『心が叫びたがってるんだ。』ヒロイン!注目の声優・水瀬いのりインタビュー(前編)

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9月19日公開の映画『心が叫びたがってるんだ。』のヒロイン・成瀬順役にオーディションの末に選ばれたのが、今注目を集める声優・水瀬いのりさん。

大ヒット作『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』に続くこの話題作で、言葉を封印された難しいキャラクターを見事に演じた彼女が語る、演技の秘密と『ここさけ』の見どころとは?

前編・後編にわけてたっぷりお届けします!

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まず、主人公・成瀬順というキャラクターについてどんな第一印象でしたか?

水瀬:順は、私がいままで演じてきたキャラクターにはいないタイプの女の子だなと感じました。

やっぱりアニメのメインヒロインって明るかったり、元気だったり、好奇心があったり、どちらかというと太陽みたいなイメージがあって。それで、もう一人のヒロイン役がちょっと暗めな月のイメージっていう感じで。

でも、順ちゃんは月のイメージなのに「この子がメインヒロインなの!?」って、ちょっと意外に感じたのが第一印象です。

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なるほど。普段の水瀬さんと近い部分はありましたか?

水瀬:私自身は太陽と月でいうとその中間くらい、ですかね。すごく明るいタイプではないんですけど、楽しいときや好きな人といるときは明るいし。でも、どっちに近いかと言ったら順ちゃんの方に近いのかなぁと思います。

今回は成瀬順役一本でオーディションを受けられたとのことですが、手応えはあったのでしょうか?

水瀬:実は、手応えはなくて…。順ちゃんのように無口だったりとか、暗い雰囲気をもった女の子を演じた経験がなかったので、新しい自分の声だったり、芝居だったり、これまでとは違うアプローチをしなきゃいけないなという気持ちがありました。

それから、順ちゃんはしゃべるとお腹が痛くなってしまうという呪いをかけられているという設定で。それは、オーディションの原稿にも載っていて、「お腹が痛くなりながらも声を発する」という内容だったんですけど、お芝居をするにあたって、参考にできるものが本当にもう全然なくて(笑)。

そんな中で、オーディションに挑んだんですけど、実際は手応えがなくて…。「これでよかったのかなぁ」と、ちょっと心残りがあったりもしました。

とはいえ、オーディション合格を聞いた時はやはり嬉しかったのでは?

水瀬:どちらかというと、その時は嬉しさよりもプレッシャーの方が大きかったですかね。『心が叫びたがってるんだ。』は話題性の高い作品ですし、そのメインヒロインという役柄ですし。

オーディションで手応えを残せていたら、自信にもつながるんですけど、私のどこが順にハマっていたのか分からないままの合格だったので、「私のどこが順と重なったんだろう」って、それを探しながら演じるのが不安でした。

話すことができない女の子という順の役柄は、声優さんとしてとても難しい役だと思います。実際に演じてみていかがでした?

水瀬:そうですね、悲しかったり、怒ったりっていう感情は表現ができるんですけど、しゃべるとお腹が痛くなるっていう、その痛みを実際には私は感じていないので、それをどうやって声や音で表現するかがすごく難しくて。

でも、緊張したときにお腹が痛くなった経験を思い出したり、あとは自分の日常の生活になぞらえてみたりもしました。

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それはどんな風に?

水瀬:たとえば、「普通に歩いているときに、急に足が前に進まなくなったらどんなことを感じるのかな」とか、いままで当たり前に出来ていたことが不意に出来なくなったらどんな気持ちになるかを想像しました。

そうすることで、きっと順ちゃんの気持ちに近づけるんじゃないかなと思って。そんな風に、自分の生活に置き換えながら役作りをしていました。

それはすごい工夫と想像力ですね!その他にお芝居で工夫していたことはありましたか?

水瀬:他には、あえてうわずった声にしたり、相手が近い距離にいるのになぜか大きな声を出してしまうとか(笑)。それまでしゃべることをきちんと出来ていなかった分、しゃべり方が不器用になってしまう、そんな風にお芝居するように心がけていました。

それから、順ちゃんのように実際に声を出したいけど声が出せない人が発する音というのもなかなか分からなくて。

—“声が出せない人が発する音”というのは、たとえばどんな音でしょう?

水瀬:たとえば、順は嬉しいときは普通に拍手をしたりするんですけど、その時に吐く息です。順ちゃんは「スゴい!」と心の中で言っていても、その声を出せないから、その気持ちを息で表現する必要があるんです。

その喜び方にも数パターンあって、ただひたすら息を吐き続けるのもあるし、犬みたいに「ハッ、ハッ、ハッ」と短い間隔で息をするというパターンなんかもあって。アフレコではそういうひとつひとつを監督と相談しながら色んなテイクを録って、どれがいちばん順に近いかを後で判断するという方法でやったりもしました。

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なるほど。他に『ここさけ』ならではのお芝居を感じたところはありますか?

水瀬:作品のセリフ自体もアニメっぽくないというか、日常の会話そのままのようなセリフなので、「ここは立たせなきゃいけない」っていう部分もなくて、自然に流れるような会話を身構えることなくやりとりする、そんなアフレコでした。

いつものアニメ作品とは違う、新しい体験があったという感じですかね。

水瀬:そうですね。この作品ももちろんアニメーションではあるんですけど、シナリオやキャラクターがよりリアルで、人間味にあふれていたので、いつもとは違う感覚のお芝居にトライした感じです。そういった意味で言うと、キャスティングが決まった時の不安が実はもうひとつあって…。

つづきは後編で!プレゼント情報もあります!!》

映画『心が叫びたがってるんだ。』information 

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2015919日公開〉 

配給:アニプレックス  
公式サイト:http://www.kokosake.jp/ 
(C) KOKOSAKE PROJECT

 

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    3.5
    言葉で心は傷つくし、傷つけてしまう。 肉体を傷つけるのと同じくらい、言葉の暴力も罪だと思う。 何気なく放った一言が、相手を傷つけてしまう可能性があるので、その言葉がどう捉えられるかを考え、言葉を選ぶことは人として必要だ。 人付き合いとはそういうものだ。 しかし最近は受け取り側が敏感すぎるケースもあり、相手を傷つけないような言い方をしても、全て悪い方にとってしまう。これは言った方も心が傷つくパターン。 総じて人と接するのは疲れるもの。 精神を病むとか大体人間関係だろう。 心が安定した状態でいられることが、幸せな人間関係なのだなと最近思う。 この物語の主人公は父親に「お前が悪い」と言い放たれ、殻に閉じこもってしまう。 この父親は本当に最低のクズ野郎として描かれているために、日常を切り取った作風にしてはサスペンスフルすぎるかつ、非日常すぎてピンとこない。 んで、これがトラウマなので物語終盤まで引っ張るものだから、否が応でも観てる側は同じようにそれと向き合わなければいけない。これがツラい。 まぁ逆を言えばそれくらいツラいことを乗り越えるには…という捉え方もできるとは思うけど。。 これはこれとして、お喋りだった子どもが何かしらのタイミングで急に話さなくなることはある。 それはこの物語のように言葉で傷ついたことが原因になるのこともあるのかもしれない。 その状態から心が救われるのも言葉でしかない。 これが人間の不思議なところで、文字通り言葉で傷ついた心は、言葉でしか救われないのではないかな、と思っている。 そういったデリケートな言葉と心の問題に、ミュージカルという軸で果敢に切れ込んでいる。 確かにこれもまた不思議なもので、普通に話す言葉も、歌に乗せると人は誰かから言われたことではなく、第三者的に受け取るため、客観視ができる。 言葉にはできなくても歌にならできる。 言ってることは同じなのにね。 これも捉え方ですね。 あなたの「せい」じゃなく、あなたの「おかげ」。 これがこの作品の根底にあるテーマかな。 自然と涙が流れました。 あの花と同じ製作陣ということで、否が応でも期待が高まってしまったが、流石にあそこまで伝説級の物語と比較してしまうと霞んでしまうけど、しっかり及第点の感動ストーリーになっています。 しかし、トラウマがトラウマだけに、高校生以上推奨ですね。
  • らばらば
    3.8
    青春らしい映画 ラストが爽やかで凄い好き 王子と玉子かー
  • めぐさん
    4.1
    玉子ってそういうことか!と最後の最後で納得。言葉は人を傷つけるということ、思っていることを口にしないと伝わらないということ、改めてハッとした。ミュージカルの歌がとても良い!ヽ(´ー`)ノ
  • みゆ
    3.2
    普通に面白い
「心が叫びたがってるんだ。」
のレビュー(22563件)