『ジュラシック・ワールド』の個性派女優ブライス・ダラス・ハワード出演5作まとめ

映画ファンのボンクラ

鎗火亮介

最新作『ジュラシック・ワールド』では、クセのあるキャリアウーマン役で強い印象を残しているブライス・ダラス・ハワード(以下ブライス)。

彼女は映画『ビューティフル・マインド』などでその名を知られるロン・ハワード監督の娘です。父ロンの代表作『アポロ13』でキャリアをスタート。『ヴィレッジ』で主演を務めて以降、主演・助演を問わず、強烈な存在感を発揮してきました。そんな個性派女優ブライスが出演している代表作5作品を紹介します。

『ヴィレッジ』

ヴィレッジ

本作では、都会の文明から隔離され、あらゆる進歩の遅れた村にある名家の盲目の少女を演じています。このときの彼女は初々しく、可憐な顔立ちが特徴的です。『アリス・イン・ワンダーランド』でアリスを演じたミア・ワシコウスカに似た雰囲気も持っています。

ただ、ブライスの演じた少女は観客側からは「はてなマーク」が何度も浮かぶ役でもありました。盲目なのに関わらず、普段は杖を持たずに歩き、野を駆けるのです。しかし、杖を持ったら持ったで足場の確認はせず、杖と同時に足を動かすという珍妙な動きもしています。

『レディ・イン・ザ・ウォーター』

レディ・イン・ザ・ウォーター

本作は、多種多様な人種や職業の人が住むマンションを舞台にしています。ブライスは、そのマンションのプールに突然現れた水の精 "ストーリー" の役を演じています。上はノースリーブ1枚、下は短パンという露出度の多い恰好な上、シャワーを浴びるシーンも多いため、彼女を見るたびにドキッとしてしまうほど。

そんな身もふたもない "ストーリー" という役名だけあって、彼女はマンションに住む作家に突然インスピレーションを与えます。また、元の世界に戻ろうとするのを阻む獣もいて、それにまつわるおとぎ話をする人も現れます。"ストーリー"という彼女の名前にはその意味もこめられています。

人間世界に不慣れなためなのか、病的な白い肌をしており、常に目も虚ろです。また、彼女をどうにか元の世界へと帰らせてあげようとする人々と接することすら怯えています。そのため、見ている側も「助けてあげたい」という気持ちにさせられます。

『スパイダーマン3』

スパイダーマン3

本作では主人公スパイダーマンことピーター・パーカーが通う大学の同級生兼、売れっ子モデルを演じています。ピーターの彼女役キルスティン・ダンストと並ぶと、透き通るような肌にプラチナ・ブロンドの髪(一方のキルスティンは赤毛)が印象的で、クールさやセクシーさも存分に発揮しています。

ブライスはスパイダーマンによって危機を救われ、彼のマスクを脱がし公衆の面前でキスをします。このシーンを見ると、スパイダーマン一作目からのカップルであるトビー・マグワイアとキルスティン・ダンストを微笑ましく思っている方は、ちょっと心配してしまうかもしれません。

『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』

ヘルプ~心がつなぐストーリー~

本作は、黒人差別の激しかった60年代のアメリカ南部を舞台にしています。ブライスは中産階級で地元の黒人差別団体の会長という嫌味な役を演じています。その嫌悪感は「黒人用のトイレを作ればいい」と、常々口にするレベルで、大変不快です。

しかし、悪役の彼女は後に、当時白人中産階級の給仕をしていた「ヘルプ」と呼ばれた黒人たちと、エマ・ストーン演じる作家志望の女性から手痛いしっぺ返しをくらいます。そこで起きるコミカルな出来事と、事態に憤る様子のギャップが、本作の彼女を見る上でのポイントです。

『ジュラシック・ワールド』

ジュラシック・ワールド

今作では、「ジュラシック・ワールド」の安全を管理する、オペレーションマネージャー役です。

彼女は、物語序盤では恐竜たちを商売道具で、知能の低い動物とみなしているのですが、パークの利益拡大のため、遺伝子改良を施した恐竜「インドミナス・レックス」の開発を研究者らに命じます。それは、超肉食獣「ティラノサウルス・レックス」の知能の高さをしのぐほど。

そうこうして開発した「インドミナス・レックス」を、パークは飼育していましたが、ある日彼は逃亡。ジャングルの中に姿を消して、人間や他の生物を襲うようになります。

*インドミナス・レックス

最強最大の肉食恐竜ティラノサウルス・レックスをベースに、その他の恐竜との遺伝子操作で生み出された新種。

(出典元:『ジュラシック・ワールド』パンフレット)

そう聞くと、『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のような悪役と思われるでしょう。序盤は確かにそう思えますが、中盤以降、彼女の心境は変わっていきます。

その理由の一つが、商売道具としかみなしていなかった恐竜たちの死に直接触れたことです。それまでは、オペレーションルームでしか恐竜を見ることがなく、彼らの死を恐れる理由が閉園しかなかったのですから。

ただ、最大の要因は遊びに来ていた甥の二人が園内で行方不明になったことです。そこで彼女は、動きやすくなるよう、ジャケットの袖をまくり上げ、胸ボタンをはずし、主人公を演じるクリス・プラットと共に救出へと向かうことに。しかし、ハイヒールは履いたままですが。

その後は体を張り、トレーラーも運転。恐竜たちに襲撃されながらも、甥を研究所へ避難させます。その事態に争う姿は、まるで女戦士アマゾネスのようです。クライマックスではある知恵を働かせ大活躍をし、悪役からヒロインへと変貌していきました。

さいごに

ブライスの出演作を見てきましたが、彼女は何らかのイメージに当てはめるのがなかなか難しい役者だと言えます。『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』と『ジュラシック・ワールド』のみで考ると、嫌味で感情移入しにくいイメージが強くなるでしょう。

その一方、『ヴィレッジ』の盲目の少女のように可憐な乙女も演じ、作品ごとに違ったイメージを観客にもたせます。

ただ、個人的に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のヒロインといったらシャーリーズ・セロン!と言えるような、共演者を食うほどの存在感も今後は見せていって欲しいものです。

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  • 進十九
    4
     『ジュラシックパーク』シリーズの第4弾。  正直、『ジュラシックパーク(第1弾)』は、マイケル・クライトンの原作が好きすぎて、まったく面白いと思えなかった。ディテールがほぼカットされて、ひたすらきゃぁきゃぁ言いながら恐竜から逃げる。そんな、低レベルな作品に幻滅した。  原作の読了後、冗談抜きでこの傑作をスピルバーグ監督で映画化してもらいたいと思った。後日、その通りになることを知って有頂天になった。オレの見る目が正しかったのだと。  でも、完成した映画は前述の通り落胆するものだった。スピルバーグ監督は、次回作『シンドラーのリスト』の制作費を稼ぐため子どもウケだけ狙った映画にした。そんなうわさも、まことしやかに囁かれた。ま、映画は大成功したわけだが。オレのような原作厨以外の人たちにとっては、面白かったらしい。  だから、テレビで流れている時以外は積極的に観ようとは思わなかった。ところが、最近『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が地上波で放送されネットでも話題になり、ジャンル映画ファン界隈でもシリーズの評価が高いことを知った。そこで、アマゾンプライムでウォッチリストに登録し、シリーズ1から一気観してみたたのだ。  そしてシリーズ3までの感想は変わらず。シナリオは浅い。B級アニマルパニック映画の域を超えない。時間がもったいなかったな。そんな風に思った。でも、せっかくだから最新作まで観よう。無料だし。  というわけで、本日軽い気持ちで『ジュラシック・ワールド』を観たわけだ。軽い気持ちだから、テレビに繋がずパソコンの小さい画面で。……いま、それを後悔している。大きい画面で観ればよかったと。  『ジュラシック・ワールド』、控えめに言って最高の映画だ。ただのアニマルパニックじゃない、様々な要素が盛り込まれ、深みのあるエンタメ作品に仕上がっている。 (ここからネタバレを含みます)  まず、主人公の子どもたちの境遇。両親の離婚が決定的で、家族が離れ離れになる前にふたりの息子に思い出を作らせようと、恐竜のテーマーパーク『ジュラシックワールド』へと送り出したのだが、そこでトラブルに巻き込まれ恐ろしい体験をする。子どもたちは、アトラクションを楽しみながらも複雑な心境だ。時折、不安な表情を見せる。両親は仕事で忙しく、子どもたちのことを充分に見てあげられない。そんな様子も垣間見れる。悪くない。  ところで現在、INGEN社の研究により、恐竜が遺伝子操作で復活していた。テーマパークにいる恐竜は、様々な動物の遺伝子が掛け合わされた創造物なのだ。  そのパークの監督責任者が主人公の叔母で、パーク内で行方不明となった子どもたちを助ける役割を担う。現代的なキャリアウーマンながら、泥だらけで必死にジャングルを駆け回る姿や笑いを取る役目もあり、なかなか好感度が高い。  そして、恐竜側の主役は「インドミナス・レックス」。高い知能、コウイカの擬態、カエルの体温調節、さらにラプトルの狡猾さと爪を持つ怪物。殺戮を楽しみ、体内に埋め込まれた追跡装置も自ら抉り取る。高次元のフランケンシュタインだ。  今回は、ただ復活させた恐竜ではなく、遺伝子工学により作られた危険な生命体というところがとても重要だ。これにより、インドミナス・レックスがどのように暴れようと、他の恐竜が跋扈しようと辻褄が合う。違和感がなくなり、物語を粗を探す作業に注意を割かずに済む。  さらにこれは遺伝子工学、つまり人間が生命を作り出すことへの問題提起に繋がっている。  さらに、恐竜の兵器への徴用といったINGEN社の思惑・暗躍・裏切りなど、様々なテーマをエンタメの裏側に潜り込ませ、前述の通り作品に深みを与えている。恐竜同士のバトルも凄まじかった。次回作もしっかり意識したエンディングとなっており、脚本がしっかりしている。だから、みどこを満載なのに、とっ散らかった印象もほとんどない。  そんなわけで『ジュラシック・ワールド』は、観るべき作品のひとつと断言したい。ただ、いきなり本作だけを観るのはおすすめしない。やはり、シリーズ第1作から観ていただきたい。おいしい水を飲むために、辛いトレーニングを我慢すべきなのだ。私は頑張りました。みなさんもどうぞ、頑張ってください。
  • aym
    4
    オリジナルっていうのかな?ジュラシックパークのファンの方たちからはあんまり評価されないのかもしれないけど、私は結構好きなのよね〜 単純に恐竜かっこよくてわくわくする あとラプトルちゃんたちがかわいいんだ🥳 あの透明ボール乗ってみたい
  • アレクサ
    3.1
    わくわく!
  • はしどい記録
    5
    大好き。ラプトルかわいい
  • ゆきだるま
    4.5
    記録
ジュラシック・ワールド
のレビュー(134482件)