あの有名映画も実は...映画の世界も風刺だらけ!何度も見たくなる風刺映画10選

映画好きをこじらせLAへ

MaryK

イギリスの覆面アーティスト Banksy (バンクシー)が、皆大好きな某夢の国を風刺したテーマーパーク「Dismaland / ディズマランド」を9月22日まで限定でオープンさせたというニュースが世界中で話題になっています。
 
驚いたことにDismalandの予告編まで登場してしまいました。
 
しかし、色々と問題のある現代社会を風刺しているのはアート作品だけではありません。映画の世界でも昔からたくさんの風刺映画が作られてきました。
 
たとえば、日本を代表する特撮映画の『ゴジラ』は原爆や環境問題を風刺。喜劇王として知られるチャーリー・チャップリンは『モダン・タイムス』や『独裁者』といった風刺映画を世に生み出しました。
 
そこで今回は、比較的新しい作品だけにフォーカスし、風刺が込められている映画10選をご紹介!

アート界と風評に踊らされる消費者を風刺!『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ 』(2009)

exitttgs

Dismaland (ディズマランド)を作ったイギリスのアーティスト、バンクシーの初監督作品。
 
LAに住む撮影好きの男が、度重なる偶然によりアートの世界に入り、マドンナのジャケットを手がけるほどの大成功を収めるまでを追ったドキュメンタリー。
 
アート界そのものへの痛烈な批判と風評に踊らされる大衆を見事に風刺した作品ですが、さすが社会風刺派アーティストのバンクシー。映画を見たあとは数々の疑問が頭に浮かぶことでしょう。
 
素晴らしいアートってなに?人気があれば才能があるの? ご覧になった方はどう感じましたか?
 
ちなみに、題名になっている Exit Through the Gift Shopとは美術館などで最後にある "おみやげ屋さんを通って出口へ" という決まり文句。題名が既にアートの展示よりもギフトの売上を気にする美術館を皮肉っていますね。

お年頃女子のゴタゴタを風刺!『ミーン・ガールズ 』(2004) 

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リンジー・ローハンやアマンダ・サイフリッド、レイチェル・マクアダムス出演のガールズ映画。
 
南アフリカからアメリカの高校へ転校してきた主人公。イケてる女子グループに入ったことから彼女たちのいざこざに巻き込まれていきます。一見、かわいい女子が出てくる学園モノに見えますが、立派な風刺映画なんです。
 
アメリカの高校における「ハイスクールカースト」やティーンエイジャーの女の子ならではの「女子同士の争い」の風刺をコメディタッチで描いています。
 
原作は 『女の子って、どうして傷つけあうの?』 というティーンネイジャーを持つ親向けのハウツー本。そこに取り上げられているトピックを、教師役で出演もしているティナ・フェイが映画として脚本を書き上げました。

格差社会を風刺!『TIME/タイム』 (2011)

intime

『ガタカ』のアンドリュー・ニコル監督。ジャスティン・ティンバーレイクを主演に迎えたSF映画。
 
時間が通貨となった近未来を舞台に人類は遺伝子操作で25歳になると成長がとまり、23時間という寿命があたえられる。時間(お金)がない貧困層は死が近いことを意味し、富裕層は永遠に生きることができる。
 
斬新なアイディアで資本主義社会の本質とそれによって生まれる格差社会を風刺していて、とてもおもしろいテーマです。まさに「時は金なり」の言葉通り。

消費社会を風刺!『ファイト・クラブ』 (1999)

fightclub

ブラット・ピット&エドワード・ノートンの二大スターが共演した作品。監督は鬼才として知られるデヴィッド・フィンチャー。
 
オシャレな部屋に住み、何不自由ない生活を送る主人公の男。しかし、精神面では満たされておらず不眠症という悩みを抱えている。そんな彼が謎の男テイラーに誘われ、夜な夜な殴り合いを行なう「ファイト・クラブ」にのめり込んでいくといったストーリー。
 
題名や簡単なあらすじだけで判断すると、なんだろう?ボクシングの話なのかな?と思ってしまいますが、実は現在の大量消費社会を風刺した作品です。

セレブと映画の都ハリウッドそのものを風刺!『マップ・トゥ・ザ・スターズ 』(2014)

mapstts

デヴィッド・クローネンバーグ監督の今作は、アカデミー賞を受賞したジュリアン・ムーアが本来の彼女とは間逆の落ち目の女優を体当たりで演じ話題となりました。
 
スターになる夢を追い世界中から人が集まる映画の都ハリウッドでリムジン運転手をしていた脚本家の実体験を基にした作品です。
 
輝かしい映画の都ハリウッドのイメージを一掃させる、まさにハリウッドの闇をドロドロに描いた風刺作品。
 
カナダ出身&アメリカで撮影したのは始めてというクローネンバーグ監督だからこそ作れた作品です。

便利な現代アメリカ社会を風刺!『26世紀青年』 (2006)

idiocracy

題名が印象的なこちらの作品。邦題だと内容がイメージしにくいですが、原題のIdiocracy はIdiot (バカ、アホ) と Cracy (統治、政治) という単語を組み合わせた造語。既にぶっとんでいます。しかし、その題名のすごさにも負けないのが映画の中身。
 
冷凍睡眠から500年経って目覚めた世界では、人類は皆とんでもなくバカになっていたという設定の風刺映画。
 
本も読まずくだらないTV番組を見ているだけだと将来こうなっちゃうよ、とものすごい世界観を作り上げてしまっていました。便利になりすぎている世の中は、ひょっとしたらいずれこんな世界を生んでしまうんじゃないかと少し怖くなってしまう作品でもあります。

教育システムを風刺!『トラブル・カレッジ / 大学をつくろう』 (2006)

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受験した大学からの合格通知が一通も来なかった主人公。親にも打ち明けられず、苦肉の策で架空の学校、サウス・ハーモン工科大学こと略してS.H.I.T (この学校名からして皮肉たっぷり)を作り上げてしまう。
 
偽のホームページから入学を希望してきた生徒で溢れることになってしまった偽の校舎。じゃあもうこのまま大学経営しちゃおう!と勢いだけで突っ走ってしまうが、といったストーリー。
 
落ちこぼれで居場所のない自分を受け入れてくれる場所を見つけるというわかりやすいテーマの中に、教育システムって本当に今のままでいいの?という問題をうまく風刺していています。

人種差別を風刺!『第9地区』 (2009)

district9

最新作『チャッピー』で知られる南アフリカ出身のニール・ブロムカンプ監督の長編デビュー作品。
 
28年前にヨハネスブルグに不時着をした宇宙船は飛び立つことができず、乗船していたエイリアンは難民となり「第9地区」に隔離をされたまま生活をしています。
 
差別され続けているエイリアンを新しい居住地区に移す計画が実行され、立ち退きのため第9地区を訪れていた政府の職員。しかし、謎の液体を浴びたことによりエイリアン化し、追われる身となってしまい...
 
SF映画としても見ごたえたっぷりの傑作ですが、決して忘れてはならない南アフリカ共和国のアパルトヘイトを風刺した社会的作品です。

お金のためなら何でもしちゃうメディアを風刺!『トゥルーマン・ショー 』(1998)

truemanshow

さきほど紹介した『TIME/ タイム』 では監督を務めたアンドリュー・ニコルが脚本を書いた作品。主演はコメディからシリアスな役まで演じれるカメレオン俳優のジム・キャリー。
 
とある孤島に暮らす男性トゥルーマン。彼は生まれたときからの人生すべてを24時間365日のリアリティ番組として放送されていました。しかし、当の本人はそんなことは知ることはなく日々を過ごしているといったお話。
 
一般の人の生活を垣間見れるリアリティショーは日本でも「テラスハウス」などは社会現象にまでなりましたが、この映画ではお金のためにどんなことでもしてしまうマスメディアとそれを知りつつもくいついてしまう民衆への風刺がたっぷり。

文明社会を風刺!『ウォーリー』 (2008)

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29世紀の地球は、ごみの山となり人類から見捨てられていました。そんな地球に暮らし続けるお掃除ロボットのWALL・E。孤独だったWALL・Eのもとへ突然やってきたロボットのイヴに想いを寄せるようになり...
 
切ない恋と冒険を描いたピクサーによる傑作ですが、単なるアニメーション映画に収まらず、現代の文明社会と自分たちを第一に考えてきた愚かな人間そのものを風刺したシーンがたくさん出てきます。
 
便利な世の中と比例して環境破壊されていく地球といったことを考えてしまうこと間違いなしです。

さいごに

ご紹介した作品はどれもエンターテイメントとしても楽しめる映画ばかりなので、風刺とかいちいち考えて見たくない!といった方にもお薦めできるのでご安心を。
 
既に見たことがあったけど、風刺ってあまり気が付かなかったなーという人はぜひもう一度見返してみてください!
 
他の映画の見方といえばメタファーを探してみるのもおもしろいですよね!
 
それぞれお好きな方法で映画を楽しんでみてくださいね。

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    4.2
    MBWって。可愛すぎんだろ。笑 インベーダー街で発見したいなぁー。 皮肉屋さんのバンクシーにすごく惹かれました。
  • matool
    2.6
    残念ながら絵がそこそこで発想自体そうでもない。
  • コディ
    4.2
    マジで観たくないもん観せられた!!!絵とかの活動ではピンときてなかったけどこの人凄いわ!!天才!!やっぱ絵からはここまでわからんねん。ワシ見る目ないから。画家はみんな映画作って衆愚に説明してくれ。 この映画を通して思い出す普段抱えるアートについての感覚はバンクシーには全部バレてて悉く利用された。作品もそうだけど色んなことをホントに上から目線で見れる人なんだろうな。 普通の序盤。なんでこんなもん観せられなあかんのやとさえ思う中盤。そういやこの映画バンクシー自身が監督だったよな、んでバンクシーってイギリス人かは知らんけど少なくともあのイギリスでずっとやってる人だったわと思い出させられる超超強烈な悍ましい終盤。気持ち悪くなりました。 でも彼が想像以上に彼自身のスタンスを語ってくれて人間らしい告白はなんか安心した。そこの皮肉のなさは優しかった。優しさと言っていいかしら。わからんけど。この映画を作った動機もある種のけじめなのかね? あの小池都知事の事件に関してはどう思ったんだろな、気になるわ。
  • スティーナノルデンスタム
    4.5
    東京都庁に行く人は見た方が良い
  • gn
    3.8
    1人の男とバンクシーの交流から、自分もアート活動を始めるに到るまでの経緯をまとめた作品。 バンクシーの映像資料として十分に楽しめた。そしてただの普通な人なのに、やたら行動力だけあるティエリという男とバンクシーのドラマでもあるし、後半の畳み込むようなアート業界の惨状を映したドキュメントでもある。 いくつものレイヤーになっているのがすごい。 そして、少しでも映画や音楽、美術あるいは何かしらの表現活動に触れたことのある人なら分かるティエリの“あの感覚”がなんとも言えない。 心打たれたものを見て、自分にも出来るんじゃないかと、とりあえず始めてみる感覚。 でもそうは上手く行かないのも分かる挫折。(ここでKUFUのDさんのバース) それがバンクシーがいたおかげで我々とは違う人生を歩めた彼は、何だか自分のアナザーライフを見ているようだった。 その評価のされ方はすごーく意地悪に映されているんだけど、結局「表現」というのはそういうもんだよなとも思う。この映画がアカデミーで受賞しているのも含めて。
「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」
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