『心が叫びたがってるんだ。』ヒロイン!注目の声優・水瀬いのりインタビュー(前編)

2015.08.29
アニメ

FILMAGA編集部

フィルマーくま

9月19日公開の映画『心が叫びたがってるんだ。』のヒロイン・成瀬順役にオーディションの末に選ばれたのが、今注目を集める声優・水瀬いのりさん。

大ヒット作『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』に続くこの話題作で、言葉を封印された難しいキャラクターを見事に演じた彼女が語る、演技の秘密と『ここさけ』の見どころとは?

前編・後編にわけてたっぷりお届けします!

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まず、主人公・成瀬順というキャラクターについてどんな第一印象でしたか?

水瀬:順は、私がいままで演じてきたキャラクターにはいないタイプの女の子だなと感じました。

やっぱりアニメのメインヒロインって明るかったり、元気だったり、好奇心があったり、どちらかというと太陽みたいなイメージがあって。それで、もう一人のヒロイン役がちょっと暗めな月のイメージっていう感じで。

でも、順ちゃんは月のイメージなのに「この子がメインヒロインなの!?」って、ちょっと意外に感じたのが第一印象です。

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なるほど。普段の水瀬さんと近い部分はありましたか?

水瀬:私自身は太陽と月でいうとその中間くらい、ですかね。すごく明るいタイプではないんですけど、楽しいときや好きな人といるときは明るいし。でも、どっちに近いかと言ったら順ちゃんの方に近いのかなぁと思います。

今回は成瀬順役一本でオーディションを受けられたとのことですが、手応えはあったのでしょうか?

水瀬:実は、手応えはなくて…。順ちゃんのように無口だったりとか、暗い雰囲気をもった女の子を演じた経験がなかったので、新しい自分の声だったり、芝居だったり、これまでとは違うアプローチをしなきゃいけないなという気持ちがありました。

それから、順ちゃんはしゃべるとお腹が痛くなってしまうという呪いをかけられているという設定で。それは、オーディションの原稿にも載っていて、「お腹が痛くなりながらも声を発する」という内容だったんですけど、お芝居をするにあたって、参考にできるものが本当にもう全然なくて(笑)。

そんな中で、オーディションに挑んだんですけど、実際は手応えがなくて…。「これでよかったのかなぁ」と、ちょっと心残りがあったりもしました。

とはいえ、オーディション合格を聞いた時はやはり嬉しかったのでは?

水瀬:どちらかというと、その時は嬉しさよりもプレッシャーの方が大きかったですかね。『心が叫びたがってるんだ。』は話題性の高い作品ですし、そのメインヒロインという役柄ですし。

オーディションで手応えを残せていたら、自信にもつながるんですけど、私のどこが順にハマっていたのか分からないままの合格だったので、「私のどこが順と重なったんだろう」って、それを探しながら演じるのが不安でした。

話すことができない女の子という順の役柄は、声優さんとしてとても難しい役だと思います。実際に演じてみていかがでした?

水瀬:そうですね、悲しかったり、怒ったりっていう感情は表現ができるんですけど、しゃべるとお腹が痛くなるっていう、その痛みを実際には私は感じていないので、それをどうやって声や音で表現するかがすごく難しくて。

でも、緊張したときにお腹が痛くなった経験を思い出したり、あとは自分の日常の生活になぞらえてみたりもしました。

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それはどんな風に?

水瀬:たとえば、「普通に歩いているときに、急に足が前に進まなくなったらどんなことを感じるのかな」とか、いままで当たり前に出来ていたことが不意に出来なくなったらどんな気持ちになるかを想像しました。

そうすることで、きっと順ちゃんの気持ちに近づけるんじゃないかなと思って。そんな風に、自分の生活に置き換えながら役作りをしていました。

それはすごい工夫と想像力ですね!その他にお芝居で工夫していたことはありましたか?

水瀬:他には、あえてうわずった声にしたり、相手が近い距離にいるのになぜか大きな声を出してしまうとか(笑)。それまでしゃべることをきちんと出来ていなかった分、しゃべり方が不器用になってしまう、そんな風にお芝居するように心がけていました。

それから、順ちゃんのように実際に声を出したいけど声が出せない人が発する音というのもなかなか分からなくて。

—“声が出せない人が発する音”というのは、たとえばどんな音でしょう?

水瀬:たとえば、順は嬉しいときは普通に拍手をしたりするんですけど、その時に吐く息です。順ちゃんは「スゴい!」と心の中で言っていても、その声を出せないから、その気持ちを息で表現する必要があるんです。

その喜び方にも数パターンあって、ただひたすら息を吐き続けるのもあるし、犬みたいに「ハッ、ハッ、ハッ」と短い間隔で息をするというパターンなんかもあって。アフレコではそういうひとつひとつを監督と相談しながら色んなテイクを録って、どれがいちばん順に近いかを後で判断するという方法でやったりもしました。

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なるほど。他に『ここさけ』ならではのお芝居を感じたところはありますか?

水瀬:作品のセリフ自体もアニメっぽくないというか、日常の会話そのままのようなセリフなので、「ここは立たせなきゃいけない」っていう部分もなくて、自然に流れるような会話を身構えることなくやりとりする、そんなアフレコでした。

いつものアニメ作品とは違う、新しい体験があったという感じですかね。

水瀬:そうですね。この作品ももちろんアニメーションではあるんですけど、シナリオやキャラクターがよりリアルで、人間味にあふれていたので、いつもとは違う感覚のお芝居にトライした感じです。そういった意味で言うと、キャスティングが決まった時の不安が実はもうひとつあって…。

つづきは後編で!プレゼント情報もあります!!》

映画『心が叫びたがってるんだ。』information 

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2015919日公開〉 

配給:アニプレックス  
公式サイト:http://www.kokosake.jp/ 
(C) KOKOSAKE PROJECT

 

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  • matya
    3.9
    記録
  • ごはん
    3.3
    主人公の行動にイライラしてしまう時もありました。 それは恐らく、主人公の気持ちに共感ができなかったからだと思います。もう少し共感できるようなエピソードや心理描写が多ければ、もっと映画に入り込めた気がします! ピアノの音色はとっても綺麗で、素敵でした。ミュージカル、全部観たかったなあ〜
  • 梅ちゃん
    3.4
    社会に出て久しい自分は、納得いかないことでも『仕方ないこと』として日々対応するようになっています。 各々が抱える問題に立ち向かう、登場人物達の感情を剥き出しにしてまでも他者と向き合う姿は、痛々しくも実に眩しい『青さ』でした。 中でもやはり、クライマックスのヒロインの心情吐露は、作品を綺麗事だけで済ませない名シーンだったと思います。
  • みかん
    4.2
    言い方は悪いが、分かりやすい感動ポイントがいっぱいあって良かった。 唐突なファンタジー要素を受け入れる寛大さがあれば楽しめるはず。
  • ErnieHoyt
    3.0
    宮崎駿、深海誠、細田守の次は長井龍雪かもしりませんね。今夜観たのはアニメの青春映画の「心が叫びたがってるんだ。」。小さな少女が丘の上にある城で王子様と踊りたい夢を見るが、ある日、その城からお父さんが出てて、お父さんあ王子だとお母さんに報告。でも城から一緒に出たのは別の女性。城はラブ・ホテル。もちろん両親が離婚して、お父さんが最後に残した言葉は、”あんた本当におしゃべりだな。これはあなたのせいだよ。” ひどいお父さんと思うが、その言葉で喋ることを失う。高校生になった週人口現在でも語らない。喋らないのは人を傷をつけないとこころに閉じ込めてた。でも音楽と一人の同級生とちょっとずつこころを開く。純粋な青春映画なのに、結構大人向けの話。映像も素晴らしい。本当はいっぱい言いたいことああるのに、喋る勇気がない。これもこころに温まるアニメですね。ディズニーとは大違い。ティッシュも用意するべきだよ。泣くと思う。
「心が叫びたがってるんだ。」
のレビュー(19638件)