2017年も残すところあとわずか。今年もたくさんの映画が公開されました。
2017年に日本国内で公開された映画はおよそ1,200本! みなさんはそのうちの何作品をご覧になったでしょうか。
FILMAGAでは、各界の著名人や有識者に「2017年私のNo.1映画」を伺いました!
あのひとやこのひとの心に残った作品は? 本日から年末にかけて、ゆっくりじっくり紹介していきます。
第2回は「映画監督編」。今年話題になったあのひと、2018年話題になるであろうあのひとの“私No.1”は?
頭を殴られたようでした。
中江和仁さん
(CMディレクター、映画監督)
■プロフィール
1981年滋賀県生まれ。武蔵野美術大学卒。(株)サン・アドを経て独立。カサヴェテスを父、ダルデンヌ兄弟を祖父と崇めている。
パターソン
年始から映画を撮っており、久方ぶりに映画館に足を運んだのですが、腰が抜けました。日常の「反復」と「ずれ」で内的な世界を映し出す、小津映画に通じる世界感。特別な事件が起こるわけでもないのに、一気に宇宙へと想像力をいざなわれる。これだけミニマムな要素で、これだけ豊かな映画を成立させるには卓越した映像センスがないと無理です。こねくり回していた映画を撮っていた私は、頭を殴られたようでした。
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第1回TSUTAYA CREATORS’ PROGRAMでグランプリを獲得し、『嘘を愛する女』(「長澤まさみ・高橋一生 主演))の公開が来年1月20日に控える。
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萩原健太郎さん
(映画監督)
■プロフィール
2008年よりTV-CMの演出を中心に活動。2017年初長編映画『東京喰種 トーキョーグール』公開。
わたしたち
幼い心に小さな擦り傷が刻まれていく様子を、痛いほど丁寧に描いた良作。主演のソン役、チェ・スインの繊細な演技に心打たれた。ただ孤独だったときよりも、一度手に入れた友達を失った時の孤独の方が大きいから、ソンは必死にすがろうとする。ホウセンカの花、ミサンガ、キムチ炒飯、それら日常の些細なモノが友達との幸せの象徴で、それすらも失ってしまうソンに涙した。目を合わさずに誰かを傷つけられるSNS世代の人、必見です。
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映画『東京喰種トーキョーグール』DVD & Blu-Ray、ドラマ「嘘なんてひとつもないの」DVD絶賛発売中!! 2018年1月26日オムニバス映画『CINEMA FIGHTERS』公開
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2017年私のNo.1映画
- 第1回:2017年私のNo.1映画 年末連載スタート!
- 第2回:映画監督編〜頭を殴られたようでした〜
- 第3回:Filmarks編〜映画を感じる悦びを与えてくれた〜
- 第4回:映像クリエイター編〜人物たちの想いが共振し、反転し、成長するという映画的高揚感〜
- 第5回:映画メディア編〜「映画愛だ」「いや偽物だ」〜
- 第6回:メディア編〜何があっても人生は奥深く美しい〜
- 第7回:動画配信編〜わたしたちの青春時代が完結したような気がした〜
- 第8回:映画人編〜こんな人生を演じてみたい〜
- 第9回:TSUTAYA編〜「恋」は人を変える〜
- 第10回:芸能編〜小5ぐらいから道徳の時間に観たらええと思う〜
- 第11回:俳優編〜観ていて心がギュッとなる〜
- 第12回:劇団EXILE 町田啓太編〜この微妙な空気感。でも、そういうのって、たぶんあるよな〜
- 第13回:経営者編〜「忖度」が流行語にもなるご時勢にアンチテーゼを想起する〜
- 第14回:AI編〜Google Homeの2017年マイベストムービーは果たして!?〜
※2022年4月29日時点のVOD配信情報です。