ヴィム・ヴェンダース監督作品『都会のアリス』チケット販売がスタート【Filmarksの上映企画・プレチケ】

Filmarksの上映プロジェクト

Filmarksリバイバル上映

映画館で名作を観るプロジェクト・プレチケで『都会のアリス』の上映が決定。

都会のアリス』上映イベント詳細

パリ、テキサス』のヴィム・ヴェンダース監督がモノクロ映像で描いたロードムービー『都会のアリス』をプレチケで特別上映します。

アメリカでの仕事がうまくいかずドイツに帰国しようとした青年フィリップは、空港で足止めをくらい、そこで同じくドイツへ帰国しようとしていた母娘と出会う。母親リザは、一方的に娘アリスを彼に託して姿を消してしまい、途方にくれた二人は、アリスの記憶を頼りに彼女の祖母を訪ねる旅へと出発するー。

今年4月に公開され話題になった『カモン カモン』のマイク・ミルズ監督がインスパイアを受けたと語る本作。

滅多にない上映機会ですのでこの機会にぜひ本作を映画館でお楽しみください。

■上映作品:『都会のアリス
■日時:2022年8月6日(土)20:30  開映
■価格:1,600円
■上映時間:111分
■会場:池袋HUMAXシネマズ(東京都豊島区東池袋1丁目22−10

※システム利用料160円がかかります

プレチケとは

「プレチケ」とは、国内最大級の映画レビューサービス・Filmarksが企画する、映画館での上映サービスです。「あの名作をまた映画館のスクリーンで観てみたい」、そんな映画ファンの想いを映画館・配給会社と協同して形にします。一定数以上の購入枚数を達成すると開催が決定します。

公式サイト:https://premium-ticket.filmarks.com/
公式Twitter:https://twitter.com/Filmarks_ticket(@Filmarks_ticket)

(C)Wim Wenders Stiftung 2014

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  • ロンビュー
    2.9
    ヴィム・ヴェンダースがモノクロで描いた情緒に富むロードムービー。 この映画は、チャック・ベリーの「メンフィステネシー」に着想を得たという、この曲は私はビートルズのカバーで認知していたが、この曲からのアイディアをロードムービーに落とし込むのはすごいと感じた。 「都会のアリス」には少々小難しい台詞が多く、序盤ではロードムービーになるとは思ってなかったのだが、見終わったあとはフィリップとアリスの関係は、私の中でひとつの形として残っており、同監督の次のロードムービーである「まわり道」にすぐ行くには後ろ髪を引かれる思いがある。 アリスの性格が年不相応で少し達観しているところがあるのかなと感じた。同時に凄いわがままな時もあり、アリス役の子役の子は割と複雑な役を演じています。あと、感情の起伏が全登場人物小さい気がする(もしくは、表に出してない)。 初めてヴィム・ヴェンダースの作品を見るが、都会のアリスはカットの仕方というか、場面の移り変わりが独特のテンポで違和感を感じるところが少しあった。この映画はどんどんのめり込んでいくタイプの映画と感じた。なので、物語の序盤はこれから面白くなるんだという気持ちで見ることをオススメします。 エンパイア・ステートビルを吹き消すシーンがお気に入りです。
  • TMYKYMD
    3.5
    湿ったシリアルが嫌いなクソガキ
  • Gan
    4.3
    音楽も台詞も登場人物も、動的なものは全てミニマムで、風景や写真などの静的なものに、ヴィム・ヴェンダースは多くのものを託している。ロードムービーの定義が、やっと自分の中で定まってきた気がする。あとアリス可愛い。 アリスとフィリップのプリクラシーンは、2人の人間についての普遍的な距離の縮まり方を、端的に四コマで示唆してくれた。あとアリス可愛い。 結局のところ、2人とも似たもの同士であり、行き場のない狭苦しさ、根底にある種の諦念をたたえているようにも見て取れる。 物語とは人物Aが作中で欠けているものをゲットし、最終的にA´になっていくものだと思う。しかし、この2人は欠けたものを完全に埋め合わせられた訳ではない。根本的なものは欠けたままである。しかしそれでいい。その形式も含め、ロードムービーの定義になり得るのかもしれない。そういった意味では、限りなく現実に近く、どこまでも優しい映画である。 ほんでフィリップモテすぎや、旅路の女性諸君、あんな太宰風ニヒリスティックアンニュイ男子に引っ掛かるなよ。でもアリスは可愛いからええねん。ねじ曲がりながらも、真っ直ぐ育つんやで。
  • sho
    3.8
    記録
  • manami
    -
    ヴィムヴェンダース作品鑑賞2作目。 ラジオに悪態をつき、テレビにはブチ切れ、ただでさえメンタル不安定な上にまたしてもショックな出来事に見舞われるフィリップ。人生に行き詰まって母国ドイツに帰ろうとしたら、さらにとんでもない事態に巻き込まれることとなる。 帰りたくないのに帰らざるを得ない青年と、帰りたいけど帰るところのない少女、必要とされたい二人のロードムービー。 開始直後に出てくる、ジュークボックスを動かす男として出演してるのは監督らしい。そして同年公開の『ペーパー・ムーン』を試写で観た監督が、よく似たストーリーにショックを受けて後半を改変したのだとか。本当はどう終えるつもりだったのか、幻のラストも気になるところだわ。 とは言え今作も見応え十分。飛行機、電車、バス(モノレール?)、レンタカー。互いに通訳を担いながら、二人の旅は続く。エンパイアステートビルのあるニューヨーク、そしてアムステルダム、ドイツ。 彼女が撮ったポートレートに彼の顔が映り込むのは単純にかっこいいし、9歳の少女との道程で31歳の青年が自分自身を取り戻していくことにも重なっている、印象的なシーンね。他にも全編通してポラロイドカメラがキーアイテムとして使われている。 そしてアリスのキャラがとんでもなく良い。愛想がなくて口が悪くてワガママで、それなのに妙に人懐こいところもあって。ませてるようで、年相応の反応も見せたりして。ずっとニコニコしてる素直な子より、こういうちょっと難しい面のある子の方が、心を開いたりなついたりしてくれると嬉しいって、あるあるよねぇ。 人生に詰んだ美少女は、赤の他人のおっさんと旅する選択をした、って話。モノクロの良さももちろんあるんだけど、風景や二人の表情をもっと感じとりたくて、カラーでも観たくなる。 146(1186)
都会のアリス
のレビュー(3379件)