼の死の真相を追いかけるーー。

彼が最期の手紙で記した言葉が、正しく映画作品としてこの世に誕生するという、奇跡ともいうべき本作。アートがもたらす快感と、スリリングに進む謎解きの興奮、そして次第に姿を見せる偉大な画家の魂に、激しく心を揺さぶられること間違いありません。

ゴッホ

■現代の私たちにとっては、だれでも観たことのあるだろうゴッホの絵に敬意を表され尽くしている、どれだけの時間があったらこれだけの映画を作れるんだろう、と計り知れない程観応えのある映画でした。‬(108yenさん)
■本編の「動く油絵」がなんとも素敵です。動く絵なのですが、実写から起こした画なせいかアニメ作品というよりはやはり実写らしい。元の役者さんの演技がわかりにくくなるのかと思いきや、すべてのシーンが画家によって描かれた油絵なだけあって、表情がより豊かに増幅されているようでした。美術館や美術書で何度も見たゴッホの絵の世界が見事に再現されていて、ゴッホファンには堪らない。しかも、そんな不思議映像なのにゴッホの死の謎を追うミステリー仕立てなので、話にもどんどん引きこまれてしまいました。(CaffeMochaさん)
■圧巻だった。1秒間を油絵12枚のスピード。膨大な人、時間をかけて制作されたという事を考えながら作品を見るだけで終始鳥肌モノ。さらに、画家ゴッホの悲しき生涯の中で培われた優しさを描いたストーリーも素晴らしかった。美術・芸術に元々博識の高い方からまたそうでない方も満足できる作品だと思います。(DJ_YOSHIFUMIさん)
■回想シーンは油絵ではなく白黒の水彩画になっているが、とても写実的なタッチになっているため、実写に見えてしまうほど。是非、大きな劇場で眼を見開いて、その絵の質感を見て欲しい。(cinefil_さん)
■動く油絵という斬新さだけでは終わらない。ひとつの映画として、いいものをみたなと思える作品。自分を含め多くの人が、美術館へ足を運ぶことになると思う(huyumareさん)

新たな映画表現の扉を開いた人々、この秋、かつてない映画体験が劇場で待っている!

ゴッホが生み出した独自の表現の世界に新たな生命を吹き込んだ本作。
動く油絵のベースとなった実写映像では、イギリスの若手実力派であるダグラス・ブーフやシアーシャ・ローナン、ヘレン・マックロリー、クリス・オダウド。ゴッホの絵と似た風貌・雰囲気の評価も込みで選ばれた、才能豊かな面々が演技を務め、彼らの繊細な演技によりアニメーションの中の人々の繊細な動きや表情が実現しています。

監督、脚本には画家と映画作家の顔を併せ持つドロタ・コビエラと、『ピーターと狼』でアカデミー賞短編アニメーションに輝いたヒュー・ウェルチマン
撮影監督は『ファンタスティックMr.FOX』のトリスタン・オリヴァーと、『イーダ』でアカデミー賞撮影賞にノミネートされたウカシュ・ジャル。
また音楽は『ブラック・スワン』などダーレン・アロノフスキー監督とのコンビで知られるクリント・マンセルが手がけており、最高のプロ集団だからこそ成し得た作品となっています。

本作はゴッホへの深い尊敬と愛情をもって、途方もない企画の実現を信じたプロのアーティストたちによって生み出された、美しい結晶のような作品。
ゴッホが描いた世界にどっぷりと酔いしれ、37歳でこの世を去った偉大な画家の人生と魂に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
芸術の秋を彩る、全く新しい映画体験を是非劇場でお楽しみください。

ゴッホ

◆映画『ゴッホ~最期の手紙~』 information

ゴッホ

あらすじ:郵便配達人ジョゼフ・ルーランの息子アルマンは、パリへ届ける一通の手紙を託される。それは父の友人で自殺した画家ゴッホが、彼の弟テオに宛てたものだった。テオの消息を追う内にその死を知るが、それと同時に募る疑問が一つ。ゴッホの死の本当の原因は何だったのか?そしてこの手紙を本当に受け取るべき人間はどこに?

上映時間:96分
<11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次ロードショー>
公式サイト:http://www.gogh-movie.jp/
配給:パルコ
(C)Loving Vincent Sp. z o.o/ Loving Vincent ltd.

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